コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

婚活

婚活・結婚がうまくいかない理由…バレンタイン

あすはセントバレンタインデー。
この日を待ち詫びた女性(女の子)、そして男性(男の子)も少なくないだろう。
チョコレートをうまく本命に渡せるか、本命にもらえるか・・・。
職場での“義理チョコ”の風習はすたれた?

世間はきょうまで3連休。
恋人同士はチョコレートの受け渡し(?)が終わっていることだろう。

ところで、ポール・ポッツがゴールデンウィークに来日し、東京など3都市で公演を行う。
イギリスの公開オーディション番組で栄冠に輝いたことが、彼の人生を一変させた。
が、それは妻との出会いなしに決して起こらなかった。
そうした観点では「奇跡の愛」と呼べよう。

21世紀に入り、就活と並んで困難を極めるのが「婚活」である。
いずれにおいても、大方は相手から“得る”ことを追い求める。
そうでなく、相手に“与える”ことを考え抜く。

この学生は当社に価値をもたらしてくれると確信したとき、企業は採用に踏み切る。
この男性は自分に幸福をもたらしてくれると確信したとき、女性は結婚に踏み切る。

自分は相手に何ができるか?
絶えざる問いかけが就活と婚活に成功を引き寄せる。

以下に、「ポール・ポッツの運命を変えた『結婚力』とは?」と題する2010年10月9日のブログを収める。

                      ◇◆◇

NHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」。
ほとんどカネにならない漫画に打ち込む村井茂(水木しげる。武良茂)を村井布美枝(武良布枝)は懸命に支えつづけた。
夫に尊敬と信頼を寄せ、連れ添うことに誇りを抱いていた。
水木しげるの成功の影に、妻の存在があった。

著名人の家庭でなくても、夫婦とはそうしたものだ。
互いの頑張りが噛み合ったとき、初めてちょっこし前へ進める。

                       ◇

「ラストチャンス」と言い聞かせ、自ら運命を切り開いたポール・ポッツ。
夢だったプロ歌手として世界各国を飛び回っている。
日本にも幾度か訪れ、多くのファンを持つ。

ポール・ポッツの成功の陰に、妻の存在があった。
彼が「ブリテンズ・ゴット・タレント」で栄冠を勝ち取るまでの半生が、ユーチューブの動画で紹介されている。
日本のテレビ局が番組用にドラマ仕立てにした映像を公開している。
私はそれを繰り返し見た。

そして、妻の力なくしてポール・ポッツのブレークはなかったと確信した。
歌を諦めないよう彼を励ましつづけただけでなく、ぎりぎりの生活を支えた。
この女性と結婚したことが、ポール・ポッツの人生に「奇跡の大逆転」をもたらした。
そういう意味では、彼女とネット上で巡り合い、そこに特別な“縁”を感じ取ったポール・ポッツも凄い。

私たちは、ポール・ポッツの幸運に目を奪われやすい。
彼は自ら運命を切り開いたのだ。
ただし、その機会は一人でつかんだものでない。
妻がポール・ポッツの運命を変えたともいえよう。

さらに私は、結婚は始まりにすぎず、大切なのはその後の互いの思い遣りと努力だと改めて気づかされた。
「自分は相手に何をしてあげられるか?」。
二人は、結婚の継続にとり不可欠かつ根源的な問いかけを決して忘れなかった。
不遇のどん底でも“夫婦の絆”が切れない道理である。

よい結婚は、たとえささやかであっても、二人にかならず幸せをもたらす。
それは、いわば「結婚力」。
相手に“与える”との決意。
生涯をともに歩む覚悟が生み出す特有の力だろう。

ところで、数年前から「婚活」が注目を集めている。
就職活動を「就活」と縮めるように、結婚活動を略した言葉。
社会に定着した感がある。
それくらい結婚が難しくなったのだ。

結婚相談所が行う「お見合いパーティ」を含め、男女の出会いの場がいろいろ設けられている。
しかし、結婚にたどり着ける確率は高くない。
相手から“得る”という思惑が強すぎるせいだ。

結婚はもちろん、人生、得ようとして得られることはない。
だれもが得たいと望んでいるのだから…。
得ようとして得られるなら、私たちはとっくにあり余る幸せを手に入れている。
が、かならずしもそうなっていない。
婚活では、相手に“与える”ことに徹すればよい。
得るなど、与えた結果にすぎない。

婚活はゲームでない。
うまくやろうとしたら、お仕舞い。
仮に結婚につなげたとしても、ほどなく破綻を迎える。
婚活において第一に問われているのは、自分の姿勢である。
その相手に何をしたいか、何ができるかを突き詰めて考えることだ。

                       ◇

女性も意欲と能力があれば、男性と対等に働ける環境が整いつつある。
外で働く妻を“主夫”が内で支えるケースが日本でも出てきた。
そこまでいかなくても若い世代を中心に「イクメン」が増えている。

いまや結婚の形、家庭のありようもどんどん変化している。
こうでなければならないと、古い規範や価値観に閉じ込めることはできない。
私たちは自由であるべきだ。

大事なのは、夫婦が相手への貢献を誓うこと。
実践は容易でないが、その気持ちは忘れずにいたい。
ならば、長くて険しいデコボコ道を二人で何とか歩んでいけよう。

                       ◇

このブログは、2009年8月23日の「結婚力」に思い切って手を加えた。

Copyright (c)2011 by Sou Wada

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ポール・ポッツの運命を変えた「結婚力」とは?

NHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」。
ほとんどカネにならない漫画に打ち込む村井茂(水木しげる。武良茂)を村井布美枝(武良布枝)は懸命に支えつづけた。
夫に尊敬と信頼を寄せ、連れ添うことに誇りを抱いていた。
水木しげるの成功の影に、妻の存在があった。

著名人の家庭でなくても、夫婦とはそうしたものだ。
互いの頑張りが噛み合ったとき、初めてちょっこし前へ進める。

                       ◇

「ラストチャンス」と言い聞かせ、自ら運命を切り開いたポール・ポッツ。
夢だったプロ歌手として世界各国を飛び回っている。
日本にも幾度か訪れ、多くのファンを持つ。

ポール・ポッツの成功の陰に、妻の存在があった。
彼が「ブリテンズ・ゴット・タレント」で栄冠を勝ち取るまでの半生が、ユーチューブの動画で紹介されている。
日本のテレビ局が番組用にドラマ仕立てにした映像を公開している。
私はそれを繰り返し見た。

そして、妻の力なくしてポール・ポッツのブレークはなかったと確信した。
歌を諦めないよう彼を励ましつづけただけでなく、ぎりぎりの生活を支えた。
この女性と結婚したことが、ポール・ポッツの人生に「奇跡の大逆転」をもたらした。
そういう意味では、彼女とネット上で巡り合い、そこに特別な“縁”を感じ取ったポール・ポッツも凄い。

私たちは、ポール・ポッツの幸運に目を奪われやすい。
彼は自ら運命を切り開いたのだ。
ただし、その機会は一人でつかんだものでない。
妻がポール・ポッツの運命を変えたともいえよう。

さらに私は、結婚は始まりにすぎず、大切なのはその後の互いの思い遣りと努力だと改めて気づかされた。
「自分は相手に何をしてあげられるか?」。
二人は、結婚の継続にとり不可欠かつ根源的な問いかけを決して忘れなかった。
不遇のどん底でも“夫婦の絆”が切れない道理である。

よい結婚は、たとえささやかであっても、二人にかならず幸せをもたらす。
それは、いわば「結婚力」。
相手に“与える”との決意。
生涯をともに歩む覚悟が生み出す特有の力だろう。

ところで、数年前から「婚活」が注目を集めている。
就職活動を「就活」と縮めるように、結婚活動を略した言葉。
社会に定着した感がある。
それくらい結婚が難しくなったのだ。

結婚相談所が行う「お見合いパーティ」を含め、男女の出会いの場がいろいろ設けられている。
しかし、結婚にたどり着ける確率は高くない。
相手から“得る”という思惑が強すぎるせいだ。

結婚はもちろん、人生、得ようとして得られることはない。
だれもが得たいと望んでいるのだから…。
得ようとして得られるなら、私たちはとっくにあり余る幸せを手に入れている。
が、かならずしもそうなっていない。
婚活では、相手に“与える”ことに徹すればよい。
得るなど、与えた結果にすぎない。

婚活はゲームでない。
うまくやろうとしたら、お仕舞い。
仮に結婚につなげたとしても、ほどなく破綻を迎える。
婚活において第一に問われているのは、自分の姿勢である。
その相手に何をしたいか、何ができるかを突き詰めて考えることだ。

                       ◇

女性も意欲と能力があれば、男性と対等に働ける環境が整いつつある。
外で働く妻を“主夫”が内で支えるケースが日本でも出てきた。
そこまでいかなくても若い世代を中心に「イクメン」が増えている。

いまや結婚の形、家庭のありようもどんどん変化している。
こうでなければならないと、古い規範や価値観に閉じ込めることはできない。
私たちは自由であるべきだ。

大事なのは、夫婦が相手への貢献を誓うこと。
実践は容易でないが、その気持ちは忘れずにいたい。
ならば、長くて険しいデコボコ道を二人で何とか歩んでいけよう。

                       ◇

このブログは、2009年8月23日の「結婚力」に思い切って手を加えた。

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プロフィール
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和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

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