コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

宇野昌磨捻挫

宇野昌磨、胸に響いた出水慎一トレーナーの言葉

宇野昌磨に明らかな変化が表れる
勝利への執着心、優勝への使命感

フィギュアスケート男子シングルの宇野昌磨。
シニアで初めて制した主要国際大会が「四大陸選手権」でした。
記者会見で「優勝できたのはすごくうれしい」と素直に喜びました。
優れた資質と照らし、遅すぎた感があります。

この大会は初出場の2015年に5位となり、そこから1年ごとに順位を1つずつ上げ、ついに1位にたどり着きました。

宇野昌磨は翌2015年シーズン、「羽生結弦」に続く存在として注目を集めました。
それはグランプリ(GP)ファイナル2位でした。
2016年シーズンはGPファイナル3位、四大陸選手権3位、世界選手権2位でした。
そして、2017年シーズンはGPファイナル、四大陸選手権、五輪、世界選手権とすべて2位でした。

オリンピック銀メダルも含まれており、立派な成績なのは確かですが、この頃から「シルバーコレクター」と揶揄されるようになりました。

宇野昌磨はずっとウオーミングアップは「体が動けばいい」くらいに思っていました。
ところが、全本選手権から四大陸選手権まで同じ右足首の捻挫を3度繰り返し、ウオーミングアップとケアの大切さが身に染みて分かりました。

宇野昌磨はショートプログラム(SP)で4位と出遅れた夜、ホテルのベッドで出水慎一トレーナーのケアを受けました。
2時間近く続いた対話で、心を許す相手にかけられた言葉が胸に響きました。
「競技人生で1位がないのはさみしい。世界選手権で1位になってもらいたい」。
優勝は皆のためにもなると考え、「使命感」が湧いてきました。

フリースケーティング(FS)で逆転できたのは、勝利への執着心が出てきたからでした。
宇野昌磨はフィニッシュポーズを決めた瞬間、糸が切れた人形のように膝から崩れ落ち、ずっとリンクに突っ伏しました。
観客がスタンディングオベーションで称えるなか、ゆっくりと立ちあがって歓声に応えました。

帰国した宇野昌磨を約70人の報道陣が迎えました。
「準優勝と優勝ではこれだけの違いがあるのか」と実感されられました。

宇野昌磨はこれまで大舞台を淡々とこなしてきました。
オリンピックでさえも他の試合と変わらないと語り、平昌五輪の金メダルに無頓着でした。

しかし、よく口にしてきた「楽しむ」について、「それは挑戦する側だから言える。いつまでも追いかけていてはだめ」と語りました。

全日本選手権、四大陸選手権を経て、結果より内容にこだわってきた宇野昌磨に明らかな変化が表れました。
世界選手権での優勝を幾度も口にしています。

category:宇野昌磨ブログはこちら。

◇◆◇

宇野昌磨に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年2月22日「宇野昌磨、遅すぎた主要国際大会初優勝」はこちら。

⇒2019年2月16日「宇野昌磨は勘弁、「僕の生き方」という人騒がせ」はこちら。

⇒2019年2月1日「宇野昌磨は世界選手権で男女同時金メダルを叶えよ」はこちら。

⇒2019年1月24日「宇野昌磨と高橋大輔はもう似ていない」はこちら。

⇒2019年1月23日「宇野昌磨と紀平梨花はチャレンジカップで仲よしになれ」はこちら。

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宇野昌磨、遅すぎた主要国際大会初優勝

四大陸選手権で5、4、3、2、1位
難度を下げてもFS自己ベストで逆転

四大陸フィギュアスケート選手権2019男子シングルで宇野昌磨が金メダルを獲得しました。
これが主要国際大会で初優勝でした。
率直に言って遅すぎました。
努力の才能を含め、素晴らしい資質を持つ選手が長く勝てなかったことが不思議でしたし、がっかりもしました。
(私は本人の意識と考えが著しく変わったと感じており、これに関しては後日のブログにまとめます。)

きょうのブログでは四大陸選手の演技を振り返ります。

右足首を3度捻挫、練習は開幕6日前

宇野昌磨は全日本選手権で捻挫した右足首をその後2度、捻挫したそうです。
治りきらないうちに練習に打ち込み、悪くしてしまったのでしょう。

氷上練習を再開したのは開幕6日前の2月1日でした。
技術はもとより、トレーニングを十分に積めず「体力」に不安を抱えていました。
また、痛みは消えていましたが、テーピングを施して試合に臨みました。

今シーズンはショートプログラム(SP)に2本、フリースケーティング(FS)に4本の「4回転ジャンプ」を組み込んでいました。
が、SPにトウループ1本、FSにフリップ1本とトウループ2本の計3本に難度を落としました。

SPはジャンプの精度を欠いて4位に

宇野翔那はSPで「天国への階段」を滑りました。
ジャンプの精度を欠き、演技の精彩も乏しかった。

冒頭の4回転トウループは着氷が乱れて軽く右手をつき、続く3回サルコウ−3回転トウループのコンビネーションは後ろのジャンプでステップアウトしました。
どちらも出来栄え点(GOE)がマイナスでした。
後半のトリプルアクセルは流れるように着氷し、大きな加点を得ました。
スピンとステップはレベル4を揃えています。
演技構成点(PCS)は8点台もあり、彼にしては低めでした。
宇野昌磨に笑顔はありませんでした。

練習不足からか、慎重に滑っている気配が伝わってきます。
思い切りのよさが見られません。

SPはジャンプのミスが響き、 91.76点で4位に留まりました。
1位と8.42点差は小さくありません。
「練習をしてこなかったので悔しいと言う権利はない」と結果を潔く受け入れました。

FSは目が燃えたぎり、鬼気迫る表情

宇野昌磨はFSでベートーヴェンの「月光」を滑りました。
ほぼ完璧と呼んでいい会心の演技でした。
曲の盛りあがりにつれてスピードも切れも増しました。
全体の流れもよかった。

直前の6分間練習では「攻める」「信じる」などと自分に言い聞かせました。
最終組の1番滑走でしたが、私はスタートポジションにつくまでの鬼気迫る表情に驚きました。
目が燃えたぎり、異様な光を放っていました。

冒頭の4回転フリップ、続く4回転トウループをクリーンに決め、3回転ループを下りました。
後半の4回転トウループ―2回転トウループのコンビネーションを決め、トリプルアクセルを美しく決めました。
トリプルアクセル−オイラー−3回転フリップのコンビネーションジャンプでステップアウトしました。
これが唯一のミスらしいミスです(惜しかった)。
最後の3回転サルコウ−3回転トウループもこらえました。
ジャンプはおおよそ大きな加点を得ています。
スピンとステップはレベル4を揃えています。
演技構成点は5項目すべてで10点満点の9点台でした。

力を出し尽くしたフィニッシュの直後に極限の集中が解け、リンクに崩れ落ちました。
四つんばいになり、数秒ほど立ち上がれませんでした。
これまでの限界の壁を打ち破った瞬間といえます。

FSは自己ベストを更新する197.36点、合計も自己ベストを更新する289.12点を記録しました。
キス・アンド・クライで表示された点数を確認し、「わっ」と発しています。
羽生結弦が持っていたルール改定後のFS世界最高得点190.43点を上回りました。

会見で主要大会の初優勝を素直に喜ぶ

四大陸選手権は5年がかりで5、4、3、2、1位になり、ついに表彰台の頂点に立ちました。
主要国際大会は6戦連続で2位に甘んじて「シルバーコレクター」と揶揄されてきましたが、汚名を返上できました。

一夜明けた記者会見で「練習を積めなかったので達成感がかなり薄かった」と語りました。
しかし、「優勝できたのはシニアの主要大会で初めてなので、すごくうれしい」と素直に喜んでいます。

宇野昌磨はジャンプ構成の難度を下げており、得点の伸び代があります。
3月にさいたまで行われる世界選手権へ自信をつけたことでしょう。
この大舞台では2017年に羽生結弦、2018年に米国のネイサン・チェンに敗れて2位でした。

私は四大陸選手権の気迫に満ちた表情と演技を見て、宇野昌磨は「世界王者」の称号がとても似合いそうだと思いました。
「三度目の正直」という言葉を贈ります。

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宇野昌磨に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年2月16日「宇野昌磨は勘弁、「僕の生き方」という人騒がせ」はこちら。

⇒2019年2月1日「宇野昌磨は世界選手権で男女同時金メダルを叶えよ」はこちら。

⇒2019年1月24日「宇野昌磨と高橋大輔はもう似ていない」はこちら。

⇒2019年1月23日「宇野昌磨と紀平梨花はチャレンジカップで仲よしになれ」はこちら。

⇒2018年12月29日「宇野昌磨はネイサン・チェンに負け癖」はこちら。

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宇野昌磨は勘弁、「僕の生き方」という人騒がせ

選手生命が縮まると心配してしまった
事情を知らされ、勘弁してくれと思う

フィギュアスケート男子シングルの宇野昌磨。
四大陸選手権ではショートプログラム(SP)で出遅れながら、フリースケーティング(FS)で会心の演技を見せ、自身初となる国際大会優勝を飾っています。
それもルール改定後のFS世界最高得点で花を添えました。

宇野昌磨は平昌五輪で羽生結弦に次ぐ銀メダルを獲得して以降、悪い成績に低迷していたわけでありません。
しかし、私はこの選手の才能に照らし、世界選手権やグランプリ(GP)ファイナルでのパフォーマンスにがっかりしてきました。

右足首の負傷を押して出場した全日本選手権で気迫に満ちた滑りを見せてくれましたが、四大陸選手権までに同じ個所を2度痛めたと明かしました。
とりわけ「捻挫」は癖になりやすい。

さて、私が全日本選手権後にまとめた記事が出てきましたので若干手を入れて掲載します。
そのときの率直な気持ちを綴っており、全日本選手権を欠場してほしいと願っていました。



周囲の反対の声を押し切り、強行出場

宇野昌磨は全日本選手権で3連覇を目指していました。
ところが、SP当日の公式練習前のウオームアップで右足首をひねりました。
何とかSPを滑り終え、102.06点で1位に立ちました。
夜に帰宿した頃に痛みが激しくなりました・・・。

翌日に病院でMRI検査を受け、強度の「右足首捻挫」という診断を受けました。
FS当日の公式練習は曲かけで一度もジャンプを跳びませんでした。
明らかな異変です。
私はウェブでこの情報に接し、これは深刻な事態と察しました。

本番を間近に控え、樋口美穂子コーチなど周囲は棄権を勧めました。
2022年北京五輪で金メダルを狙える選手ですから、当然のことです。
「どうしてそこまで出たいの」と尋ねると、宇野昌磨は「僕の生き方です」と答えました。
「地上を歩けるなら出ようと思っていました」と反対の声を押し切り、強行出場に踏み切りました。

FSまで一日空き、完全休養に充てられたことも幸いしましたが、プライドが宇野昌磨を突き動かしました。
痛み止めの薬を服用し、鬼気迫る表情でスタートポジションについています。

右足で踏み切る冒頭の4回転フリップを含む前半の3本のジャンプは乱れました。
ひどい得点になりそうだと私は観念しました。
が、体が温まったのか、スイッチが入ったのか、中盤から終盤にかけて動きがよくなり、ジャンプをきれいに決めました。
それも大きな出来栄え点(GOE)を引き出しました。
スピンとステップはレベル4をそろえました。
国際スケート連盟(ISU)非公認ですが187.04点を記録し、合計289.10点は自己ベストとなりました。

この大会までに積み重ねた練習の貯金が利いたとはいえ、王者としての気迫と極限の集中力でアクシデントを乗り切りました。
演技後にガッツポーズが出て安どの表情も浮かべています。

日本男子の二枚看板が選手生命の危機

宇野昌磨はSP後に記者から足の状態を尋ねられても「言い訳になるのでFS後に明らかにします」と一切答えませんでした。
最初から棄権する選択肢を排除していました。

「捻挫による強い痛みはありますが、滑っても選手生命に関わらないという医師の診断ですのでFSに出ます」とちょっとでも言ってくれていたら、私はやきもきしませんでした。
羽生結弦に続いて日本男子の二枚看板が選手生命の危機に直面すると、本気で案じました。
私は事情を明かされ、勘弁してくれと思いました。

宇野昌磨は「自分のわがままでご心配やご迷惑をかけたことを申し訳なく思います」と綴りました。
「僕の生き方」は人騒がせです。

今シーズンは「自分を信じる」というテーマを掲げていましたが、それができずに悩んでいました。
「けがをしたのは不注意ですが、けがをしていたからこそ成し遂げられたこともありました」と振り返りました。
実際、宇野昌磨は身体に不安があるとき、それを打ち消す演技を行ってきました。
「不安が演技でなく、けがに向かうためでないか」との自己分析でした。
ならば、文字どおり「怪我の功名」です。
ぎりぎりに追い詰められ、自分を信じるほかになかったのでしょう。

ファンは日本一の選手と思っていない

宇野昌磨は全日本選手権を2連覇しています。
しかし、「ファンは日本一の選手と思っていないし、自分もそう考えている」と本音を吐きました。
背中を追いかける羽生結弦がプレッシャーに打ち克って突出した成績を残しているように、自分もそうでありたいと願うようになりました。

試合前に報道陣に「楽しむ」と語ってきたこれまでとは、著しい心境の変化がありました。
日本王者として自覚が増し、責任感が強まったのでしょう。
歩くのもままならない痛みを抱えながら全日本選手権で初めて納得のいく勝利を収められたゆえんです。
かならずや、飛躍のきっかけとなるはずです。

宇野昌磨は3連覇を果たし、世界選手権の代表切符をつかみました。
世界の大舞台でずっと2位に甘んじており、「シルバーコレクター」と揶揄されています。
1位になるために自分を信じ、いい演技を行い、いい結果を出したいと誓いを語りました。

3月にさいたまで行われる世界選手権ではけがからの復調が見込まれる羽生結弦、実力をつけてきた米国のネイサン・チェンと激突します。

ちなみに、私は宇野昌磨を日本一と思っています。
資質も努力も申し分がない。
そろそろ世界一になってもいい。
少なくとも私はまったく驚きません。
紀平梨花に負けるな・・・。

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⇒2018年12月29日「宇野昌磨はネイサン・チェンに負け癖」はこちら。

⇒2018年12月22日「宇野昌磨は高橋大輔と全日本選手権を盛り上げる」はこちら。

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和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

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