コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

四国巡礼

「われ遂に富士に登らず老いにけり」

「われ遂に富士に登らず老いにけり」。
いまの私の心境そのものです。

ノーベル文学賞受賞作家・川端康成の1954年の小説『山の音』の一節です。
季語がありませんので、俳句でなく川柳になります。

私は同書を読んだわけでありませんが、1954年の東宝映画、成瀬巳喜男監督の『山の音』のなかで知りました。
主演の原節子が嫁役、山村聰が義父役、上原謙が夫役というキャスティングです。

私は小学生で標高2454mの妙高山に登り、中学生で2956mの木曽駒ケ岳(西駒ケ岳)に登りました。
また、子どもの頃からどこまでも歩いていくことが大好きでした。
軽い放浪癖があり、「四国巡礼」に憧れていました。

私は「日本に生まれたからには一度は富士山に登りたい」と思いつづけてきました。
膨大な労力と時間を費やして開発中の「営業社員育成全自動化AI」をリリースしたところで踏み切ろうという夢が、下半身のマヒをともなう腰痛でついえました。
常軌を逸したデスクワークも一因かもしれません。

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四国巡礼88札所巡り…結願之証に感無量

皆さま、ありがとうございます!

私はわずかな期間だが、東洋紡績の社員だった父親の転勤で四国・徳島に暮らした。
中学3年(小松島中学校)の10月下旬から高校1年(城北高校)の12月下旬まで、1年2カ月ちょっと。

そうした縁もあり、わりと若い頃から、いつか四国へ巡礼に出かけたいという気持ちを温めていた。
その思いは年齢を重ねるにつれて膨らんでいった。

しかし、弘法大使の足跡を訪ねる「四国遍路」は全行程約千3百キロメートルの行脚となる。
しかも、道のりが険しい。
四国はそれほど高い山がない。
が、全体は、一つの大きな山が海面に突き出たような地形である。
遍路の旅は距離も長いし、高低差も大きい。
生半可な覚悟では、四国八十八カ所霊場巡りに挑めない。
自分の心が整うまでに、かなりの歳月を要してしまった・・・。

私は、最後(88番目)の札所・大窪寺(おおくぼじ)で万感の思いが込みあげ、涙を必死にこらえた。
そして、88札所巡りを成し遂げた一人として「結願之証(けちがんのしょう)」を受け取った。
感無量!

振り返れば、長旅だった。
仕事の都合を何とかやりくりし、時間をつくった。
四国巡礼のゴールまで、まさか40分もかかろうとは、だれが思うだろう。

私は妻と軽快にハイタッチを交わした。

                       ◇

うたい文句は「1日で巡るお遍路さん」。
東京・丸の内のJPタワーに、四国八十八カ所霊場の本尊が集結した。
寺院以外の場所で公開する「出開帳(でかいちょう)」用の本尊である。
会場には、1番札所の霊山寺(りょうぜんじ)から、88番札所の大窪寺まで、四国霊場の本尊とお砂が順番に並べられる。
会場を回ると、「結願之証」がもらえる。
つまり、四国八十八カ所を巡るのとご利益(ごりやく)は同じ。

私は長年の夢だった四国遍路を諦めかけていたので、このイベントに飛びついた。
何が何でも行こうと・・・。
幸い、前売り券を買うことができた。

和田創研は丸の内トラストタワー20階、サーブコープのオフィスサービスを利用している。
4月23日は毎回圧倒的な評価を獲得している「社長の打ち手」講演会だった。
午後の半日講座なので、終了後にJPタワーにすっ飛んでいった。

すでに夜間の部は長い行列ができていた。
大盛況である。
本尊が並ぶ会場内に入るのに2時間近くかかった。

私は翌日納期の仕事があり、駆け足になった。
会場内では、係の方が急ぐ私を先導(?)してくれた。
私は88体のご本尊すべてを各3秒、心を込めて拝んだ!!!
所要時間は20分弱。
会場を出たら、午後8時をだいぶ過ぎていた。

私は夢が叶い、胸のつかえが取れた。
出かけてよかったと、つくづく思う。
「結願之証」は私の宝である。

                       ◇

四国八十八カ所霊場の本尊が揃って四国を離れるのは77年ぶりとか・・・。
私は今年62歳を迎える。
いかに貴重な機会かお分かりいただけるだろう。

真言宗開祖・空海が四国霊場を設け、来年で1200年を迎える。
その記念行事の一環である。
愛知、東京、宮城を巡回する。

東京は初開催、期間は4月18日〜25日、入場料は前売り2千円、当日2千3百円だった。

ご本尊は当然ながら、すべて異なる。
それぞれに深い趣があり、心が洗われる。
私は印象を目に焼き付けようと、土産に木製のフォトフレームを買い求めた。

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和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

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