コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

宇野昌磨全日本3連覇

宇野昌磨はネイサン・チェンに負け癖

世界選手権とGPファイナルで3連敗
一騎打ちはネイサン・チェンに勝ち癖

待ち望んだ年末・年始休暇に入りました。
電話もメールも来客もなく、ひたすらデスクワークに打ち込める貴重な時間です。
ちょっとでも油断すると、6日間は一瞬で終わります。
おもに「営業代行」「新規開拓代行」に関わる企画設計や資料づくりなど、やるべき仕事が山のようにあり、とても幸せです。

負傷出場の宇野昌磨が試合を引き締め

さて、先ごろ「全日本フィギュアスケート選手権2018」が行われました。
地上波での放送(実況)がゴールデンタイムでしたので、私は男子シングルと女子シングルそれぞれのショートプログラム(SP)とフリースケーティング(FS)をざっと見ました。
女子シングルについては私が感じた疑問を交えながら、あすのブログで記します。
(上位4選手の点数です。)

女子シングルと比べて男子シングルはいま一つでしたが、現役復帰の高橋大輔が大会を盛り上げ、負傷出場の宇野昌磨が試合を引き締めました。
宇野昌磨はSPがよかったうえに、立ち上がりがひどかったFSも気迫でまとめています。
本来の力を久し振りに発揮しました。

宇野昌磨はもともと根性があるのですが、このところは「空回り」が続いていました。
私は「こんなに才能に恵まれ、実力を備えながら、どうして不甲斐ない結果になってしまうのだろう」と不満と落胆を感じていました。
(加えて、メンタルも強いと思っています。)

それがやっと噛み合ったのが全日本選手権の演技です。
これくらいは滑って当たり前の選手です。
本人もファンも初めて納得のいく勝利で「3連覇」を飾っています。

ネイサン・チェンは楽な気持ちで滑る

全日本選手権が終わり、世界選手権の代表選手が決まりました。
むろん、日本王者は出場します。

宇野昌磨は前回の世界選手権、前回と今回のGPファイナルと3連敗を喫している米国のネイサン・チェンを倒さなければなりません。
フィギュアスケートはメンタルの要素も大きいので、相手に戦いやすいと思われたら負けです。
まして高難度ジャンパーに楽な気持ちで滑られたら敵いません。
(ちなみに、私はネイサン・チェンはメンタルが弱いと思っています。)

羽生結弦は全日本選手権で救済措置により代表に選考されましたが、現時点で出場が確定していません。
「世界フィギュアスケート選手権2019」も宇野昌磨とネイサン・チェンの事実上の一騎打ちになります。
二人の対決に限れば宇野昌磨は負け癖がつき、ネイサン・チェンは勝ち癖がついています。
相手は自信を深めており、きわめて厄介です。

今シーズンの採点ルール改定も宇野昌磨の追い風にならないとおかしい。
とはいえ、いまだに高難度ジャンプは得点で大きな比重を占めます。
TES(技術要素点)で攻めてくるネイサン・チェンに対し、宇野昌磨はGOE(出来栄え点)とPCS(演技構成点)で立ち向かうことも検討してほしい。
それで勝てるという保証はありませんが、開き直りと「テスト」も必要です。
自分がパーフェクトな演技を見せたときに、どれくらいの評価を得られるかをつかんでほしい。
(ライバルへの対策、点数の伸び代、練習の重点の置き方などがはっきりするでしょう。)

宇野昌磨は日本男子を代表するフィギュアスケーターであり、大勢のファンのためにも勝ってください。

category:宇野昌磨ブログはこちら。

◇◆◇

宇野昌磨に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月22日「宇野昌磨は高橋大輔と全日本選手権を盛り上げる」はこちら。

⇒2018年12月20日「宇野昌磨はなぜ僅差の2位に留まるのか」はこちら。

⇒2018年12月20日「宇野昌磨ファンはすかっとした気分を味わえず」はこちら。

⇒2018年12月18日「勝てない宇野昌磨は勝てる紀平梨花に学べ」はこちら。

⇒2018年10月29日「宇野昌磨はそろそろ世界一になってもいい」はこちら。

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宇野昌磨は高橋大輔と全日本選手権を盛り上げる

宇野昌磨は不安を抱えたままリンクへ
GPファイナルでネイサン・チェンに敗北

SPは逆転圏内2位も表情は晴れず

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズの男子シングル。
SPが行われ、宇野昌磨は冒頭の4回転フリップが回転不足となり、手をついてしまいました。
次の4回転トウループ−3回転トウループのコンビネーションは後を2回転に変えました。
最後のトリプルアクセルは高い加点を引き出しました。
演技を終えてため息を漏らしました。

1位 ネイサン・チェン(米国)    92.99 48.78 44.21 0.00
2位 宇野昌磨(日本)        91.67 46.88 44.79 0.00
3位 ミハル・ブレジナ(チェコ)   89.21 46.14 43.07 0.00
4位 チャ・ジュンファン(韓国)   89.07 47.35 41.72 0.00
5位 セルゲイ・ボロノフ(ロシア)  82.96 42.56 40.40 0.00
6位 キーガン・メッシング(カナダ) 79.56 37.56 42.00 0.00
※左からSP得点、TES、PCS、減点。

宇野昌磨はいい練習を積むことができ、プログラムの完成度が上がっていました。
しかし、本番が近づくにつれ、かつて経験がないほどの絶不調に陥っていました。
そして不安を抱えたままリンクに立ちました。

ネイサン・チェンに1.32点差の2位、逆転圏内につけましたが、表情は晴れませんでした。
「気持ちを切り替えてフリーで頑張る」と語るのが、精一杯でした。

FSは演技全体を通じて精彩が感じられず

FSが行われ、宇野昌磨がまたしても2位に終わりました。
最終滑走で2位となり、ネイサン・チェンとさらに点差が広がりました。
心から願った「雪辱」を果たせませんでした。

1位 ネイサン・チェン(米国)    282.42(189.43 101.79 88.64 1.00 92.99)
2位 宇野昌磨(日本)        275.10(183.43  93.29 90.14 0.00 91.67)
3位 チャ・ジュンファン(韓国)   263.49(174.42  91.58 83.84 1.00 89.07)
4位 ミハル・ブレジナ(チェコ)   255.26(166.05  79.67 87.38 1.00 89.21)
5位 キーガン・メッシング(カナダ) 236.05(156.49  74.93 83.56 2.00 79.56)
6位 セルゲイ・ボロノフ(ロシア)  226.44(143.48  66.76 76.72 0.00 82.96)
※カッコ内は左からFS得点、TES、PCS、減点、SP得点。

宇野昌磨は体に悪いところがあるのでないかと疑うほど、演技全体を通じて精彩が感じられません。
繊細で美しい極上のスケーティングが消えました。
私は持ち味の「表現」に輝きが薄れているのが気になりました。

宇野昌磨は若いといってもシニアデビューから歳月が経っています。
平昌五輪では羽生結弦の金メダルに続いて銀メダルをつかみました。
オリンピックの実績では、2010年バンクーバー五輪で銀メダルをつかんだ浅田真央と並んでいます。
いまになって心身両面の疲労が噴き出し、一時的にスランプに突入することもあるかもしれません。

宇野昌磨は試合後に「自分にあきれたところがある・・・」と申し訳なさそうでした。
とりわけSPでの失敗は自信のなさに尽きると語りました。

これまでは「楽しむ」と言ってきましたが、今シーズンは盛んに「責任感」を口にしています。
背中を追いかけてきた「羽生結弦」の姿が頭のなかにあります。
あえて自らにかけた重圧(プレッシャー)をはねのけて結果を出せる選手になりたいと考えているようです。
悩み苦しんだ先に人間としての成長、フィギュアスケーターとしての成長があります。

宇野昌磨の全日本選手権3連覇は動かない

全日本選手権は羽生結弦が3年連続で欠場しますので、宇野昌磨の優勝は動きません。
3連覇は確実ですが、演技の質が問われます。
憧れの存在、現役復帰の高橋大輔とともに男子シングルを盛り上げてほしい。

(2018年12月14日執筆)

category:宇野昌磨ブログはこちら。

◆書き加え(12月20日)

高橋大輔3枠入り、世界選手権2019出場へ

全日本選手権は来年3月にさいたまスーパーアリーナで開催される世界選手権の代表最終選考会を兼ねています。
日本は男女各3選手の出場枠を持ちます。
女子シングルで初優勝となる紀平梨花、男子シングルで3連覇となる宇野昌磨は絶対です。

安定感が売りの宮原知子はGPファイナルで高難度ジャンプが崩れています。
短期間で立て直せるかどうかは分かりません。
この大会に全日本選手権5連覇がかかりますが、濱田美栄コーチ同門の後輩・紀平梨花との大きな得点差は引っ繰り返せないはずです。
宮原知子の出来次第ですが、坂本花織は3位か2位になります。
三原舞依や本田真凜、動静が聞こえてこない樋口新葉は表彰台が遠いかもしれません。

男子シングルで現役復帰の高橋大輔が3枠に入ります。
友野一希は3位か2位でしょう。
田中刑事はおそらく表彰台に届きません。

◆書き加え(12月22日)

SPは3連覇を目指す王者にふさわしい出来

SPが行われ、3連覇を狙う宇野昌磨が気迫に満ちた演技を見せました。
直前の6分間練習の最初のほうで足を痛めたようで、それ以降はジャンプを跳びませんでした。
グループの1番滑走でしたのでそのまま滑っています。

私は心配しましたが、久し振りに納得のいく出来栄えです。
王者にふさわしい。
渾身のガッツポーズが出ました。
才能に恵まれた選手なので、これくらいは当然なのかもしれません。
百点の大台に乗せ、「やってやったぞという思いがある」と語りました。

演技後、自分の口からは何も言わないと、負傷をあっさりと認めました。
FSまで1日が空きますので何とかSPに負けない滑りを見せてほしい。

◆書き加え(12月24日)

高橋大輔の全日本王者返り咲きは気の毒

宇野昌磨は前日の公式練習に姿を現していません。
関係者が「大事を取って休養する」と説明しています。
ホテルで安静にしていて病院に行っていないということですから棄権はないでしょう。
が、状態がかなり心配です。

羽生結弦が3年連続で全日本選手権を欠場しているとはいえ、3連覇を成し遂げれば立派です。

⇒2018年12月6日「羽生結弦に3年連続特例など問題外、全日本フィギュア2018」はこちら。

宇野昌磨はぶっつけ本番でFSに臨むことになります。
ジャンプ構成の難度を落とし、大きなミスを避けることを第一にしてほしい。

絶対にありえないと思いますが、転倒などが相次いで2位になるようだと、32歳で日本王者に返り咲いてしまう高橋大輔が気の毒です。
そういう展開はいかんでしょう。

また、こちらもクリスマス・イヴにあまりにぶざまな演技を見せられると興ざめです。
女子選手は手に汗を握る熱戦を繰り広げてくれました。
男子選手も負けるなよ!

◆書き加え(12月24日)

宇野昌磨は全日本3連覇を諦めて棄権せよ

宇野昌磨が公式練習に2日ぶりに現れました。
始めはほとんどジャンプを跳ばず、リンクの周りをゆっくり滑りました。
右足の状態と氷の感触を確かめる程度でしょうか。

その後、アクセルのタイミングを幾度か確かめていますが、実際には跳んでいません。
FS「月光」の曲かけ練習ではジャンプもスピンも回避し、ステップに留めています。

なお、コーチと入念に話し合った後にトリプルアクセルを数本、4回転トウループを1本かろうじて降りたようです。

この記事から推察するとかなり悪そうで心配です。
右足に体重をかけられないか、体重をかけると重大な負傷を招くかいずれかでしょう。

北京五輪で金メダルを目指しているはずなので全日本選手権3連覇を諦めて、棄権したほうがいい。
自分自身が悔しいという気持ちとファンに申し訳ないという気持ちを置き、選手生命を守ることを第一にすべき。

選手が滑れない状態で滑るなどもってのほか。
メディアも関係者もファンも称えていけない。
コーチとスケート連盟は止めなくちゃダメだ。

◆書き加え(12月24日)

人騒がせ、宇野昌磨はぶっちぎりの3連覇

宇野昌磨がFSの演技後にインタビューに答えました。
SP直前の6分間練習でなく朝の練習で負傷したそうです。
医者の診断は、痛みはあっても大事にならない「捻挫」でした。
全治2週間らしく世界選手権出場に問題はありません。

宇野昌磨は言い訳になるのでFSの後で明らかにすると語っていました。
最初から棄権する選択肢を排除していました。
軽傷だったからかもしれません。
本番では痛み止めを用いて出場したのでしょうか(不明)。
リンク上では責任感が宇野昌磨を突き動かしているようでした。

演技そのものの出来はよく、ぶっちぎりで3連覇を成し遂げました。
私は心配してしまいました。
宇野昌磨はとても人騒がせです。

高橋大輔はかろうじて2位です。

◇◆◇

宇野昌磨に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月20日「宇野昌磨はなぜ僅差の2位に留まるのか」はこちら。

⇒2018年12月20日「宇野昌磨ファンはすかっとした気分を味わえず」はこちら。

⇒2018年12月18日「勝てない宇野昌磨は勝てる紀平梨花に学べ」はこちら。

⇒2018年10月29日「宇野昌磨はそろそろ世界一になってもいい」はこちら。

⇒2018年10月8日「宇野昌磨は憧れの高橋大輔を見にいく」はこちら。

Copyright (c)2018 by Sou Wada

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和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

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