NHK朝の連続テレビ小説「てっぱん」。
まっすぐな瀧本美織がヒロイン・村上あかり役を務め、短距離走のスピードで中距離を走り切った。
フライング気味の急発進、急加速から、一気にトップスピードに乗った。
突然出現した祖母・田中初音が孫・村上あかりのエンジンに点火したのだ。
こうなると、大ベテラン女優・富司純子でも暴走は止められない。
背中の彫り物も効き目なし。
おいおい・・・。
その証拠にクランクアップ後「期待以上…」と呆れた。
瀧本美織主演の「てっぱん」は、松下奈緒主演の「ゲゲゲの女房」の国民的人気を引き継ぐこともでき、視聴率は近年の朝ドラとしてはとても好調だった。
初回、2010年9月27日に18.2パーセントを記録。
その後も10パーセント台後半と大健闘。
ところが、東日本大震災(日本政府が命名)の影響により放送が休止・・・。
1週間後に再開、「てっぱん」は視聴率がうなぎ登りになった。
当日19日に19.8パーセント、21日に初の20パーセント超え。
そして23日に、「ゲゲゲの女房」が最終回に記録した最高視聴率23.6パーセントに並んだ(ビデオリサーチ調べ。関東地区)。
最終週「かならず朝は来る」は、この朝ドラを通してもっとも滅茶苦茶な山場。
ちゃぶ台返しを連発!
「てっぱん」のお家芸というか真骨頂なのだが…。
例の出産と結婚、下宿の廃業と土地の売却、お好み焼き屋「おのみっちゃん」の閉鎖と、急展開。
私はついていけない。
そして、祖母・田中初音から孫・村上あかりへの二十歳のバースデープレゼントが「遺言」だった。
そんなアホな・・・。
あれれっ、仕舞いにちゃぶ台が一回転。
「てっぱん」のシナリオ(脚本)の破れかぶれが視聴者におおいに受け入れられた。
3人の作家が関わったらしい。
コラボレーション(共創)だか、分担執筆(分業)だか、私は知らない。
ホームドラマの狂気。
日常劇の非日常性と不連続性。
唖然、愕然のサプライズが世間常識と無難に浸って生きる私たちを激しく揺さぶった。
成功者(水木しげる)の妻の自伝を土台にした「ゲゲゲの女房」と異なり、最終回へ向けた筋書きが読めないことも終盤の視聴率急上昇に寄与した。
「てっぱん」は、すべてに「急」が付く。
◇
なんでそんなにおせっかいなの?
尾道の村上家が発する化け物並みの「愛」が結局、人の誤りや悔い、失敗や挫折をすべて引き受け、食べ尽くしてしまった。
凄すぎる!
初めから終わりまで「てっぱん」のテーマを支えつづけたのは、出来の悪い通奏低音のように流れる村上錠の暑苦しさである。
遠藤憲一の不器用な演技が、視聴率を大きく押しあげた。
間違いない。
その毒を和らげたのが村上真知子の優しさである。
遠藤憲一と安田成美のキャスティングはずばり。
◇
私が「てっぱん」を見たのは、放送開始後しばらく経ってから…。
視聴率は厳しくなっていくと予想した。
無謀なスタートダッシュに、早晩“息切れ”が起こると感じたからだ。
しかし、目立った中だるみも失速もなく駆け抜けた。
「ゲゲゲの女房」が原案という幸運に恵まれたのに対し、「てっぱん」は企画と制作の勝利である。
むろん、オーディションで「瀧本美織」と巡り合えたことも大きい。
私は、瀧本美織の体当たりがすべての出演者の頑張りを引き出したと考える。
朝ドラヒロインの鏡だ。
◆書き加え1(4月5日)
「てっぱん」が終わって数日…。
遠藤憲一の存在は大きかったと思えてくる。
全編を通じ、ボディブローのようにじわじわ効いていった。
泥臭い演技がなければ、「てっぱん」の“愛”が薄っぺらになりかねなかった。
滅茶苦茶なシナリオにリアリティと重さを与えたのは遠藤憲一である。
◆書き加え2(4月5日)
「てっぱん」は4月2日の最終回の放送で、22.0パーセントの平均視聴率を記録した(ビデオリサーチ調べ。関東地区)。
全体の平均視聴率は17.2パーセント(同)。
近年としては、非常に立派な数字だ。
ちなみに、「ゲゲゲの女房」は18.6パーセント(同)。
松下奈緒が国民的な人気を博し、ヒロインのバトンを受け取った瀧本美織にはかなりのプレッシャーがかかった。
それをはねのけ、大健闘!
◇◆◇
朝ドラ「てっぱん」と瀧本美織など出演者に関するブログは以下のとおり。
⇒2011年4月2日「瀧本美織、朝ドラ歴代ヒロイン第1位」はこちら。
⇒2011年4月1日「富司純子と瀧本美織がてっぱん秘話…あさイチ」はこちら。
⇒2011年3月29日「てっぱんテーマ曲、イタリアオペラ歌手の美声」はこちら。
⇒2011年3月28日「てっぱん・富司純子と任侠女優・藤純子」はこちら。
⇒2011年3月26日「瀧本美織、期待を上回る…てっぱん最終回」はこちら。
⇒2011年3月22日「中村玉緒、てっぱんナレーションのさじ加減」はこちら。
⇒2011年3月21日「てっぱん視聴率、出演者泣かせの無茶振り」はこちら。
⇒2011年3月8日「安田成美、古風な雰囲気、不思議な魅力…てっぱん」はこちら。
⇒2011年2月28日「瀧本美織の号泣…てっぱんヒロイン村上あかり」はこちら。
⇒2011年2月16日「てっぱん脚本は滅茶苦茶…十八番は唐突」はこちら。
⇒2011年2月14日「瀧本美織、バレンタインデーの手づくりチョコ」はこちら。
⇒2011年2月9日「てっぱん高視聴率のわけ…近藤良平ダンスの温かさ」はこちら。
⇒2011年2月8日「瀧本美織は燃えやすいぞ、と…てっぱん」はこちら。
⇒2010年12月13日「てっぱんの失敗、瀧本美織の涙」はこちら。
⇒2010年11月23日「第1回てっぱんダンス収録会…大阪城公園集合」はこちら。
⇒2010年11月21日「てっぱんダンス…瀧本美織はだれと踊るのか?」はこちら。
⇒2010年11月20日「富司純子が本領発揮…てっぱんを仕切る凄み」はこちら。
⇒2010年11月9日「てっぱんの息切れと名言、瀧本美織の演技」はこちら。
⇒2010年11月8日「近藤良平てっぱんダンス、あれは私です」はこちら。
⇒2010年10月27日「てっぱん見どころは富司純子か瀧本美織か」はこちら。
⇒2010年10月23日「てっぱん瀧本美織、人生の哲学と真理を語る」はこちら。
⇒2010年10月23日「てっぱんの踊りは人を幸せにする…近藤良平」はこちら。
⇒2010年10月20日「てっぱん・瀧本美織、ひたむきな演技が最大の魅力」はこちら。
⇒2010年10月16日「てっぱん瀧本美織、前輪に笑顔、後輪に泣き顔」はこちら。
⇒2010年10月12日「ピエロ瀧本美織…てっぱん・強引・マイウエイ」はこちら。
⇒2010年10月10日「葉加瀬太郎・ひまわり、近藤良平・てっぱんダンス」はこちら。
⇒2010年10月9日「てっぱん瀧本美織の涙、安田成美・遠藤憲一の味」はこちら。
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フライング気味の急発進、急加速から、一気にトップスピードに乗った。
突然出現した祖母・田中初音が孫・村上あかりのエンジンに点火したのだ。
こうなると、大ベテラン女優・富司純子でも暴走は止められない。
背中の彫り物も効き目なし。
おいおい・・・。
その証拠にクランクアップ後「期待以上…」と呆れた。
瀧本美織主演の「てっぱん」は、松下奈緒主演の「ゲゲゲの女房」の国民的人気を引き継ぐこともでき、視聴率は近年の朝ドラとしてはとても好調だった。
初回、2010年9月27日に18.2パーセントを記録。
その後も10パーセント台後半と大健闘。
ところが、東日本大震災(日本政府が命名)の影響により放送が休止・・・。
1週間後に再開、「てっぱん」は視聴率がうなぎ登りになった。
当日19日に19.8パーセント、21日に初の20パーセント超え。
そして23日に、「ゲゲゲの女房」が最終回に記録した最高視聴率23.6パーセントに並んだ(ビデオリサーチ調べ。関東地区)。
最終週「かならず朝は来る」は、この朝ドラを通してもっとも滅茶苦茶な山場。
ちゃぶ台返しを連発!
「てっぱん」のお家芸というか真骨頂なのだが…。
例の出産と結婚、下宿の廃業と土地の売却、お好み焼き屋「おのみっちゃん」の閉鎖と、急展開。
私はついていけない。
そして、祖母・田中初音から孫・村上あかりへの二十歳のバースデープレゼントが「遺言」だった。
そんなアホな・・・。
あれれっ、仕舞いにちゃぶ台が一回転。
「てっぱん」のシナリオ(脚本)の破れかぶれが視聴者におおいに受け入れられた。
3人の作家が関わったらしい。
コラボレーション(共創)だか、分担執筆(分業)だか、私は知らない。
ホームドラマの狂気。
日常劇の非日常性と不連続性。
唖然、愕然のサプライズが世間常識と無難に浸って生きる私たちを激しく揺さぶった。
成功者(水木しげる)の妻の自伝を土台にした「ゲゲゲの女房」と異なり、最終回へ向けた筋書きが読めないことも終盤の視聴率急上昇に寄与した。
「てっぱん」は、すべてに「急」が付く。
◇
なんでそんなにおせっかいなの?
尾道の村上家が発する化け物並みの「愛」が結局、人の誤りや悔い、失敗や挫折をすべて引き受け、食べ尽くしてしまった。
凄すぎる!
初めから終わりまで「てっぱん」のテーマを支えつづけたのは、出来の悪い通奏低音のように流れる村上錠の暑苦しさである。
遠藤憲一の不器用な演技が、視聴率を大きく押しあげた。
間違いない。
その毒を和らげたのが村上真知子の優しさである。
遠藤憲一と安田成美のキャスティングはずばり。
◇
私が「てっぱん」を見たのは、放送開始後しばらく経ってから…。
視聴率は厳しくなっていくと予想した。
無謀なスタートダッシュに、早晩“息切れ”が起こると感じたからだ。
しかし、目立った中だるみも失速もなく駆け抜けた。
「ゲゲゲの女房」が原案という幸運に恵まれたのに対し、「てっぱん」は企画と制作の勝利である。
むろん、オーディションで「瀧本美織」と巡り合えたことも大きい。
私は、瀧本美織の体当たりがすべての出演者の頑張りを引き出したと考える。
朝ドラヒロインの鏡だ。
◆書き加え1(4月5日)
「てっぱん」が終わって数日…。
遠藤憲一の存在は大きかったと思えてくる。
全編を通じ、ボディブローのようにじわじわ効いていった。
泥臭い演技がなければ、「てっぱん」の“愛”が薄っぺらになりかねなかった。
滅茶苦茶なシナリオにリアリティと重さを与えたのは遠藤憲一である。
◆書き加え2(4月5日)
「てっぱん」は4月2日の最終回の放送で、22.0パーセントの平均視聴率を記録した(ビデオリサーチ調べ。関東地区)。
全体の平均視聴率は17.2パーセント(同)。
近年としては、非常に立派な数字だ。
ちなみに、「ゲゲゲの女房」は18.6パーセント(同)。
松下奈緒が国民的な人気を博し、ヒロインのバトンを受け取った瀧本美織にはかなりのプレッシャーがかかった。
それをはねのけ、大健闘!
◇◆◇
朝ドラ「てっぱん」と瀧本美織など出演者に関するブログは以下のとおり。
⇒2011年4月2日「瀧本美織、朝ドラ歴代ヒロイン第1位」はこちら。
⇒2011年4月1日「富司純子と瀧本美織がてっぱん秘話…あさイチ」はこちら。
⇒2011年3月29日「てっぱんテーマ曲、イタリアオペラ歌手の美声」はこちら。
⇒2011年3月28日「てっぱん・富司純子と任侠女優・藤純子」はこちら。
⇒2011年3月26日「瀧本美織、期待を上回る…てっぱん最終回」はこちら。
⇒2011年3月22日「中村玉緒、てっぱんナレーションのさじ加減」はこちら。
⇒2011年3月21日「てっぱん視聴率、出演者泣かせの無茶振り」はこちら。
⇒2011年3月8日「安田成美、古風な雰囲気、不思議な魅力…てっぱん」はこちら。
⇒2011年2月28日「瀧本美織の号泣…てっぱんヒロイン村上あかり」はこちら。
⇒2011年2月16日「てっぱん脚本は滅茶苦茶…十八番は唐突」はこちら。
⇒2011年2月14日「瀧本美織、バレンタインデーの手づくりチョコ」はこちら。
⇒2011年2月9日「てっぱん高視聴率のわけ…近藤良平ダンスの温かさ」はこちら。
⇒2011年2月8日「瀧本美織は燃えやすいぞ、と…てっぱん」はこちら。
⇒2010年12月13日「てっぱんの失敗、瀧本美織の涙」はこちら。
⇒2010年11月23日「第1回てっぱんダンス収録会…大阪城公園集合」はこちら。
⇒2010年11月21日「てっぱんダンス…瀧本美織はだれと踊るのか?」はこちら。
⇒2010年11月20日「富司純子が本領発揮…てっぱんを仕切る凄み」はこちら。
⇒2010年11月9日「てっぱんの息切れと名言、瀧本美織の演技」はこちら。
⇒2010年11月8日「近藤良平てっぱんダンス、あれは私です」はこちら。
⇒2010年10月27日「てっぱん見どころは富司純子か瀧本美織か」はこちら。
⇒2010年10月23日「てっぱん瀧本美織、人生の哲学と真理を語る」はこちら。
⇒2010年10月23日「てっぱんの踊りは人を幸せにする…近藤良平」はこちら。
⇒2010年10月20日「てっぱん・瀧本美織、ひたむきな演技が最大の魅力」はこちら。
⇒2010年10月16日「てっぱん瀧本美織、前輪に笑顔、後輪に泣き顔」はこちら。
⇒2010年10月12日「ピエロ瀧本美織…てっぱん・強引・マイウエイ」はこちら。
⇒2010年10月10日「葉加瀬太郎・ひまわり、近藤良平・てっぱんダンス」はこちら。
⇒2010年10月9日「てっぱん瀧本美織の涙、安田成美・遠藤憲一の味」はこちら。
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