私がMBAで行ってきた「実践営業論」の授業。
「ソリューションセールス」のセオリーとノウハウを全15時限で解説している。
ところが、授業を始めてすぐに気づいたのは、リアルでないと難しいということだった。
もともと「和田創方式 提案営業研修8日間コース」で行ってきたカリキュラムがベースになっている。
インターネット授業では習得が厳しい。
そこで、2012年度をもって取り下げることにした。

「実践営業論」を受講する学生は社長を含む経営幹部、営業のリーダーや精鋭が中心だ。
つまり、もっとも多忙な方々である。
たいてい午前零時を回った深夜や新聞配達並みの早朝に、疲労と眠気、さらに孤独と戦いながら授業を受けている。
しかも多くの科目を取っており、さらに各科目の課題提出が同時期に重なる。

私が行う「実践営業論」は授業が1時限90分間に加え、小テストが30分間である。
どうかすると、他の科目の授業の倍の時間がかかる。
そのうえ、期末課題が「提案書作成」である。
納得のいく状態に仕上げるには膨大な手間がかかる。
過酷な要求だった。

結論として、「実践営業論」は受講者の負担があまりに重い。
私は、学生に実案件と並行して学習を進めてもらいたいのだが、それは至難といえる。
やはり、企業研修向きのカリキュラムなのだ。
これまで選択していただいた方々に申し訳なく思う。

「実践営業論」はそれなりの評価と人気を得ていたこともあり、なかなか取り下げることができなかった。
先日ついに事務局との話し合いで打ち切りが決まった。
私は胸をなで下ろしている。

2013年度からは7時限の授業を2本行うつもり。
受講者の負担は大幅に軽くなるはずだ。

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