コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

営業研修講師

営業本のベストセラー

私は先週、講演やセミナー、研修、指導などの合間を縫うようにし、「シャングリ・ラホテル東京」のロビーラウンジで、出版社の編集者と打ち合わせを行った。
その際、「日本の営業に遺言を書くつもりです」と語ったら、吹き出されてしまった。
「先生、まだ死なないでください」。
自分の率直な思いが自然に口をついて出た。
私は今年、62歳を迎える。
この仕事をいつまで続けられるか分からない。

「日本の営業本で、最良の一冊を書きます」。
「ベストセラーにします。売りたい気持ちだけでそう言っているわけでありません。社長を含む大勢の営業関係者に読んでいただきたいのです。数字の回復・伸長に貢献できるという自信があります」。
私は言いたい放題・・・。

いよいよ追い詰められ、引くに引けない状態になってきた。
どうなるか、自分でもわくわくする。

・・・これで本を出せなかったら、私は大馬鹿である。
別れ際、編集者が私の顔を覗き込むようにつぶやいた。
「先生、原稿を書く時間が取れますか?」。
私はまったく信用されていない・・・。

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できることはもうやらない…職業人生の自己実現

私は先日、江東区新砂の物流関連会社で講演を行った。
「ロジスティクス営業(物流営業)」に関する2日間の講義(研修)である。
顧客とのリレーションに基づいた「ルーティン」を尊重するが、それに甘んじていては収益の落ち込みが避けられない。
年々、顧客が倒産や統合(再編)で減り、予算が縮小(削減)や廃止で減るので当然だろう。
そこで、顧客へのソリューションに踏み込んだ「超ルーティン」を重視する。
慣れ親しんだルーティンをはみ出すわけだ。
既存顧客の担当者(窓口・現場)に対する「顔出し⇒御用聞き⇒見積書・仕様書対応」と異なり、営業活動にともなうストレスが大きくなる。
たいていはそれを嫌がり、怖がり、ブレーキを踏む。
会社はじり貧・・・。

⇒2011年6月2日「物流会社で講演・営業研修…セミナーアンケート」はこちら。

⇒2011年6月3日「お客さまに役立ちたい…課題解決営業への転換を決意」はこちら。

このブログは引き続いて…。
受講者から寄せられた研修の感想を紹介しよう。
和田創研のアンケート用紙は簡易であり、文字を書けるスペースは限られている。
そこに細かい丁寧な文字でびっしりと記されていた。

5人目。
30代・男性、物流、営業開発・マネジャー。
「正直なところ、いままでは自社のことを知ってもらおう、分かってもらおうという思いだけでお客さまと会っておりました。
この提案営業研修で、それが全面否定された感じがあります。
第一に“金持ちと接触する”、第二に“相手のことを理解する”という鉄則を大切にしなければならないと、十分に腑に落とせました。

一番印象に残った言葉にも記載しましたが、一番感銘を受けたのは『できることはもうやらない』という言葉でした。
私は常日頃、自分自身のスキルアップを心がけてきました。
また、日々勉強との思いで仕事に取り組んでおりました。
しかし、まず『できることからやろう』=『できることしかやらない』という現実になっておりました。
そうした働き方では自分が“それまで”どまりになるということを、このお言葉で教えていただいたように思います。
昨日の自分より今日の自分、今日の自分より明日の自分…。
どん欲に変わっていかなければ能力開発は決して叶わないということを、学んだお言葉でした。

自分が置かれている環境や状況を十分に理解し、少しずつですが今日の研修で学ばせていただいたことを実行し、わが社を愛していただける存在にします。
かならずや、お客さまより『変わったね』と言っていただけるよう、私は頑張ります。
このたびはまことにありがとうございました」。
一番印象に残った言葉は「できることはもうやらない」。

以上。
まことにありがとうござました。
2日間の研修を通じ、彼の頭がフル回転していたことがはっきりと伝わってくる。
大きい、そして深い学びである。
こうしたアンケートが寄せられるから、過酷な講師稼業をやめられない。
これこそ、私が最大の喜びとするところだ。

営業ができることでお茶を濁していたら、成績はじりじり下落する。
ゆえに、企業も業績がじりじり低下する。

できることとは、勝手を知った既存顧客を回ること。
営業ストレスのほとんどない「ルーティン」に留まっては、じり貧から抜け出せない。

私が職業人生でもっとも大切にしてきたのは、「できることはもうやらない」との誓いである。
これを守って働くなら、おのずと職能強化、キャリアアップ、自己実現につながる。
そう、楽観的に考えた。
実際、私は仕事に関する本を読むなどの「勉強」はまったくやったことがない。
それでも何とかいまの位置に立つことができた。

私は経営コンサルタントとして多くの会社を訪れた。
すると、「失敗を恐れるな。」のようなスローガンをときどき見かける。
これでは社員の意識も行動も変わらない。
社長に「失敗を増やせ。」に改めるべきだと進言してきた。
たいてい目を白黒する。
会社が振るわない道理である。

ところが、私も同じ間違いを犯していたと気づいた。
還暦間近では手遅れである。
「できることはもうやらない」は不可。
「できないことをやる」はOK。

きっかけは、井上雄彦の「手に負えないことをやる」という言葉を知ったことだった。
「できることはもうやらない」と「できないことをやる」はちょっとした違いだが、私は凡人、井上雄彦は超人。
「手に負えないことをやる」は名言である。

⇒2011年3月9日「井上雄彦、人気漫画家の創作を支える信念」はこちら。

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提案営業研修に目から鱗…福岡県中小企業家同友会

福岡県中小企業家同友会は活動が非常に活発だ。
私は神奈川県中小企業家同友会に所属した時期がある。
人口は神奈川県が東京都に次ぐ 900万人強、福岡県が全国9位の 500万人強。
ところが、中小企業家同友会の会員企業は福岡県が神奈川県の4倍程、支部は同じく3倍程。
ただし、ホームページで明記されておらず、不確か。
それもこれも福岡県の地場企業の社長など経営者が交流と勉強に熱心だから…。

「福岡県中小企業家同友会」のホームページはこちら。

私は営業強化・変革・再建一筋の経営コンサルタントである。
とはいえ、講演や公開セミナー、企業研修などでの「教育指導」を基軸としている。
呼んでくださった主催者や企業に感謝しているが、現実には参加者や受講者のレベルが低くてつらくなることがある。
講師経験が長いので、彼らの反応を見れば内容が心に響かず、頭に届いていないことが分かるケースが珍しくない。

私は先だって福岡市の中小企業、物流サービスの「株式会社シティーライン」で研修講師を務めた。
医療業界に特化した物流支援のパイオニアとして、顧客から信頼と評価を得ている。
内容は、「皆、覚悟せよ。 提案営業研修」の標準講座(2日×4回)の第1回・2日間に当たる。

和田創「皆、覚悟せよ。 提案営業研修」のカラーパンフレットはこちら。

田浦通社長が福岡県中小企業家同友会の会員であり、親しいメンバーに声をかけた。
同友会に参加する社長はたいてい人間好き・世話好きであり、横のつながりが広い。
すると、中堅・中小・零細企業25社程が即座に手を挙げた。
画期的なこと!

「株式会社シティーライン」のホームページはこちら。

そして、会員企業の社長や幹部、社員が大勢集まり、セミナールームがはち切れるほどの大盛況となった。
シティーラインが中心とはいえ、企業研修が実質、公開セミナーに様変わりした。
会場は熱気にあふれ、しゃべりっ放しの私は酸欠になり、頭がくらくらした。
受講態度はもちろん非常に真剣だ。
それと、普段学びつづけているので理解力が大きい。

結果として幹事役になった田浦通社長が2日間の締め括りに挨拶を行った。
「セミナールームの床に目からウロコが何十枚も落ちていた」とおっしゃってくださり、営業講師としてこの上ない評価をいただいた。
田浦通社長とすべての参加者に心より感謝したい。
まことにありがとうございました。

                       ◇

田浦通社長は、私が財団法人九州生産性本部で講師を務めた1月の3時間講演会「経営トップのための営業変革セミナー 〜売れない時代、従来の営業のままでいいのか」に参加してくださった。
内容は、和田創研が東京駅歩0分、丸の内トラストタワー本館20階の役員会議室(応接室)で数名の社長や幹部を対象に実施している1日間コンサルティングセミナー「営業立て直し、業績テコ入れ」のエッセンスである。

「結果を出せない営業はこう立て直す」のカラーパンフレットはこちら。

田浦通社長は、3時間講演会の内容に感じるところがあったのだろう。
すぐに私を講師に招いてくださった。
2日間の研修でもっとも学びたかったのは、社長本人だ。
間違いない。
ところが、自社の社員に机(テーブル)を譲り、ご自身はセミナールームの後方の壁に並べられた椅子に座って受講した。
研修テキストにメモも取れない。
人柄がにじみ出ており、私は感動してしまった。

続きは来週月曜日、「提案営業勉強会の衝撃…中小企業家同友会仲間」のブログで・・・。
受講者アンケートを紹介している。

                      ◇◆◇

営業強化・再建、営業教育・指導に関するブログは以下のとおり。

⇒2011年3月2日「提案営業セミナーの気づき、人気と評価」はこちら。

⇒2011年2月15日「社内に波風を立てる…外部講師の意義と役割」はこちら。

⇒2011年2月14日「社員教育の機会均等は負け組企業への道」はこちら。

⇒2011年2月10日「営業講師・経営講師の使命と価値、実力と評価」はこちら。

⇒2011年2月9日「全員最高評価の営業セミナーアンケート」はこちら。

⇒2011年2月8日「SMBC提案営業セミナー、毎回感動、30回開催」はこちら。

⇒2011年2月7日「部品メーカー、下請け・孫請け社長の受注活動」はこちら。

⇒2011年1月26日「大田区町工場を救え…社長の受注強化セミナー」はこちら。

⇒2011年1月25日「名古屋地場製造業が苦しい…社長セミナー」はこちら。

⇒2011年1月24日「新規開拓を活発にする…SMBC実践営業塾」はこちら。

⇒2011年1月22日「ぎっくり腰講師…営業再建・社長向け講演」はこちら。

⇒2010年11月16日「どうしてもお礼を伝えたい…地獄の提案営業研修」はこちら。

⇒2010年10月28日「仕事がない…何と愚かな言葉だろう」はこちら。

⇒2009年11月4日「社長の悲鳴…中小製造業・零細町工場」はこちら。

⇒2008年12月4日「トヨタ系部品メーカーの悲鳴」はこちら。

⇒2008年11月27日「トヨタに命を預ける…太っ腹経営者」はこちら。

⇒2008年10月27日「やはり名古屋はトヨタ頼み」はこちら。

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社長の営業活動20110309
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なお、ブログによりぎりぎりのジョーク、成人向けの内容が含まれます。
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プロフィール
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和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

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