ついに五輪旗が東京にやってきました。
1951年(昭和26年)生まれ、65歳の私は生きている間に二度の東京五輪を経験できると思いませんでした。
前回は1964年、長野県の伊那市に暮らしており中学1年生、13歳でした。
母は東京の下町生まれで、親戚(親兄弟)がすべて東京と横浜でした。
「行かなくてもいいだろう?」。
私は母に後ろ向きに打診され、オリンピックの生観戦を断ったことを覚えています。
母は新潟県の直江津から転勤してきて4か月しか経っておらず、仕事でも生活でも伊那に慣れる必要があると考えたのでしょう。
父は呉羽紡績で着実に昇進を重ねていましたが、私は心のどこかで経済的な負担を案じたのでしょう。
叔父が聖火ランナーを務めた前回の東京五輪はもっぱらテレビ観戦でした。
それでも家中が猛烈に盛り上がり、日本中が熱狂に巻き込まれました。
人生初そして人生最後の生観戦をとても楽しみにしています。
さて、東京都の小池百合子知事がリオデジャネイロ五輪の閉会式に着物姿で出席し、リオデジャネイロ市のパエス市長から五輪旗を引き継ぎました。
いわゆる「フラッグハンドオーバーセレモニー」です。
そして、羽田空港でタラップに姿を現し、五輪旗を大きく振ってみせました。
華があり、絵になるからさすがです。
「五輪旗はそう重くないが、その責任たるや非常に重い」と記者団に挨拶しました。
言葉の練り方もさすがです。
五輪旗は当面、都庁の知事室で厳重に保管されます。
リオパラリンピックの閉幕以降、都内各地や東日本大震災の被災地でのイベントなどに登場する予定です。
今後、急速に機運が高まっていくことでしょう。
その閉会式ですが、安倍晋三総理大臣が人気ゲームのキャラクター「マリオ」に扮して登場し、締め括りました。
組織委員会の要請に応え、東京五輪のアピールに一肌脱いだようです。
スーパーマリオが地球を潜り抜けて反対側のリオの競技場の真ん中に飛び出し、赤い帽子を取ると安倍晋三首相という斬新な演出でした。
このプレゼンテーションが一番目立ってしまい、世界中の話題をさらったことが小池百合子都知事の癇に障ったのでしょうか。
「安倍総理が大活躍されて、もっと国が関与してくださるという意思表示でないかと受け取った次第でございます」と痛烈に皮肉りました。
開催都市の女性首長がかすんでしまってはいけません。
私には、顔が引きつるほどの不機嫌と映りました。
崖から飛び降りた女性を敵に回すと、総理大臣といえども歯が立ちません。
どうか仲よく東京五輪を成功へ導いてくださいね。
⇒2016年9月11日「パラリンピック視聴率の低さ…オリンピックとの違い」はこちら。
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1951年(昭和26年)生まれ、65歳の私は生きている間に二度の東京五輪を経験できると思いませんでした。
前回は1964年、長野県の伊那市に暮らしており中学1年生、13歳でした。
母は東京の下町生まれで、親戚(親兄弟)がすべて東京と横浜でした。
「行かなくてもいいだろう?」。
私は母に後ろ向きに打診され、オリンピックの生観戦を断ったことを覚えています。
母は新潟県の直江津から転勤してきて4か月しか経っておらず、仕事でも生活でも伊那に慣れる必要があると考えたのでしょう。
父は呉羽紡績で着実に昇進を重ねていましたが、私は心のどこかで経済的な負担を案じたのでしょう。
叔父が聖火ランナーを務めた前回の東京五輪はもっぱらテレビ観戦でした。
それでも家中が猛烈に盛り上がり、日本中が熱狂に巻き込まれました。
人生初そして人生最後の生観戦をとても楽しみにしています。
さて、東京都の小池百合子知事がリオデジャネイロ五輪の閉会式に着物姿で出席し、リオデジャネイロ市のパエス市長から五輪旗を引き継ぎました。
いわゆる「フラッグハンドオーバーセレモニー」です。
そして、羽田空港でタラップに姿を現し、五輪旗を大きく振ってみせました。
華があり、絵になるからさすがです。
「五輪旗はそう重くないが、その責任たるや非常に重い」と記者団に挨拶しました。
言葉の練り方もさすがです。
五輪旗は当面、都庁の知事室で厳重に保管されます。
リオパラリンピックの閉幕以降、都内各地や東日本大震災の被災地でのイベントなどに登場する予定です。
今後、急速に機運が高まっていくことでしょう。
その閉会式ですが、安倍晋三総理大臣が人気ゲームのキャラクター「マリオ」に扮して登場し、締め括りました。
組織委員会の要請に応え、東京五輪のアピールに一肌脱いだようです。
スーパーマリオが地球を潜り抜けて反対側のリオの競技場の真ん中に飛び出し、赤い帽子を取ると安倍晋三首相という斬新な演出でした。
このプレゼンテーションが一番目立ってしまい、世界中の話題をさらったことが小池百合子都知事の癇に障ったのでしょうか。
「安倍総理が大活躍されて、もっと国が関与してくださるという意思表示でないかと受け取った次第でございます」と痛烈に皮肉りました。
開催都市の女性首長がかすんでしまってはいけません。
私には、顔が引きつるほどの不機嫌と映りました。
崖から飛び降りた女性を敵に回すと、総理大臣といえども歯が立ちません。
どうか仲よく東京五輪を成功へ導いてくださいね。
⇒2016年9月11日「パラリンピック視聴率の低さ…オリンピックとの違い」はこちら。
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