製造業がひどい。
減産が止まらない。
月を追い、操業短縮、操業休止、工場閉鎖と悪化が進む。
したがって、解雇が止まらない。
期間労働者や派遣従業員の契約打ち切りが進む。
負のスパイラルが加速し、景気後退に歯止めがかからないどころか、底がまったく見えなくなってきた。

アメリカ発の経済災害といえる今回の“津波不況”がさらに深刻なダメージを与えるのが年明け。
ここで、日本全体ががくんと落ちる。
製造業に加え、サービス業が飲み込まれよう。
「何も買わない」「何も使わない」。
消費が極度の不振に陥り、製造業へ跳ね返る。
いよいよ正社員のリストラ、新卒の採用中止が相次ぐ。
倒産ラッシュが2月頃から始まる。
“津波不況”が決定的な被害を与えるのが年度明け。
ここで、日本全体がどかーんと落ちる。
壊滅状態。
受注激減・販売急落で、サバイバルの正念場を迎える。

私はこのところ横浜・関内へ出向く機会が多い。
オフィスビルの同じフロアで秋以降、零細・中小・中堅企業を対象とした「緊急融資相談」が連日のように行われている。
真っ暗な目付きをした社長が廊下を埋め尽くすように並んでいる。
凄い行列。
皆、経営が崖っぷちで、倒産の恐怖に怯えているかのよう。
その列を通り抜けるのがはばかられるくらい、異様な雰囲気が漂う。
このうち、年内の“つなぎ融資”が降りるのは何割か?

恐らく2009年の世相を代表する漢字一文字は「倒」もしくは「壊」。
政治、経済、社会のすべてにおいて空前絶後の「倒壊現象」が起こり広まる。

                       ◇

余談だが、このブログで何度か述べたように、トヨタは国内の販売チャネルを再編しておくべきだった。
トヨタ店とトヨペット店を統合して「トヨタ店」へ。
カローラ店とネッツ店を統合して「ネッツ店」へ。
「レクサス店」と合わせ、トヨタディーラーは3系列に統合再編。
まあ、これまでは世界的な景気の追い風のせいで何とかやってこられた。
そうした環境下では、関係者の利害の調整が進まなかったのかもしれない。
だが、いまは“大変”。
大きく変わる最高のチャンスをいただいたことになる。
ぜひ販売網の抜本見直し、テコ入れを断行してほしい。

Copyright ©2008 by Sou Wada

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