12月からテレビ購入時のエコポイントがほぼ半減される。
さらに年明けから適用が限定される。
しかも、地上アナログテレビ放送が2011年7月に打ち切られる。
大方は買い替えを考えるはずだ(もっとも、地デジ対応受信機の世帯普及率はすでに90パーセント近く)。
11月最後の土・日曜日、家電量販店のテレビ売り場は大賑わいになる?

さて、テレビを購入するとなると、買い時を外したくないのが消費者心理である。
しかし、これが案外難しい。
理由は2つ。
第1に、テレビは数年前から劇的に進化しており、新機能がどんどん搭載されている。
第2に、ここ数年間の急落状態はいくらか収まったものの、テレビはいまも価格が低下している。

それゆえ、テレビの購入は遅いほどよい。
結局、テレビの買い時は「壊れたとき」。
使いつぶすのがベスト。
修理に出すくらいなら、新品を買うほうが賢明か。

私は先だって自宅(家族用)のテレビが壊れてしまい、エコポイントを利用して購入した。
その際、ここまで値崩れしたのかと驚いた。
1〜2年我慢した甲斐があった。
印象としては3分の1くらい?

新しいテレビは画面が大きく映りがきれいで、楽しみも広がる。
しかも場所を取らない。
大画面・高機能・薄型テレビなので当然。
人はだれしも欲望や欲求を持っている。
まして冬の賞与(ボーナス)が支給されれば心が動く。

年末・年始休暇の特別番組や大みそかの紅白歌合戦、とくに紅組司会の「松下奈緒」の美しさをとっくりと見たいとなると、12月にテレビを購入したくなる。
師走に価格が急落していないと限らないが、その場合には11月中に買い替えたほうが無難かもしれない。
わずか1カ月でエコポイントの半分、店頭実勢価格が値下がりするかどうかは微妙…。

ただし、年の瀬までに購入しなくてよいとすれば、ぎりぎりまで待ちたいところ。
エコポイントのメリットと価格の下落幅では、後者が大きいのでは?
新機能が実装されたテレビさえ、発売直後から激しい値引き競争を繰り広げている。
日本製は優秀で、商品寿命も長い。
どうせなら、少しでも進化した機種を選びたいではないか。

                       ◇

ところで、テレビの購入時に迷うのは何インチにするか。
基本は、部屋の広さとの兼ね合いで、テレビ画面の大きさを決める。
家電量販店は売り場が広大であり、しかも利益率の高い大画面テレビをずらっと陳列している。
店頭で選んだ製品を自宅に置くと、思ったより大きく感じるはずだ。
狭い部屋では視線の移動が大きくなり、目の弱い人は疲れる。

部屋の広さに加え、用途も大事だ。
好きな番組を堪能するとか、映画を鑑賞するとか、真剣(?)な視聴が中心なら40インチ以上。
私みたいにつけっ放し、ながら視聴の場合は32インチどまり。
中間は37インチ。
37インチ以上はほとんどが「フルハイビジョン対応」。
なお、テレビ画面の大型化は今後も進行すると思われるが…。

ここ数年、制作費の削減などで番組(コンテンツ)の質が落ちている。
また、私たちは自分により適した番組を選んでいる。
目的の明確な視聴を志向するようになった。
ゆえに、ほとんどが「BS・CS対応」。

いよいよ購入となったら、「テレビ人気(売れ筋)ランキング」などのキーワードで検索して事前に調べておく。
例えば、「価格.com」。
スペックを含めた製品比較がごく簡単に行える。
むろん、価格比較も…。
ユーザーのレビュー(評価)にざっと目を通すだけで、購入後の後悔をかなり防げる。
私のような家電音痴は、多くの現物を前にして冷静に考えられないからだ。
安易と叱られるかもしれないが、ベストテンなど上位機種を選べば無難では?

液晶テレビに限らず、主要な家電製品は通信販売が断然安いが、それに不安を感じる人も少なくない。
が、事前に最安値を知っていれば、店頭で購入する際に値引き交渉の有力な材料になる。
驚きのプライスを提示してくることも…。
私が自宅(家庭用)のテレビを買い替えたときがそうだった。
他店(競合店)のチラシを持参するより安くなるだろう。

家電製品はいくらか当たり外れがあるようで、万一故障などが生じた場合、名の通ったメーカー(ブランド)の製品はありがたみが分かる。
安さに目を奪われると危険かもしれない。
先のテレビはシャープ製の液晶テレビ「アクオス(AQUOS)」。

プラズマテレビは、液晶テレビの大画面化に押されて分が悪い。
後者は、横方向や斜め方向から見た場合の弱点が克服されつつある。
液晶テレビが9割前後を占めるようだ。
おそらく優位は揺るがない。

                       ◇

メーカー各社は地上アナログ放送の終了が迫り、新製品の投入・販売に力を入れる。
価格下落と値引き拡大の両方が加速するだろう。

地上デジタルテレビ放送の完全移行期には多少の混乱が起こるかもしれない。
直前に店頭での販売価格が強気になるとか、工事費や設置代(据付費)が上がるとか…。
が、それは一時的な現象だろう(実際には、在庫処分で販売価格が弱気になるのでは?)。

カネに余裕のある世帯はともかく、テレビの購入は待つのが賢明。
地上アナログ放送の終了後、地上デジタル放送の移行後のつもりでよい。
店頭実勢価格はまだまだ下がりそう。
流通独自のポイントを加味すると、さらに安くなる。

買い替えが間に合わず、放送(番組)を見られなくてもたいした問題でない。
しばらく不便な生活を我慢すればよい。
こうした機会でもないと、テレビのない静かな生活を経験できない。
とても貴重だ。

私は、テレビをまったく見られないのは仕事上も困るので、自室のテレビを地上アナログ放送終了後に買い替える。
商戦が一段落し、大画面・高機能・薄型テレビは信じられない値段になっている可能性がある。

◆書き加え1(11月26日)

この記事をアップするタイミングが1〜2週間遅かったようだ。
書き溜めの限界を感じる。

先ほどネットで調べたところでは、エコポイント半減前の駆け込み需要が爆発してテレビは品薄状態らしい。
店頭実勢価格は一時的に強気に変わった。

12月に入って反動が出ないと言い切れないが、こうなったら地上デジタル放送への移行期をにらみながら、腰を据えてテレビを購入するのがよいのでは…。

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