北日本新聞社が年内に夕刊を休刊し、朝刊単独紙となる。
休刊とは廃刊。
再建屋雑記帳0947要は、夕刊を廃止へ。
同社は富山市に本社を置き、富山県を代表する日刊紙を発行してきた。

私は富山県立魚津高校の卒業。
富山県には、下新川郡の朝日町と入善町に計1年半程住んだことがある。
ちなみに、父は入善町椚山の貧農の出身。
わが人生0629読売新聞社社主、読売巨人軍(ジャイアンツ)オーナーの正力松太郎(大正力)が富山県高岡市辺りの出身であり、父は読売新聞しか取らなかった。
が、断り切れなかったのか、ときどき北日本新聞につきあわされていた。
私も紙面にいくらか触れた記憶がある。
率直な印象は、地味で退屈。
ただし、内容の評価でない。

さて、私が出張先のホテルで手にする地方紙の夕刊は4ページ(1枚)ということも珍しくない。
このブログで述べたとおり、地方紙に夕刊はいらない。
一般に地方紙では、朝刊と比べ、夕刊は極端に読者数が少ない。
再建屋雑記帳0948それを配達していたら、コスト割れになるのは明白。
かつて新聞は購読料を値上げする材料として紙面の充実を高らかにうたい、「増ページ」を競っていた。
いまや全国紙でも「減ページ」をひっそりと進める。
ペラペラな夕刊は、宅配の意義を失った。
ちょっとした情報なら、いつでもどこでもインターネットで容易にしかも瞬時に得られる。
暮らしに関する記事はあえて新聞で読むほどのこともない。

それと、何より大事なのは環境保護。
新聞は、用紙、印刷、梱包、輸送、戸別配達と、一連の環境負荷がきわめて大きい。
再建屋雑記帳0949地方紙が夕刊を廃止すれば、これがいきなりゼロになる。
画期的といえよう。

北日本新聞社の夕刊の休刊の根っこは、経営問題。
儲かっていれば、発行を続けるし、宅配を続ける。
同社に限らず、新聞はどこも部数の減少が止まらない。
それにともない、新聞社は販売と広告という2大収入源が崩壊しかかっている。
再建屋雑記帳0950せめてコストを削るしかない。
新聞社は赤字のところを片っ端から見直していく。
深刻な経営危機に直面している地方紙が少なくないはずで、夕刊廃止の動きが急速に広がるのでは…。

地元の情報は地元の新聞で、と願う熱心な読者がいる。
しかし、夕刊はホームページで十分に代替可能だろう。
実は、そこへのカウントが実際の読者数かもしれない。
新聞のつくり手が愕然とするほど数字は低い?

Copyright (c)2009 by Sou Wada

人気ブログランキング←応援、よろしく!

2009年11月公開講座