コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

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名作CM…深津絵里JR東海クリスマス・エクスプレスの逢瀬

私が、クリスマスが近づくと思い出すのが、山下達郎の「クリスマス・イブ」。
それともう一つ、JR東海の「クリスマス・エクスプレス」。

東海道新幹線のイメージCMシリーズである。
「会うのが、いちばん。」。
若者の共感を呼び、バブル崩壊の1990年を挟んだ前後各2年ほど展開された。
ターゲット世代の期間中の利用(乗車)を増やしただけでない。
JR東海に対する学生の就職人気ランキングを大きく押し上げる効果が得られた。

とはいえ、私が記憶しているのは、1988年に放映された「ホームタウン・エクスプレス」のクリスマス編。
遠距離恋愛のカップルが新幹線でクリスマスに再会を果たすドラマ仕立てだった。
翌年以降制作された「クリスマス・エクスプレス」シリーズの第1弾となった作品。

私が鮮明に覚えているのは、真っ赤な口紅を塗った、顔立ちのはっきりしたボーイッシュ(ショートカット)の女の子。
年齢不詳…。
ところは新幹線のプラットフォーム。
最終列車だろうか、待ち侘びた彼は現れなかった。
落胆した背中の向こう、柱の陰からリボンで結ばれたクリスマスプレゼントが覗く。
やがてプレゼントで顔を隠した男がムーンウォークを踊る・・・。

ストーリーも演出もよく、完成度が高かった。
ほかの作品はすべて忘れたが、赤い口紅のこの作品だけは強く印象に残っている。
名作CMだろう。

ネット上の動画を再生したら、女の子は大きなイヤリングが赤、タートルネック(マフラー? スカーフ?)が赤、マニキュアが赤、プレゼントは包装紙が赤だった。
男の子はパントマイム風。
女の子の口の動きが面白い。
当時15歳の深津絵里(高原里絵)だった。

彼女の顔と目がやや赤みを帯びているのは、撮影時の高熱のせいらしい。

ケータイのない時代、離れて暮らす若い男女がコミュニケーションを取ることが大変だった。
思いが募り、イマジネーションが膨らんだ。
たまに会えるとなると、心が高揚した。
不案内な場所で待ち合わせると、相手を見逃すまい、相手とすれ違いになるまいと、目を凝らした。
それは何とも切ない時間だった。

いまシリーズ5作品をすべて見た。
他の作品もぼんやりと記憶がよみがえってきた。
CMは時代を映す鏡であり、世相を濃厚にまとう。
全作品が日本の絶頂期を背景にしている。
「クリスマス・エクスプレス」という提案自体がそう。
真っ赤な口紅の女の子もそうだし、ムーンウォークの男の子もそう。

ただし、この作品はどこか懐かしさを引きずっている。
逢瀬(おうせ)の普遍性を表現しているように思う。

1990年の作品はバブルそのもの。
そして、1992年の作品にかけてトーンダウン・・・。

なお、CMのテーマ曲に使われた山下達郎の「クリスマス・イブ」はクリスマスソングとしてすっかり定着した。

⇒2010年12月21日「山下達郎クリスマスソング…絶句する完成度」はこちら。

                       ◇

私は年内のコンサルティングと講演に加え、年明けからの講演のコンテンツ作成、新春のマニュアル教材発売の締め切りに追われ、ブログに手間をかけられない。
元旦を含め、睡眠を削って仕事に明け暮れる。

きょうのブログは、2010年12月22日「JR東海クリスマス・エクスプレス赤い口紅CM」にいくらか手を加えたものである。

⇒2010年12月22日「JR東海クリスマス・エクスプレス赤い口紅CM」はこちら。

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分が悪いサラリーマン…生涯賃金とリスク

サラリーマンは儲からない。
生涯賃金は大手企業でも高が知れている。
かたや、リスクは経営者よりいくらか低いだけである。

ただし、サラリーマンは会社が倒産するまで、おおよそ一定の給料が支払われる。
こうした当面の安定性は、とりわけ自営業者やオーナー社長にない魅力、いや特権だろう。
ならば、これを目一杯活用しようでないか。
独立や起業の選択肢をつくっておく。

昇進の確率を起業の成功率と比べると、そこに驚くほどの差があると思わない。
ここでいう昇進とは、わりとリストラされにくい取締役クラスへの就任である。
どちらも非常に難しい。

サラリーマンと、自営業者やオーナー社長の決定的な違いとは?
前者では平としての生活を保てる。
それに対し、後者ではすべてを失うどころかマイナスに転じる可能性がある。
結局、サラリーマンとは、保障のことだ。

しかし、この唯一のメリットも揺らいでいる。
終身雇用の崩壊である。
景気後退や業績悪化で簡単に放り出される。

日本は経済が沈み、市場が縮む。
学生の就職人気ランキング企業の大半はその時点がピークだろう。
とくに内需型に関しては顕著である。
わが身を会社に委ねるわけにいかない。

サラリーマンは分の悪い職業になった。
私たちは労働環境や就労形態の変化を意識しながら、自分にとってよりよい働き方を探りつづけるべきだ。
半世紀に及ぶ長い職業人生では「まさか」が幾度か訪れよう。

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プロフィール
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和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

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