年末に差しかかり、デフレが一段と加速している。
食料品や日用品、衣料品といったモノに留まらず、サービスも値下げが止まらない。
宅配便も例外でない。

日本経済新聞によれば、「クロネコヤマト」で知られるヤマト運輸が配達業務にパート社員を投入する。
売上高の過半に達する人件費を思い切って抑制し、収益の確保を目指す。

ヤマト運輸は、荷物の取り扱いの丁寧さには定評がある。
理由は、顧客と接する配達をおもに「セールスドライバー」と呼ぶ正社員に担わせてきたから。
パート社員はおもに荷物の積み込みや仕分けを担ってきた。
今後は、在宅率の高い午前8〜12時と午後6〜9時にパート社員を集中投入し、配達効率を向上する。
それにより、正社員の時間外労働も減少させられる。

ヤマト運輸は、新たに採用するパート社員への「教育」を重視するはず。
そうでなければ、自慢の配達品質(配送品質)が低下する。

また、パート社員を集配拠点は当然として、「宅急便」などのトラックの停車地点に待機させて荷物を台車で配達させるという。
賢い!
が、となると、近場の人間。
パート社員のコンプライアンスの徹底に加え、配達先のプライベート感情への配慮も欠かせない。
顔見知りが荷物を届けに来たら、互いに気まずい思いをする。

                       ◇

荷物の減少と単価の下落のWパンチで、物流業界は大手といえど厳しい。
年明けから年度末へかけ、景気は坂を転げ落ちるのか?
他の業界同様、再編や淘汰の嵐が吹き荒れそう。

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