先の講演TV・人生編で、「人手と人材の違い」について述べた。
作業をこなす人、仕事を行う人。
それは、労働における「考える」要素の軽重で決まる。
大多数は慣れ親しんだ作業に携わりたがる。
楽だから…。
さて、仕事を行える人材は景気に関わらず、つねに足りない。
慢性的な不足。
さらに、人材のなかでも「つくる」ことのできる人はめったにいない。
絶対的な不足。
そう、「創造的人材」は文字どおり“人財(人の財)”なのだ。
トップが、創造的人材こそが企業の競争優位、したがって今後の成長を決定づけると考え、育成に躍起になっている。
しかし、成果が上がるはずもない。
優秀な経営者ほど、創造の本質を分かっていない。
私は、講演TV・人生編の「成功の条件を考える」でこう述べた。
「創造とは挑戦であり、したがって失敗である」。
「挑戦なくして創造なし、失敗なくして創造なし」。
当然だが、企業は創造性開発の研修カリキュラムを品揃えに加えるより、トップ自ら失敗を奨励するメッセージを発し、失敗を評価する人事考課制度を敷くほうが圧倒的に大事である。
また、企業でなく個人の観点から述べれば、「創造」はもっとも難しい。
なぜなら、それを可能にするのは知識でも手法でもなく、“態度”だからである。
問われているのは、当人がこれまでにどれくらい創造的な生き方、働き方をしてきたか。
その検証はとても簡単であり、挑戦により犯した失敗を数えればよい。
創造的人材の勲章だ。
ゆえに、創造性は、中卒や高卒の創業者が培っていたりする。
彼らは優秀でなく、失敗の連続だった。
創造は、もっぱら当人の態度のなせる業である。
本や学校などで覚えた他人の知識や手法で行えるということはない。
そうした勉強では生きた創造性は養えない。
「問題解決」に毛が生えた程度がやっと…。
そもそも創造の前提は、自己否定と行動度胸。
いずれも勉強好きがもっとも不得手とするところである。
まして学歴や資格といった保証がほしくて学校に行く人には…。
また、つくりたい人でなく教えたい人が「創造性開発」の講義や授業を受け持つことも大きな問題である。
教育研修部でもHRDでも学校でも…。
結局、企業において創造的人材への再生が進まない原因は、トップ、社員、講師のそれぞれにある。
三者とも創造性に対する理解を欠いている。
◇
なお、本日のテーマについて、もう少し詳しく、あるいはもう少し掘り下げて語っている。
******************
講演TV(人生編)
創造的人材への再生
******************
これは、2009年3月11日(水)の「和田創ブログ」に若干のアレンジを加えたものである。
Copyright (c)2009 by Sou Wada
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作業をこなす人、仕事を行う人。
それは、労働における「考える」要素の軽重で決まる。
大多数は慣れ親しんだ作業に携わりたがる。
楽だから…。
さて、仕事を行える人材は景気に関わらず、つねに足りない。
慢性的な不足。
さらに、人材のなかでも「つくる」ことのできる人はめったにいない。
絶対的な不足。
そう、「創造的人材」は文字どおり“人財(人の財)”なのだ。
トップが、創造的人材こそが企業の競争優位、したがって今後の成長を決定づけると考え、育成に躍起になっている。
しかし、成果が上がるはずもない。
優秀な経営者ほど、創造の本質を分かっていない。
私は、講演TV・人生編の「成功の条件を考える」でこう述べた。
「創造とは挑戦であり、したがって失敗である」。
「挑戦なくして創造なし、失敗なくして創造なし」。
当然だが、企業は創造性開発の研修カリキュラムを品揃えに加えるより、トップ自ら失敗を奨励するメッセージを発し、失敗を評価する人事考課制度を敷くほうが圧倒的に大事である。
また、企業でなく個人の観点から述べれば、「創造」はもっとも難しい。
なぜなら、それを可能にするのは知識でも手法でもなく、“態度”だからである。
問われているのは、当人がこれまでにどれくらい創造的な生き方、働き方をしてきたか。
その検証はとても簡単であり、挑戦により犯した失敗を数えればよい。
創造的人材の勲章だ。
ゆえに、創造性は、中卒や高卒の創業者が培っていたりする。
彼らは優秀でなく、失敗の連続だった。
創造は、もっぱら当人の態度のなせる業である。
本や学校などで覚えた他人の知識や手法で行えるということはない。
そうした勉強では生きた創造性は養えない。
「問題解決」に毛が生えた程度がやっと…。
そもそも創造の前提は、自己否定と行動度胸。
いずれも勉強好きがもっとも不得手とするところである。
まして学歴や資格といった保証がほしくて学校に行く人には…。
また、つくりたい人でなく教えたい人が「創造性開発」の講義や授業を受け持つことも大きな問題である。
教育研修部でもHRDでも学校でも…。
結局、企業において創造的人材への再生が進まない原因は、トップ、社員、講師のそれぞれにある。
三者とも創造性に対する理解を欠いている。
◇
なお、本日のテーマについて、もう少し詳しく、あるいはもう少し掘り下げて語っている。
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講演TV(人生編)
創造的人材への再生
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これは、2009年3月11日(水)の「和田創ブログ」に若干のアレンジを加えたものである。
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