コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

女子フィギュアスケート

浅田真央を引き受けた佐藤信夫コーチの胸中

おとといのブログ「浅田真央不調、ソチ五輪への長いトンネル・・・」の続き。

⇒2010年11月23日「浅田真央、ソチ五輪栄冠への長いトンネル・・・」はこちら。

浅田真央は、女子フィギュアスケート王国・日本のエースである。
「至宝」と呼んだほうが適切か…。

2010年バンクーバー冬季五輪(オリンピック)での敗北を受け、2014年ソチ冬季五輪での勝利へ向け、私はどのようなコーチ体制を敷くのか関心があった。
ところが、なかなか固まらない。
うわさでは難航が伝えられた。
人選もさることながら、チームとしての編成が大変なのだろう。
つまり、コーチ間の調整に手間取っている…。

夏の最中(さなか)、シーズン開幕が迫る頃になり佐藤信夫の指導を仰ぐことになった。
あれれれ、コーチ体制を確立すると思い込んでいた私は拍子抜け。
どうしてこれほど時間がかかったのか。
浅田真央が望むコーチが大役に尻込みしたわけであるまい。
私はその背景や事情がまったく分かっていない。

この知らせを聞いたとき、たった一人で重責を背負い込んだ佐藤信夫コーチの勇気に驚いた。
世界フィギュアスケート殿堂入りを果たした名伯楽。
選手として全日本選手権10連覇を達成、指導者として多くのオリンピック代表選手を育成している。

しかし、経験が豊富で実績が抜群だとしても、浅田真央の成績が悪ければ、猛烈なバッシングを浴びせられる。
よほどの覚悟がないと引き受けられない。

サッカーのワールドカップ(W杯)を例に引くまでもなく、外国人のほうが断然気楽だろう。
私はてっきりそうなると…。

指導者はチームや選手を勝たせなくてならないプレッシャー、結果を責め立てられるストレスから逃れることができない。
日本代表「サムライブルー」をイビチャ・オシム監督に代わって率いた岡田武史監督は非難の嵐に耐えつづけなければならなかった。

岡田武史をコンサドーレ札幌の監督時代から応援してきた富良野在住の脚本家・倉本聰(聡)が、ワールドカップ南アフリカ大会の終了後に対面した際にかけたねぎらいの言葉は印象的だった。
「下ろされたり持ち上げられたり、大変だったでしょう」(記憶が曖昧)。
私もホント、そう思う。

⇒2010年11月18日「倉本聰の名言『貧幸』…ゲゲゲの女房の教え」はこちら。

⇒2010年11月19日「松下奈緒が茶の間に届けた『ゲゲゲの貧幸』」はこちら。

注目の大きい団体競技の監督と、人気の高い個人競技のコーチを同列で比較できないが、指導者が想像を絶する苦労を味わうことに変わりない。

佐藤信夫コーチは高齢であり、胸中はいかに…。

続きは、あさって「浅田真央、得意なジャンプが壊れる恐怖」のブログで…。

◆書き加え1(11月24日)

浅田真央がグランプリ(GP)シリーズフランス大会に出場する。
国民の注目度がまったく変わってこよう。

が、私は勝たなくていいと思う。
滑りの矯正を優先させており、大会で敗れたとしても気にしない、気にしない。

こんなことを言うと佐藤信夫コーチに失礼だが、浅田真央は問題を自覚しているのでないか。
スポーツに限らず、何事も問題解決においては問題把握のほうが重要である。
解決手法について、佐藤信夫コーチから具体的な助言を得ることは言うまでもないが…。

浅田真央はテレビで2005年頃、つまり15歳当時のジャンプの高さとキレを取り戻したいと語った。

やはり、こんなことを言うと荒川静香に失礼だが、バンクーバー五輪への出場をあっさりと諦めた理由の一つは浅田真央の存在でないか。
クルクル回る少女と4年後に対戦することに絶望的な気分になった可能性がある。
荒川静香は五輪のメダルをプロへのパスポートと位置づけていたことはすでに述べたとおりだが…。

                      ◇◆◇

フィギュアスケート女子・浅田真央に関するブログは以下のとおり。

⇒2010年11月23日「浅田真央、ソチ五輪栄冠への長いトンネル・・・」はこちら。

⇒2010年11月21日「浅田真央が流した悔し涙の価値とは?」はこちら。

⇒2010年10月26日「浅田真央の敵、キム・ヨナの敵はだれか?」はこちら。

⇒2010年10月25日「浅田真央を気づかう高橋大輔と村上佳菜子」はこちら。

⇒2010年10月24日「浅田真央、北島康介が最高の教科書…五輪金メダル」はこちら。

⇒2010年10月3日「浅田真央はしっとり大人の“女”へ…20歳の変身」はこちら。

⇒2010年7月3日「浅田真央新コーチ人選、ソチ金メダル条件」はこちら。

⇒2010年4月16日「妹真央を兄大輔が気遣う春の園遊会」はこちら。

⇒2010年3月30日「銀・浅田真央は金・荒川静香より凄い!」はこちら。

⇒2010年3月28日「笑顔がこわばる浅田真央…フィギュア表彰台」はこちら。

⇒2010年3月4日「あきれた浅田真央と高橋大輔の言葉!」はこちら。

⇒2010年2月28日「浅田真央敗因分析、ソチ金へ新コーチ」はこちら。

⇒2010年2月24日「浅田真央と荒川静香、金メダルの苦闘」はこちら。

⇒2010年2月21日「浅田真央、金メダル極秘練習全記録…NHKスペシャル」はこちら。

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浅田真央、金メダル極秘練習全記録…NHKスペシャル

バンクーバー冬季五輪(オリンピック)は後半戦に突入した。
早朝、ノルディックスキー・ジャンプのラージヒルの決勝がウィスラー・オリンピックパークで行われた。

私は日中、雑用で汗をかいて疲れていた。
眠い目をこすりながら1回目を見た。
応援むなしく日本の2選手は失敗ジャンプに終わった。
葛西紀明(かさい・のりあき)は121.5メートルで21位。
きのう、予選トップとなる142.5メートルの大ジャンプを飛んだせいか、気負いや力みがあった?
平常心で競技に臨むのは難しい。
伊東大貴(いとう・だいき)は117メートルで30位。
私は力が尽きて眠りに落ちた。

しかし、2回目…。
伊東大貴は128メートル50で20位。
最下位から巻き返し。
葛西紀明は開き直れたのか135メートルを飛び、239.2点で8位に入賞した。
2回目では4番目、1回目から13人抜き。
6大会連続出場も個人種目のメダルに手が届かなかったが、何とか意地は見せた。
残す団体戦で頑張ってほしい。

金メダルは、スイスのシモン・アマン。
やっぱり…。
1回目に144メートルの最長不倒、2回目に138メートルを飛んだ。
2002年ソルトレイクシティ五輪に次いで、ノーマルヒルとラージヒルの個人2冠を達成。
ジャンプで個人最多の金メダル4個。
図抜けている。
銀メダルは、ポーランドのアダム・マリシュ。
銅メダルは、オーストリアのグレゴア・シュリーレンツァウアー。
驚くことに、メダリストはノーマルヒルと順序を含め、まったく同じ顔ぶれだ。

                       ◇

今夜9時、NHKスペシャル「浅田真央 金メダルへの闘い」が放映される。
50分弱の特集番組だ。
バンクーバー冬季五輪(オリンピック)、女子フィギュアスケート代表、浅田真央(あさだ・まお)。
中京大学に在学。
大地真央(だいち・まお)ファンの父親が名付けた。
上村愛子(うえむら・あいこ)と高橋大輔(たかはし・だいすけ)とともに金メダルの期待を背負い、五輪に臨む。
昨秋から、タチアナ・タラソワコーチと二人三脚で頂点に立つためのプログラムづくりを進めてきた。
カギとなるのは、フリーで行うラフマニノフの「鐘(かね)」の演技である。
日本経済新聞の番組欄によれば、「独占!極秘練習全記録 強敵キム・ヨナの秘策 決選間近!真央の決意」。

浅田真央は成田を出発し、バンクーバーに到着した。
出迎えた報道陣に改めて「金メダルがほしい」と語った。
今シーズン、武器となる3回転半ジャンプ(トリプルアクセル)が不調なのが気がかり。
本番では、ショートプログラム(SP)で1回、フリーで2回跳ぶ。
それをきちんと決められるなら、金メダルに限りなく近づく。
最大のライバル、世界女王・韓国のキム・ヨナもバンクーバー入りし、練習した。
二人は19歳の同年齢。

浅田真央がオリンピックで勝つには、持ち前の技術と演技力をブラッシュアップし、究極の演技を披露しなければならない。
可憐なイメージを脱ぎ捨て、荘厳な「鐘」の曲に合わせた厳しい表情と表現を打ち出す。
はたしてリンクで別人になり切れるか。
それは賭けだ。
NHKは一年以上にわたり、浅田真央の金メダルへ向けた取り組みを追いかけてきた。
知られざる戦いの全容が明かされる。
私はとても楽しみだ。

4年に一度、世界の一流選手が集うオリンピック。
入賞するのは大変である。
まして、銅メダル、銀メダルを獲得するのは至難である。
しかし、国民が無条件で熱狂するのは金メダルである。
2006年トリノ五輪、日本代表はわずかメダル1個に留まった。
が、それが金メダルであり、しかも国民が諦めていた大会終盤に決まったものだから、喜びが爆発した。
荒川静香(あらかわ・しずか)は一躍スターになった。
オリンピック史上もっともエレガントなスケーティングだった。

私は、浅田真央にこれ以上プレッシャーをかけてはいけないと思いつつ、金メダルを期待してしまう。
安藤美姫(あんどう・みき)と競り合い、二人ともメダルを目指すような試合展開になれば、最高の結果がついてくるかもしれない。
五輪出場2度目の安藤美姫は日本勢が揃っての会見で、「いい作品を滑れるように…」と語った。
私は「作品」という言葉に、彼女の思いを感じ取った。
安藤美姫は一足早くバンクーバー入りし、調整していた。
浅田真央よりもマスコミの注目度が低く、わりと静かに本番を迎えられる環境にある。
所属はトヨタ自動車。
鈴木明子(すずき・あきこ)は最近まで無名。
スランプから深刻な摂食障害に陥り、47キログラムあった体重が32キログラムに落ちた。
しかし、どん底から這い上がり、五輪代表の座をつかんだ。
所属は邦和スポーツランド。

女子フィギュアスケートは男子と同様、3選手全員が入賞の実力を備えている。
日本女子よ、大舞台で華麗な舞を見せてほしい。

                       ◇

バンクーバー冬季五輪に関するブログは以下のとおり。

⇒2010年2月13日「バンクーバー五輪開幕、日本メダル予想」はこちら。
⇒2010年2月14日「モーグル上村愛子、ソチ3位へ挑戦?」はこちら。
⇒2010年2月16日「男子5百歓喜、長島銀、加藤銅メダル」はこちら。
⇒2010年2月17日「男子フィギュアSP、高橋3位、織田4位」はこちら。
⇒2010年2月18日「日本電産・永守重信、メダルに報奨金」はこちら。
⇒2010年2月19日「高橋大輔、攻めか守りかメダル予想」はこちら。
⇒2010年2月19日「高橋大輔、4回転失敗も銅メダル!」はこちら。
⇒2010年2月21日「葛西紀明、伊東大貴…ラージヒル決勝」はこちら。

◆書き加え
NHKスペシャル「浅田真央 金メダルへの闘い」を見た。
といっても仕事をしながら…。
貧乏暇なし。

浅田真央は、11人のオリンピック金メダリストをつくり出してきたタチアナ・タラソワコーチの指導のもと、従来の選曲と正反対ともいえるラフマニノフの「鐘」の練習に挑んでいた。
リスクが大きい。
この間、報道陣に公開されたのはエキシビションの練習だけ。
新しい「浅田真央」を隠し、披露時にあっといわせる作戦だった。

タラソワコーチが厳しく注文を付けたのは、つなぎの部分。
実は、時間にするとかなり大きい。
しかし、ここでの加点を目論んで演技の切れ目をなくそうとすると、スケーターは精神的にも肉体的にも限界になる。
金メダルを獲るためとはいえ、浅田真央にとり過酷なプログラムだ。
タラソワコーチは、「あなたは一番強い人間よ」。
浅田真央は筋力トレーニングにも励んでいたのだ。

審査は、技術点と演技構成点。
言い換えれば、ジャンプと表現。
どちらかに集中すると、一方が疎かになる。
この両立を高水準で図るのはきわめて難しい。

韓国のキム・ヨナは、女子で初めて200点超えを果たした。
浅田真央は大差をつけられた。
フランス大会ではさらに広がった。
ロシア大会ではジャンプをまったく決められない。
バンクーバー五輪直前にしてスケート人生最大のスランプに陥ってしまった。

浅田真央はマスコミの前から2カ月姿を消し、鐘を滑り込んだ。
そして、五輪代表選考会を兼ねた全日本選手権ではほぼノーミスの演技で4年連続4度目の優勝を遂げた。
これがラストチャンスだったのだ。
しかも204.62点で自己最高をマークした。

女子フィギュアスケートは24日にショートプログラム(SP)、25日にフリーが行われる。
審査員の採点が観客の盛り上がりで左右されるとは思わないが、鐘は重い曲調である。
芸術性に優れるが、会場全体を巻き込みにくい。
ポピュラーなクラシックでなく、素人受けが望めない。
フリーの得点はどうだろう?

私は、バンクーバー五輪の大舞台で浅田真央の努力が実ることを心より願う。

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プロフィール
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和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

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