読売巨人軍(ジャイアンツ)の2010年ドラフト1位指名のゴールデンルーキー、澤村拓一投手が2011年セ・リーグ新人王を獲得することが確実になった。
ぶっちぎりの活躍を示し、対抗馬が見当たらない。
これにより巨人から4年連続で選出される。

澤村拓一はシーズンを通して先発ローテーションの一角を担った。
私が予想したとおりの実力をコンスタントに発揮しつづけた。
試合をつくれなかったのは2〜3度にすぎない(おそらく)。
大崩れがなく、非常に安定していた。
監督が1年間当てにできる新人投手は滅多に入団するものでない。

ただし、私が考えていたのは15勝以上であり、勝ち星でかなりの差が生じた。
統一球(飛ばない公式ボール)の採用が影響したのか、巨人打線は極度の不振にあえぎ、得点力が大幅に低下した。
打線が元気だったら、15勝を上回ったはずだ。
巨人は2〜3シーズン前の破壊力が消え失せた。

澤村拓一は10月14日に先発し、調子が悪いながらも中日ドラゴンズのセ・リーグ連覇を阻止した。
無四球2失点完投。
これが今季最終登板だろう。
ついに、先行する負け星に勝ち星が追い付いて11勝11敗。
結局、試合数28、投球回数 196 2/3、防御率1.97、完投5、完封1、奪三振 171。

年間2百イニング近く投げる投手の存在は大きい。
負けが多いが、逆に言えば、終盤まで試合をつくった証拠である。

なお、原辰徳監督が今季最終試合で澤村拓一の2百イニング投球をサポートするかもしれない。
最多勝利を競う先発・内海哲也投手のリリーフに回る?
むろん、試合展開による。

                       ◇

澤村拓一(沢村拓一。さわむら・ひろかず)。
1988年4月3日、栃木市生まれ。
184cm、90kg、A型。
佐野日大高、中大を経て、念願の読売巨人軍(ジャイアンツ)に入団した。
注目のドラフトは実質、逆指名になった。
重い速球を武器とする本格派右腕。

澤村拓一は野武士のような不敵な面構えながら、実直で求道的な雰囲気も漂わせる。
研究熱心で、鍛錬を怠らない。
また、負けん気が強く、度胸があってプロ向き。

クライマックスシリーズ(CS)では、巨人投手陣の軸として一番の活躍を見せるのでは…。
来季にはエースとして開幕投手を務めそうだ。

◆書き加え1(10月16日)

巨人は本拠地・東京ドームで中日に3タテを食わせ、胴上げを阻止した。
シーズンの最後に意地を見せた格好。
また、Aクラスを決めた。
クライマックスシリーズ(CS)進出へ勢いのつく勝ち方だ・・・。
これで、阪神タイガース・真弓明信監督の首が飛んだ。
勝負の世界は厳しい。

◆書き加え2(10月20日)

巨人の今季最終試合は本拠地の東京ドーム。
つまり、後攻。
残り3 1/3の澤村拓一の2百イニング投球と内海哲也の最多勝利を両方叶えるには、澤村拓一が先発して内海哲也がリリーフに回るほかにないと気づいた。
例えば、澤村拓一が4回まで投げ、巨人がリードした状態で内海哲也に引き継ぐ。
どうなる?

                      ◇◆◇

読売ジャイアンツ・澤村拓一投手に関するブログは以下のとおり。

⇒2011年6月7日「澤村拓一の面構えとオーラ…真っ向勝負の魅力!」はこちら。

⇒2011年4月21日「澤村拓一、巨人黄金伝説の扉を開ける」はこちら。

⇒2011年2月12日「沢村拓一は伝説の投手になれ…城之内邦雄」はこちら。

⇒2011年2月11日「沢村拓一に開幕投手テスト…巨人原辰徳監督」はこちら。

⇒2011年2月7日「沢村拓一が宮崎牛に舌鼓…巨人1軍キャンプ」はこちら。

⇒2011年2月4日「沢村拓一15番、斎藤佑樹18番…実力はどちら?」はこちら。

⇒2011年2月3日「勝ち星予想…沢村拓一・斎藤佑樹・大石達也」はこちら。

⇒2010年11月12日「沢村拓一は巨人の開幕投手、即沢村賞も…」はこちら。

⇒2010年11月6日「公家の斎藤佑樹と武士の沢村拓一…セ・パ交流戦対決」はこちら。

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