コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

宮原知子安定感

ミス・パーフェクト宮原知子から消えた演技の安定感

本気で北京五輪出場を目指している証左
宮原知子は今シーズンの位置づけが明確

フィギュアスケート女子シングルの宮原知子。
5年振りの日本開催となる世界選手権で滑ることをとても楽しみにしていました。
紀平梨花や坂本花織もそうでしょうが、家族や大勢の友だちが会場に駆けつけてくれます。

宮原知子は2015年に銀メダル、2018年に銅メダルと2度の表彰台を経験しており、ウェブ記事では「悲願の初優勝」という言葉も見かけました。
しかし、本人は優勝を諦めていたというと語弊がありますが、あまり眼中になかったはずです。
点数や順位という結果でなく練習の成果を本番で精一杯出すことを心がけていました。
後で述べますが、オリンピック明けのシーズンの位置づけをきちんと定めていたからです。

宮原知子は日本女王の冠がかかる全日本選手権で4連覇を成し遂げ、国際大会を含めて演技の「安定感」が際立っていました。
躍動感は乏しいのですが、機械のように精密に回転する低く速いジャンプが印象に残りました。
そして、ついに「ミス・パーフェクト」の異名を取っています。
この選手の演技は滅多に崩れることがなく、安心して見られました。

世界選手権SPは回転不足で8位出遅れ

世界選手権の公式練習で宮原知子はジャンプが決まっており、調子はまずまずでした。
が、大会前の記者会見では表彰台にこだわらず、平常心で本番に臨む姿勢を強調しました。

直前の合宿などではフリースケーティング(FS)のブラッシュアップなどに努めました。
ジャンプのほか、ステップや表現の手直しを図っています。

ショートプログラム(SP)が行われ、宮原知子は 70.60点で8位と大きく出遅れました。
冒頭の3回転ルッツ−3回転トウループのコンビネーションジャンプの前で軸(着氷)が揺らぎ、後ろで回転不足を取られました。
ダブルアクセル(2回転半ジャンプ)、3回転ループは決めました。
課題のステップで最高評価のレベル4を得ました。

本人は最初のルッツジャンプがうまく入らなかったと無念さをにじませています。
練習のときのようなスピードと思い切りがありません。
緊張からか不安からか、演技全般が硬かった。

ジャンプ改革で演技に集中できていない

宮原知子は今シーズン、かねてより得点の低迷の主因となった「回転不足」の解消など、ジャンプ改革に取り組みました。
採点ルールの改定でジャンプの判定も厳格化されています。
そこが試合でどうしても気になり、演技に集中できていないという印象を受けました。
滑りの慎重さが表れ、四肢を目一杯に使った動きの大きさや伸びやかさも薄れました。

それによりミス・パーフェクトにふさわしい演技の安定感が消えました。
しかし、裏を返せば、宮原知子が本気で2022年北京五輪への出場を目指している証左です。
2020年シーズンまでに回転不足の克服は当然ながら、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の組み込みなどでジャンプ構成の基礎点の引き上げを果たさないかぎり、日本代表に選ばれることもありません。
それをもっともよく知り、強烈な危機感を抱いているのは本人です。

FSは別人のパフォーマンスで持ち直し

フリースケーティング(FS)が行われ、宮原知子は145.35点、合計215.95点で6位と若干持ち直しました。
冒頭の3回転サルコウ、続く3回転ルッツ−3回転トウループのコンビネーションをきれいに決め、勢いに乗りました。
終盤の3回転フリップ−2回転トウループ−2回転ループのコンビネーションでバランスを崩して手をつきましたが、最後のダブルアクセル(2回転半)もしっかりと決めました。

回転不足を取られず、これまでの成果を示しています。
ステップもスピンもよく、手応えを感じたのか、演技後に左拳を握りしめました。
私は久し振りの笑顔を見た気がしました。

宮原知子はSPとは別人のパフォーマンスでした。
さいたまスーパーアリーナを埋め尽くした観客に大胆な表情と繊細な表現を届けています。
とてもよかったと思います。

演技のほころびは来シーズンも続くはず

挑戦なくしてオリンピック出場なし。

おそらく演技のほころびは来シーズンも続くはずです。
それでもいい。

宮原知子は練習と鍛錬でここまで上り詰めた努力家であり、才能や器用さがあるといえません。
強固な意志と緻密な計画に従い、一歩ずつ着実に前進していくほかにないのです。

それを小さい頃から温かく粘り強く見守るのが濱田美栄コーチです。
二人は共通点の多いコンビなのでしょう。

⇒2017年12月10日「ハマちゃんとサーさんコンビ、GPファイナルの感動」はこちら。

category:宮原知子ブログはこちら。

◇◆◇

宮原知子に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年3月13日「看板が外れた宮原知子は世界選手権を楽しむ」はこちら。

⇒2019年2月12日「来季は世界と戦えない、コロラド合宿は宮原知子にこそ必要」はこちら。

⇒2019年1月18日「20歳の宮原知子はもうババリアンなのか?」はこちら。

⇒2018年12月14日「濱田美栄コーチ、同門対決の心労とプライド」はこちら。

⇒2018年12月13日「宮原知子、全日本選手権4連覇は勝ちすぎ」はこちら。

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宮原知子は横綱相撲、スケートアメリカで坂本花織を圧倒

グランプリ(GP)シリーズ「スケートアメリカ」
宮原知子は横綱相撲で危なげなく2連覇

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ初戦「スケートアメリカ」が終わりました。

SPは首位発進、ジャンプ見直しの成果

ショートプログラム(SP)。
宮原知子は本人の言葉によれば、緊張をうまく力に変えることができ、 73.86点の首位で発進しました。
米国のジャッキー・ウォン記者がとりわけ冒頭の3回転ルッツ−3回転トウループの連続ジャンプの出来を絶賛しました。
おそらく2022年の北京冬季五輪出場を見据え、ジャンプの見直しに取り組んでいます。
早くもその成果が表れたのでしょう。

宮原知子は9月のUSインターナショナルクラシックのSPでは3回転ジャンプがすべて回転不足の判定を受けています。
今大会のSPでは回転不足を取られず、スピンとステップもレベル4をそろえました。

FSはプレッシャーをはねのけノーミス

フリースケーティング(FS)。
宮原知子は1位の145.85点をマークし、合計は今季世界3位の219.71点です。
GPシリーズ通算3勝を挙げました。
スケートアメリカでの2連覇は、2008年と2009年、韓国のキム・ヨナ(金妍児)以来です。
SP2位の坂本花織がFS2位となり、日本勢はワンツーフィニッシュです。
お疲れさま、そしておめでとう。

宮原知子は実に落ち着いて、しかも堂々と滑りました。
3回転ルッツ―3回転トウループの連続ジャンプなどを決めるとともに、華麗なスピンと切れのあるフットワークで楽しませてくれました。
むろんノーミスでした。
表現力もよし。
滑り終えて笑みを浮かべ、声援に応えました。

直前に滑った坂本花織が会心の演技を見せて、暫定トップに立ちました。
しかし、宮原知子はそのプレッシャーを感じさせず、優雅にタンゴを舞いました。
フィギュアスケート、まして女子シングルに対する形容に的確と思えませんが、危なげのない「横綱相撲」です。
風格と貫禄を感じさせます。
ジャンプを含めた演技の「安定感」が抜群であり、自らを追いかける坂本花織を圧倒しました。
(二人を喧嘩させようという気はありません、念のため。)

シーズン初戦ですが、悪い点を見つけられないほど完成度が高まっています。
「質」を重視した採点ルールへの変更も追い風にしており、それは実力があってこそ可能です。
宮原知子の次戦は11月9〜11日に広島で行われる「NHK杯」です。
12月のGPファイナル進出は間違いないでしょう。

category:宮原知子ブログはこちら。

◇◆◇

宮原知子に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年3月23日「宮原知子は「美しい十代」を総括する滑りを!」はこちら。

⇒2018年3月20日「宮原知子、世界選手権3枠確保はエースの責任」はこちら。

⇒2018年2月11日「宮原知子、平昌五輪銅メダル獲得の必要条件」はこちら。

⇒2018年2月11日「宮原知子、足は子鹿ちゃん、頭はおでこちゃん」はこちら。

⇒2018年2月4日「宮原知子と濱田美栄コーチ、自己ベストの平昌五輪」はこちら。

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宮原知子の演技はお年玉並みの安定感

さとちゃんクイズ
2018年のお年玉はいくら?

教育方針で金額は不変

宮原知子(さとちゃん)の生い立ちについて祖母が週刊新潮に語っています。
私が興味を感じたのは、宮原家のお年玉が「5千円」と決まっていることでした。
いわゆる安心の「定額制」です。
お年玉は子どもの年齢が上がるにつれて増額されるのが一般的です。
両親ともに立派な医師のようですから予算不足ということは考えられません。
おそらく宮原家の不文律というか、両親の「教育方針」として貫かれてきたものでしょう。

宮原知子の演技の比類ない「安定感」は広く知られるところですが、これまでに支給されたお年玉が不変だったことが関わっています。
親心でつい甘くしてしまいますが、心を鬼にすることが子どものメンタルを強くするうえで有効だったわけです。
宮原知子が初の五輪出場を勝ち取った背景には、こうしたぶれない家庭教育がありました。

(とりわけ親や大人の無意識の見栄で多く渡すと子をスポイルします。)

ガッツポーズにGOEか

ところで、宮原知子が平昌五輪代表最終選考会を兼ねる全日本フィギュアスケート選手権のフリースケーティング(FS)でノーミスの演技を行った直後に見せた「ガッツポーズ」が話題になりました。
これまでは練習で身に着けた印象を拭えませんでしたが、このときばかりは心と体の底から「喜び」が湧き出ていました。
不自然さ、わざとらしさがまったく感じられませんでした。
宮原知子はけがを乗り越え、劇的に変わりました。

私は審判員の採点は演技に対して行われると決めつけていましたが、あまりに感動的なガッツポーズだったために、いくらかGOE(出来栄え点)がついたようです。
審判員も人の子ですので気持ちが分からないわけでありません。
心の温まるとてもいい話だと思いました。

蝶々夫人に替え玉疑惑か

私は宮原知子がSP2位から逆転を狙ったFS「蝶々夫人」で同門の後輩に滑ってもらったという噂を耳にしました。
いわゆる巧妙な「替え玉演技(疑惑)」です。
しかしながら、観客はだれ一人として「紀平梨花」と気づかず、大きな拍手を送ったようです。
むしろ、さとちゃんが滑るよりも会場全体が盛り上がりました。
本人としては複雑な思いでしょうが、いざというときに代わりに滑ってくれる選手がいると助かります。

宮原知子は何事においても几帳面であり、責任感も人一倍強い選手です。
自分の出番の時刻を間違えるとか失念するという失態はまず考えられません。
となると、GPシリーズやGPファイナルで蓄積した疲労を癒すために京都の温泉に浸かっているうちに眠り込んでしまったのかもしれません。
私は若い頃の出来事ですが、2日間の徹夜明けに風呂に浸かっていてそのままうとうとした記憶がよみがえりました。

なお、これはFSでなくて「エキシビション」という話もあり、真偽は不明です。



さて、皆さんにクイズを出題します。
さとちゃんの来年のお年玉はいくらでしょう?
私もじっくり考えてみます。

ジョークで明るいお正月を!

私は先ごろ、周囲の方々のお引き立てにより「面白くないジョークの会」初代会長に就任しました。
フィギュアスケートに限らず、何事も究めるのは至難です。
道のりの険しさは重々承知しておりますが、さらなる研鑽を積んでいく覚悟でございます。
シニアで戦っていくには私自身が腹を括らなければなりません。

今年一年、和田創ブログに眉をひそめながらもおつきあいくださった皆さまに感謝します。
どうか明るい新年、お正月をお迎えください。

◇◆◇

宮原知子に関するブログは以下のとおり。

⇒2017年12月29日「宮原知子といえば練習の虫、辛抱の天才」はこちら。

⇒2017年12月25日「エース宮原知子と伸び盛り坂本花織が平昌五輪代表」はこちら。

⇒2017年12月22日「伏兵・坂本花織と本命・宮原知子の対決へ」はこちら。

⇒2017年12月18日「宮原知子は引っ込み思案なのに閉店しない」はこちら。

⇒2017年12月13日「宮原知子が五輪代表選考レースから抜け出す」はこちら。

⇒2017年12月10日「ハマちゃんとサーさんコンビ、GPファイナルの感動」はこちら。

⇒2017年12月8日「宮原知子、GPファイナルは全日本へのステップ」はこちら。

⇒2017年12月2日「宮原知子、GPファイナル出場のマイナス」はこちら。

⇒2017年11月29日「宮原知子は2位に僅差の4位なら平昌五輪代表へ」はこちら。

⇒2017年11月28日「宮原知子へ全日本選手権2位狙いのすすめ」はこちら。

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宮原知子は転んでください

フィギュアスケート女子シングル。
有望視されるジュニア選手はたいてい「高難度ジャンプ」を跳んで得点を稼いできました。
細く軽いので、あまり苦もなく回れます。
しかし、シニアデビュー後に体形が変化する難しい時期を迎えて成功率が下がります。
さらに、表現の壁にぶつかって伸び悩みます。
マスコミで一時的に注目を集めるのですが、同世代のなかから抜け出す選手が現れません。

しかし、例外が宮原知子でした。
彼女は難なく乗り切り、順調に日本のエースに育ちました。
得意の「技術」を高めながら、課題の「表現」を着実に磨いてきました。
立派だと思います。

そして、宮原知子は何より演技全般の「安定感」が際立っています。
実際、主要大会の公式練習では、高難度ジャンプをいやになるくらい冷静に跳んでいます。
失敗しそうな気配も感じさせません。
しかも、それを本番でも普通にやれるところが素晴らしい。
ライバルは戦う前に絶望的な気分に陥るはずです。

⇒2016年12月11日「宮原知子は2位と大健闘も、人工的な演技」はこちら。

宮原知子は2018年平昌五輪で表彰台にのぼることを目指しています。
どうせならば一番高いところに立ちたいと願っているはずです。

男子シングルと比べ、女子シングルは「ジャンプ」の水準があまり上がっていません。
世界のトップクラスの選手は「基礎点」がそれほど異なるわけでありません。
宮原知子は空中の時間がちょっと長くなるだけで、見た目の印象がずいぶんよくなります。
ゆったりと跳ぶことで、おそらくGOE(出来栄え点)の加算も引き出しやすくなります。
(また、これまでに取り入れられなかった難しいジャンプに挑めるかもしれません。)

フィギュアスケートのジャンプは恐ろしいほどデリケートです。
踏み切りや空中姿勢がわずかに変わるだけで跳べなくなってしまうようです。

したがって、宮原知子が高さと距離を意識して跳ぶことで転倒などのミスが出るでしょう。
しかしながら、この選手は「バランス」を取るのがとてもうまいと思います。
私はごく短期間で適応できると考えます。

⇒2016年12月13日「宮原知子への疑問 〜ガッツポーズは練習するものか」はこちら。

濱田美栄コーチ、そして宮原知子は「メンタルの弱さ」を語っています。
が、それは「オリンピックで金メダルを獲るうえで」という前提がつくのでは・・・。
私は少なくとも「心が弱い」などとは思いません。
このところプレッシャーのかかる大舞台でも実力どおりの演技を行えるようになりました。
今シーズンの序盤に取られたジャンプの回転不足をただちに克服しています。

宮原知子は、平昌五輪でロシア勢を破って金メダルを獲れます。
さらに、2022年北京五輪への出場も可能です。
そこでの勝利も見据えつつ、ジャンプを含めた演技の「質」を引きあげてほしい。

世界の頂点に立つには、思い切って「リスク」を取ることが避けられません。
オリンピックで転ぶわけにいかないので、いまのうちに転んでください。
大丈夫、バランス感覚と「修正能力」はだれより優れています。

宮原知子の「安定感」は天性のものなのです。
それは類まれな「才能」ということを信じるべきです。
十分に間に合わせられるはずなので、自分の「殻」をいったん壊してほしい。

⇒2016年12月24日「宮原知子は危なげなし・・・全日本女王」はこちら。

大勢のフィギュアスケートファンが共感し、納得し、祝福する「勝利」を見せてください。
得点や順位がすべてではありません。
私は、宮原知子はさらなる高みに達することがかならずやできると考えます。

強さよりも「感動」を!

◆書き加え(12月23日)

宮原知子が全日本フィギュアスケート選手権のショートプログラム(SP)で国際連盟(ISU)非公認ながら自己ベストを更新しました。
3連覇へ向けて余裕の首位発進です。
演技にまったく隙が感じられません。
ジャンプもまったく危うさが感じられません。
正確無比、パーフェクトといえます。

やはり宮原知子は今後の成長次第で平昌五輪の金メダルに手が届きます。

カメラ(テレビ局)にお願いがあります。
日本の女子フィギュア界を引っ張っているエースなのですから、彼女のよさが前面に出るように撮ってください。
あれでは宮原知子に気の毒ですし、失礼です。

◇◆◇

宮原知子に関するブログは以下のとおり。

⇒2016年12月24日「宮原知子は危なげなし・・・全日本女王」はこちら。

⇒2016年12月14日「宮原知子に五輪出場枠の重圧 世界フィギュア選手権2017」はこちら。

⇒2016年12月13日「宮原知子への疑問 〜ガッツポーズは練習するものか」はこちら。

⇒2016年12月11日「宮原知子は2位と大健闘も、人工的な演技」はこちら。

⇒2016年12月4日「私が宮原知子の演技にストレスを感じるわけ」はこちら。

⇒2016年12月3日「宮原知子に喝、「いつやるか」「いまでしょ」」はこちら。

⇒2016年12月2日「宮原知子は伸び悩み・・・得意のジャンプで苦労」はこちら。

⇒2016年12月1日「エースのプレッシャー、宮原知子のぐりんこ」はこちら。

⇒2016年10月29日「宮原知子は3連覇・・・2016年全日本選手権」はこちら。

⇒2016年10月27日「宮原知子と安藤美姫・・・ジャンプの美しさ」はこちら。

⇒2016年2月21日「宮原知子はスターになれるか…視聴率」はこちら。

⇒2015年12月13日「宮原知子、京都舞妓の風情が漂う」はこちら。

⇒2015年11月30日「宮原知子はわくわくしない」はこちら。

⇒2013年11月9日「浅田真央と宮原知子の争い…NHK杯」はこちら。

⇒2013年10月17日「宮原知子は面白い存在…ソチ代表選考レース」はこちら。

⇒2012年12月30日「宮原知子はソチ五輪日本代表へ…真央2世」はこちら。

⇒2012年1月13日「浅田真央超え、宮原知子13歳の高得点…世界ジュニア2012新星」はこちら。

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エースのプレッシャー、宮原知子のぐりんこ

フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズの最終戦「NHK杯」。
女子シングルの宮原知子がフリースケーティング(FS)に臨みました。
昨年はNHK杯で優勝を飾り、シリーズ上位6選手によるGPファイナル進出を決めています。
ところが、今年は「スケートカナダ」で3位に留まり、2位以下なら他の選手の成績次第という予断を許さない状況で本大会を迎えました。

宮原知子は、NHK杯連覇を逃したものの、ぎりぎりでGPファイナルの切符をつかみました。
彼女の頑張りは自分のためだけでありません。
女子は昨年まで荒川静香や浅田真央らが15大会連続でGPファイナルに出場してきました。
日本選手権連覇のエースとして、その歴史を途切れさせるわけにいかなかったのです。

宮原知子は前日のショートプログラム(SP)でミスを犯しました。
冒頭のダブルアクセル(2回転半ジャンプ)は決めました。
しかし、3回転ルッツ―3回転トウループのコンビネーションのルッツが回転不足と転倒になりました。
私は彼女が転んだ記憶が残っておらず、とても驚きました。
さすがに緊張感が高まり、慎重になりすぎたのでしょうか。
が、最後の3回転ループに2回転トウループをつけてカバーしたのはさすがです。

宮原知子は気持ちを切り替え、FSで安定感を取り戻しました。
目立ったミスが許されない大一番でメンタルの強さを発揮しました。
序盤の3つの3回転ジャンプを着氷し、勢いに乗りました。
スケートカナダで0点とされたステップも修正しています。

SP3位から合計2位に巻き返し、インタビューで安堵の表情を見せました。
大きなプレッシャーに押しつぶされずに乗り切ったことは今後の自信になることでしょう。
浅田真央が不調のどん底で苦しんでおり、宮原知子が女子を引っ張っていかなくてなりません。
「ぐりんこ」はもはや許されないのです。

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宮原知子と安藤美姫・・・ジャンプの美しさ

フィギュアスケート女子シングルの宮原知子。
ベテランの風情というか風格が漂いはじめました。
しかし、まだ18歳です。

宮原知子は自分の努力を信じられるので、不安に揺さ振られません。
雑念にとらわれないので、集中力をかき乱されません。
メンタルがしっかりしており、試合に落ち着いて臨んでいます。
大きなミスは滅多に犯しません。

宮原知子の最大の強みは演技の抜群の「安定感」です。
当然のように、すべてのジャンプをきちんと決めます。
個々の動きが丁寧で確実であり、審判が点数を出しやすいようです。

宮原知子はステップとスピン、さらに弱点とされた表現がよくなっています。
ここまでは至って順調に得点を伸ばしてきました。
(うまく滑り終えても内気にはにかむところは変わっていませんが・・・。)

ジャンプはもともと得意としてきました。
回転の切れはいいのですが、伸びやかさが乏しい。
高さと距離がないからでしょう。
ダイナミックさ、さらに柔らかさやふくらみが乏しい。
(味わう前に終わってしまうのは滞空時間が短いせいでしょうか。)

私などは女子シングルに「優美さ」を求める気持ちが働きます。
宮原知子は安心して演技を観ていられるのは事実です。
が、画面に惹きつけられるところまでいきません。

私は、宮原知子がジャンプの難度を上げて得点を稼ぐためにも高さと距離、言い換えれば「滞空時間」が必要になると思うのですが、どうなのでしょう。
さらに、日本文化に根づく「間」や「溜め」のようなものを取り入れられないだろうかと勝手に欲張ったりします。
私は、彼女のジャンプにそれほど美しさを感じませんし、まして楽しさを覚えません。
タイミングがわずかに変わるだけでもうまくいかなくなるそうなので、フィギュアスケートの門外漢があまりいい加減なことは言えませんが・・・。

安藤美姫がシーズン6戦5勝を挙げた絶頂期のジャンプはそれ自体が感動レベルに達しており、いまだに脳裏に焼きついています。
このときは荒川静香を完全に超えていました。
すべてを包み込むかのような絶品のジャンプ!
私は画面に釘づけになりました。
ほんとうにすごかった。

宮原知子にその可能性がないとも思いません。

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宮原知子、京都舞妓の風情が漂う

宮原知子は、浅田真央が休養で欠場した2014年全日本フィギュア選手権で新女王に輝いた。
そして、直接対決の2015年グランプリシリーズ(GPシリーズ)NHK杯で浅田真央をしのいだ。
GPシリーズ初優勝もさることながら、 200点超えでおおいに自信をつけた。

そして、2015年グランプリファイナル(GPファイナル)に浅田真央とともに進出した。

SPでは、持ち味の丁寧な演技を見せたが、低得点に留まった。
本人が驚き、会場からブーイングが起こったくらいだから、素人の私が気づけないほどのミスだろう。
おそらく初出場の緊張がジャンプを窮屈にした。

フリーでは、大舞台の雰囲気に慣れたせいか、いつもの安定感のある演技を見せた。
冒頭の3連続ジャンプを決めると、その後も次々とジャンプを決めていった。
自己ベストの140.09点を記録した。
トータルでも、自己ベストの208.85点を記録した。
初出場で2位は立派である。
会場から拍手を浴び、満面の笑みを浮かべた。

宮原知子はジャンプに高さがないために加点を得にくい。
それとても体が強くなれば次第に解消されるだろう。
すでに「トリプルアクセル(3回転半)」を取り入れる意向を表明している。
表現力も増しており、順調に得点を伸ばしていくかもしれない。

宮原知子はGPファイナルでも浅田真央に勝った。
しかし、人気を含め、二人には大差がある。
勝負は、2018年ピョンチャンオリンピック(平昌五輪)に向けて本格化するはずだ。



私は、ウィキペディアで宮原知子(みやはら・さとこ)の略歴を知り、なるほどと思った。

まず、京都に生まれ育った。
表情と仕草に「都」の風情が感じられる。
どこか「舞妓(まいこ)」の雰囲気さえ漂う。
また、京都人に特有の「芯の強さ」を備えている。

そして、両親が医師という家庭に育った。
患者を安全で確実に処することが大切になる。
彼女のフィギュアスケートは「堅実さ」が何よりの強みである。

また、幼少期から7歳まで米国・ヒューストンで暮らした。
あまり通訳を必要としないようだ。
国際大会は海外での開催が中心になり、これも有利に働く。

・・・寡黙で引っ込み思案の宮原知子が、注目の集まる華やかな世界に身を投じたことが興味深い。

◆書き加え(12月26日)

いま宮原知子の全日本選手権でのSPを見た。
女王として臨む今大会は緊張が高まるはずだが、演技の開始前にリラックスさえ感じられた。
そして、表情を含め、演技に風格を漂わせた。

素晴らしい!

守りに入るのでなく、金メダルを獲りにいっている。
にもかかわらず、抜群の安定感がある。
メンタルがよほど強いのだろう。

余談。
宮原知子は日本髪が似合いそうだ。

◆書き加え(12月27日)

いま宮原知子の全日本選手権でのフリーを見た。
浅田真央が不在だった前大会の女王は今大会で勝ちにいって勝った。
フリーでも持ち前の安定感を発揮し、これといったミスを犯さずに滑りきった。
貫禄さえ感じられる強さである。

高難度ジャンプに高さがあると、見るほうはもっと楽しめる。
世界で頂点に立つにはプログラムの難度を上げていかなくてならない。
それはおもにジャンプになるわけで、そのためにも高さがほしい。

               ◇◆◇

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詳しくは、和田創研のホームページをご覧ください。

和田創研
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このブログは、おもに長期出張の移動時や宿泊時などに数日分〜1月分の記事を書き溜め、それを家族に更新してもらっています。
しかも、私がときどき新しい記事を割り込ませています。
内容が古かったり、順序が変だったりするのはそのためです。

なお、ブログによりぎりぎりのジョーク、成人向けの内容が含まれます。
ご承知おきください。
私は執筆に当たり全人格を投影したいと考えます。
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プロフィール
wada01











和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

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