コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

坂本花織GPシリーズ

坂本花織は自分の特色を強く押し出せ

紀平梨花と宮原知子の間に埋没
人気面でも採点面でも勝負面でも損

フィギュアスケート女子シングルの坂本花織。
GPシリーズ第1戦「スケートアメリカ」はショートプログラム(SP)とフリースケーティング(FS)でノーミスの演技を見せて合計213.90を記録しました。
宮原知子に次ぐ2位になっています。

GPシリーズ第3戦「フィンランド大会」はSPでジャンプの転倒が2度あって7位に沈み、演技後に悔し涙を流しています。
しかし、FSで2位となり、合計197.42点を記録しました。
3位と巻き返しました。

連続2位ならば、GPシリーズ上位6人で争うGPファイナル進出はほぼ当確でした。
あとの選手の結果待ちという宙ぶらりんの状態でしたが、出場することができました。

坂本花織はレベル3に留まるステップの改良を課題としていました。
実は、フィンランド大会でのSPの失敗はステップに気を取られた結果です。
ちなみに、FSはジャンプの1つでエッジエラーかエッジ不明瞭となりましたが、残りの6つのジャンプでGOE(出来栄え点)を得ています。
スピンとステップもすべてレベル4であり、ほぼ完璧に近い滑りでした。

平昌五輪代表として6位と大健闘した坂本花織ですが、今シーズンは宮原知子はもとよりシニア1年目の紀平梨花とやや差がついた印象を受けます。
開き直りといっては何ですが、GPファイナルでは思い切りのよさと爆発力を発揮して力強いジャンプとスケーティングを見せてください。

本人もそれを自覚しており、「5番手(5位通過)なので、だいぶ頑張らないと表彰台に上がれない」と話していました。

(2018年12月5日執筆)

category:坂本花織ブログはこちら。

◆書き加え(12月7日)

「FSで頑張れば表彰台にいける」

GPファイナルでSPが行われ、坂本花織は 70.23点で4位でした。
「すごく緊張した」と振り返りつつ、自己採点は90点くらいとしました。

私はしっかりと滑っていて出来は悪くないという印象を受けました。
3本のジャンプにミスは出ませんでしたが、スピンやステップにレベル3が出ました。
ここをなかなか克服できません。

坂本花織自身もFSで頑張れば表彰台にいけると考えています。
おそらく 70.65点で3位のエリザベータ・トゥクタミシェワ、 67.52点で6位の宮原知子との3人の争いになりそうです。

◆書き加え(12月8日)

真っ先に素朴さと元気が伝わってくる

今大会では取材が紀平梨花に集中しています。
坂本花織や宮原知子は煩わしくないともいえますが、一抹の寂しさを感じているのでしょうか。
脚光を浴びてこそのアスリート(フィギュアスケーター)という気もします。
FSでメディアを振り向かせる活躍を見せてください。

坂本花織は主要大会で滑るたびに「すごく緊張した」と語っており、それは嘘だと思っていません。
が、この選手を見ると真っ先に素朴さと元気が伝わってきて、心がほっとします。
性格ですが、演技の持ち味にもなっています。

◆書き加え(12月9日)

「すごいがくがくしちゃって・・・」

GPファイナルでFSが行われ、坂本花織は141.45点、合計211.68点で4位に留まり、表彰台を逃しました。
3位のエリザベータ・トゥクタミシェワと3.64点差でした。

2回転アクセル−3回転トウループ−2回転トウループの最後の2回転ジャンプで転倒しています。
「すごいがくがくしちゃって、それが原因かな」と、平昌五輪の次くらいに緊張感があったことを明かしました。
ほかの要素はすべて加点を得、スピンとステップはレベル4を揃え、演技構成点は 68.00点でした。

◆書き加え(12月10日)

全日本選手権へ神様からお告げがある

GPファイナルの演技を振り返り、トップ選手と比べて「表現の強弱が足りない」と語っています。

「ここで3位になると、ふわふわして全日本選手権へ向かうことになる」「4位はそうならないための神様からのお告げ」と分かったような分からないようなことを口にしました。
全日本選手権へ向け、飛躍を誓いました。

女子シングルでは4回転ジャンプ競争が始まろうとしています。
自身も徐々に練習し、北京五輪までに跳べるようにしたいと語りました。

坂本花織は実力も得点力もあり、私は日本女子の3番手と認めます。
しかし、演技の特色を強く押し出していかないと、紀平梨花と宮原知子の間に埋没します。
人気面でも採点面でも勝負面でも損になるでしょう・・・。

全日本選手権では不調の宮原知子を上回り、2位に割って入ってほしい。

◆書き加え(12月24日)

点数の計算ミスで全日本初制覇の珍事

FSが終わり、坂本花織が圧巻の演技を見せて初優勝を飾りました。
「点数の計算ミス」と言う人もいるようですが、私の知る範囲でベストだったのでないでしょうか。
昨年はSP1位から宮原知子に逆転され、今年はSP2位から宮原知子を逆転しています。

濱田美栄コーチ門下の宮原知子と紀平梨花、中野園子コーチ門下の三原舞依と坂本花織という関西に練習拠点を置く4選手の戦いになりました。

坂本花織がSPでもFSでも、そしてジャンプなどの技術点でも表現などの演技点でも他の選手を圧倒しました。
とくに最終滑走のFSは出色の出来栄えです。
自らの潜在力を開花させました。

今年の全日本選手権では三原舞依が出した高得点に刺激され、坂本花織がさらに高得点を叩き出しています。
坂本花織の初制覇は、三原舞依の存在も大きかったと考えます。

坂本花織は試合後、国際大会よりも全日本選手権のほうが緊張すると語りました。
しかもFSは最終滑走です。
直前滑走の宮原知子の得点を聞いて勝負をかけたようです。
そんなことをしたら余計に緊張が高まると思うのですが、それに打ち克ってノーミスというよりパーフェクトな演技を見せました。

なお、紀平梨花はトリプルアクセルを2本とも決めていますが、スケート靴を気にしながらジャンプミスを防ぐことに精一杯という印象で、スケーティングと表現の魅力が損なわれました。
ちなみに、紀平梨花は2位になってシニア1年目の2冠、宮原知子は3位になって全日本選手権5連覇を逃しました。
会心の演技をそろえた三原舞依は惜しくも4位でした。

日本で開催される世界選手権2019の代表は坂本花織、紀平梨花、宮原知子ですんなりと決まりです。
私としては三原舞依にも行ってほしいのですが、最大3枠ですから致し方ありません。

全日本選手権の結果(順位・得点)は次のとおりです。

1位 坂本花織(24番滑走)
   228.01点(152.36点 79.11点 73.25点 0.00点 75.65点)
2位 紀平梨花(20番滑走)
   223.76点(155.01点 82.95点 72.06点 0.00点 68.75点)
3位 宮原知子(23番滑走)
   223.34点(146.58点 71.49点 75.09点 0.00点 76.76点)
4位 三原舞依(22番滑走)
   220.80点(147.92点 78.15点 69.77点 0.00点 72.88点)
5位 樋口新葉(21番滑走)
   197.63点(125.00点 59.78点 66.22点 1.00点 72.63点)
6位 山下真瑚(17番滑走)
   197.14点(134.20点 69.29点 64.91点 0.00点 62.94点)
※点数はFS(TES、PCS、減点、SP)です。

見応えが凄かった。
選手の皆さん、ありがとう。

◇◆◇

坂本花織に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年11月8日「坂本花織は「トラウマ」から死ぬ気で「カモメ」へ」はこちら。

⇒2018年10月31日「坂本花織、初のGPファイナルへフィンランド大会2位」はこちら。

⇒2018年10月24日「坂本花織はジャンプよし、表現力よし、安定感よし」はこちら。

⇒2018年2月23日「坂本花織、平昌五輪銅メダル獲得の必要条件」はこちら。

⇒2018年2月14日「坂本花織は平昌でどうした? らしくないぞ!」はこちら。

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坂本花織は「トラウマ」から死ぬ気で「カモメ」へ

坂本花織はFSで巻き返して3位
グランプリ(GP)ファイナルに進出か

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第3戦「フィンランド大会」女子シングル。
平昌五輪6位の坂本花織はショートプログラム(SP)でジャンプミスが響いて 57.26点に留まり、7位と出遅れました。

冒頭の3回転フリップ―3回転トウループのコンビネーションは最初のフリップで転倒し、連続ジャンプになりませんでした。
そこで、最後の3回転ループに3回転トウループをつけてリカバーしようとしましたが、そこでも転倒しました。
演技後、両手で顔を覆って涙を流しています。

坂本花織はGPシリーズ第1戦「スケートアメリカ」で宮原知子に次いで2位となり、今大会で2位以上ならば上位6人によるGPファイナル進出がほぼ確実でした。
スケートアメリカ、全兵庫選手権、フィンランド大会という異例の3週連続出場による疲れが原因ではないようです。
実際、6分練習は調子が上々でした。

朝の公式練習後にレベル4を取るためのステップに変更しようと意識するあまり、ジャンプへの集中力が欠けたそうです。

9月の「ロンバルディア杯」でも冒頭の3回転フリップで転倒しており「またやってしまった。トラウマが出た」と悔やみました。
「リカバリーの練習は必要と改めて思いました」。

2位とは6.51点差ですので、フリースケーティング(FS)で本来の演技を行えれば上位に食い込める可能性はあります。



坂本花織はFSで140.16点を記録し、合計197.42点で3位になりました。

全身ががくがくするほどの緊張でしたが、冒頭の3回転フリップ―3回転トウループのコンビネーションを高々と決めました。
そして、ジャンプを決めるたびに調子が出てきました。
ほぼノーミスの演技を終え、両手でガッツポーズを見せました。
3回転ルッツはエッジエラーを取られましたが、他の6本のジャンプで加点を引き出しました。
スピンとステップはすべてレベル4です。
SPのうっぷんを晴らしました。
海外メディアも情緒にあふれた優雅な舞をカモメの飛翔にたとえました。

大会前はロシアのアリーナ・ザギトワに勝つくらいの気持ちで滑ると闘志を燃やしていました。
GPシリーズは残りが3戦あり、他の選手の結果次第になりますが、GPファイナル進出を果たせるのでないでしょうか。

次戦はGPファイナルか年末の全日本選手権です。
「それまでに今大会で失敗したところを修正したい」。
今シーズンのテーマとする「おとなっぽいスケート」に磨きもかけます。

category:坂本花織ブログはこちら。

◇◆◇

坂本花織に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年10月31日「坂本花織、初のGPファイナルへフィンランド大会2位」はこちら。

⇒2018年10月24日「坂本花織はジャンプよし、表現力よし、安定感よし」はこちら。

⇒2018年2月23日「坂本花織、平昌五輪銅メダル獲得の必要条件」はこちら。

⇒2018年2月14日「坂本花織は平昌でどうした? らしくないぞ!」はこちら。

⇒2018年2月10日「坂本花織、平昌五輪で中野園子コーチの愛のしごき」はこちら。

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坂本花織、初のGPファイナルへフィンランド大会2位

グランプリ(GP)シリーズ「フィンランド大会」
坂本花織はザギトワに次ぐ2位か

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第3戦「フィンランド大会」が行われます。
日本時間で11月3日(土)〜4日(日)です。
第1戦「スケートアメリカ」で宮原知子に次いで2位になった坂本花織が登場します。

この大会ではショートプログラム(SP)もフリースケーティング(FS)もほぼノーミスで、演技後にガッツポーズが出ました。
合計213.90点は悪くありません。
2年連続で2位に留まった悔しさが残るかもしれませんが、立派といえます。

坂本花織はジャンプに高さと流れがあり、滑りがダイナミックです。
また、演技全体に安定感があります。
宮原知子と比べると技術点が若干勝り、演技点はいくらか劣っています。
フィンランド大会で加点を増やせるなら、 210点代後半に届きます。
日本女子のエース・宮原知子に並びかけています。

坂本花織は11月27日〜28日に地元の全兵庫選手権に出場しています。
SPもFSもトップで合計202.99点、合計181.42点の三原舞依を寄せつけません。

3週連続は過密日程だと思いますが、実戦のなかで調子を上げていくのが彼女に合っているのでしょう。
この選手は体力に自信があるのかな。

平昌五輪金メダリスト、ロシアのアリーナ・ザギトワが参加しますので、1位になるのは現実的に難しいかもしれません。
しかし、初のGPファイナル進出を確実にするには2位に入っておきたいところです。
(3位でも可能性がないわけでありません。)

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◆書き加え(11月3日)

ただいま11月3日、午前2時を回ったところです。
デスクワークに追われる私は、ウェブで坂本花織がSP7位と出遅れたことを知りました。
ジャンプで転倒するなどミスを連発し、50点台だそうです。
演技の安定感が抜群でしたので、私は何が原因か思い浮かべられません。

アリーナ・ザギトワは70点に届かない出来でした。
日本勢は16歳の白岩優奈が2位につけました。
勝負の行方が分からなくなりました。
が、私は坂本花織が故障でもないかぎり、巻き返すと思います。

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坂本花織はジャンプよし、表現力よし、安定感よし

グランプリ(GP)シリーズ「スケートアメリカ」
坂本花織は宮原知子とワンツーフィニッシュ

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ初戦「スケートアメリカ」が終わりました。

坂本花織はSPもFSもほぼノーミスの演技をそろえられ、ガッツポーズが出ました。
平昌五輪6位がまぐれでなかったことを証明しました。
目標とする日本女子エース・宮原知子を超えられませんでしたが、二人でワンツーフィニッシュを飾っています。
(前回大会の結果と同じです。)

ショートプログラム(SP)では宮原知子に次いで 71.29点で2位となりました。
フリースケーティング(FS)では宮原知子についで142.61点で2位となり、合計213.90点の2位です。
持ち味は十分に出ており、技術点で宮原知子を上回っています。

ジャンプが日本選手としてはダイナミックであり、見栄えがします。
体ががっちりしているせいでしょうか、スピード感も強調されます。
大きく流れるような滑りがとても魅力的です。
スピンもステップもいいのでないでしょうか。

坂本花織は演技点で宮原知子に差をつけられています。
しかし、宮原知子の繊細さと質の違う、おおらかでやわらかな表現力にほっとします。
(私は見ていてストレスを感じさせられません。)

坂本花織は宮原知子の陰に隠れてあまり目立ちませんが、実は「安定感」が抜群です。
この選手の演技も安心して楽しむことができます。
本人は終了後のインタビューなどでしばしば緊張を口にします。
が、私は「勝負度胸」が備わっていると思います。
それくらい落ち着いて滑っています。
大崩れがなく、日本女子ナンバーツーの地位を固めました。
進化の伸び代はまだありますので近い将来、宮原知子を追い抜くかもしれません。

坂本花織の次戦は、11月2〜4日にヘルシンキで行われる「フィンランド大会」です。
どうかGPファイナルへの初出場を果たしてください。

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⇒2018年2月2日「坂本花織、平昌五輪はジャンプGOEで稼ぐ」はこちら。

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本田真凜の得点次第でスケートアメリカ表彰台独占へ

グランプリ(GP)シリーズ「スケートアメリカ」
表彰台独占は本田真凜のFSの得点次第か

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第1戦「スケートアメリカ」がワシントン州エバレットで行われています。

女子のショートプログラム(SP)。
平昌五輪4位の宮原知子が 73.86点で首位に立ち、6位の坂本花織は 71.29点で2位につけました。
二人とも、このくらいの得点は当然です。
私が注目した本田真凜は62.74点で4位に留まりました。

本田真凜は回転不足を取られて表情が一変

本田真凜はミスなく演技を終え、笑顔で両手を突き上げてガッツポーズを見せました。
しかし、冒頭の3回転ループ―3回転トウループの連続ジャンプ、後半の3回転フリップで回転不足を取られました。

本田真凜は浅田真央を指導したこともあるラファエル・アルトゥニアンコーチのもとで練習を積んでいます。
真価が問われるシーズンですが、得点を確かめて表情が曇りました。

本田真凜は自ら口にするとおり練習漬けの毎日を送っているのでしょう。
体つきが引き締まった印象を受けました。
動きも大きく、きびきびしています。
アーティストというだけでなくアスリートという雰囲気が漂いはじめました。

本田真凜は「新生」とまではいきませんが、明確な変化が見て取れます。
私は順調な再スタートを切れたと感じました。
(演技の出来も素晴らしかったと思います。)

中野園子は坂本花織を「いい子」となでる

坂本花織は演技に安定感が増し、ジャンプもダイナミックです。
ノーミスです。
得点が出ると中野園子コーチからいい子、いい子と頭をなでられました。

本人は今シーズンに結果を残さないと、オリンピック出場はまぐれと思われると語っています。
そんな心配は不要です。
あの時点の実力どおりの代表選考でした。

坂本花織は大舞台の経験を踏み、ずいぶんと落ち着いて滑れるようになりました。
動きの大きさだけでなく柔らかさを感じさせます。
宮原知子を超えそうな勢いです。

宮原知子はスケートアメリカ2連覇へ余裕

宮原知子は冒頭の3回転ルッツ−3回転トウループの連続ジャンプを決めました。
ノーミスです。
回転不足の判定を受けた9月のUSインターナショナルから得点を伸ばしました。
スケートアメリカで2連覇を目指しています。

日本女子のエース・宮原知子はさすがでした。
が、ジャンプにもうちょっと伸びやかさがほしいと思いました。
(高さがなく、滞空時間が短いからそう感じるのでしょうか。)
また、選手が丁寧に滑ろうとしすぎると、見る側は緊張や怖さを感じてしまってリラックスできません。
初戦のせいか、演技全体に硬さが出ました・・・。

派手さはありませんが、宮原知子はいまでも着実に成長を遂げています。



4位の本田真凜は3位につけたロシアのソフィア・サモドゥロワと僅差です。
(アリーナ・ザギトワと同い年生まれで、今シーズンがシニアデビューの選手です。)
本田真凜はフリースケーティング(FS)が得意のはずですので、日本勢がスケートアメリカの表彰台を独占するかもしれません。

女子のFSは21日(日本時間22日)に行われます。
また、GPシリーズの成績上位6人が出場するGPファイナルは12月5〜9日にカナダ・バンクーバーで行われます。
ここに進出するにはスケートアメリカでどうしても3位以内に入っておきたいところです。

category:本田真凜ブログはこちら。

◆書き加え(10月22日)

FSはジャンプがミスの連続で散々の出来だったようです。
(日本選手では本田真凜の演技だけ見られませんでした。)
冒頭の3回転ルッツ―3回転トウループの連続ジャンプで転び、右足首を捻りました。

朝の練習から違和感があり、痛みが出ていたとのこと。
ならば、コーチか本人の判断で演技を途中で打ち切るべきでしょう。
転びっ放しのイメージがすり込まれ、マイナスになります。
また、負傷を悪化させるとシーズンを棒に振りますし、選手生命に関わる恐れもあります。

◇◆◇

本田真凜に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年10月21日「本田真凜とアルトゥニアンのスケートアメリカに注目」はこちら。

⇒2018年4月29日「本田真凜、アルトゥニアンコーチとジャンプ強化」はこちら。

⇒2017年12月21日「本田真凜は一発逆転、金の鳥と平昌五輪代表へ」はこちら。

⇒2017年12月15日「残り1枠に本田真凜の奇跡、NHKアスリートの魂」はこちら。

⇒2017年11月11日「本田真凜の得点が低すぎるフィギュア採点」はこちら。

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坂本花織は自ら演技の余韻をぶち壊す

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第6戦「スケートアメリカ」女子シングル。
ショートプログラム(SP)が行われました。
坂本花織が自己ベストを更新する 69.40点で2位になりました。
日本勢は宮原知子が1位になっています。
私は女子シングルでは久し振りに明るい気分です。

坂本花織は演技後半に集めた3つのジャンプを加点がつく出来栄えで決めました。
惜しかったのは、最後のスピンでちょっとバランスを崩してふらついたことです。
(この選手はスピンで自分の目が回ってしまうのでしょうか?)
しかし、それ以外は会心の演技といえるでしょう。

キスアンドクライで得点を見て破顔一笑!
しかし、五輪代表を諦めていないのなら、70点に届かない点数で舞いあがっていてはだめです。

⇒2017年10月16日「坂本花織は関節をぼきぼき鳴らす・・・17歳の勢い」はこちら。

坂本花織は高難度ジャンプの高さと距離が素晴らしく、とてもダイナミックです。
女性にしては体全体もごっついという印象を受けます。

演技後のインタビューでけろりとした表情で「緊張は感じなかった」と語っています。
単に鈍いのか、それとも大物なのかは判断がつきません。
五輪代表選考レースに割って入りそうな予感があります。

◆書き加え(11月27日)

このブログは書き溜め記事です。

坂本花織はフリースケーティング(FS)でも自己ベストを更新する141.19点となり、合計210.59点で2位に入りました。
合計では15点以上も上回っています。

坂本花織はほぼノーミスの滑りを披露しています。
得意の高難度ジャンプを次々と決めていきました。
そのすべてで加点を得て、スピンやステップでレベル4を取っています。
技術点はトップの73点台、課題とされた表現力を反映する5項目の演技構成点でも宮原知子に次ぐ67点台でした。
シニア1年目ですが、平昌五輪代表最終選考会を兼ねる全日本フィギュアスケート選手権の直前に劇的な成長を示しています。

ただし、会心の演技にうれしさが込みあげるのは分かりますが、坂本花織は「わあわあ」「きゃあきゃあ」はしゃぎすぎです。
世界の頂点で戦うつもりなら、キスアンドクライでもそれにふさわしい品格がほしい。

それ以前に「フィニッシュポーズ」をしっかりと取ってほしい。
解くのが早すぎ、自ら演技の「余韻」をぶち壊しています。
ファンや審査員が注視していることを忘れないでください。
がさつな印象を与えると採点でも損です。

演技自体は素晴らしい出来だったので余計に残念に思いました。
(審判も人間ですので個々の選手に対して抱くイメージにより点数が左右されます。)
女子シングルでは世界と戦える選手が次々と育っています。
坂本花織は伸び代を残しており、全日本選手権での得点がとても楽しみです。

◆書き加え(12月1日)

坂本花織が羽田空港の到着ロビーでフラッシュを浴びています。
平昌五輪の代表候補の仲間入りを果たしたということでしょう。
テンションで滑るタイプのようで、熱狂的に盛り上がる全日本選手権でのパーフェクトな演技を誓いました。
完成度が高まると 210点台後半に届くかもしれません。

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樋口新葉と坂本花織のフィギュアGPシリーズ

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第1戦「ロシア杯」が行われています。
女子シングルのショートプログラム(SP)で樋口新葉が3位、GPデビューの坂本花織が4位につけています。
ただし、二人とも70点に届いておらず、ちょっと物足りません。

樋口新葉は妖艶な演技を見せ、ガッツポーズを取りました。
しかし、ジャンプの回転不足などで得点を伸ばせませんでした。
緊張感の高まる試合に強くならないと、2枠の五輪代表入りは難しいと思います。

坂本花織は演技後半に3つのジャンプを集め、すべてでGOE(出来栄え点)を得ました。
満面の笑みでガッツポーズを取りました。
昨シーズンの世界ジュニア選手権で出した自己ベストを更新しています。
目標としている合計2百点超えは微妙な状況です。

それにしても、ロシアのエフゲニア・メドベージェワが強すぎます。
高難度ジャンプをたやすく跳び、圧巻の80点超えです。
安定感に加え、美しさも素晴らしい。

◆書き加え(10月22日)

フリースケーティング(FS)が終わっています。

樋口新葉はSPとFS、合計ともに3位となり、表彰台に届いています。
ジャンプにいくらかミスが出ましたが集中力を切らさず、スピード豊かに滑りました。
2百点を7点強超え、まあまあです。
この辺りまでが平昌五輪の代表選考に絡めそうな最低水準です。

坂本花織はSP4位、FSと合計ともに5位に留まっています。
転倒や踏み切り違反など、得意のジャンプにミスが出ています。
オリンピックシーズンのGPシリーズデビューは雰囲気に飲まれました。
2百点に6点及びませんでした。

優勝はFSも1位のエフゲニア・メドベージェワ。

イタリアのカロリーナ・コストナーがSPとFS、合計ともに2位と頑張っています。
30歳で現役を続け、合計215.98点は立派です。

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坂本花織は関節をぼきぼき鳴らす・・・17歳の勢い

近畿フィギュアスケート選手権女子シングル。
ショートプログラム(SP)で首位、昨シーズンの世界ジュニア選手権銅メダリストの坂本花織がフリースケーティング(FS)で132.31点をマークし、国際スケート連盟非公認ながら合計201.15点で初優勝を飾りました。
全日本フィギュアスケート選手権の1次予選となる本大会をクリアしました。

坂本花織はアイスリンクで関節をぼきぼきと鳴らして演技に入りました。
気合を入れるとともに心を落ち着かせました。
(記憶が不確かですが、かつてそうしたプロレスラーがいたような気がします。)

FSは映画「アメリ」のテーマ。
冒頭のフリップ−トウループの連続3回転ジャンプが単発になりましたが、体力が落ちる後半にリカバーしています。
ほぼミスを犯すことなく、持ち味の豪快なジャンプで得点を重ねました。

坂本花織は目標の2百点超えを果たしました。
平昌五輪に出場を狙う同世代のライバルが結果を残すなかで、「ちょっとだけ仲間入りできた」と代表枠争いの手応えをつかみました。

USインターナショナルクラシックでは高難度ジャンプをしくじるなどして合計169.12点で4位に沈み、号泣を抑えられませんでした。
しかし、そこから短い日数で滑りを立て直しています。

坂本花織はグランプリ(GP)シリーズデビューとなるロシア杯へ「表彰台も夢じゃない」と力強く語りました。
17歳の勢いを感じさせます。

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なお、ブログによりぎりぎりのジョーク、成人向けの内容が含まれます。
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私は執筆に当たり全人格を投影したいと考えます。
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和田創PDF無料本
(272頁。2月10日発売)
9784907620011-00
プロフィール
wada01











和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

和田創研
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