コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

尾野真千子

カーネーション総集編…朝ドラ歴代作品ナンバーワン

NHK総合で連続テレビ小説「カーネーション」の総集編が放送される(予定)。
前編は、5月3日(木・祝)午前8時20分〜9時48分。
後編は、5月4日(金・祝)午前8時20分〜9時48分。
私は仕事で見られないので、録画を行う。

                       ◇

朝ドラ「カーネーション」は、ファッションデザイナーの草分け・小篠綾子の生涯を土台としたフィクションである。
尾野真千子の演技がよかった。
子役の二宮星の演技も老け役の夏木マリの演技も…。
が、それも渡辺あやのシナリオ(脚本)が深かったからだ。
が、それも小篠綾子の実人生が豊かだったからだ。

一言でいえば、本格的なドラマとして見応えがあった。

「カーネーション」は、ヒロイン・小原糸子が生きていく苦悩と歓喜を率直に綴った。
同時に、祖母から両親、本人、子ども(コシノ三姉妹)という命のつながりを生っぽく綴った。
こまやかな演出がリアリティを際立たせた。

実在の人物をよりどころしたシナリオは、自由な創作が難しいという側面がある。
しかし、感情などを踏み込んで描けるという側面もある。
まったくのフィクションだと、すべての責任を脚本家が負う。
朝ドラでここまでヒロインに言わせていいのか、やらせていいのかとブレーキをかけやすい。

小篠綾子は自分に正直だった。
ときに暴走し、それに乗っかるようにして脚本家の渡辺あやが暴走し、それに乗っかるようにして主演の尾野真千子が暴走した。
「カーネーション」は茶の間に重い内容と鋭い毒を流し、朝ドラの約束事を粉々に粉砕した。
結果、最高傑作が生まれた。

                       ◇

私は朝ドラに触れると、パソコンにメモを残すようにしている。
ところが、仕事に追われ、それを使い切らないうちに次回作が始まることが多い。
実は、「カーネーション」の最終回に関する素材が残っていた。
記憶はすっかりあいまいになっているが、仕上げた。

                       ◇

小原糸子は、岸和田の店舗兼自宅の2階を家族や知己との交流の場、そしてだんじり祭の鑑賞の場としてゴージャスに改装した。
一角に立派なバーカウンターまで備える

だんじり祭の日、コシノ三姉妹のほか、晩年の小原糸子と関わりを持った人たちが集まった。

そこに、NHKから小原糸子をヒロインにした朝ドラを制作したいとの電話が入った。
長女は早速、次女と三女に相談する。
本人は生前、それを望んでいた。
話の組み立てがいやらしいほどうまい。

「カーネーション」では、ストーリーの節目にだんじり祭がかならず登場した。
その爆発的な熱と生命力を取り込み、小原糸子は人生の車輪を加速させていった。

窓から祭を楽しむ大勢の背景の壁に小原糸子の写真が飾られている。
小原糸子は皆を見守りながら、自らも楽しむ。
ちょっと出来すぎだ。

どこかの大病院のロビー(待合室)に置かれたテレビに、「カーネーション」の第1回の放送が映っていた。
ちょっとやりすぎだ。

最終回の放送を、第1回の放送の冒頭に限定したはずのプレミアム映像で締め括ったのはにくかった。
主演の尾野真千子と二宮星がデュエットする。
物語の循環を連想させる。

母の真っ赤な愛は受け継がれ、枯れることなく生きつづける・・・。

最終回は作意がまさった。
が、それもよし。
渡辺あやは「カーネーション」にふさわしく、あたたかなハッピーエンドとした。

脚本、演出、演技、そしてオープニング映像、主題歌、挿入曲・・・。
どれも完成度が高く、しかもそれらが見事に融合し、芸術作品のような美しさを放っていた。
末永く語り継がれるべき名作である。

以下に、「カーネーションの大きな愛…母・小篠綾子が逝く」と題する2012年3月31日のブログを収める。

                      ◇◆◇

NHK連続テレビ小説「カーネーション」。
小篠綾子の生涯を土台にした本格派ドラマだ。
朝ドラ歴代作品と一線を画する。
プロデューサー、脚本家・渡辺あや、演出家が、無難を取り払い、節度を退けた。
ヒロイン・小原糸子を務めた尾野真千子のキャラクターも味方した。
視聴者の朝ドラに対する固定観念を壊す、掟破りの連続だった。
下品な言葉も飛び出した。
放送はきょう最終回。

私はきのう久し振りに「カーネーション」を見た。
小原糸子が最期を迎えた。
ドラマではそのシーンが描かれていなかったので不明だが、だれも看取れなかったのかもしれない。
長女・小原優子(コシノヒロコ)、次女・小原直子(コシノジュンコ)、三女・小原聡子(コシノミチコ)が棺を囲んでいた。

自宅兼店舗の2階は家族や友人、知人が集まって会話に花を咲かせ、そして祭ではだんじりを眺められるよう、ゴージャスな改装が施されていた。
気兼ねなくドリンクを楽しめるよう、バーコーナーまで設けられていた。

亡くなる前、病室で優子の次女・小原里香(ユマコシノ)が糸子の胸に顔をうずめた。
そこには、カーネーションの大きな愛が息づいていた。
小篠綾子が逝き、彼女の人生は完結したが、それを小篠弘子、小篠順子、小篠美智子の「コシノ三姉妹」がしっかりと受け継いだ。
心のなかに、母はいまも生きつづける・・・。

人気が出た尾野真千子からバトンリレーを受けた夏木マリはベテランとはいえ、プレッシャーややりにくさがあっただろう。
しかし、見事にヒロインを演じきった。
私は尾野真千子に老け役をやってもらいたかったが、夏木マリに違和感を持たなかった。
主演の交代は、「カーネーション」が小原糸子の晩年の描写にかなりの重きを置いていたためか。

                       ◇

「カーネーション」で祖母が孫を抱きしめる病室のシーン。
それを見て、私は末期がんがさらに進行していた前妻を思い出した。
私に痛みや不安を口にしたことがなかった。
二人のときに一度、弱音を吐いた。
「三人の子どもを残して死んでも死にきれない」。
告知をしていなかったので、私は何を言うのかという感じで取り合わなかった。

本人が若く、子どもが幼かったので、私は告知を行わないと決めた。
両方に残酷すぎると考えた。
義理の父にその旨を伝えたら、同じだった。
6〜7年遅ければ、私は違う判断を下したかもしれない。

その妻が亡くなり、20年近くが経った。
私は、それでよかったのかという思いをどこかに引きずっている。
なぜなら、告知を行っていれば、妻は私に自分の気持ちや今後の希望をはっきりとした言葉で残すことができたはずだ。
また、子ども一人ひとりにこれだけはという思いを伝えることができたはずだ。
思い切り抱きしめることだってできた。
私は別れをつくってやれなかった・・・。

別の機会か同じ機会か記憶が曖昧だが、「お父さんの言うとおり、都心で暮らせばよかった」という悔いを吐いた。
やはり取り合わなかった。
私は壮絶な締め切り仕事で自宅に戻れず、家族が仕事場の近くに引っ越してくるように幾度か頼んだ。
が、妻は結婚後数年間に及ぶ、自宅での仕事と生活がごちゃ混ぜになった経験にひどく懲りていた。
私は昼も夜もなく働き詰めの状態で、妻は気の休まる暇がない。
まして、体があまり強くない。
その頃から友人に私のことを「絶対に早死にする」とよく言っていた。
さらに、都心に暮らすことにも大きな抵抗を感じていた。
三鷹を中心に、西荻窪から東小金井にかけての中央線沿線をこよなく愛していた。

一番の友人が見舞いに来たとき、妻は私を見やりながら「こっちのほうが絶対に早死にすると思っていたのに…」と弱々しい笑顔を見せた。
とても賢い妻が、死と向かい合っていたのは間違いない。
それでも、私はわずかばかりの希望を奪うことをためらった。

12月14日、妻は看護婦(当時の呼称)が早朝に巡回したときには熟睡していた。
それから確か2時間後に巡回したときには死亡していた。
手元のナースコールを押していないことから、自分でも知らないうちに亡くなったようだ。

妻は病状の悪化がいくらか鈍り、私は新年を迎えられるかもしれないと思った。
妻が一度も住んだことのない都心の自宅(マンション)で家族と過ごしてよいという許可が医師から下りた。
私は子どもの暮らしぶりと自宅の内外の写真、近隣の地図を貼ったアルバムをつくり、妻に見せた。
冬休みに自宅に戻ることをとても楽しみにしていた・・・。

                       ◇

来週月曜日から次の朝ドラ「梅ちゃん先生」が始まる。
ヒロインは医師とのこと。
ストーリーはどのような展開なのか、楽しみである。

                      ◇◆◇

尾野真千子と朝ドラ「カーネーション」に関するブログは以下のとおり。

⇒2012年3月31日「カーネーションの大きな愛…母・小篠綾子が逝く」はこちら。

⇒2012年3月30日「朝ドラ最高傑作カーネーション…尾野真千子の本音」はこちら。

⇒2012年3月28日「朝ドラ・カーネーションは子育て授業か…渡辺あや脚本」はこちら。

⇒2012年3月24日「夏木マリ・カーネーション視聴率推移…小原糸子最晩年へ」はこちら。

⇒2012年3月6日「夏木マリ・小原糸子老け役は俎板の鯉…気になる視聴率」はこちら。

⇒2012年3月4日「尾野真千子カーネーションの感動…次の朝ドラ主演作品」はこちら。

⇒2012年3月2日「尾野真千子・小篠綾子の見納め…カーネーション視聴率推移」はこちら。

⇒2012年2月28日「尾野真千子と渡辺あやが共謀、いじわるばあさん辛辣版」はこちら。

⇒2012年2月27日「カーネーションは夏木マリ、尾野真千子はサザエさん」はこちら。

⇒2012年2月25日「小篠弘子と小篠順子の衝突、小篠美智子のマイペース」はこちら。

⇒2012年2月18日「朝ドラ・カーネーション、戦後の家庭教育と学校教育を笑う」はこちら。

⇒2012年2月11日「尾野真千子、オーノー、アヒル口…朝ドラヒロイン」はこちら。

⇒2012年2月7日「尾野真千子、朝ドラ再登板…カーネーション最高視聴率記録」はこちら。

⇒2012年2月5日「長女・コシノヒロコと次女・コシノジュンコのライバル心」はこちら。

⇒2012年2月4日「小原ハル⇒小原善作⇒小原糸子⇒コシノ三姉妹の乗り移り」はこちら。

⇒2012年2月1日「尾野真千子・小原糸子の不倫・無断外泊・朝帰り」はこちら。

⇒2011年1月24日「どうした尾野真千子?…カーネーション視聴率と主演降板」はこちら。

⇒2011年1月19日「尾野真千子、修羅場の連続に目をそむける…カーネーション」はこちら。

⇒2011年1月18日「朝ドラ・カーネーション、小篠綾子と夫、コシノ三姉妹」はこちら。

⇒2012年1月15日「尾野真千子の暴走と渡辺あやの復讐…カーネーションの異次元」はこちら。

⇒2011年12月19日「尾野真千子カーネーション1位の見ごたえ…朝ドラ歴代作品」はこちら。

⇒2011年12月17日「尾野真千子、イライラが爆発!…カーネーション主演の剣幕」はこちら。

⇒2011年12月16日「正司照枝…朝ドラ・カーネーションの感動、かしまし娘の芸達者」はこちら。

⇒2011年11月29日「尾野真千子はつくりものでない カーネーション視聴率と評判」はこちら。

⇒2011年11月27日「正司照枝の温かみ、栗山千明のつっけんどん…カーネーション」はこちら。

⇒2011年11月22日「尾野真千子の演技…小原洋裁店開店から結婚へ急展開」はこちら。

⇒2011年11月19日「カーネーション・オープニング映像の出来…辻川幸一郎」はこちら。

⇒2011年11月6日「尾野真千子カーネーション…朝ドラ最高傑作」はこちら。

⇒2011年11月4日「カーネーション視聴率のネックは何か…面白いのになぜ?」はこちら。

⇒2011年10月31日「威張る小林薫、とぼける麻生祐未…朝ドラ・カーネーション」はこちら。

⇒2011年10月28日「尾野真千子がコシノ三姉妹に対面、夢中のオーラを感じる」はこちら。

⇒2011年10月24日「カーネーション・ヒロイン小原糸子のモデル…小篠綾子」はこちら。

⇒2011年10月21日「尾野真千子・小原糸子の演技、朝ドラ・カーネーションの評判」はこちら。

⇒2011年10月18日「松下奈緒・瀧本美織・井上真央・尾野真千子…朝ドラヒロイン素顔」はこちら。

⇒2011年10月12日「松下奈緒、朝ドラ視聴率・朝ドラ人気回復に最大の貢献!」はこちら。

⇒2011年10月8日「二宮星お多福の演技力…カーネーション・朝ドラヒロイン」はこちら。

⇒2011年10月5日「尾野真千子カーネーション視聴率…井上真央おひさまに及ばず」はこちら。

⇒2011年10月3日「尾野真千子、朝ドラオーディション4度目の正直で号泣!」はこちら。

⇒2011年10月1日「おひさま井上真央からカーネーション尾野真千子へ…視聴率20%超連発」はこちら。

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朝ドラ梅ちゃん先生が面白い…平均視聴率上昇へ

NHK朝の連続テレビ小説「梅ちゃん先生」。
堀北真希が上村松子でも上村竹子でもないヒロイン・下村梅子を演じる。

さて、「君子は豹変す」。
私は先週、出張中に「梅ちゃん先生」をいくらか見る機会があった。
現地のホテルに宿泊・滞在の際は朝の出発が遅い。
とても面白かった。

                       ◇

私は先日、ウィキペディアで知った。
「梅ちゃん先生」は東日本大震災を受けた復興支援プロジェクトの一環として位置づけられていた。
脚本家・尾崎将也によるオリジナル。
戦争の焦土と化した東京・蒲田で、三人兄妹の末っ子・下村梅子が地元に密着した医者になり、激動期を生きていく。

そうか、2012年度前期の朝ドラは単に面白い作品に仕上げればいいということでなかった。
出演者を含め、関係者全員に大きなプレッシャーがのしかかったのかもしれない。
放送の目的、さらに視聴の効用を指定されたドラマは恐ろしくつくりにくい。
強い縛りのせいで「梅ちゃん先生」は当初ぎくしゃくしていたようだ。

⇒2012年4月2日「堀北真希・梅ちゃん先生…朝ドラ高視聴率のプレッシャー」はこちら。

制作陣が選択した舞台が人情の下町、そして設定したヒロインがその町医者だった。
「梅ちゃん先生」は、関係者の連携不足と消化不良の状態で撮影になだれ込んだ。
私は出来がひどく悪いと感じた。
それだけでなく、制作陣は意図的にスタートを抑えた。

⇒2012年4月15日「朝ドラ梅ちゃん先生の感想…急ごしらえの粗末な作品?」はこちら。

この朝ドラのカギは、視聴者が下村梅子を応援したいと思うこと。
主演・堀北真希に求められる最大のポイントだ。
人気女優のような演技は許されない。
おさげ髪のうぶな普通の女の子である。

朝ドラ「梅ちゃん先生」は最初つまらなくて当然。
ヒロインがいないからだ。
ヒロインに育っていく過程がドラマだった。
やがて近隣住民に愛され、頼られる「梅ちゃん先生」になる。
私は納得した。

松下奈緒主演の「ゲゲゲの女房」の飯田布美枝(村井布美枝)。18.6%。
瀧本美織主演の「てっぱん」の村上あかり。17.2%。
井上真央主演の「おひさま」の須藤陽子(丸山陽子)。18.8%。
尾野真千子主演の「カーネーション」の小原糸子。19.1%。
これらのヒロインは最初から強い性格が与えられていた。
後の数字は平均視聴率(ビデオリサーチ調べ。関東地区)。

⇒2012年4月10日「松下奈緒・ゲゲゲの女房、堀北真希・梅ちゃん先生の人気」はこちら。

⇒2012年4月12日「堀北真希と井上真央…朝ドラヒロインおでこ比較」はこちら。

ところが、復興支援を担う「梅ちゃん先生」はそれでは展開を盛りあげられない。
そこで、16歳の下村梅子をコンプレックスの塊にした。
何事にも自信を持てない性格を与えた。
父・下村建造(高橋克実)は梅子を勉強のできない子、社会で役立たない子と考えており、早く嫁がせたい。

しかし、梅子は医者になりたいと考えはじめる。
「桜よりも先に咲いて、みんなに希望を与える花・・・」。
伏線として、梅子が名前の由来を聞かされるシーンが織り込まれていた。
梅子は気持ちに火がつき、弱い自分を乗り越えようとする。
ようやくヒロインらしくなってきた。
拍手!!!(特別に3個)

⇒2012年4月18日「堀北真希ドラム缶風呂入浴シーン…梅ちゃん先生視聴率」はこちら。

Wikipedia(ウィキペディア)の「梅ちゃん先生」の項(頁)に視聴率が載っている。

◆週間最高視聴率(週間平均視聴率にあらず)

第1週=2012年4月2日〜4月7日:あたらしい朝が来た 20.5%
第2週=2012年4月9日〜4月14日:かがやく未来 20.9%
第3週=2012年4月16日〜4月21日:やるなら、やらねば 20.6%
第4週=2012年4月23日〜4月28日:ヒポクラテスの乙女たち 21.0%
第5週=2012年4月30日〜5月5日:もつべきものは、友 20.3%
第6週=2012年5月7日〜5月12日:次へのステップ 21.1%
第7週=2012年5月14日〜5月19日:愛のから騒ぎ 21.4%
第8週=2012年5月21日〜5月26日:ゆずれない思い 22.1%
第9週=2012年5月27日〜6月2日:インターンはつらいよ 21.2%
第10週=2012年6月4日〜6月9日:恋の後始末 21.7%
第11週=2012年6月11日〜6月16日:すれちがう気持ち 22.8%
第12週=2012年6月18日〜6月23日:大告白 22.3%
第13週=2012年6月25日〜6月30日:医師の自覚 22.3%
第14週=2012年7月2日〜7月7日:巣立ちのとき 22.0%
第15週=2012年7月9日〜7月14日:ちいさな嘘の、おおきな本当 −
第16週=2012年7月16日〜7月21日:ふたつの道 −

朝ドラがスタートした直後の20パーセント突破は快挙といえよう。

⇒2012年4月17日「堀北真希は日本の朝を穏やかにした…梅ちゃん先生の効用」はこちら。

別のデータによる。

◆週間テレビ視聴率ランキング

4月2日〜4月8日:1位(4月5日放送分) 関西20.0% 関東18.8%
4月9日〜4月15日:2位(4月11日放送分) 関西18.2% 関東19.1%
4月16日〜4月22日:2位(4月20日放送分) 関西18.1% 関東19.7%
4月23日〜4月29日:1位(4月26日放送分) 関西19.5% 関東20.7%
4月30日〜5月6日:3位(5月1日放送分) 関西19.4% 関東19.6%
5月7日〜5月13日:1位(5月9日放送分) 関西21.3% 関東19.2%
5月14日〜5月20日:4位(5月17日放送分) 関西18.9% 関東19.4%
5月21日〜5月27日:1位(5月21日放送分) 関西19.9% 関東22.1%
5月28日〜6月3日:3位(6月1日放送分) 関西19.5% 関東20.6%
6月4日〜6月10日:4位(6月7日放送分) 関西19.5% 関東21.1%
6月11日〜6月17日:2位(6月15日放送分) 関西19.4% 関東21.4%
6月18日〜6月24日:3位(6月19日放送分) 関西21.2% 関東21.8%
6月25日〜7月1日:1位(6月27日放送分) 関西21.3% 関東21.0%
7月2日〜7月8日:1位(7月5日放送分) 関西20.3% 関東21.2%

こちらも人気の高さを裏づける。
制作陣の思惑どおり、ヒロイン(堀北真希?)を応援したいと思った視聴者が大勢いた。

登場人物もストーリーも飲み込んでいた巨大なオープンセットがしっくりしてきた。
「梅ちゃん先生」は、私が最初に受けた散漫でちぐはぐな印象が薄れた。
尾野真千子主演の「カーネーション」のセピア調の映像から通常の色調に戻り、私の目がおかしかったのかもしれない。

⇒2012年4月16日「梅ちゃん先生…オープンセットはカネの無駄遣い?」はこちら。

私は気づいた。
朝ドラに限らず、全体の印象が面白くないと、細かな部分に目が向かう。
結果として、粗探しになる。
「梅ちゃん先生」の第1週くらいがそうだった。

一時的に落ちることがあっても、平均視聴率は上昇するのでなかろうか。
となると、松下奈緒主演の「ゲゲゲの女房」以降の5作品で最高を記録しそう。

                      ◇◆◇

堀北真希と朝ドラ「梅ちゃん先生」に関するブログは以下のとおり。

⇒2012年4月2日「堀北真希・梅ちゃん先生…朝ドラ高視聴率のプレッシャー」はこちら。

⇒2012年4月10日「松下奈緒・ゲゲゲの女房、堀北真希・梅ちゃん先生の人気」はこちら。

⇒2012年4月12日「堀北真希と井上真央…朝ドラヒロインおでこ比較」はこちら。

⇒2012年4月15日「朝ドラ梅ちゃん先生の感想…急ごしらえの粗末な作品?」はこちら。

⇒2012年4月16日「梅ちゃん先生…オープンセットはカネの無駄遣い?」はこちら。

⇒2012年4月17日「堀北真希は日本の朝を穏やかにした…梅ちゃん先生の効用」はこちら。

⇒2012年4月18日「堀北真希ドラム缶風呂入浴シーン…梅ちゃん先生視聴率」はこちら。

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堀北真希ドラム缶風呂入浴シーン…梅ちゃん先生視聴率

NHK朝の連続テレビ小説「梅ちゃん先生」。
ヒロイン・下村梅子を堀北真希が演じる。
ネットで本人の写真を見たら、それなりに美人だった。
当然だが、下村梅子とイメージが違う。
堀北真希は戦後の娘の雰囲気を出している。

その堀北真希がきょうの放送で、ドラム缶風呂に入る。
入浴シーンを一目拝もうということで、中高年を含めた男がテレビにくぎ付けになる。
講演出張中の私もきょうは寄り目になっている可能性がある。

⇒2012年4月15日「朝ドラ梅ちゃん先生の感想…急ごしらえの粗末な作品?」はこちら。

当時、東京の下町では内風呂が珍しく、銭湯通いが普通だった。
私は1968年(高校1〜2年生)に東京・小松川で暮らした。
典型的な下町である。
その頃でも銭湯の利用者は少なくなかった。

戦後間もなく、銭湯の営業は不定期だった。
庶民はやむなくドラム缶風呂に入っていた。
蒲田では、銭湯の営業日、煙突に明かりを灯して近隣に知らせた。
配給物資さえ不足する時代、体を伸ばして湯に浸かれる銭湯は数少ない娯楽のひとときだった。

堀北真希は、いい湯加減に温めてくれたスタッフに感謝を口にした。

・・・そうだ。
東日本大震災後、ドラム缶風呂に浸かる被災者が報道番組か何かで映し出された。
その表情が印象的だった。
最悪の生活環境のなかでは、ちょっとしたことでも人に幸せや喜びの感情を呼び覚ます。
湯で温まり、汗と汚れを流すだけで、心身の疲れはかなり取れる。
私たちは今日、当たり前のように風呂に入っているが、その機会を失ったときにありがたみに気づく。

余談ながら、私は1964年(中学1年生)に長野・伊那へ移った。
呉羽紡績(現東洋紡績)の出張所を兼ねた自宅は五右衛門風呂だった。
狭くて難儀したことを思い出した・・・。

⇒2012年4月16日「梅ちゃん先生…オープンセットはカネの無駄遣い?」はこちら。

ところで、堀北真希主演の「梅ちゃん先生」は立ち上がりの視聴率が非常に好調だ。
私は正直、不可解だった。

Wikipedia(ウィキペディア)の「梅ちゃん先生」の項(頁)に視聴率が載っている。

◆週間最高視聴率(週間平均視聴率にあらず)

第1週=2012年4月2日〜4月7日:あたらしい朝が来た 20.5%
第2週=2012年4月9日〜4月14日:かがやく未来 20.9%
第3週=2012年4月16日〜4月21日:やるなら、やらねば 20.6%
第4週=2012年4月23日〜4月28日:ヒポクラテスの乙女たち 21.0%
第5週=2012年4月30日〜5月5日:もつべきものは、友 20.3%
第6週=2012年5月7日〜5月12日:次へのステップ 21.1%
第7週=2012年5月14日〜5月19日:愛のから騒ぎ 21.4%
第8週=2012年5月21日〜5月26日:ゆずれない思い 22.1%
第9週=2012年5月27日〜6月2日:インターンはつらいよ 21.2%
第10週=2012年6月4日〜6月9日:恋の後始末 21.7%
第11週=2012年6月11日〜6月16日:すれちがう気持ち 22.8%
第12週=2012年6月18日〜6月23日:大告白 22.3%
第13週=2012年6月25日〜6月30日:医師の自覚 22.3%
第14週=2012年7月2日〜7月7日:巣立ちのとき 22.0%
第15週=2012年7月9日〜7月14日:ちいさな嘘の、おおきな本当 −
第16週=2012年7月16日〜7月21日:ふたつの道 −

目を見張る数字だ。

⇒2012年4月17日「堀北真希は日本の朝を穏やかにした…梅ちゃん先生の効用」はこちら。

別のデータによる。

◆週間テレビ視聴率ランキング

4月2日〜4月8日:1位(4月5日放送分) 関西20.0% 関東18.8%
4月9日〜4月15日:2位(4月11日放送分) 関西18.2% 関東19.1%
4月16日〜4月22日:2位(4月20日放送分) 関西18.1% 関東19.7%
4月23日〜4月29日:1位(4月26日放送分) 関西19.5% 関東20.7%
4月30日〜5月6日:3位(5月1日放送分) 関西19.4% 関東19.6%
5月7日〜5月13日:1位(5月9日放送分) 関西21.3% 関東19.2%
5月14日〜5月20日:4位(5月17日放送分) 関西18.9% 関東19.4%
5月21日〜5月27日:1位(5月21日放送分) 関西19.9% 関東22.1%
5月28日〜6月3日:3位(6月1日放送分) 関西19.5% 関東20.6%
6月4日〜6月10日:4位(6月7日放送分) 関西19.5% 関東21.1%
6月11日〜6月17日:2位(6月15日放送分) 関西19.4% 関東21.4%
6月18日〜6月24日:3位(6月19日放送分) 関西21.2% 関東21.8%
6月25日〜7月1日:1位(6月27日放送分) 関西21.3% 関東21.0%
7月2日〜7月8日:1位(7月5日放送分) 関西20.3% 関東21.2%

なぜか関西地区のほうが高い。
不確かだが、きわめて異例でなかろうか。
尾野真千子(夏木マリ)主演の「カーネーション」の高視聴率の勢いをそのまま引き継いだ?

「梅ちゃん先生」は巨大なオープンセットにストーリーが馴染みはじめた。
演出と役者、役者と役者のコミュニケーションが深まったのか、やはり演技が溶け込みはじめた。
が、息が合うところまでいかない。

私が最初に受けた何もかもバラバラで、しかもドラマに血が通っていないとの印象が和らぎつつある。

下村梅子は父・下村建造(高橋克実)と一緒の帰り道、医者になりたいと切り出して一喝された。
父は梅子を頭の悪い子と考え、何の期待も抱いていない。
秀才の兄・下村竹夫(小出恵介)が父の敷いたレールに乗って医者になることに疑問を感じ、家を出たのだ。

                      ◇◆◇

堀北真希と朝ドラ「梅ちゃん先生」に関するブログは以下のとおり。

⇒2012年4月2日「堀北真希・梅ちゃん先生…朝ドラ高視聴率のプレッシャー」はこちら。

⇒2012年4月10日「松下奈緒・ゲゲゲの女房、堀北真希・梅ちゃん先生の人気」はこちら。

⇒2012年4月12日「堀北真希と井上真央…朝ドラヒロインおでこ比較」はこちら。

⇒2012年4月15日「朝ドラ梅ちゃん先生の感想…急ごしらえの粗末な作品?」はこちら。

⇒2012年4月16日「梅ちゃん先生…オープンセットはカネの無駄遣い?」はこちら。

⇒2012年4月17日「堀北真希は日本の朝を穏やかにした…梅ちゃん先生の効用」はこちら。

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堀北真希は日本の朝を穏やかにした…梅ちゃん先生の効用

おとといのブログ「朝ドラ梅ちゃん先生の感想…急ごしらえの粗末な作品?」、きのうのブログ「梅ちゃん先生…オープンセットはカネの無駄遣い」に続いて・・・。

⇒2012年4月15日「朝ドラ梅ちゃん先生の感想…急ごしらえの粗末な作品?」はこちら。

⇒2012年4月16日「梅ちゃん先生…オープンセットはカネの無駄遣い?」はこちら。

堀北真希主演の「梅ちゃん先生」。
急速な戦後復興、経済成長の時代、東京・蒲田でヒロイン・下村梅子が住民の命を守る町医者を目指すフィクションだ。

さて、私の目が「梅ちゃん先生」に慣れてきたのか。
それとも、尾野真千子主演の「カーネーション」の印象が薄れてきたのか。
それとも、スタッフやキャストの意思疎通と連携が取れてきたのか。
初めて見たときのひどい違和感が消えつつある。
私は、新しい環境へのしなやかな順応力を持つ(自画自賛)。

朝ドラ「梅ちゃん先生」は出来がいいとは決して思えない。
しかし、視聴率がいい。
それだけでなく、視聴者の満足度調査では、高い結果が出ている。
主演を含むキャストもかなりの評価を得ている。
私には赤の他人の寄せ集めとしか映らない「下村家」の家族に対する評価も・・・。
これは意外だ。

ただし、脚本(シナリオ)は様子見という評価に留まった。
テーマ性が伝わってこないので当然だ。
それでも今後の展開に大勢が期待を寄せている。
「梅ちゃん先生」は希望を持てるストーリーなのだろう。

⇒2012年4月10日「松下奈緒・ゲゲゲの女房、堀北真希・梅ちゃん先生の人気」はこちら。

朝ドラは、一日の始まりに明るさと元気をいくらかもらえれば十分と考える視聴者が少なくない。
私のFacebookの友達は、尾野真千子主演の「カーネーション」のように激しく心を揺さぶられると、日常の生活に支障を来すと述べていた。
友達はそれくらい、のめり込んだ。
大方は多忙な時間帯に、ちょっとあたたかい気持ち、しあわせな気分になれると満たされる。

「カーネーション」は朝ドラ史上の最高傑作だった。
通常のドラマとして眺めても凄い。
さらに、「芸術性」が際立っていた。
見事な出来に、私はほれぼれした。
が、これは異例というか、異常といえる。
もう一度言う、「芸術作品」。

朝ドラはドラマチックでなくてもよいし、名作でなくてもよいのだ。
普通が一番!
「カーネーション」が終わり、平和が戻った。
日本の朝を引っかき回した尾野真千子からバトンを受け取った堀北真希は日本の朝を穏やかにした。
素晴らしい!!!(特別に3個)

私はそう頭を切り替えることにした。
都合がつけば見ようと思っている「梅ちゃん先生」をけなすことはナンセンスだ。
皆、いやならチャネルを変える権利を有する。
私は横浜在住の小うるさい「朝ドラ評論家」として食べていきたいわけでない。
ゆえに、積極的に面白さを見出していく(つもり)。
あすから豹変して堀北真希主演の「梅ちゃん先生」をほめる(つもり)。
なぜなら、私は君子だからだ。
参ったかっ!

しかし、「梅ちゃん先生」の終わり方が気に入らない。
視聴者を翌日(次回)の放送に引っ張ろうとする作意が強すぎる。
演出が姑息だ。
やめてくれ!

「ALWAYS 三丁目の夕日」の山崎貴監督によれば、堀北真希はストイックな性格らしい。
追い詰められるほど、新しい側面(魅力)が出てくるとのこと。

そのせいか、堀北真希はあすついにドラム缶風呂に放り込まれる。
が、「R−18」の指定はなされない。
私の希望に反し、健全なシーンのようだ。

                      ◇◆◇

堀北真希と朝ドラ「梅ちゃん先生」に関するブログは以下のとおり。

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梅ちゃん先生視聴率、カーネーション、おひさま超え

NHK朝の連続テレビ小説「梅ちゃん先生」。
堀北真希主演のこの朝ドラはスタート間もない平均視聴率が突出している。
初回視聴率18.5%は最近10作品で最高、井上真央主演の「おひさま」の18.4%を超えた。
しかも、放送3日目で20%を記録した。
異例の早さだ。

私が朝ドラ最高傑作と思う尾野真千子主演の「カーネーション」の高い注目度を引き継いだのかもしれない。
それとも「梅ちゃん先生」の事前の大きい期待値を反映したのかもしれない。

⇒2012年4月2日「堀北真希・梅ちゃん先生…朝ドラ高視聴率のプレッシャー」はこちら。

松下奈緒主演の「ゲゲゲの女房」以降の作品は若干の凸凹はあるにしろ、平均視聴率が好調である。
朝ドラに対する視聴者の関心が高まっているのは確かだ。
また、半世紀を超える放送なので、作品や主演にかかわらず、固定的なファンがベースとして存在する。

⇒2012年4月10日「松下奈緒・ゲゲゲの女房、堀北真希・梅ちゃん先生の人気」はこちら。

さらに、癖のない堀北真希のファンがベースとして存在する。
CM出演が多いことからも分かるように、老若男女を問わず支持を集められる。
好調な視聴率は東京制作局の狙いどおり。

⇒2012年4月12日「堀北真希と井上真央…朝ドラヒロインおでこ比較」はこちら。

ところで、尾野真千子主演の「カーネーション」は平均視聴率が19.1%だった。
近年の作品では、宮崎あおい主演の「純情きらり」と比嘉愛未主演の「どんど晴れ」が記録した19.4%に次いだ。

井上真央主演の「おひさま」の18.8%を上回った。
普通の家族のつながり、当たり前の日常生活の幸せを描いたこの作品は、東日本大震災発生後の世相や風潮により視聴率が押しあげられたはずだ。

それを考えると、「カーネーション」の数字はやはり凄い。
朝ドラの常識を覆し、激しく重い内容をたたえた作品だった。
日本の母の大きな愛という言葉で単に括れない。

何があろうと生きていかなければならない人間の性(さが)。
「カーネーション」は毒を持ち、臭いをまき散らした。

なお、視聴率はいずれも関東地区、ビデオリサーチ調べ。

                      ◇◆◇

尾野真千子と朝ドラ「カーネーション」に関するブログは以下のとおり。

⇒2012年3月31日「カーネーションの大きな愛…母・小篠綾子が逝く」はこちら。

⇒2012年3月30日「朝ドラ最高傑作カーネーション…尾野真千子の本音」はこちら。

⇒2012年3月28日「朝ドラ・カーネーションは子育て授業か…渡辺あや脚本」はこちら。

⇒2012年3月24日「夏木マリ・カーネーション視聴率推移…小原糸子最晩年へ」はこちら。

⇒2012年3月6日「夏木マリ・小原糸子老け役は俎板の鯉…気になる視聴率」はこちら。

⇒2012年3月4日「尾野真千子カーネーションの感動…次の朝ドラ主演作品」はこちら。

⇒2012年3月2日「尾野真千子・小篠綾子の見納め…カーネーション視聴率推移」はこちら。

⇒2012年2月28日「尾野真千子と渡辺あやが共謀、いじわるばあさん辛辣版」はこちら。

⇒2012年2月27日「カーネーションは夏木マリ、尾野真千子はサザエさん」はこちら。

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⇒2012年2月18日「朝ドラ・カーネーション、戦後の家庭教育と学校教育を笑う」はこちら。

⇒2012年2月11日「尾野真千子、オーノー、アヒル口…朝ドラヒロイン」はこちら。

⇒2012年2月7日「尾野真千子、朝ドラ再登板…カーネーション最高視聴率記録」はこちら。

⇒2012年2月5日「長女・コシノヒロコと次女・コシノジュンコのライバル心」はこちら。

⇒2012年2月4日「小原ハル⇒小原善作⇒小原糸子⇒コシノ三姉妹の乗り移り」はこちら。

⇒2012年2月1日「尾野真千子・小原糸子の不倫・無断外泊・朝帰り」はこちら。

⇒2011年1月24日「どうした尾野真千子?…カーネーション視聴率と主演降板」はこちら。

⇒2011年1月19日「尾野真千子、修羅場の連続に目をそむける…カーネーション」はこちら。

⇒2011年1月18日「朝ドラ・カーネーション、小篠綾子と夫、コシノ三姉妹」はこちら。

⇒2012年1月15日「尾野真千子の暴走と渡辺あやの復讐…カーネーションの異次元」はこちら。

⇒2011年12月19日「尾野真千子カーネーション1位の見ごたえ…朝ドラ歴代作品」はこちら。

⇒2011年12月17日「尾野真千子、イライラが爆発!…カーネーション主演の剣幕」はこちら。

⇒2011年12月16日「正司照枝…朝ドラ・カーネーションの感動、かしまし娘の芸達者」はこちら。

⇒2011年11月29日「尾野真千子はつくりものでない カーネーション視聴率と評判」はこちら。

⇒2011年11月27日「正司照枝の温かみ、栗山千明のつっけんどん…カーネーション」はこちら。

⇒2011年11月22日「尾野真千子の演技…小原洋裁店開店から結婚へ急展開」はこちら。

⇒2011年11月19日「カーネーション・オープニング映像の出来…辻川幸一郎」はこちら。

⇒2011年11月6日「尾野真千子カーネーション…朝ドラ最高傑作」はこちら。

⇒2011年11月4日「カーネーション視聴率のネックは何か…面白いのになぜ?」はこちら。

⇒2011年10月31日「威張る小林薫、とぼける麻生祐未…朝ドラ・カーネーション」はこちら。

⇒2011年10月28日「尾野真千子がコシノ三姉妹に対面、夢中のオーラを感じる」はこちら。

⇒2011年10月24日「カーネーション・ヒロイン小原糸子のモデル…小篠綾子」はこちら。

⇒2011年10月21日「尾野真千子・小原糸子の演技、朝ドラ・カーネーションの評判」はこちら。

⇒2011年10月18日「松下奈緒・瀧本美織・井上真央・尾野真千子…朝ドラヒロイン素顔」はこちら。

⇒2011年10月12日「松下奈緒、朝ドラ視聴率・朝ドラ人気回復に最大の貢献!」はこちら。

⇒2011年10月8日「二宮星お多福の演技力…カーネーション・朝ドラヒロイン」はこちら。

⇒2011年10月5日「尾野真千子カーネーション視聴率…井上真央おひさまに及ばず」はこちら。

⇒2011年10月3日「尾野真千子、朝ドラオーディション4度目の正直で号泣!」はこちら。

⇒2011年10月1日「おひさま井上真央からカーネーション尾野真千子へ…視聴率20%超連発」はこちら。

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堀北真希と井上真央…朝ドラヒロインおでこ比較

私は、年頭に固く誓った営業研修教材など新商品の開発と投入が大幅に遅れている。
景気回復が鮮明になり、受託業務が増えているためだ。
クライアントの仕事を優先せざるをえない。
もちろん、私はおおいに感謝している。
が、自分に気合いを入れ直さないと、ずるずるになりそうだ・・・。

                       ◇

さて、NHK朝の連続テレビ小説「梅ちゃん先生」。
堀北真希がヒロイン・下村梅子を演じる。
3月31日に放送が終了した二宮星(子役)⇒尾野真千子⇒夏木マリ(晩年役)主演の「カーネーション」を受け、4月2日に放送が開始された。
私は今週、初めて見ることができた。
といっても、例により仕事をしながらのいい加減な視聴。

そして、びっくり!
八木優希(子役)⇒井上真央⇒若尾文子(晩年役)主演の「おひさま」とそっくりなのだ。
両者の類似性が真っ先に気になった。

第1に、時代。
わりとかぶる。
「おひさま」は戦前・戦中・戦後。
「梅ちゃん先生」は終戦から。
ただし、舞台は「おひさま」が信州(長野)・安曇野(松本)。
「梅ちゃん先生」が東京・蒲田。

第2に、職業。
いずれも先生商売。
ただし、井上真央(須藤陽子⇒丸山陽子)は教師。
堀北真希は医師。
尊敬を集める。

第3に、命名。
「陽子」は太陽のように社会を明るく照らしてほしいとの願いでつけられた。
ネットで調べたら、「梅子」は桜より早く咲く「梅」から取られた。
由来合戦だ。

第4に、タイトルバック
陽光のなかにたたずむ井上真央。
後から陽光に包まれる堀北真希。
朝か午前の明るくて優しいそれ。
白っぽい光である。
「梅ちゃん先生」はもやのようにも映るが…。

第5に、主演。
いずれも「おでこ」が立派。
日差しを受けて輝く。
比較すると、井上真央がかなり勝る。
個性の域に達しており、知的なオーラとマッチする。
ネットで調べたら、井上真央はO型、158cm。
堀北真希はB型、160cm。
いずれも見た目の印象よりも長身。

東京制作局はいかにも朝ドラという保守的なつくりである。
これが王道と開き直っているかのよう…。
ヒロインは実績も人気も十分な女優を起用した。
オーディションを経ない。

⇒2012年4月10日「松下奈緒・ゲゲゲの女房、堀北真希・梅ちゃん先生の人気」はこちら。

朝ドラ50周年の節目の作品だった「おひさま」。
失敗が許されない。
それが無難な出来なのは理解できるが、「梅ちゃん先生」はもっと自由奔放につくってほしかった。
手堅くいこうとする姿勢が目立つ。

とはいえ、「梅ちゃん先生」はスタートから視聴率がきわめて好調である。
初回の放送は18.5%だった(関東地区。ビデオリサーチ調べ)。
初回視聴率としては「おひさま」の18.4%を超えた。
最近10作品で最高。
しかも、3日目の放送は早くも20%だった。
おう、どうだ!

⇒2012年4月2日「堀北真希・梅ちゃん先生…朝ドラ高視聴率のプレッシャー」はこちら。

朝ドラ「梅ちゃん先生」は始まったばかりだ。
まして、私はちょっと見ただけである。
今後の展開により、印象が大きく変わるかもしれない。

                      ◇◆◇

井上真央と朝ドラ「おひさま」に関するブログは以下のとおり。

⇒2011年1月17日「井上真央「おひさま」、朝ドラの手本のような出来栄え」はこちら。

⇒2011年11月3日「井上真央…面と向かうと、どきどきするほど雰囲気がある」はこちら。

⇒2011年10月20日「井上真央と松本潤、紅白司会の取り合わせ」はこちら。

⇒2011年10月14日「井上真央「おひさま」総集編は年末に再放送か」はこちら。

⇒2011年10月2日「マイコの真知子、満島ひかりの育子、井上真央の陽子…白紙同盟」はこちら。

⇒2011年10月1日「おひさま井上真央からカーネーション尾野真千子へ…視聴率20%超連発」はこちら。

⇒2011年9月24日「おひさま井上真央と純情きらり宮崎あおい…O型ライバル女優」はこちら。

⇒2011年9月18日「井上真央のおでことえくぼ、華と存在感…実力派」はこちら。

2011年8月27日「平原綾香が歌うおひさま主題歌…あなたは私の軌跡」はこちら。

⇒2011年8月25日「おいでなさんし…井上真央と高良健吾のそば屋「丸庵」」はこちら。

⇒2011年8月24日「井上真央と高良健吾の呼吸…本物の夫婦のなごみ」はこちら。

⇒2011年8月22日「おひさま脚本家・岡田惠和、庶民の幸せを描く手腕に感心」はこちら。

⇒2011年7月18日「井上真央と松下奈緒、プライド激突、視聴率一騎討ち!」はこちら。

⇒2011年6月28日「井上真央と寺脇康文、おひさまに見る昔の父と娘」はこちら。

⇒2011年6月21日「井上真央、迷いを引きずった演技、おひさまに疑問」はこちら。

⇒2011年6月6日「井上真央、おひさまの陽子、八日目の蝉の恵理菜」はこちら。

⇒2011年5月24日「井上真央は演技に集中していない…おひさまヒロイン」はこちら。

⇒2011年5月21日「斉藤由貴のやかましさ、若尾文子のあでやかさ…おひさま」はこちら。

⇒2011年5月10日「おひさま感想…井上真央の演技、岡田惠和の脚本」はこちら。

⇒2011年5月9日「おひさまオープニング、視聴率を捨てる心地よさ」はこちら。

⇒2011年5月8日「おひさま、てっぱん、ゲゲゲの女房の視聴率比較」はこちら。

⇒2011年5月7日「井上真央と若尾文子、二人の須藤陽子の演技」はこちら。

⇒2011年5月4日「井上真央・おひさま、セーラー服と庶民顔」はこちら。

⇒2011年4月16日「井上真央おひさまの安全運転…朝ドラ視聴率低下」はこちら。

⇒2011年4月11日「おひさま陽子…伊那中・西駒登山、直小・妙高登山」はこちら。

⇒2011年4月9日「井上真央、謎めいた内面…おひさまヒロイン」はこちら。

⇒2011年4月8日「瀧本美織がおひさまヒロインを演じたら・・・」はこちら。

⇒2011年4月7日「八木優希のおかっぱ頭…おひさま陽子の子役」はこちら。

⇒2011年4月5日「おひさまの舞台、安曇野の自然の美しさ」はこちら。

⇒2011年4月4日「井上真央・おひさま、日本を明るく照らす」はこちら。

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堀北真希・梅ちゃん先生…朝ドラ高視聴率のプレッシャー

NHK連続テレビ小説。通称「朝ドラ」。
尾野真千子主演「カーネーション」が3月31日に終了した。
東日本大震災の影響で、通常作品より放送が1週間短縮された。
ヒロイン・小原糸子の晩年役の夏木マリと合わせ、演技が好評だった。

                       ◇

4月2日、きょう次回作がスタートする。
堀北真希主演「梅ちゃん先生」。
脚本は尾崎将也。
チーフプロデューサーは岸谷可奈子。
東京制作局は、井上真央主演「おひさま」に続いて教師。
と、思ったら、医師だった。
戦後、先生を目指すという設定。

堀北真希はほんわか、おっとりした雰囲気を漂わせる23歳の女優。
ヒロイン・下村梅子を演じる。

彼女に白羽の矢が立った理由は、東京制作局が好む清楚なイメージに合っていたこと。
また、映画やドラマで多くの主演を務め、彼女がファンを持っていること。
日本アカデミー賞新人賞や優秀助演女優賞などを受賞しており、演技の実績も十分だ。
CM出演でもお茶の間にかなり浸透している。

朝ドラヒロインに起用する側としては安心感が大きい。
松下奈緒主演「ゲゲゲの女房」から4作品連続の好調な視聴率を落とすわけにいかない。
平均視聴率17〜18%台は立派。

尾野真千子主演「カーネーション」に対し、好演にもかかわらず、朝から見たいと思わない顔という声が上がった。
本人に代わり、余計なお世話だ。
マスコミ報道によれば、堀北真希は老若男女を問わず、好かれやすいキャラクターらしい。
まるで尾野真千子が嫌われやすいキャラクターみたい。

3月19日、NHKで「ヒロイン・バトンタッチ式」が行われ、尾野真千子と堀北真希が出席した。
互いに花束とプレゼントを贈った。

先立つ3月14日、堀北真希は記者会見で手応えの大きさを口にした。
高視聴率のプレッシャーの裏返しだろう。
「梅ちゃん先生」は昨年11月にクランクインしている。
NHKはこの朝ドラに惜しみなく手間とカネをかけた。
東京大空襲の焼け野原を再現したオープンセットを茨城・高萩にこしらえた。
また、タイトルバックのパノラマが毎日微妙に変わる。
私はこの一文(記事)が何を意味するか分からない。
もしかして「復興」の様子?

しかし、「梅ちゃん先生」があまりに保守的なつくりになると、視聴者にそっぽを向かれる。
大阪制作局の「カーネーション」が朝ドラに対する認識を変えた可能性がある。
私たちの固定観念を壊した。
ハッピーなだけでは満足できず、ドラマとしての見応えを求める。
「梅ちゃん先生」は高視聴率を維持できるか?

                       ◇

ところで、民放の懐事情(財政事情)が悪化し、本格的なドラマ制作が困難になった。
私は、NHKは俳優(女優)を発掘し育成する責任の一端を負うべきだと考える。
東京制作局は松下奈緒、井上真央、堀北真希と、オーディションによるヒロイン選考を回避した。
これは大問題だ。
新人や若手に登竜門をくぐらせ、活躍の機会を与えよ。

東京制作局は視聴率に固執するあまり、無難なキャスティングに終始しはじめた・・・。

◆書き加え1(4月4日)

「梅ちゃん先生」の初回視聴率は、関東地区で18.5%、関西地区で16.7%だった(ビデオリサーチ調べ)。
初回視聴率としては、井上真央主演「おひさま」の18.4%(関西15.6%)を超えた。
最近10作品で最高とのことで、幸先のいいスタートを切った。

                      ◇◆◇

尾野真千子と朝ドラ「カーネーション」に関するブログは以下のとおり。

⇒2012年3月31日「カーネーションの大きな愛…母・小篠綾子が逝く」はこちら。

⇒2012年3月30日「朝ドラ最高傑作カーネーション…尾野真千子の本音」はこちら。

⇒2012年3月28日「朝ドラ・カーネーションは子育て授業か…渡辺あや脚本」はこちら。

⇒2012年3月24日「夏木マリ・カーネーション視聴率推移…小原糸子最晩年へ」はこちら。

⇒2012年3月6日「夏木マリ・小原糸子老け役は俎板の鯉…気になる視聴率」はこちら。

⇒2012年3月4日「尾野真千子カーネーションの感動…次の朝ドラ主演作品」はこちら。

⇒2012年3月2日「尾野真千子・小篠綾子の見納め…カーネーション視聴率推移」はこちら。

⇒2012年2月28日「尾野真千子と渡辺あやが共謀、いじわるばあさん辛辣版」はこちら。

⇒2012年2月27日「カーネーションは夏木マリ、尾野真千子はサザエさん」はこちら。

⇒2012年2月25日「小篠弘子と小篠順子の衝突、小篠美智子のマイペース」はこちら。

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⇒2011年12月19日「尾野真千子カーネーション1位の見ごたえ…朝ドラ歴代作品」はこちら。

⇒2011年12月17日「尾野真千子、イライラが爆発!…カーネーション主演の剣幕」はこちら。

⇒2011年12月16日「正司照枝…朝ドラ・カーネーションの感動、かしまし娘の芸達者」はこちら。

⇒2011年11月29日「尾野真千子はつくりものでない カーネーション視聴率と評判」はこちら。

⇒2011年11月27日「正司照枝の温かみ、栗山千明のつっけんどん…カーネーション」はこちら。

⇒2011年11月22日「尾野真千子の演技…小原洋裁店開店から結婚へ急展開」はこちら。

⇒2011年11月19日「カーネーション・オープニング映像の出来…辻川幸一郎」はこちら。

⇒2011年11月6日「尾野真千子カーネーション…朝ドラ最高傑作」はこちら。

⇒2011年11月4日「カーネーション視聴率のネックは何か…面白いのになぜ?」はこちら。

⇒2011年10月31日「威張る小林薫、とぼける麻生祐未…朝ドラ・カーネーション」はこちら。

⇒2011年10月28日「尾野真千子がコシノ三姉妹に対面、夢中のオーラを感じる」はこちら。

⇒2011年10月24日「カーネーション・ヒロイン小原糸子のモデル…小篠綾子」はこちら。

⇒2011年10月21日「尾野真千子・小原糸子の演技、朝ドラ・カーネーションの評判」はこちら。

⇒2011年10月18日「松下奈緒・瀧本美織・井上真央・尾野真千子…朝ドラヒロイン素顔」はこちら。

⇒2011年10月12日「松下奈緒、朝ドラ視聴率・朝ドラ人気回復に最大の貢献!」はこちら。

⇒2011年10月8日「二宮星お多福の演技力…カーネーション・朝ドラヒロイン」はこちら。

⇒2011年10月5日「尾野真千子カーネーション視聴率…井上真央おひさまに及ばず」はこちら。

⇒2011年10月3日「尾野真千子、朝ドラオーディション4度目の正直で号泣!」はこちら。

⇒2011年10月1日「おひさま井上真央からカーネーション尾野真千子へ…視聴率20%超連発」はこちら。

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カーネーションの大きな愛…母・小篠綾子が逝く

NHK連続テレビ小説「カーネーション」。
小篠綾子の生涯を土台にした本格派ドラマだ。
朝ドラ歴代作品と一線を画する。
プロデューサー、脚本家・渡辺あや、演出家が、無難を取り払い、節度を退けた。
ヒロイン・小原糸子を務めた尾野真千子のキャラクターも味方した。
視聴者の朝ドラに対する固定観念を壊す、掟破りの連続だった。
下品な言葉も飛び出した。
放送はきょう最終回。

私はきのう久し振りに「カーネーション」を見た。
小原糸子が最期を迎えた。
ドラマではそのシーンが描かれていなかったので不明だが、だれも看取れなかったのかもしれない。
長女・小原優子(コシノヒロコ)、次女・小原直子(コシノジュンコ)、三女・小原聡子(コシノミチコ)が棺を囲んでいた。

自宅兼店舗の2階は家族や友人、知人が集まって会話に花を咲かせ、そして祭ではだんじりを眺められるよう、ゴージャスな改装が施されていた。
気兼ねなくドリンクを楽しめるよう、バーコーナーまで設けられていた。

亡くなる前、病室で優子の次女・小原里香(ユマコシノ)が糸子の胸に顔をうずめた。
そこには、カーネーションの大きな愛が息づいていた。
小篠綾子が逝き、彼女の人生は完結したが、それを小篠弘子、小篠順子、小篠美智子の「コシノ三姉妹」がしっかりと受け継いだ。
心のなかに、母はいまも生きつづける・・・。

人気が出た尾野真千子からバトンリレーを受けた夏木マリはベテランとはいえ、プレッシャーややりにくさがあっただろう。
しかし、見事にヒロインを演じきった。
私は尾野真千子に老け役をやってもらいたかったが、夏木マリに違和感を持たなかった。
主演の交代は、「カーネーション」が小原糸子の晩年の描写にかなりの重きを置いていたためか。

                       ◇

「カーネーション」で祖母が孫を抱きしめる病室のシーン。
それを見て、私は末期がんがさらに進行していた前妻を思い出した。
私に痛みや不安を口にしたことがなかった。
二人のときに一度、弱音を吐いた。
「三人の子どもを残して死んでも死にきれない」。
告知をしていなかったので、私は何を言うのかという感じで取り合わなかった。

本人が若く、子どもが幼かったので、私は告知を行わないと決めた。
両方に残酷すぎると考えた。
義理の父にその旨を伝えたら、同じだった。
6〜7年遅ければ、私は違う判断を下したかもしれない。

その妻が亡くなり、20年近くが経った。
私は、それでよかったのかという思いをどこかに引きずっている。
なぜなら、告知を行っていれば、妻は私に自分の気持ちや今後の希望をはっきりとした言葉で残すことができたはずだ。
また、子ども一人ひとりにこれだけはという思いを伝えることができたはずだ。
思い切り抱きしめることだってできた。
私は別れをつくってやれなかった・・・。

別の機会か同じ機会か記憶が曖昧だが、「お父さんの言うとおり、都心で暮らせばよかった」という悔いを吐いた。
やはり取り合わなかった。
私は壮絶な締め切り仕事で自宅に戻れず、家族が仕事場の近くに引っ越してくるように幾度か頼んだ。
が、妻は結婚後数年間に及ぶ、自宅での仕事と生活がごちゃ混ぜになった経験にひどく懲りていた。
私は昼も夜もなく働き詰めの状態で、妻は気の休まる暇がない。
まして、体があまり強くない。
その頃から友人に私のことを「絶対に早死にする」とよく言っていた。
さらに、都心に暮らすことにも大きな抵抗を感じていた。
三鷹を中心に、西荻窪から東小金井にかけての中央線沿線をこよなく愛していた。

一番の友人が見舞いに来たとき、妻は私を見やりながら「こっちのほうが絶対に早死にすると思っていたのに…」と弱々しい笑顔を見せた。
とても賢い妻が、死と向かい合っていたのは間違いない。
それでも、私はわずかばかりの希望を奪うことをためらった。

12月14日、妻は看護婦(当時の呼称)が早朝に巡回したときには熟睡していた。
それから確か2時間後に巡回したときには死亡していた。
手元のナースコールを押していないことから、自分でも知らないうちに亡くなったようだ。

妻は病状の悪化がいくらか鈍り、私は新年を迎えられるかもしれないと思った。
妻が一度も住んだことのない都心の自宅(マンション)で家族と過ごしてよいという許可が医師から下りた。
私は子どもの暮らしぶりと自宅の内外の写真、近隣の地図を貼ったアルバムをつくり、妻に見せた。
冬休みに自宅に戻ることをとても楽しみにしていた・・・。

                       ◇

来週月曜日から次の朝ドラ「梅ちゃん先生」が始まる。
ヒロインは医師とのこと。
ストーリーはどのような展開なのか、楽しみである。

                      ◇◆◇

尾野真千子と朝ドラ「カーネーション」に関するブログは以下のとおり。

⇒2012年3月30日「朝ドラ最高傑作カーネーション…尾野真千子の本音」はこちら。

⇒2012年3月28日「朝ドラ・カーネーションは子育て授業か…渡辺あや脚本」はこちら。

⇒2012年3月24日「夏木マリ・カーネーション視聴率推移…小原糸子最晩年へ」はこちら。

⇒2012年3月6日「夏木マリ・小原糸子老け役は俎板の鯉…気になる視聴率」はこちら。

⇒2012年3月4日「尾野真千子カーネーションの感動…次の朝ドラ主演作品」はこちら。

⇒2012年3月2日「尾野真千子・小篠綾子の見納め…カーネーション視聴率推移」はこちら。

⇒2012年2月28日「尾野真千子と渡辺あやが共謀、いじわるばあさん辛辣版」はこちら。

⇒2012年2月27日「カーネーションは夏木マリ、尾野真千子はサザエさん」はこちら。

⇒2012年2月25日「小篠弘子と小篠順子の衝突、小篠美智子のマイペース」はこちら。

⇒2012年2月18日「朝ドラ・カーネーション、戦後の家庭教育と学校教育を笑う」はこちら。

⇒2012年2月11日「尾野真千子、オーノー、アヒル口…朝ドラヒロイン」はこちら。

⇒2012年2月7日「尾野真千子、朝ドラ再登板…カーネーション最高視聴率記録」はこちら。

⇒2012年2月5日「長女・コシノヒロコと次女・コシノジュンコのライバル心」はこちら。

⇒2012年2月4日「小原ハル⇒小原善作⇒小原糸子⇒コシノ三姉妹の乗り移り」はこちら。

⇒2012年2月1日「尾野真千子・小原糸子の不倫・無断外泊・朝帰り」はこちら。

⇒2011年1月24日「どうした尾野真千子?…カーネーション視聴率と主演降板」はこちら。

⇒2011年1月19日「尾野真千子、修羅場の連続に目をそむける…カーネーション」はこちら。

⇒2011年1月18日「朝ドラ・カーネーション、小篠綾子と夫、コシノ三姉妹」はこちら。

⇒2012年1月15日「尾野真千子の暴走と渡辺あやの復讐…カーネーションの異次元」はこちら。

⇒2011年12月19日「尾野真千子カーネーション1位の見ごたえ…朝ドラ歴代作品」はこちら。

⇒2011年12月17日「尾野真千子、イライラが爆発!…カーネーション主演の剣幕」はこちら。

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朝ドラ・カーネーションは子育て授業か…渡辺あや脚本

NHK朝の連続テレビ小説「カーネーション」。
尾野真千子からバトンタッチを受けた夏木マリがヒロイン・小原糸子(小篠綾子)を演じる。
きょうのブログは、主演が交代した週に残したメモをあやふやな記憶に基づいて仕上げた。
ゆえに、現在進行中のストーリーと大きな隔たりがある。
私は仕事に追い詰められ、カーネーションがどのように展開しているのかあまり分かっていない。

                       ◇

夏木マリ・小原糸子のデビューは目覚めのシーンだった。
「おはようございます。年を取りました」。
ナレーションはヒロインが受け持つ決まり。
この朝ドラのオープニングも目覚めを連想させる。

小原糸子は、ほとんどの知己が写真の額に収まる。
置いていかれた孤独、そして老いと向かい合っていた。
「カーネーション」の公式サイトで人物相関図を調べたら、馴染みの顔ぶれが消えた。
また、登場人数(出演者数)が減った。
これで高視聴率を最後まで保つのは大変でなかろうか(実は、保っている)。

店舗が面する道路は商店街らしくなった。
「オハラ洋装店」は昔の場所のまま。
ただし、外観はモダンに改装された。
世の流れはとうにレディーメードに変わったが、小原糸子は一生、オーダーメードでやっていく決意を固めた。

                       ◇

コシノ三姉妹は全員が活躍している。

ビジネスの観点では、とくに長女・小原優子(小篠弘子。コシノヒロコ)が大成功を収めた。
目論見どおり、直営店を多く展開している。
おそらく、いまでいう「セレブ」の支持を得たのでないか。
優等生のまま大人になった。
新山千春が演じる。

次女・小原直子(小篠順子。コシノジュンコ)はファッションデザイナーとして知名度を増した。
芸術家としての才能がもっとも大きい。
川崎亜沙美が演じる。

三女・小原聡子(小篠美智子。コシノミチコ)は「ミチコロンドン」のブランドの確立にこぎ着けた。
ほんわかして、とてもかわいい。
いかにも末っ子。
が、テニスで日本一になっただけのことはあり、一途さは二人の姉に負けない。
安田美沙子が演じる。

                       ◇

「カーネーション」は尾野真千子がヒロインのときには嵐のように歳月が過ぎた。
猪突猛進の職業人生を送った小篠綾子にふさわしいとはいえ、私は進行が早すぎるとしばしば感じた。

妻によれば、夏木マリがヒロインになった途端に進行が止まった。
一転し、日常生活の些細な出来事や会話にかなり時間をかけている。
この朝ドラの持ち味の一つであるスピード感が失せた。
同時に、脚本家・渡辺あやの主張が前面に出てきた。
それは、ドラマの展開のなかで視聴者が自然に感じるのがよい。

大阪で人気店をつくった小原優子は離婚後に東京へ進出し、ビジネスを軌道に乗せた。
が、次女・小原里香(小篠ゆま。ユマコシノ)がぐれてしまった(この朝ドラでの設定?)。
家ではジャージを着て、外出時はジャンパーをはおる。
小島藤子が演じる。
ヤンキー?
小原糸子は長女の手に負えないこの孫を大阪・岸和田で預かり、再生させてしまった。
小原里香がファッションデザイナーの道を進むレールを敷いた。

このブログで述べたとおり、「カーネーション」は戦後の家庭教育、学校教育を笑うかのような痛快さがあった。
私は講演などで「零細企業の社長をやっているが、学校で習ったことは足し算と引き算、掛け算と割り算を除いて使っていない」と述べている。
試験の点数が悪いとか、通知表の成績が悪いとか、長い職業人生ではほとんど問題にならない。
世間が寄ってたかって子どもから情熱を奪い、個性を抜いてしまった。
最高学府を出る頃には、まわりにならい、いい会社に潜り込むことくらいしか考えられない。
脳も心も生き生きと働いていない。

⇒2012年2月18日「朝ドラ・カーネーション、戦後の家庭教育と学校教育を笑う」はこちら。

人は年を取るとそうなるのかもしれないが、小原糸子が説教を垂れることが多くなった。
シーンにより、私は子育ての授業を受けている錯覚にとらわれた。
親の毒気と不条理がこの朝ドラの大きな魅力だったのに…。
渡辺あやの脚本は押しつけがましくなった。
小原糸子を常識人に仕立てるつもりか。

「カーネーション」はコシノ三姉妹が社会に羽ばたこうとする辺りで終えたかった。
2月中旬か下旬の放送をゴールにする。
夏木マリがダメというわけでなく、尾野真千子で通す。
小篠綾子は故人なので生涯が完結しているが、最後まで描くこともない。
そのほうが視聴者に余白と余韻を与えられた。

朝ドラ史上最高傑作「カーネーション」は最後に来て、シナリオがほころびはじめた。

◆書き加え1(3月28日)

念を押せば、これはヒロイン交代後1週間の放送の感想である。
しかも、公式サイトや妻の情報、ダイジェスト版(?)の視聴で補っている。

また、朝ドラ史上最高傑作という私の感想は変わっていない。

以下に、「小原ハル⇒小原善作⇒小原糸子⇒コシノ三姉妹の乗り移り」と題する2012年2月4日のブログ、「長女・コシノヒロコと次女・コシノジュンコのライバル心」と題する2012年2月5日のブログをそのまま収める。

                      ◇◆◇

NHK朝の連続テレビ小説「カーネーション」。
ファッションデザイナーの草分け・小篠綾子(こしの・あやこ)の岸和田だんじり祭のような怒涛の人生を描く。
シナリオ(脚本)は赤裸々な渡辺あや。
実話を尊重しながら、かなりフィクション(虚構)を織り込んでいるように思う。
ドラマは創作だ。

4度目のオーディションでヒロイン・小原糸子役を射止めた尾野真千子が感情むき出しの演技を行う。
渡辺あやと絶妙なタッグを組み、朝のお茶の間で大暴れといった印象・・・。
この二人は手がつけられない。

⇒2011年10月3日「尾野真千子、朝ドラオーディション4度目の正直で号泣!」はこちら。

「カーネーション」は先週の放送から一気に7年の歳月が流れた。
昭和30年。
昭和26年生まれの私が直江津(現上越市)・真行寺幼稚園に入った年か、その前年か・・・。
いわゆる年中組。
世の中は終戦直後の大混乱から抜け出し、落ち着きを取り戻しつつあった。

ところで、父・小原善作(小林薫)が亡くなり、祖母・小原ハル(正司照枝)が老いた。
それにともない、ハルが頑固になった。
日常の所作が思うようにならなくて怒鳴り散らす。
何のことはない、父の気質は祖母譲りだったのだ。
糸子がそうつぶやくシーンがあった。
ナレーションだったかもしれない。
ハルが善作をつくった。

⇒2011年12月16日「正司照枝…朝ドラ・カーネーションの感動、かしまし娘の芸達者」はこちら。

欠点だらけの父だったが、善作が糸子をつくった。
そして、糸子がコシノヒロコ・コシノジュンコ・コシノミチコの「コシノ三姉妹」をつくった。
今週前半の糸子は善作がそっくり乗り移ったようだった。

⇒2011年10月31日「威張る小林薫、とぼける麻生祐未…朝ドラ・カーネーション」はこちら。

私は、世間の厳しさを思い知る親が子どもに立ちはだかることの重要性を再認識させられた。
親は最大の難敵であれ。
そうでなくては、子は長い人生(職業人生)を生き抜くうえで不可欠のストレス耐性が身につかない。
俗に「打たれ強さ」。

糸子が長女・小原優子(コシノヒロコ・新山千春)の東京の美大進学志望に対して取った態度は立派だった。
断固突き放し、本気と覚悟を問うた。
子どもは自力でやっていかなければならないのだから当然である。

私は厳しい両親に育てられた。
小学生の頃から家事をずいぶん手伝わされた。
自分の責任を果たすまで遊ぶこと、休むことを許されなかった。
幼稚園児の頃から近所に食材などの買い物に行かされた。
卵3〜4個とか、納豆一束(?)とか、豆腐一丁とか、ほうれん草一束とか、その都度・・・。
嫌で仕方がなかった。

私が富山県立魚津高校から大学へ進学しようとしたとき、家計がどん底だったこともあり、自宅から通える富山大学(国立)のほかは認めないと言われた。
きっぱりとしていて気持ちがよかった。
おかげで迷いが吹っ切れ、腹が固まった。
この先、自分でやっていくしかない。

私は、日本経済新聞の育英奨学制度(新聞配達)を利用して明治大学へ進学することにためらいがなかった。
カネが1円もかからない。
それが大変だとか地獄だとかはどうでもよかった。
とにかく上京しよう。
選択肢がないのはありがたい・・・。

⇒2010年3月7日「地獄の新聞奨学生制度へようこそ1」はこちら。

⇒2010年3月7日「地獄の新聞奨学生制度へようこそ2」はこちら。

社会が豊かになるにつれてうつが増え、昨今では職場うつが増えている。
従来のうつが内(自分)に向かうのに対し、現代のうつは外(周囲)に向かう。
NHK「クローズアップ現代」で特集が組まれた。
自分がダメなのは、親や教師、社長・上司・同僚に責任があると考えるようだ。
思いどおりにならないとか、ちょっと厳しく対応されると心が簡単に壊れてしまう。
ストレス耐性がまったく備わっていない。

⇒2011年12月1日「現代型うつの増殖と蔓延…ストレス耐性が低い社員」はこちら。

私自身は若い頃から仕事も人生もうまくいかないと思っていた(実際にそうだった)。
では、どうするか?
そう考えるところからようやくスタートを切れる。

続きは、あすのブログで・・・。

                      ◇◆◇

きのうのブログ「小原ハル⇒小原善作⇒小原糸子⇒コシノ三姉妹の乗り移り」に続いて・・・。

⇒2012年2月4日「小原ハル⇒小原善作⇒小原糸子⇒コシノ三姉妹の乗り移り」はこちら。

NHK朝の連続テレビ小説「カーネーション」。
ファッションデザイナーの草分け・小篠綾子(こしの・あやこ)の岸和田だんじり祭のような猪突猛進の人生を描く。
彼女にとり運命的な出合いとなったミシンが高速で回転するオープニングが秀逸である。

⇒2011年11月19日「カーネーション・オープニング映像の出来…辻川幸一郎」はこちら。

先週の放送は、昭和29年〜33年まで一気に進んだ。
尾野真千子が演じるヒロイン・小原糸子は40代に入っている。
改装されたオハラ洋装店ですでにファッションショーが行われていた。

長女・小原優子(コシノヒロコ・新山千春)は優等生。
それに対し、次女・小原直子(コシノジュンコ・川崎亜沙美)と三女・小原聡子(コシノミチコ・村崎真彩)は劣等生。
妹二人の通知簿(通知表)は1と2ばかり。
記憶が曖昧だが、聡子は体育だけは5。
テニスが得意で、いいところまでいったようだ。

それを楽しそうに眺める糸子は、やはり3人の子ども(女・男・男)の通知表を眺める私自身に重なる。
「どうせならオール1を取ってほしい」。
私は弟二人のそれを見てそう思った。
本人を前に口にしたかもしれない。
ちなみに、姉は普通より悪い程度。

⇒2010年8月23日「松下奈緒、偏差値39の衝撃、バスト86の疑問」はこちら。

糸子が優子の東京の美大進学志望に対して取った態度は立派だった。
最大の難敵として人生(職業人生)の行く手に立ち塞がった。
親が子に厳しくしたところで高が知れている。
せいぜい突っぱねるくらい。
世間はその十倍、百倍厳しい。
頑張っても認められないのが普通である。
人が働き、生きることは戦争だ。

さらに、成長しつつある兄弟(姉妹)が互いの最大のライバルになっていた。
なかでも長女と次女は激しい火花を散らす。
直子の優子に対する負けん気は尋常でない。
劣等感の裏返しか・・・。

結局、優子は大阪の洋裁専門学校に進んだ。
が、スタイル画の才能が東京の原口猛(塚本晋也)に認められ、そちらの洋装専門学校で学ぶことになった。
直子は不機嫌を隠さない。
垢抜けたセンスを身につけた優子は家業を継ぐ決意を固めた。

後日、優子が師事する原口が岸和田の小原家をぶらっと訪れた。
その際に直子の絵に目が留まり、才能を感じた。
原口と直子は会話が弾み、夜を徹した。
東京に戻る原口を見送った直後、直子は優子と同じ先生に学ぶ決意を母に伝えた。

優子が岸和田に戻った際、東京で直子と一緒に暮らすことを断固拒んだ。
これまでずっと優位に立っていたのに、二人の関係が逆転した。
優子は直子の才能を見抜き、ひそかに恐れていたのだった。

きのうのブログで、小原ハルが小原善作をつくり、小原善作が小原糸子をつくり、小原糸子がコシノ三姉妹をつくったと述べた。
加えて、兄弟の猛烈なライバル心がコシノ三姉妹をつくった。
世の中で活躍する人が誕生するには、土壌や背景がかならずある。

余談。
一生身分を保証された教師が、世間の荒波を乗り越えていかなければならない生徒を育てられると考えにくい。
人が働き、生きるうえで重要なのはたくましさである。
制度改革が必須だ。

                      ◇◆◇

尾野真千子と夏木マリ、朝ドラ「カーネーション」に関するブログは以下のとおり。

⇒2012年3月24日「夏木マリ・カーネーション視聴率推移…小原糸子最晩年へ」はこちら。

⇒2012年3月6日「夏木マリ・小原糸子老け役は俎板の鯉…気になる視聴率」はこちら。

⇒2012年3月4日「尾野真千子カーネーションの感動…次の朝ドラ主演作品」はこちら。

⇒2012年3月2日「尾野真千子・小篠綾子の見納め…カーネーション視聴率推移」はこちら。

⇒2012年2月28日「尾野真千子と渡辺あやが共謀、いじわるばあさん辛辣版」はこちら。

⇒2012年2月27日「カーネーションは夏木マリ、尾野真千子はサザエさん」はこちら。

⇒2012年2月25日「小篠弘子と小篠順子の衝突、小篠美智子のマイペース」はこちら。

⇒2012年2月18日「朝ドラ・カーネーション、戦後の家庭教育と学校教育を笑う」はこちら。

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⇒2012年2月1日「尾野真千子・小原糸子の不倫・無断外泊・朝帰り」はこちら。

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⇒2011年12月19日「尾野真千子カーネーション1位の見ごたえ…朝ドラ歴代作品」はこちら。

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⇒2011年12月16日「正司照枝…朝ドラ・カーネーションの感動、かしまし娘の芸達者」はこちら。

⇒2011年11月29日「尾野真千子はつくりものでない カーネーション視聴率と評判」はこちら。

⇒2011年11月27日「正司照枝の温かみ、栗山千明のつっけんどん…カーネーション」はこちら。

⇒2011年11月22日「尾野真千子の演技…小原洋裁店開店から結婚へ急展開」はこちら。

⇒2011年11月19日「カーネーション・オープニング映像の出来…辻川幸一郎」はこちら。

⇒2011年11月6日「尾野真千子カーネーション…朝ドラ最高傑作」はこちら。

⇒2011年11月4日「カーネーション視聴率のネックは何か…面白いのになぜ?」はこちら。

⇒2011年10月31日「威張る小林薫、とぼける麻生祐未…朝ドラ・カーネーション」はこちら。

⇒2011年10月28日「尾野真千子がコシノ三姉妹に対面、夢中のオーラを感じる」はこちら。

⇒2011年10月24日「カーネーション・ヒロイン小原糸子のモデル…小篠綾子」はこちら。

⇒2011年10月21日「尾野真千子・小原糸子の演技、朝ドラ・カーネーションの評判」はこちら。

⇒2011年10月18日「松下奈緒・瀧本美織・井上真央・尾野真千子…朝ドラヒロイン素顔」はこちら。

⇒2011年10月12日「松下奈緒、朝ドラ視聴率・朝ドラ人気回復に最大の貢献!」はこちら。

⇒2011年10月8日「二宮星お多福の演技力…カーネーション・朝ドラヒロイン」はこちら。

⇒2011年10月5日「尾野真千子カーネーション視聴率…井上真央おひさまに及ばず」はこちら。

⇒2011年10月3日「尾野真千子、朝ドラオーディション4度目の正直で号泣!」はこちら。

⇒2011年10月1日「おひさま井上真央からカーネーション尾野真千子へ…視聴率20%超連発」はこちら。

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夏木マリ・カーネーション視聴率推移…小原糸子最晩年へ

約10年ぶりにお会いした業界最大手企業のオーナー社長。
互いにずいぶん年を取りました。
商談の冒頭、かつてのご愛顧に感謝し、ご無沙汰をお詫びしたうえで、こう切り出しました。

「私はさぼっていたわけでありません。
それなりに頑張ったつもりです。
にもかかわらず、還暦を迎え、職業人生が残りわずかになるにつれ、やりたいことが次々と出てきました。
あれも、これも・・・。
自分のなかで考えも気持ちも整理をつけられません。
やりたいことだらけです」。

私は己の不甲斐なさを笑っていただこうと思って話したのですが、深くうなずかれてしまいました。
あれ、この成功者にして同じ思いを抱いている?
ちなみに、トークはアイスブレークのつもりです。

私の場合、これまでの働き方がなっていなかったことが主因です。
何せ計画性というものがまったくありません。
私は18歳で上京してから、目の前の仕事をこなすのに精一杯でした・・・。

先に述べたやりたいこととは、忙しさのなかに埋もれていた自分なのではないでしょうか。
それが職業人生の幕引き直前になり、噴出してきたようです。
手遅れかもしれません。
私と同年代の方々はかなり職場を去りました。

自分はまだ何かできそうだ。
言い訳じみていて見苦しいのですが、そうした思いが急に強くなりました。
やり尽くしたという充実感はこれっぽっちもなく、やれなかったことだらけという悔いしか残っていません。
このまま終わってしまうのは寂しいです。

60歳、いくらか夢を描けるようになりました・・・。

                       ◇

NHK朝の連続テレビ小説「カーネーション」が終わりそうです。
確か来週土曜日が最終回。
東日本大震災により前作「おひさま」が1週間遅れになり、その影響を受けて「カーネーション」は放送が1週間縮められました。
妻によれば、ヒロイン・小原糸子が尾野真千子から夏木マリに交代しても、視聴率は依然として絶好調です。
すでに小原糸子は最晩年に達したようですが、これまでの演技はなかなか好評とか・・・。
小篠綾子の人生(現実)と渡辺あやの脚本(虚構)が魅力的なので当然かもしれません。
私は仕事に追われ、すっかりご無沙汰しています。

実は、この朝ドラを見られたときなどにパソコンに残したメモが膨大にあります。
ほとんどが昨年のものです。
じっくりと考える手がかりにしたかったのです。
使いもしないで捨てるとは・・・。

「カーネーション」は内容が面白いに留まらず、考えさせられることが非常に多かったです。
「有益」という表現はドラマの感想としては馴染みませんが、私はとてもためになりました。
2月頃からろくに見られなかったのが心残りです。

Wikipedia(ウィキペディア)の「カーネーション(朝ドラ)」の項(頁)に視聴率が載っています。

◆週間最高視聴率(週間平均視聴率にあらず)

第1週=2011年10月3日〜10月8日:あこがれ 17.4%
第2週=2011年10月10日〜10月15日:運命を開く 18.5%
第3週=2011年10月17日〜10月22日:熱い思い 17.9%
第4週=2011年10月24日〜10月29日:誇り 19.2%
第5週=2011年10月31日〜11月5日:私を見て 18.6%
第6週=2011年11月7日〜11月12日:乙女の真心 19.7%
第7週=2011年11月14日〜11月19日:移りゆく日々 19.6%
第8週=2011年11月21日〜11月26日:果報者 19.7%
第9週=2011年11月28日〜12月3日:いつも想う 20.4%
第10週=2011年12月5日〜12月10日:秘密 20.5%
第11週=2011年12月12日〜12月17日:切なる願い 20.8%
第12週=2011年12月19日〜12月24日:薄れゆく希望 19.7%
第13週=2011年12月26日〜12月28日:生きる 18.9%
第14週=2012年1月4日〜1月7日:明るい未来 18.4%
第15週=2012年1月9日〜1月14日:愛する力 19.7%
第16週=2012年1月16日〜1月21日:揺れる心 20.1%
第17週=2012年1月23日〜1月28日:隠しきれない恋 25.0%
第18週=2012年1月30日〜2月4日:ライバル 20.5%
第19週=2012年2月6日〜2月11日:自信 20.7%
第20週=2012年2月13日〜2月18日:あなたを守りたい 20.8%
第21週=2012年2月20日〜2月25日:鮮やかな態度 20.6%
第22週=2012年2月27日〜3月3日:悔いなき青春 23.0%
第23週=2012年3月5日〜3月10日:まどわせないで 21.3%
第24週=2012年3月12日〜3月17日:宣言 20.3%
第25週=2012年3月19日〜3月24日:奇跡 −
第26週=2012年3月26日〜3月31日:あなたの愛は生きてます −
(関東地区・ビデオリサーチ社調べ)

⇒2011年11月29日「尾野真千子はつくりものでない カーネーション視聴率と評判」はこちら。

別のデータによります。

◆週間テレビ視聴率ランキング

10月24日〜10月30日:8位(10月27日放送分) 関西17.7% 関東17.0%
10月31日〜11月6日:1位(11月4日放送分) 関西20.4% 関東17.7%
11月7日〜11月13日:1位(11月11日放送分) 関西20.0% 関東19.5%
11月14日〜11月20日:2位(11月16日放送分) 関西21.1% 関東18.9%
11月21日〜11月27日:5位(11月26日放送分) 関西20.5% 関東18.9%
11月28日〜12月4日:2位(12月2日放送分) 関西20.4% 関東20.1%
12月5日〜12月11日:5位(12月9日放送分) 関西19.7% 関東20.5%
12月12日〜12月18日:3位(12月15日放送分) 関西20.7% 関東19.4%
12月19日〜1月1日:8位(12月19日放送分) 関西20.8% 関東19.2%
1月2日〜1月8日:10位(1月5日放送分) 関西18.1% 関東16.4%
1月9日〜1月15日:4位(1月9日放送分) 関西20.6% 関東18.8%
1月16日〜1月22日:2位(1月20日放送分) 関西21.4% 関東19.9%
1月23日〜1月29日:1位(1月23日放送分) 関西22.7% 関東19.5%
1月30日〜2月5日:1位(2月2日放送分) 関西22.0% 関東20.5%
2月6日〜2月12日:1位(2月10日放送分) 関西20.6% 関東19.1%
2月13日〜2月19日:1位(2月14日放送分) 関西21.9% 関東20.8%
2月20日〜2月26日:1位(2月22日放送分) 関西22.1% 関東20.0%
2月27日〜3月4日:1位(3月1日放送分) 関西22.4% 関東23.0%
3月5日〜3月11日:1位(3月5日放送分) 関西21.8% 関東21.3%
3月12日〜3月18日:1位(3月15日放送分) 関西22.2% 関東20.3%

⇒2012年1月15日「尾野真千子の暴走と渡辺あやの復讐…カーネーションの異次元」はこちら。

かすかに落ちたくらいで、やはり高視聴率です。
今年の「岸和田だんじり祭」はどこまで人出が伸びることでしょう。
一躍、全国区になりました・・・。

                      ◇◆◇

尾野真千子と朝ドラ「カーネーション」に関するブログは以下のとおり。

⇒2012年3月6日「夏木マリ・小原糸子老け役は俎板の鯉…気になる視聴率」はこちら。

⇒2012年3月4日「尾野真千子カーネーションの感動…次の朝ドラ主演作品」はこちら。

⇒2012年3月2日「尾野真千子・小篠綾子の見納め…カーネーション視聴率推移」はこちら。

⇒2012年2月28日「尾野真千子と渡辺あやが共謀、いじわるばあさん辛辣版」はこちら。

⇒2012年2月27日「カーネーションは夏木マリ、尾野真千子はサザエさん」はこちら。

⇒2012年2月25日「小篠弘子と小篠順子の衝突、小篠美智子のマイペース」はこちら。

⇒2012年2月18日「朝ドラ・カーネーション、戦後の家庭教育と学校教育を笑う」はこちら。

⇒2012年2月11日「尾野真千子、オーノー、アヒル口…朝ドラヒロイン」はこちら。

⇒2012年2月7日「尾野真千子、朝ドラ再登板…カーネーション最高視聴率記録」はこちら。

⇒2012年2月5日「長女・コシノヒロコと次女・コシノジュンコのライバル心」はこちら。

⇒2012年2月4日「小原ハル⇒小原善作⇒小原糸子⇒コシノ三姉妹の乗り移り」はこちら。

⇒2012年2月1日「尾野真千子・小原糸子の不倫・無断外泊・朝帰り」はこちら。

⇒2011年1月24日「どうした尾野真千子?…カーネーション視聴率と主演降板」はこちら。

⇒2011年1月19日「尾野真千子、修羅場の連続に目をそむける…カーネーション」はこちら。

⇒2011年1月18日「朝ドラ・カーネーション、小篠綾子と夫、コシノ三姉妹」はこちら。

⇒2012年1月15日「尾野真千子の暴走と渡辺あやの復讐…カーネーションの異次元」はこちら。

⇒2011年12月19日「尾野真千子カーネーション1位の見ごたえ…朝ドラ歴代作品」はこちら。

⇒2011年12月17日「尾野真千子、イライラが爆発!…カーネーション主演の剣幕」はこちら。

⇒2011年12月16日「正司照枝…朝ドラ・カーネーションの感動、かしまし娘の芸達者」はこちら。

⇒2011年11月29日「尾野真千子はつくりものでない カーネーション視聴率と評判」はこちら。

⇒2011年11月27日「正司照枝の温かみ、栗山千明のつっけんどん…カーネーション」はこちら。

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⇒2011年10月31日「威張る小林薫、とぼける麻生祐未…朝ドラ・カーネーション」はこちら。

⇒2011年10月28日「尾野真千子がコシノ三姉妹に対面、夢中のオーラを感じる」はこちら。

⇒2011年10月24日「カーネーション・ヒロイン小原糸子のモデル…小篠綾子」はこちら。

⇒2011年10月21日「尾野真千子・小原糸子の演技、朝ドラ・カーネーションの評判」はこちら。

⇒2011年10月18日「松下奈緒・瀧本美織・井上真央・尾野真千子…朝ドラヒロイン素顔」はこちら。

⇒2011年10月12日「松下奈緒、朝ドラ視聴率・朝ドラ人気回復に最大の貢献!」はこちら。

⇒2011年10月8日「二宮星お多福の演技力…カーネーション・朝ドラヒロイン」はこちら。

⇒2011年10月5日「尾野真千子カーネーション視聴率…井上真央おひさまに及ばず」はこちら。

⇒2011年10月3日「尾野真千子、朝ドラオーディション4度目の正直で号泣!」はこちら。

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保障の世界にどっぷり浸かる教師に何ができるのか

私は、‎21日朝一締め切りの仕事に追われ、土曜日から火曜日まで丸4日間は死に物狂い・・・。
ギリギリは毎度のことだが、ずいぶん前から進めてきた重い仕事の最終仕上げなので余計大変である。
それに加え、21日深夜締め切りの宿題を、おととい1本新たに引き受けた。

私は怠惰だ。
老いが加速する年齢になり、休ませてくれないクライアントが現れたのは幸せだった。
視力が極端に衰え、鬼の顔が仏に見えるようになった。
ありがたい・・・。

私は、NHK朝の連続テレビ小説「カーネーション」を2月頃からほとんど見られない。
ストーリーを妻に聞いたり、公式サイトで調べたりするのがせいぜい。
ヒロイン・小原糸子が尾野真千子から夏木マリに変わってからは遠ざかっている。
仕事がどうにもならないくらい詰まっている。
和田創ブログも実質休止である。
わずかでも考えて記事を書きたいが、それが叶わない・・・。

                       ◇

ところで、私は教師と接していて、この人は世間というものがまるで分かっていないのでないかと感じることがある。
これでは「学校教育」が機能しない。
思い切った改革が急務なのでないか。
私には、身分が安泰の教師が、社会の荒波を乗り越えていかなければならない生徒を育てられるとはとても思えない。

⇒2012年2月18日「朝ドラ・カーネーション、戦後の家庭教育と学校教育を笑う」はこちら。

朝ドラ「カーネーション」を見るまでもなく、それはおもに「家庭教育」が担うべきだ。
しかし、働こうと真剣に動いているにもかかわらず、学校を出ても働けない生徒が珍しくない。
教師なら、少なくともそうした厳しい現実と鋭い痛みに対するイマジネーションを持てなければならない。
それを胸に刻み、子どもの教育に当たってほしい。

⇒2012年2月5日「長女・コシノヒロコと次女・コシノジュンコのライバル心」はこちら。

保障の世界にどっぷり浸かる教師に何ができるのか。

私が「実践営業論」を指導してきたMBA。
学生に知識を与えることに興味がない。
たとえわずかでも、彼らが生き抜く知恵を与えられるならと思い、引き受けた。
実際にどのくらいの貢献ができているかはともかく、そうした気迫は忘れたことがない。

◆書き加え1(3月18日)

民間の教師がよく、公務員の教師が悪いと一概に言えない。

最大の問題は、実感としてこの教師には子どもを預けたくない、この人には子どもの教師であってほしくないと思っても、当人がその立場と仕事に一生留まれることだろう。
この点は、いつまでも放っておけない。

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夏木マリ・小原糸子老け役は俎板の鯉…気になる視聴率

私は昨年暮れから仕事の締め切りに一段と追い詰められ、ろくな記事を書けない。
ところが、Facebookの友達から「いつも楽しみに読んでいます!」というコメントが寄せられた。
わざわざそうおっしゃってくださる読者がいるとすれば、あまり滅茶苦茶な内容はアップできない(例えば、石原慎太郎を「いじわるばあさん」にすべき)。
しかも、しかるべき方からだった。
いくら多忙とはいえ、私は自分が恥ずかしくなった。
このところのブログは我ながらひどい。
皆さま、ごめんなさい・・・。

                       ◇

NHK朝の連続テレビ小説「カーネーション」。
「コシノ三姉妹」を女手一つで育て上げたファッションデザイナーの草分け・小篠綾子(故人)の半生とエピソードが、渡辺あやの脚本の土台になっている。
先週土曜日の放送からヒロイン・小原糸子の晩年役(老け役)として夏木マリが登場した。
昭和60年(1985年)、72歳。

夏木マリは59歳。
妻が小篠綾子に雰囲気がどこか似ていると言う。
私はネットで写真を調べてみたが、そうは感じなかった。
ヘアスタイルくらい・・・。

川崎亜沙美が演じる次女・小原直子は小篠順子(コシノジュンコ)にそっくりだと思うが・・・。
彼女は岸和田市出身である。

夏木マリは晩年の小篠綾子と親交があった。
小原糸子の前向きな人生、そして若い頃になかった老いやさみしさ、やさしさを演じた。
結局、92歳で亡くなるまで・・・。

尾野真千子の演技が好評で、カーネーションが高視聴率だっただけに、ベテラン女優といえども大きなプレッシャーがかかったはずだ。
撮影は2月24日、1カ月で終わっている。
「俎板の鯉(まないたのこい)」の心境か・・・。

ヒロイン交代後の視聴率の推移はいかに?

妻によれば、月曜日の放送で、小原糸子の母・小原千代(麻生祐未)、幼馴染やご近所はほとんど亡くなった。
おそらく、パーマ屋、下駄屋(履物屋?)、電気屋(雑貨屋?)・・・。
先週の放送で、北村達雄(ほっしゃん。)が糸子に諭した。
趣旨は、「親しい人たちがどんどん消えていくなかで、地元に残って一人で生きていくのはしんどいぞ」(台詞は不明)。
その北村も亡くなった。

余談だが、朝ドラ「カーネーション」の舞台に観光客が訪れている。
「岸和田だんじり会館」の入館者が急増した。
今年9月の岸和田だんじり祭の人出は跳ね上がりそうだ。
「カーネーション」の大ヒットにより関西を超え、全国区の祭になった。

◆書き加え1(3月4日)

話が突然変わる。

私はなぜ朝ドラ「カーネーション」が好きなのか?
作品(脚本)を貫く「愛」の大きさと深さである。
作品を、小原糸子(小篠綾子)の人生と置き換えてもよい。
私は心を揺さぶられ、胸が熱くなる。
「カーネーション」は単に朝ドラとして異端なだけでない。
念のため・・・。

                      ◇◆◇

尾野真千子と朝ドラ「カーネーション」に関するブログは以下のとおり。

⇒2012年3月4日「尾野真千子カーネーションの感動…次の朝ドラ主演作品」はこちら。

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⇒2012年2月4日「小原ハル⇒小原善作⇒小原糸子⇒コシノ三姉妹の乗り移り」はこちら。

⇒2012年2月1日「尾野真千子・小原糸子の不倫・無断外泊・朝帰り」はこちら。

⇒2011年1月24日「どうした尾野真千子?…カーネーション視聴率と主演降板」はこちら。

⇒2011年1月19日「尾野真千子、修羅場の連続に目をそむける…カーネーション」はこちら。

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⇒2011年12月17日「尾野真千子、イライラが爆発!…カーネーション主演の剣幕」はこちら。

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⇒2011年11月27日「正司照枝の温かみ、栗山千明のつっけんどん…カーネーション」はこちら。

⇒2011年11月22日「尾野真千子の演技…小原洋裁店開店から結婚へ急展開」はこちら。

⇒2011年11月19日「カーネーション・オープニング映像の出来…辻川幸一郎」はこちら。

⇒2011年11月6日「尾野真千子カーネーション…朝ドラ最高傑作」はこちら。

⇒2011年11月4日「カーネーション視聴率のネックは何か…面白いのになぜ?」はこちら。

⇒2011年10月31日「威張る小林薫、とぼける麻生祐未…朝ドラ・カーネーション」はこちら。

⇒2011年10月28日「尾野真千子がコシノ三姉妹に対面、夢中のオーラを感じる」はこちら。

⇒2011年10月24日「カーネーション・ヒロイン小原糸子のモデル…小篠綾子」はこちら。

⇒2011年10月21日「尾野真千子・小原糸子の演技、朝ドラ・カーネーションの評判」はこちら。

⇒2011年10月18日「松下奈緒・瀧本美織・井上真央・尾野真千子…朝ドラヒロイン素顔」はこちら。

⇒2011年10月12日「松下奈緒、朝ドラ視聴率・朝ドラ人気回復に最大の貢献!」はこちら。

⇒2011年10月8日「二宮星お多福の演技力…カーネーション・朝ドラヒロイン」はこちら。

⇒2011年10月5日「尾野真千子カーネーション視聴率…井上真央おひさまに及ばず」はこちら。

⇒2011年10月3日「尾野真千子、朝ドラオーディション4度目の正直で号泣!」はこちら。

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朝ドラ・カーネーション、戦後の家庭教育と学校教育を笑う

皆さま、お久し振りです。
昨夜、満身創痍で生還しました。
嵐のような2週間が終わりました。
ブログも途切れてしまいました。
朝ドラ「カーネーション」もご無沙汰です。

私はキャパシティオーバーで、目が回る忙しさでした。
しょっちゅう、めまいを起こしました。
また、講演や研修などではどうしても前かがみになり力が入ってしまうため、慢性的な腰痛と背筋痛に苦しみました。
社長や営業関係者が多忙な2月にもかかわらず、セミナーの集客がかなり好調です。
teianeigyo01ありがたいことです。

私は世相にすっかりうとくなりました。
気づけば円安に振れ、株価が上がっています。
この先、日本経済はいくらか明るさを取り戻すのでしょうか。

インフルエンザはA型が減少に向かい、B型が増加に向かうようです。
2度かかる方も出てくるとのこと。

teianeigyo02日本海側はきょうも大雪です。
NHKのニュースで富山市内と新潟市内の様子が映し出されました。
地元の方はうんざりでしょう。
屋根からの落雪などにより大勢の方が亡くなっています。
くれぐれもお気をつけください。

私は、2月29日に新商品「和田創 提案営業研修教材キット」の発売を控えており、きょうから再び猛烈な追い込みに入ります。
嵐のような12日間が始まります。

                       ◇

ところで、NHK朝の連続テレビ小説「カーネーション」。
ヒロイン・小原糸子(小篠綾子)を演じる尾野真千子がそろそろ夏木マリにバトンタッチします。
私が遠ざかっている間に見納めが迫るとは・・・。

妻によれば、「カーネーション」は今週、毎日のように年が進みました。

長女の小原優子(小篠弘子・コシノヒロコ)と次女の小原直子(小篠順子・コシノジュンコ)が成長しました。
優子はコシノ洋装店に入り、後継者の道を歩んでいます。
直子はファッション界の最高の賞を獲り、百貨店に自分の店を構えています。
しかし、目指すところが時代のはるか先を行っており、販売(売り上げづくり)に苦戦しています。
芸術家気質で経営や接客にまったく向いていません。
行き詰まりを見かねた優子が上京し、店を手伝いはじめました。

けさの放送では、三女の小原聡子(小篠美智子・コシノミチコ)が洋裁の道に進むと母に伝えました。
テニスで日本一に輝いた直後、ラケットを置く決意を固めました。
何と潔いのでしょう。
聡子はこれまでも素晴らしい成績を収めてきましたが、母がずっと無関心だったことに満たされない気持ちを抱えていました。
彼女なりに悩んだ末に導き出した結論です。
テニスに打ち込んできたので、さみしさは隠せません。
が、母に言い切ったせいで、表情はすっきりしていました。
今後、二人の姉の後を追いかけることになります。

私は、朝ドラ「カーネーション」から“子育て”を学んでいる気分になります。
戦後の家庭教育、学校教育を笑うかのような痛快さが残ります。
このブログで掘り下げたいのですが、考える時間もまとめる時間もありません。

また、「カーネーション」のなかでいろいろにアレンジされて流れる楽曲(挿入曲)は旋律が素晴らしいです。
親しみやすく、美しく、ストーリーの展開と相まってしばしばジーンとさせられます。
何もかも上出来のドラマです。

幾度も述べていますが、「カーネーション」は朝ドラ史上の最高傑作!
ファンにお叱りを受けそうですが、化け物みたいな平均視聴率を記録した「おしん」を大きくしのぐと思います。

東京制作作品は手堅く視聴率を取っています。
朝ドラとしては正統的なのかもしれませんが、保守的なつくりが気になります。
そのせいか、ヒロインは大阪制作が「てっぱん」も「カーネーション」もオーディションで選んだのに対し、東京制作は「ゲゲゲの女房」も「おひさま」もオーディションを通していません。

とくに「おひさま」に関してはそれが目立ち、井上真央でなくては半年間をもたせられなかったのでないでしょうか・・・。

                      ◇◆◇

尾野真千子と朝ドラ「カーネーション」に関するブログは以下のとおり。

⇒2012年2月11日「尾野真千子、オーノー、アヒル口…朝ドラヒロイン」はこちら。

⇒2012年2月7日「尾野真千子、朝ドラ再登板…カーネーション最高視聴率記録」はこちら。

⇒2012年2月5日「長女・コシノヒロコと次女・コシノジュンコのライバル心」はこちら。

⇒2012年2月4日「小原ハル⇒小原善作⇒小原糸子⇒コシノ三姉妹の乗り移り」はこちら。

⇒2012年2月1日「尾野真千子・小原糸子の不倫・無断外泊・朝帰り」はこちら。

⇒2011年1月24日「どうした尾野真千子?…カーネーション視聴率と主演降板」はこちら。

⇒2011年1月19日「尾野真千子、修羅場の連続に目をそむける…カーネーション」はこちら。

⇒2011年1月18日「朝ドラ・カーネーション、小篠綾子と夫、コシノ三姉妹」はこちら。

⇒2012年1月15日「尾野真千子の暴走と渡辺あやの復讐…カーネーションの異次元」はこちら。

⇒2011年12月19日「尾野真千子カーネーション1位の見ごたえ…朝ドラ歴代作品」はこちら。

⇒2011年12月17日「尾野真千子、イライラが爆発!…カーネーション主演の剣幕」はこちら。

⇒2011年12月16日「正司照枝…朝ドラ・カーネーションの感動、かしまし娘の芸達者」はこちら。

⇒2011年11月29日「尾野真千子はつくりものでない カーネーション視聴率と評判」はこちら。

⇒2011年11月27日「正司照枝の温かみ、栗山千明のつっけんどん…カーネーション」はこちら。

⇒2011年11月22日「尾野真千子の演技…小原洋裁店開店から結婚へ急展開」はこちら。

⇒2011年11月19日「カーネーション・オープニング映像の出来…辻川幸一郎」はこちら。

⇒2011年11月6日「尾野真千子カーネーション…朝ドラ最高傑作」はこちら。

⇒2011年11月4日「カーネーション視聴率のネックは何か…面白いのになぜ?」はこちら。

⇒2011年10月31日「威張る小林薫、とぼける麻生祐未…朝ドラ・カーネーション」はこちら。

⇒2011年10月28日「尾野真千子がコシノ三姉妹に対面、夢中のオーラを感じる」はこちら。

⇒2011年10月24日「カーネーション・ヒロイン小原糸子のモデル…小篠綾子」はこちら。

⇒2011年10月21日「尾野真千子・小原糸子の演技、朝ドラ・カーネーションの評判」はこちら。

⇒2011年10月18日「松下奈緒・瀧本美織・井上真央・尾野真千子…朝ドラヒロイン素顔」はこちら。

⇒2011年10月12日「松下奈緒、朝ドラ視聴率・朝ドラ人気回復に最大の貢献!」はこちら。

⇒2011年10月8日「二宮星お多福の演技力…カーネーション・朝ドラヒロイン」はこちら。

⇒2011年10月5日「尾野真千子カーネーション視聴率…井上真央おひさまに及ばず」はこちら。

⇒2011年10月3日「尾野真千子、朝ドラオーディション4度目の正直で号泣!」はこちら。

⇒2011年10月1日「おひさま井上真央からカーネーション尾野真千子へ…視聴率20%超連発」はこちら。

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小原ハル⇒小原善作⇒小原糸子⇒コシノ三姉妹の乗り移り

NHK朝の連続テレビ小説「カーネーション」。
ファッションデザイナーの草分け・小篠綾子(こしの・あやこ)の岸和田だんじり祭のような怒涛の人生を描く。
シナリオ(脚本)は赤裸々な渡辺あや。
実話を尊重しながら、かなりフィクション(虚構)を織り込んでいるように思う。
ドラマは創作だ。

4度目のオーディションでヒロイン・小原糸子役を射止めた尾野真千子が感情むき出しの演技を行う。
渡辺あやと絶妙なタッグを組み、朝のお茶の間で大暴れといった印象・・・。
この二人は手がつけられない。

⇒2011年10月3日「尾野真千子、朝ドラオーディション4度目の正直で号泣!」はこちら。

「カーネーション」は先週の放送から一気に7年の歳月が流れた。
昭和30年。
昭和26年生まれの私が直江津(現上越市)・真行寺幼稚園に入った年か、その前年か・・・。
いわゆる年中組。
世の中は終戦直後の大混乱から抜け出し、落ち着きを取り戻しつつあった。

ところで、父・小原善作(小林薫)が亡くなり、祖母・小原ハル(正司照枝)が老いた。
それにともない、ハルが頑固になった。
日常の所作が思うようにならなくて怒鳴り散らす。
何のことはない、父の気質は祖母譲りだったのだ。
糸子がそうつぶやくシーンがあった。
ナレーションだったかもしれない。
ハルが善作をつくった。

⇒2011年12月16日「正司照枝…朝ドラ・カーネーションの感動、かしまし娘の芸達者」はこちら。

欠点だらけの父だったが、善作が糸子をつくった。
そして、糸子がコシノヒロコ・コシノジュンコ・コシノミチコの「コシノ三姉妹」をつくった。
今週前半の糸子は善作がそっくり乗り移ったようだった。

⇒2011年10月31日「威張る小林薫、とぼける麻生祐未…朝ドラ・カーネーション」はこちら。

私は、世間の厳しさを思い知る親が子どもに立ちはだかることの重要性を再認識させられた。
親は最大の難敵であれ。
そうでなくては、子は長い人生(職業人生)を生き抜くうえで不可欠のストレス耐性が身につかない。
俗に「打たれ強さ」。

糸子が長女・小原優子(コシノヒロコ・新山千春)の東京の美大進学志望に対して取った態度は立派だった。
断固突き放し、本気と覚悟を問うた。
子どもは自力でやっていかなければならないのだから当然である。

私は厳しい両親に育てられた。
小学生の頃から家事をずいぶん手伝わされた。
自分の責任を果たすまで遊ぶこと、休むことを許されなかった。
幼稚園児の頃から近所に食材などの買い物に行かされた。
卵3〜4個とか、納豆一束(?)とか、豆腐一丁とか、ほうれん草一束とか、その都度・・・。
嫌で仕方がなかった。

私が富山県立魚津高校から大学へ進学しようとしたとき、家計がどん底だったこともあり、自宅から通える富山大学(国立)のほかは認めないと言われた。
きっぱりとしていて気持ちがよかった。
おかげで迷いが吹っ切れ、腹が固まった。
この先、自分でやっていくしかない。

私は、日本経済新聞の育英奨学制度(新聞配達)を利用して明治大学へ進学することにためらいがなかった。
カネが1円もかからない。
それが大変だとか地獄だとかはどうでもよかった。
とにかく上京しよう。
選択肢がないのはありがたい・・・。

⇒2010年3月7日「地獄の新聞奨学生制度へようこそ1」はこちら。

⇒2010年3月7日「地獄の新聞奨学生制度へようこそ2」はこちら。

社会が豊かになるにつれてうつが増え、昨今では職場うつが増えている。
従来のうつが内(自分)に向かうのに対し、現代のうつは外(周囲)に向かう。
NHK「クローズアップ現代」で特集が組まれた。
自分がダメなのは、親や教師、社長・上司・同僚に責任があると考えるようだ。
思いどおりにならないとか、ちょっと厳しく対応されると心が簡単に壊れてしまう。
ストレス耐性がまったく備わっていない。

⇒2011年12月1日「現代型うつの増殖と蔓延…ストレス耐性が低い社員」はこちら。

私自身は若い頃から仕事も人生もうまくいかないと思っていた(実際にそうだった)。
では、どうするか?
そう考えるところからようやくスタートを切れる。

続きは、あすのブログで・・・。

                      ◇◆◇

尾野真千子と朝ドラ「カーネーション」に関するブログは以下のとおり。

⇒2012年2月1日「尾野真千子・小原糸子の不倫・無断外泊・朝帰り」はこちら。

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⇒2011年12月19日「尾野真千子カーネーション1位の見ごたえ…朝ドラ歴代作品」はこちら。

⇒2011年12月17日「尾野真千子、イライラが爆発!…カーネーション主演の剣幕」はこちら。

⇒2011年12月16日「正司照枝…朝ドラ・カーネーションの感動、かしまし娘の芸達者」はこちら。

⇒2011年11月29日「尾野真千子はつくりものでない カーネーション視聴率と評判」はこちら。

⇒2011年11月27日「正司照枝の温かみ、栗山千明のつっけんどん…カーネーション」はこちら。

⇒2011年11月22日「尾野真千子の演技…小原洋裁店開店から結婚へ急展開」はこちら。

⇒2011年11月19日「カーネーション・オープニング映像の出来…辻川幸一郎」はこちら。

⇒2011年11月6日「尾野真千子カーネーション…朝ドラ最高傑作」はこちら。

⇒2011年11月4日「カーネーション視聴率のネックは何か…面白いのになぜ?」はこちら。

⇒2011年10月31日「威張る小林薫、とぼける麻生祐未…朝ドラ・カーネーション」はこちら。

⇒2011年10月28日「尾野真千子がコシノ三姉妹に対面、夢中のオーラを感じる」はこちら。

⇒2011年10月24日「カーネーション・ヒロイン小原糸子のモデル…小篠綾子」はこちら。

⇒2011年10月21日「尾野真千子・小原糸子の演技、朝ドラ・カーネーションの評判」はこちら。

⇒2011年10月18日「松下奈緒・瀧本美織・井上真央・尾野真千子…朝ドラヒロイン素顔」はこちら。

⇒2011年10月12日「松下奈緒、朝ドラ視聴率・朝ドラ人気回復に最大の貢献!」はこちら。

⇒2011年10月8日「二宮星お多福の演技力…カーネーション・朝ドラヒロイン」はこちら。

⇒2011年10月5日「尾野真千子カーネーション視聴率…井上真央おひさまに及ばず」はこちら。

⇒2011年10月3日「尾野真千子、朝ドラオーディション4度目の正直で号泣!」はこちら。

⇒2011年10月1日「おひさま井上真央からカーネーション尾野真千子へ…視聴率20%超連発」はこちら。

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朝ドラ・カーネーション、小篠綾子と夫、コシノ三姉妹

NHK朝の連続テレビ小説「おひさま」と「カーネーション」は、制作陣が意図したのか、対照的な作品だ。
感動の中身が別物であり、一部の視聴者の間で好みがはっきりと分かれるかもしれない。
きのうときょうのブログで、この2作品を振り返った。

⇒2011年1月17日「井上真央・おひさま、朝ドラの手本のような出来栄え」はこちら。

朝ドラ「カーネーション」。
ファッションデザイナーの草分けとして働きながら、コシノヒロコ・ジュンコ・ミチコの「コシノ三姉妹」を育てあげた小篠綾子(こしの・あやこ)の生涯を描いた。
エピソードを交えたフィクションだろう。
渡辺あやの脚本は人間の深部、さらに暗部への切り込みが鋭い。
また、人が世間や周囲、家族と関わりながら生きていくことの猥雑さをためらいなくあぶり出す。
容赦ないリアリティの毒気に、私は当てられ、揺さぶられる。

「カーネーション」は、東日本大震災の発生で「てっぱん」「おひさま」が1週間繰り下げられた影響を受け、放送話数が1週分短縮された。

⇒2011年10月24日「カーネーション・ヒロイン小原糸子のモデル…小篠綾子」はこちら。

ヒロイン・小原糸子を務めるのが尾野真千子。
喜怒哀楽の感情をストレートに爆発させる。
やわらかな知性と気品に包まれた井上真央と印象は大きく異なる。
尾野真千子は庶民的で飾り気がない。

⇒2011年10月21日「尾野真千子・小原糸子の演技、朝ドラ・カーネーションの評判」はこちら。

「カーネーション」は1924年(大正13年)9月、岸和田だんじり祭の初日の早朝、父・小原善作(小林薫)を見送るところから始まった。
糸子がやがて発揮する、とてつもないエネルギーを予感させる滑り出しである。

私が仕事の締め切りに追い詰められた11月下旬からストーリー展開が急に慌ただしくなった。
糸子が結婚を決める辺りだ。
ウェブサイトを参考にしながら、私がいくらか視聴した記憶をつなぎ合わせて記した。
かなり前のメモを寄せ集めいるので、内容が古い。

                       ◇

善作は糸子に告げず、小原洋裁店の看板と祖母・小原ハル(正司照枝)を残して家を出た。

⇒2011年12月16日「正司照枝…朝ドラ・カーネーションの感動、かしまし娘の芸達者」はこちら。

1934年(昭和9年)春、糸子はミシン一台で「小原洋裁店」を立ちあげた。
当時は洋服といえばオーダーメード(カスタムメード)しかなかったのだろう。
ほどなく洋服が少しずつ世間に広がり、「小原洋装店」に名称を改めた。

糸子は開店当初、昼に町中を駆けずり回って取ってきた“縫う仕事”を夜にこなした。
徹夜が当たり前だった。
やがて仕事の依頼が舞い込むように…。
糸子は金儲けより洋装の浸透に情熱を傾けている。
仕事が殺到して従業員(縫い子)が増えたにもかかわらず、たいして儲かっていない。

フリーランスのプランナーの経験が長い私は糸子の気持ちと、彼女が置かれた状況がよく分かる。
私は大忙しでアシスタントが増えていったが、給料の支払いに追われていた。

糸子は開店前、川本勝(駿河太郎)が働く「ロイヤル」で洋裁の修業を積んだ。
勝は糸子の仕事ぶりに惚れ込み、好意を抱く。
後にそれが縁談として持ち込まれる。
勝は男3人兄弟の長男だが、小原家に婿養子で入る覚悟を決めていた。
糸子は周囲の祝福ムードに押し切られ、1934年11月に結婚式を挙げた。
小篠綾子の夫は川崎武一である。

1階の女性用ドレスが人気なのに対し、2階の紳士服はあまり仕事がない。
戦局が進み、さらに仕事が減った。
それでも勝は糸子に嫉妬をしない。

糸子は1937年(昭和12年)に長女「小原優子(小篠弘子)」を、1939年(昭和14年)に難産の末に次女「小原直子(小篠順子)」を出産した。
いずれも当日まで仕事を続け、ミシンが止まることはなかった。
幼い直子は手が付けられず、周囲に預かってくれる人がいない。
「猛獣」と呼ばれて敬遠されていた。
本人が健在であり、どんな思いでドラマを見ているだろう。

糸子の少女時代を務めた二宮星(にのみや・あかり)は視聴者から大きな反響が寄せられた。
先日、直子役で再登場した。
珍しい起用法である。

幼馴染の安岡勘助(尾上寛之)が心を患って戦場から送り返されてきた。
廃人同様で、ぼーっとしている。
糸子は何とか立ち直せようとしたが裏目に出て、パニックを引き起こした。
勘助の母・安岡玉枝(濱田マリ)が訪れ、糸子に二度と関わらないよう詰め寄った。
絶縁状だった。

勝が好意から仕事漬けの糸子を歌舞伎に誘う。
ところが、納期に追われる糸子は面倒臭いと思う。
私はやはりその気持ちがよく分かる。
心に余裕がないとそうなる。

1942年(昭和17年)、勝に召集令状が来た。
いわゆる「赤紙」である。
送り出す家族はだれ一人として喜んでいない。
糸子のおなかのなかに三女「小原聡子(小篠美智子)」がいる。
これで「コシノ三姉妹」が揃った。
1945年(昭和20年)、勝は戦場で病死した。

⇒2011年11月6日「尾野真千子カーネーション…朝ドラ最高傑作」はこちら。

続きは、あすのブログで・・・。

                      ◇◆◇

尾野真千子と朝ドラ「カーネーション」に関するブログは以下のとおり。

⇒2012年1月15日「尾野真千子の暴走と渡辺あやの復讐…カーネーションの異次元」はこちら。

⇒2011年12月19日「尾野真千子カーネーション1位の見ごたえ…朝ドラ歴代作品」はこちら。

⇒2011年12月17日「尾野真千子、イライラが爆発!…カーネーション主演の剣幕」はこちら。

⇒2011年12月16日「正司照枝…朝ドラ・カーネーションの感動、かしまし娘の芸達者」はこちら。

⇒2011年11月29日「尾野真千子はつくりものでない カーネーション視聴率と評判」はこちら。

⇒2011年11月27日「正司照枝の温かみ、栗山千明のつっけんどん…カーネーション」はこちら。

⇒2011年11月22日「尾野真千子の演技…小原洋裁店開店から結婚へ急展開」はこちら。

⇒2011年11月19日「カーネーション・オープニング映像の出来…辻川幸一郎」はこちら。

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⇒2011年11月4日「カーネーション視聴率のネックは何か…面白いのになぜ?」はこちら。

⇒2011年10月31日「威張る小林薫、とぼける麻生祐未…朝ドラ・カーネーション」はこちら。

⇒2011年10月28日「尾野真千子がコシノ三姉妹に対面、夢中のオーラを感じる」はこちら。

⇒2011年10月24日「カーネーション・ヒロイン小原糸子のモデル…小篠綾子」はこちら。

⇒2011年10月21日「尾野真千子・小原糸子の演技、朝ドラ・カーネーションの評判」はこちら。

⇒2011年10月18日「松下奈緒・瀧本美織・井上真央・尾野真千子…朝ドラヒロイン素顔」はこちら。

⇒2011年10月12日「松下奈緒、朝ドラ視聴率・朝ドラ人気回復に最大の貢献!」はこちら。

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⇒2011年10月3日「尾野真千子、朝ドラオーディション4度目の正直で号泣!」はこちら。

⇒2011年10月1日「おひさま井上真央からカーネーション尾野真千子へ…視聴率20%超連発」はこちら。

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井上真央「おひさま」、朝ドラの手本のような出来栄え

NHK朝の連続テレビ小説「おひさま」と「カーネーション」は、制作陣が意図したのか、対照的な作品だ。
感動の中身が別物であり、一部の視聴者の間で好みがはっきりと分かれるかもしれない。
きょうとあすのブログで、この2作品を振り返る。

朝ドラ「おひさま」。
信州・安曇野、松本を舞台に戦前・戦中・戦後を太陽みたいに明るく生きる女性の半生を描いた。
50周年の節目を彩る作品として、これぞ朝ドラという手本のような出来栄えだった。
岡田惠和の脚本はとても手堅かった。

⇒2011年8月22日「おひさま脚本家・岡田惠和、庶民の幸せを描く手腕に感心」はこちら。

放送開始前に「東日本大震災」が起こり、多くの貴重な人命が失われ、家族の絆を大切にする機運が劇的に高まった。
未曽有の不幸な出来事が、平凡な暮らしを描いた「おひさま」の視聴率を大きく押し上げた。

⇒2011年5月8日「おひさま、てっぱん、ゲゲゲの女房の視聴率比較」はこちら。

ヒロイン・須藤陽子(丸山陽子)を務めたのが井上真央。
とびきりチャーミング。
彼女はちょっと首を傾げて考えながら、静かにたたずむように演技を行った。
半年の長丁場にもかかわらず、これといった山場がなく物語が淡々と進むので、主演は恐ろしく難しかったはずだ。
朝のバタバタした時間帯なので、視聴者が簡単に離れてしまう。
20代半ばの実力派女優はそれを最後まで引っ張った。

⇒2011年11月3日「井上真央…面と向かうと、どきどきするほど雰囲気がある」はこちら。

「おひさま」のあたたかい日常が被災地の住民はもとより日本人に希望を与えつづけた。
一日の始まりにお茶の間を幸せで満たすことは、朝ドラの使命ともいえる。

⇒2011年10月1日「おひさま井上真央からカーネーション尾野真千子へ…視聴率20%超連発」はこちら。

私は先週初めから目の回る忙しさが続いており、グロッキー。
ブログに時間を割けない。

                      ◇◆◇

井上真央と朝ドラ「おひさま」に関するブログは以下のとおり。

⇒2011年11月3日「井上真央…面と向かうと、どきどきするほど雰囲気がある」はこちら。

⇒2011年10月20日「井上真央と松本潤、紅白司会の取り合わせ」はこちら。

⇒2011年10月14日「井上真央「おひさま」総集編は年末に再放送か」はこちら。

⇒2011年10月2日「マイコの真知子、満島ひかりの育子、井上真央の陽子…白紙同盟」はこちら。

⇒2011年10月1日「おひさま井上真央からカーネーション尾野真千子へ…視聴率20%超連発」はこちら。

⇒2011年9月24日「おひさま井上真央と純情きらり宮崎あおい…O型ライバル女優」はこちら。

⇒2011年9月18日「井上真央のおでことえくぼ、華と存在感…実力派」はこちら。

2011年8月27日「平原綾香が歌うおひさま主題歌…あなたは私の軌跡」はこちら。

⇒2011年8月25日「おいでなさんし…井上真央と高良健吾のそば屋「丸庵」」はこちら。

⇒2011年8月24日「井上真央と高良健吾の呼吸…本物の夫婦のなごみ」はこちら。

⇒2011年8月22日「おひさま脚本家・岡田惠和、庶民の幸せを描く手腕に感心」はこちら。

⇒2011年7月18日「井上真央と松下奈緒、プライド激突、視聴率一騎討ち!」はこちら。

⇒2011年6月28日「井上真央と寺脇康文、おひさまに見る昔の父と娘」はこちら。

⇒2011年6月21日「井上真央、迷いを引きずった演技、おひさまに疑問」はこちら。

⇒2011年6月6日「井上真央、おひさまの陽子、八日目の蝉の恵理菜」はこちら。

⇒2011年5月24日「井上真央は演技に集中していない…おひさまヒロイン」はこちら。

⇒2011年5月21日「斉藤由貴のやかましさ、若尾文子のあでやかさ…おひさま」はこちら。

⇒2011年5月10日「おひさま感想…井上真央の演技、岡田惠和の脚本」はこちら。

⇒2011年5月9日「おひさまオープニング、視聴率を捨てる心地よさ」はこちら。

⇒2011年5月8日「おひさま、てっぱん、ゲゲゲの女房の視聴率比較」はこちら。

⇒2011年5月7日「井上真央と若尾文子、二人の須藤陽子の演技」はこちら。

⇒2011年5月4日「井上真央・おひさま、セーラー服と庶民顔」はこちら。

⇒2011年4月16日「井上真央おひさまの安全運転…朝ドラ視聴率低下」はこちら。

⇒2011年4月11日「おひさま陽子…伊那中・西駒登山、直小・妙高登山」はこちら。

⇒2011年4月9日「井上真央、謎めいた内面…おひさまヒロイン」はこちら。

⇒2011年4月8日「瀧本美織がおひさまヒロインを演じたら・・・」はこちら。

⇒2011年4月7日「八木優希のおかっぱ頭…おひさま陽子の子役」はこちら。

⇒2011年4月5日「おひさまの舞台、安曇野の自然の美しさ」はこちら。

⇒2011年4月4日「井上真央・おひさま、日本を明るく照らす」はこちら。

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正司照枝…朝ドラ・カーネーションの感動、かしまし娘の芸達者

NHK朝の連続テレビ小説「カーネーション」。
文句なしに面白い。
ファッションデザイナーの草分け・小篠綾子(こしの・あやこ)のがむしゃらな人生を、エピソードを交えながら描く。
そこら辺にいそうな尾野真千子がヒロイン・小原糸子を演じる。
まるで嫌味がない。
素晴らしい!!!(特別に3個)

正司照枝が祖母・小原ハルを演じる。
朝ドラ「カーネーション」の庶民性とごった煮(?)を際立たせている。
そして、「カーネーション」にじんわりとした温かさを添えている。
何と芸達者か。
むろん演じているが、役どころが“素”に近いのかもしれない。
素晴らしい!!!(特別に3個)

小原ハルは家族をだれよりも分かっている。
駆け落ち結婚の息子夫婦にほとんど口を挟まない。
息子・小原善作は小林薫、嫁・小原千代は麻生祐未が演じる。
一見凸凹(デコボコ)コンビがえもいわれぬ夫婦の味を出している。
息子(夫)は家のなかで威張り散らしていても、小心者なのだ。
嫁(妻)はその嵐を「へえ〜」とかわす。

⇒2011年10月31日「威張る小林薫、とぼける麻生祐未…朝ドラ・カーネーション」はこちら。

小原ハルは、一家の暮らしを懸命に支える長女・小原糸子にとりわけ深い愛情を寄せた。
息子の理不尽な怒りや暴力から孫を守ってきた。

                       ◇

正司照枝は芸暦が長い。
3才頃から姉・正司歌江とコンビを組み、天才少女漫才と呼ばれた。
戦後は妹・正司花江とコンビを組んだ。
1956年に姉が再び加わり「かしまし娘」を結成、一世を風靡した。
最初の表記は「カシマシ娘」。

若い世代は知らないだろうが、「かしまし娘」は元松竹芸能所属の姉妹音曲漫才トリオである。
お笑い芸人として才気にあふれ、器用でパワフルだった。
三人娘が登場するとステージがパッと明るくなり、同時に賑々しくやかましくなった。
男がわりと幅を利かせる世界で、「かしまし娘」の“華”は非常に貴重だった。
人気も絶大だった。
流行歌や浪曲を取り入れた音曲漫才を披露した。

私が真っ先に思い出すのは、芸の始まりを告げる有名なテーマソングである。
漫才トリオとしての「かしまし娘」は結成25周年の1981年を最後に休止し、いまはそれぞれがタレントや女優として活動している。
だが、まれに喜劇の舞台公演を行う。
また、テレビ番組やCMなどで顔を揃える。

私は、彼女らの父親が旅回り一座の座長だったために3人の出生地が異なると知り、その世界の厳しさを感じた。

長女・正司歌江は1929年8月13日、北海道歌志内市生まれ。
三味線を担当。
三女・正司花江は1936年5月4日、秋田県秋田市生まれ。
ギターを担当。

次女・正司照枝は1933年3月15日、北海道小樽市生まれ。
ギターを担当。
悪声をネタにされ、ソロで歌わせてもらえなかった。
「かしまし娘」が解散した1981年から松竹新喜劇に6年間客演し、藤山寛美の厳しい稽古に耐えた。
2005年に結成50周年の前祝いで上方お笑い大賞審査員特別賞を受賞し、記念公演も行った。
途中、正司照江から正司照恵へ、さらに正司照枝へ改名。
なお、テレビ番組に出た衣装は二度と着ない。

正司照枝が先日「NHKスタジオパークからこんにちは」にゲスト出演したと、私は妻に教えられた。
小さかったらしい。身長150cm。
同時に、若々しくてエネルギッシュだったらしい。

芸に厳しい「かしまし娘」は口論や喧嘩が絶えなかった。
しかし、私生活で仲が悪いわけでなく、3人は近所に暮らしている。

                       ◇

ところで、正司照枝の顔写真がキム・ヨナ(金妍児)にそっくりだと、私のなかで大きな話題になっている。
バンクーバーオリンピックで浅田真央を制して金メダルに輝いた韓国のフィギュアスケーターである。

正司照枝の顔写真はこちら。

この写真で見る正司照枝はキム・ヨナにとてもよく似ていると思う。
二人の年齢差は50歳を大きく超える。
しかし、眉や目がくっきりした顔全体の印象はきわめて近い。
さらに、当人が持つ意志とエネルギーの強さが表れている。

⇒2011年11月8日「キム・ヨナはこのまま現役引退か…ソチ五輪復活は至難」はこちら。

                       ◇

朝ドラ「カーネーション」はつくりものでないリアリティが心を打つ。
視聴率は好調に推移している。
Wikipedia(ウィキペディア)の「カーネーション(朝ドラ)」の項(頁)に視聴率が載っている。

◆週間最高視聴率(週間平均視聴率にあらず)

第1週=2011年10月3日〜10月8日:あこがれ 17.4%
第2週=2011年10月10日〜10月15日:運命を開く 18.5%
第3週=2011年10月17日〜10月22日:熱い思い 17.9%
第4週=2011年10月24日〜10月29日:誇り 19.2%
第5週=2011年10月31日〜11月5日:私を見て 18.6%
第6週=2011年11月7日〜11月12日:乙女の真心 19.7%
第7週=2011年11月14日〜11月19日:移りゆく日々 19.6%
第8週=2011年11月21日〜11月26日:果報者 19.7%
第9週=2011年11月28日〜12月3日:いつも想う 20.4%
第10週=2011年12月5日〜12月10日:秘密 20.5%
第11週=2011年12月12日〜12月17日:切なる願い 20.8%
第12週=2011年12月19日〜12月24日:薄れゆく希望 19.7%
第13週=2011年12月26日〜12月28日:生きる 18.9%
第14週=2012年1月4日〜1月7日:明るい未来 18.4%
第15週=2012年1月9日〜1月14日:愛する力 19.7%
第16週=2012年1月16日〜1月21日:揺れる心 20.1%
第17週=2012年1月23日〜1月28日:隠しきれない恋 25.0%
第18週=2012年1月30日〜2月4日:ライバル 20.5%
第19週=2012年2月6日〜2月11日:自信 20.7%
第20週=2012年2月13日〜2月18日:あなたを守りたい 20.8%
第21週=2012年2月20日〜2月25日:鮮やかな態度 20.6%
第22週=2012年2月27日〜3月3日:悔いなき青春 23.0%
第23週=2012年3月5日〜3月10日:まどわせないで 21.3%
第24週=2012年3月12日〜3月17日:宣言 20.3%
第25週=2012年3月19日〜3月24日:奇跡 −
第26週=2012年3月26日〜3月31日:あなたの愛は生きてます −
(関東地区・ビデオリサーチ社調べ)

渡辺あやの脚本、数名による演出、脇役を含めた出演者の好演により、面白いのみならず感動する作品に仕上がっている。
私は、「カーネーション」は朝ドラ史上、有数の傑作だと思う。
素晴らしい!!!(特別に3個)

以下に、「正司照枝の温かみ、栗山千明のつっけんどん…カーネーション」と題する2011年11月27日のブログを収める。

                      ◇◆◇

NHK朝の連続テレビ小説「カーネーション」。
朝ドラ史上まれに見る、芸術的なオープニングとともに、その日の放送が始まる。
辻川幸一郎の映像に加え、椎名林檎の主題歌が何とも不思議な雰囲気を醸している。

⇒2011年11月19日「カーネーション・オープニング映像の出来…辻川幸一郎」はこちら。

小原糸子は父・小原善作に小原呉服店を小原洋裁店に衣替えさせるように迫り、ビンタの返事を受け取った。
1934年(昭和9年)、父は娘に何も知らさず、22年間続けた「小原呉服店」の看板を下ろし、「小原洋裁店」の看板とハルを残して、他の家族とともに雇われ店主として質屋に住み込んだ。
春、待望の開店の日、父は酒を片手に祝いに駆けつけた。

小原洋裁店は船出したものの、肝心の仕事がほとんど入らない。
小原糸子が勤めた2店はたちまちこなしきれないほどドレスの注文が殺到したというのに…。
自分の店を繁盛させることの難しさを嫌というほど思い知らされた。

⇒2011年11月22日「尾野真千子の演技…小原洋裁店開店から結婚へ急展開」はこちら。

ほどなく小原糸子は父や神戸の母方の祖父・松坂清三郎(宝田明)、さらに周囲が強く勧める相手との結婚をしぶしぶ承諾した。
彼女がかつて務めた隣町の「紳士服ロイヤル」というテーラーの真面目でやさしい職人、川本勝(駿河太郎)である。
勝は経営者や仲間の職人が小原糸子に冷たく当たるなか、一人好意的に接してきた。

ところが、小原糸子がようやく引き受けた小原洋裁店のまとまった仕事は、後で気づけば結婚式の翌日が納期だった。
足踏みミシンを回しつづける膝がついに悲鳴を上げた。
歩くことはもちろん立つこともできない。

結婚式の会場は、尋常小学校と女学校の同級生・吉田奈津(栗山千明)が若女将を務める高級料亭「吉田屋」。
意固地で強がりでつっけんどんの彼女が小原糸子にうちで祝言(結婚式)を上げよと命じた。

当日、小原糸子は仕事を片付けられない。
父はやむをえず、宴を始めた。
食事と酒が入り、酩酊する出席者も現れる。

本人が不在のまま婚礼が終わりかけた頃、小原糸子が吉田奈津に小原洋裁店から背負われてやってきた。
慌てたあまり、神戸の祖父と祖母が用意してくれた豪華な結婚衣装を家に置き忘れてしまった。
吉田奈津は自分が使うはずだったのに使えなかった結婚衣装を怒りながら貸した。

新郎もその身内も、そして小原糸子の身内もだれも遅刻した彼女をとがめなかった。
魅力満載のカーネーションでも非常に感動的なシーンである。

                       ◇

父方の祖母・小原ハル(正司照枝)が珍しく声を荒げて小原糸子に怒りまくっていた。
それもこれも可愛い孫の健康と幸せを真剣に願っているからだろう。

私は自分の半生を振り返った。
旅行のような大事(おおごと)でなくても、家族とまれに近所の買い物や食事、レジャーや出かけるとなると、いつも徹夜に近い状態だった。
小原糸子が結婚式に遅れてまで仕事をやめなかった状況は、長年フリーランスとして締め切りに追われつづけた私にはよく分かる。

                      ◇◆◇

朝ドラ「カーネーション」とヒロイン・小原糸子を演じる尾野真千子に関するブログは以下のとおり。

⇒2012年3月4日「尾野真千子カーネーションの感動…次の朝ドラ主演作品」はこちら。

⇒2012年3月2日「尾野真千子・小篠綾子の見納め…カーネーション視聴率推移」はこちら。

⇒2012年2月28日「尾野真千子と渡辺あやが共謀、いじわるばあさん辛辣版」はこちら。

⇒2012年2月27日「カーネーションは夏木マリ、尾野真千子はサザエさん」はこちら。

⇒2012年2月25日「小篠弘子と小篠順子の衝突、小篠美智子のマイペース」はこちら。

⇒2012年2月18日「朝ドラ・カーネーション、戦後の家庭教育と学校教育を笑う」はこちら。

⇒2012年2月11日「尾野真千子、オーノー、アヒル口…朝ドラヒロイン」はこちら。

⇒2012年2月7日「尾野真千子、朝ドラ再登板…カーネーション最高視聴率記録」はこちら。

⇒2012年2月5日「長女・コシノヒロコと次女・コシノジュンコのライバル心」はこちら。

⇒2012年2月4日「小原ハル⇒小原善作⇒小原糸子⇒コシノ三姉妹の乗り移り」はこちら。

⇒2012年2月1日「尾野真千子・小原糸子の不倫・無断外泊・朝帰り」はこちら。

⇒2011年1月24日「どうした尾野真千子?…カーネーション視聴率と主演降板」はこちら。

⇒2011年12月19日「尾野真千子カーネーション1位の見ごたえ…朝ドラ歴代作品」はこちら。

⇒2011年12月17日「尾野真千子、イライラが爆発!…カーネーション主演の剣幕」はこちら。

⇒2011年12月16日「正司照枝…朝ドラ・カーネーションの感動、かしまし娘の芸達者」はこちら。

⇒2011年11月29日「尾野真千子はつくりものでない カーネーション視聴率と評判」はこちら。

⇒2011年11月27日「正司照枝の温かみ、栗山千明のつっけんどん…カーネーション」はこちら。

⇒2011年11月22日「尾野真千子の演技…小原洋裁店開店から結婚へ急展開」はこちら。

⇒2011年11月19日「カーネーション・オープニング映像の出来…辻川幸一郎」はこちら。

⇒2011年11月6日「尾野真千子カーネーション…朝ドラ最高傑作」はこちら。

⇒2011年11月4日「カーネーション視聴率のネックは何か…面白いのになぜ?」はこちら。

⇒2011年10月31日「威張る小林薫、とぼける麻生祐未…朝ドラ・カーネーション」はこちら。

⇒2011年10月28日「尾野真千子がコシノ三姉妹に対面、夢中のオーラを感じる」はこちら。

⇒2011年10月24日「カーネーション・ヒロイン小原糸子のモデル…小篠綾子」はこちら。

⇒2011年10月21日「尾野真千子・小原糸子の演技、朝ドラ・カーネーションの評判」はこちら。

⇒2011年10月18日「松下奈緒・瀧本美織・井上真央・尾野真千子…朝ドラヒロイン素顔」はこちら。

⇒2011年10月12日「松下奈緒、朝ドラ視聴率・朝ドラ人気回復に最大の貢献!」はこちら。

⇒2011年10月8日「二宮星お多福の演技力…カーネーション・朝ドラヒロイン」はこちら。

⇒2011年10月5日「尾野真千子カーネーション視聴率…井上真央おひさまに及ばず」はこちら。

⇒2011年10月3日「尾野真千子、朝ドラオーディション4度目の正直で号泣!」はこちら。

⇒2011年10月1日「おひさま井上真央からカーネーション尾野真千子へ…視聴率20%超連発」はこちら。

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正司照枝の温かみ、栗山千明のつっけんどん…カーネーション

NHK朝の連続テレビ小説「カーネーション」。
朝ドラ史上まれに見る、芸術的なオープニングとともに、その日の放送が始まる。
辻川幸一郎の映像に加え、椎名林檎の主題歌が何とも不思議な雰囲気を醸している。

⇒2011年11月19日「カーネーション・オープニング映像の出来…辻川幸一郎」はこちら。

小原糸子は父・小原善作に小原呉服店を小原洋裁店に衣替えさせるように迫り、ビンタの返事を受け取った。
1934年(昭和9年)、父は娘に何も知らさず、22年間続けた「小原呉服店」の看板を下ろし、「小原洋裁店」の看板とハルを残して、雇われ店主として他の家族とともに質屋に住み込んだ。
春、待望の開店の日、父は酒を片手に祝いに駆けつけた。

小原洋裁店は船出したものの、肝心の仕事がほとんど入らない。
小原糸子が勤めた2店はたちまちこなしきれないほどドレスの注文が殺到したというのに…。
自分の店を繁盛させることの難しさを嫌というほど思い知らされた。

⇒2011年11月22日「尾野真千子の演技…小原洋裁店開店から結婚へ急展開」はこちら。

ほどなく小原糸子は父や祖父、周囲が強く勧める相手との結婚をしぶしぶ承諾した。
彼女がかつて務めた隣町の「紳士服ロイヤル」というテーラーの真面目でやさしい職人、川本勝である。
駿河太郎が演じる。
勝は経営者や仲間の職人が小原糸子に冷たく当たるなか、一人好意的に接してきた。

ところが、小原糸子がようやく引き受けた小原洋裁店のまとまった仕事は、後で気づけば結婚式の翌日が納期だった。
足踏みミシンを回しつづける膝がついに悲鳴を上げた。
歩くことはもちろん立つこともできない。

結婚式の会場は、尋常小学校と女学校の同級生・吉田奈津が若女将を務める高級料亭「吉田屋」。
意固地で強がりでつっけんどんの彼女が小原糸子に命じた。
栗山千明が演じる。

ところが、小原糸子は仕事を片付けられない。
父はやむをえず、宴を始めた。
食事と酒が入り、酩酊する出席者も現れる。

本人が不在のまま式が終わりかけた頃、小原糸子が吉田奈津に小原洋裁店から背負われてやってきた。
慌てたあまり、神戸の実業家、母方の祖父と祖母が用意してくれた豪華な結婚衣装を家に置き忘れてしまった。
吉田奈津は自分が使うはずだったのに使えなかった結婚衣装を怒りながら貸した。

新郎もその身内も、そして小原糸子の身内もだれも遅刻した彼女をとがめなかった。
魅力満載のカーネーションでも非常に感動的なシーンである。

                       ◇

父方の祖母・小原ハルが珍しく声を荒げて小原糸子に怒りまくっている。
孫の健康と幸せを真剣に願っているからだろう。
正司照枝が演じる。
実に達者だ。
朝ドラ「カーネーション」に大きな温かみを添えている。

私は自分のこれまでを振り返った。
旅行のような大事でなくても、家族とまれに近所の買い物や食事、レジャーや出かけるとなると、いつも徹夜に近い状態だったことを思い出した。
小原糸子が結婚式に遅れてまで仕事をやめなかった状況は、長年フリーランスとして締め切りに追われつづけた私にはよく分かる。

◆書き加え1(11月26日)

このブログは何日か前に書いた。

小原糸子は結婚後、夫・勝と別の部屋で寝ていた。
見かねた祖母・ハルに叱られ、二人は布団を並べてこれからのことを初めて話し合った。
そうしたら、長女を授かった。
う〜ん、一気に歳月が進んだ。

あれ、もう首が据わっている。
コシノ三姉妹のコシノヒロコ(小篠弘子)である。

                      ◇◆◇

尾野真千子と朝ドラ「カーネーション」に関するブログは以下のとおり。

⇒2011年11月22日「尾野真千子の演技…小原洋裁店開店から結婚へ急展開」はこちら。

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⇒2011年10月24日「カーネーション・ヒロイン小原糸子のモデル…小篠綾子」はこちら。

⇒2011年10月21日「尾野真千子・小原糸子の演技、朝ドラ・カーネーションの評判」はこちら。

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⇒2011年10月12日「松下奈緒、朝ドラ視聴率・朝ドラ人気回復に最大の貢献!」はこちら。

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カーネーション・オープニング映像の出来…辻川幸一郎

NHK朝の連続テレビ小説「カーネーション」。
尾野真千子がヒロイン・小原糸子を演じる。
コシノ三姉妹を女手一つで育て上げた小篠綾子(コシノアヤコ)の実話がシナリオのベースになっている。
オープニングが秀逸だ。
ドラマの導入部分であり、視聴者はここから小篠綾子の半生に入っていく。

「カーネーション」公式サイトによれば、タイトルバックを制作したのは辻川幸一郎。
TVCMやミュージックビデオなどを手がける映像ディレクター。
彼は渡辺あやの脚本(シナリオ)でドラマを感じ取るところから始めた(だれでもそうだ)。
クランクインの前なので、岸和田やだんじり祭の取材に行った。
コシノ三姉妹のドキュメンタリー番組も見た。

辻川幸一郎が訪れた「岸和田だんじり会館」では、人形がだんじりのミニチュアを引いていた。
ヒロインをモデルアニメに仕立て、「カーネーション」が目指す世界を“ミニドラマ”で象徴しようと決めた。
渡辺あやは突っ込んだ人物表現が特色であり、脚本が含む毒をちりばめた。
ヒロインがマチ針をずぶっと針山に刺したり、細い糸にしがみついてミシンによじ登ったり…。
また、ミシンの針に巻き込まれそうになったり、針に引っ張られる布の上で転びそうになったり…。
どこか危うい。
そして、ミシンに乗っかり大工方を演じる。

オープニング映像は何とも不思議な趣を持つ小品に仕上がった。
見事な出来栄え、呆れるほどの完成度である。
むろん、「カーネーション」のストーリーの核心をおおよそ語っている。
ドラマは、渡辺あやが熱望して大正時代の岸和田だんじり祭から始まった。
幼い頃から大工方に憧れつづけたヒロインが、男と張り合わずに見つけた、女しかできない世界が「洋裁」だった。
小原糸子に「ミシン」との運命的な出合いが訪れることを示している。
ここから呉服店の長女が日本のファッションデザイナーの草分けの道を進む。
ミシンのハンドルにだんじりの車輪のイメージが重なり合うように回転の速さと力強さを増していく。
ヒロインはしゃにむに突っ走っていくのだろう。

カーネーションのタイトルロゴは水彩画の風合い。
そして背景はスケッチブック。
その中央に置かれた小原糸子(モデルアニメ)が目覚めて動き出す。
タイトルの候補として「ドレス」も挙がっていたようだ(単に仮タイトルか)。
確かに洋服のドラマだ。
そこで、辻川幸一郎は服をモチーフの一つとした。
カーネーションと重ね合わせ、小原糸子のドレスと靴を赤にした。
ミシンの糸も大工方のうちわも…。
基調はセピアっぽい白であり、映像全体の色の取り合わせがよい。

オープニング映像は朝ドラ「カーネーション」の印象とそれほどマッチしていない。
上方喜劇に特有のこてこての登場人物の人生や暮らし、ドラマの内容と展開に対し、芸術作品のような格調の高さを備える。
このズレがとても心地よい。
ドラマのキャラクターとストーリーのアクの強さを和らげる効果もある。

⇒2011年11月4日「カーネーション視聴率のネックは何か…面白いのになぜ?」はこちら。

なお、辻川幸一郎はタイトルバックと同時制作だった、椎名林檎の主題歌を知らなかった。
これも驚きだ。
完成した曲に映像の動きやカットのタイミングを合わせたらしい。

それにしてもタイトルバックにこれだけのエネルギー、つまりコストをかけられるのはNHKだけだ。
私は裏事情に疎いが、カーネーションは朝ドラのなかでも非常に制作費がかかっているように感じる。
民放の低予算のドラマが気の毒になってきた・・・。

                      ◇◆◇

尾野真千子と朝ドラ「カーネーション」に関するブログは以下のとおり。

⇒2011年11月6日「尾野真千子カーネーション…朝ドラ最高傑作」はこちら。

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⇒2011年10月28日「尾野真千子がコシノ三姉妹に対面、夢中のオーラを感じる」はこちら。

⇒2011年10月24日「カーネーション・ヒロイン小原糸子のモデル…小篠綾子」はこちら。

⇒2011年10月21日「尾野真千子・小原糸子の演技、朝ドラ・カーネーションの評判」はこちら。

⇒2011年10月18日「松下奈緒・瀧本美織・井上真央・尾野真千子…朝ドラヒロイン素顔」はこちら。

⇒2011年10月12日「松下奈緒、朝ドラ視聴率・朝ドラ人気回復に最大の貢献!」はこちら。

⇒2011年10月8日「二宮星お多福の演技力…カーネーション・朝ドラヒロイン」はこちら。

⇒2011年10月5日「尾野真千子カーネーション視聴率…井上真央おひさまに及ばず」はこちら。

⇒2011年10月3日「尾野真千子、朝ドラオーディション4度目の正直で号泣!」はこちら。

⇒2011年10月1日「おひさま井上真央からカーネーション尾野真千子へ…視聴率20%超連発」はこちら。

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カーネーション視聴率のネックは何か…面白いのになぜ?

NHK朝の連続テレビ小説「カーネーション」。
尾野真千子がヒロイン・小原糸子を演じている。
落ちる一方だった朝ドラ人気に歯止めをかけた「ゲゲゲの女房」「てっぱん」「おひさま」「カーネーション」。
私は、この4作品のなかでドラマとしての出来が一番いいのは「カーネーション」だと思う。
インターネットで調べたら、“面白さ”のわりに視聴率が伸びていなかった。
もちろん、悪い視聴率でない。
実は、それほどの数字にならないと踏んでいた。

「カーネーション」はいかにもNHK大阪放送局の制作という作品であり、上方喜劇の流れを引いている。
いまは脚本も演出も抑えめだが、やがて小原糸子が働きながら3人の娘を育てる“大阪のおかあちゃん”の奮闘記になるはずなので、ドタバタ調の度合いが増していく(?)。
「カーネーション」の平均視聴率は、首都圏を中心に東日本の視聴者がどう受け止めるかによりかなり左右されるだろう。
岸和田と言えば「だんじり祭」。
血の気の多い博多(福岡)を含む北部九州地区の視聴率がいいのはうなずける。
また、なぜか名古屋地区の視聴率が非常にいい。

「カーネーション」は傑作であり、それ以前の朝ドラ3作品の平均視聴率を大きく超えてもおかしくない。
しかし、視聴者が頭を働かせないと、よさをつかみにくい。
描かれている世界が深いのだ。
なかでもネックになっているのは、「カーネーション」の敷居の高いつくりでないか・・・。
制作陣は、ドラマの入口にちょっとした壁を設けた?
食わず嫌いが多いと、「カーネーション」の平均視聴率は振るわない。

具体的には、オープニングの“格調”の高さだ。
哲学的な雰囲気さえ漂う。
タイトル映像と主題歌が、ドラマのイメージや内容とストレートに結びつかない。
記憶が曖昧ながら脚本家が口にした「下品」と無縁であり、俗っぽさを消している。

「カーネーション」のオープニングには、「ゲゲゲの女房」のたわいなさ、「てっぱん」の楽しさ、「おひさま」の美しさのような“分かりやすさ”が欠ける。
朝から小難しく感じ、このドラマを敬遠する人がいても不思議でない。
高い平均視聴率を取るうえで、私は「カーネーション」の秀逸なオープニングが邪魔をしそうな気がする。

初回放送の冒頭で、ヒロイン・小原糸子を演じる子役・二宮星(にのみや・あかり)と尾野真千子がデュエットしたのも、この朝ドラに対する“親しみ”を醸成するためだろう。
制作陣は、「カーネーション」が難解な印象を与えることを避けたかったに違いない。
このプレミアムシーン(映像)は番組公式サイトに掲載されていた。

ちなみに、私が一番好きなオープニングは「カーネーション」である。

                      ◇◆◇

尾野真千子と朝ドラ「カーネーション」に関するブログは以下のとおり。

⇒2011年10月31日「威張る小林薫、とぼける麻生祐未…朝ドラ・カーネーション」はこちら。

⇒2011年10月28日「尾野真千子がコシノ三姉妹に対面、夢中のオーラを感じる」はこちら。

⇒2011年10月24日「カーネーション・ヒロイン小原糸子のモデル…小篠綾子」はこちら。

⇒2011年10月21日「尾野真千子・小原糸子の演技、朝ドラ・カーネーションの評判」はこちら。

⇒2011年10月18日「松下奈緒・瀧本美織・井上真央・尾野真千子…朝ドラヒロイン素顔」はこちら。

⇒2011年10月12日「松下奈緒、朝ドラ視聴率・朝ドラ人気回復に最大の貢献!」はこちら。

⇒2011年10月8日「二宮星お多福の演技力…カーネーション・朝ドラヒロイン」はこちら。

⇒2011年10月5日「尾野真千子カーネーション視聴率…井上真央おひさまに及ばず」はこちら。

⇒2011年10月3日「尾野真千子、朝ドラオーディション4度目の正直で号泣!」はこちら。

⇒2011年10月1日「おひさま井上真央からカーネーション尾野真千子へ…視聴率20%超連発」はこちら。

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井上真央…面と向かうと、どきどきするほど雰囲気がある

連続テレビ小説。
通称「朝ドラ」。
1961年(昭和36年)の放映開始から半世紀を迎えた“帯ドラマ”である。
新聞小説が発想のヒントになったとしても、番組企画の奇跡と呼んでいい。
1回の放送時間はごく短いが、それをほぼ毎日続けることにより大きなドラマに仕立てる。
また、番組制作費の潤沢なNHKでなくては、ここまでの継続はありえなかった。

私は、自分の結婚後の貧乏と苦闘を再現したかのような「ゲゲゲの女房」の内容に深い共感を覚えた。
それまで朝ドラはほとんど見なかったが、何とか時間をやりくりしながら、かなり熱心に見た。
不純な動機で叱られそうだが、主演の松下奈緒もわりと好みだった。
これをきっかけに朝ドラの魅力に目覚め、「てっぱん」「おひさま」「カーネーション」といくらか見るようになった。

脚本や演出を含めた制作陣が全力を注いでおり、それぞれの作品にそれぞれのよさがある。
そして、それぞれの視聴者にそれぞれの感想や評価がある。
4作品に順位を付けることに意味がない。

しかし、私が純粋にドラマとして楽しめるのは、断然「カーネーション」だ。
尾野真千子がヒロイン・小原糸子を演じている。
ファッションデザイナーの道を切り拓きつつ、コシノ三姉妹を女手一つで育てあげた「小篠綾子」の実話を土台にした物語(フィクション)である。
大阪・岸和田の零細な呉服屋の長女として生まれた。

この「カーネーション」は出来が非常にいい。
私は事情が許すなら、毎日欠かさず見たい(実際はときどき)。
目立つのは、演出の頑張り。
渡辺あやの脚本(シナリオ)の魅力を引き立てるべく、多彩な出演者の持ち味を存分に引き出している。
一人ひとりの描写が的確で丁寧…。
作品の仕上がりは面白く、しかも深い。

                       ◇

余談・・・。
主演女優が一番やりにくかった朝ドラは「おひさま」でなかろうか。
半年もの間、絵に描いたような幸せな日常生活が淡々と積み重ねられていった。
演出がヒロイン・須藤陽子(丸山陽子)を務めた「井上真央」にほとんど任せているという印象が残った(事実は不明)。
それほどこの女優は実力を備えているのだろう。

井上真央はつかみどころのない、不思議な魅力を持つ。
芯の強さをやわらかな聡明さで包んだような、きれいであたたかいオーラを漂わせている。
おそらく面と向かうと、どきどきするほど雰囲気のある女優では・・・。

                      ◇◆◇

井上真央と朝ドラ「おひさま」に関するブログは以下のとおり。

⇒2011年10月20日「井上真央と松本潤、紅白司会の取り合わせ」はこちら。

⇒2011年10月14日「井上真央「おひさま」総集編は年末に再放送か」はこちら。

⇒2011年10月2日「マイコの真知子、満島ひかりの育子、井上真央の陽子…白紙同盟」はこちら。

⇒2011年10月1日「おひさま井上真央からカーネーション尾野真千子へ…視聴率20%超連発」はこちら。

⇒2011年9月24日「おひさま井上真央と純情きらり宮崎あおい…O型ライバル女優」はこちら。

⇒2011年9月18日「井上真央のおでことえくぼ、華と存在感…実力派」はこちら。

2011年8月27日「平原綾香が歌うおひさま主題歌…あなたは私の軌跡」はこちら。

⇒2011年8月25日「おいでなさんし…井上真央と高良健吾のそば屋「丸庵」」はこちら。

⇒2011年8月24日「井上真央と高良健吾の呼吸…本物の夫婦のなごみ」はこちら。

⇒2011年8月22日「おひさま脚本家・岡田惠和、庶民の幸せを描く手腕に感心」はこちら。

⇒2011年7月18日「井上真央と松下奈緒、プライド激突、視聴率一騎討ち!」はこちら。

⇒2011年6月28日「井上真央と寺脇康文、おひさまに見る昔の父と娘」はこちら。

⇒2011年6月21日「井上真央、迷いを引きずった演技、おひさまに疑問」はこちら。

⇒2011年6月6日「井上真央、おひさまの陽子、八日目の蝉の恵理菜」はこちら。

⇒2011年5月24日「井上真央は演技に集中していない…おひさまヒロイン」はこちら。

⇒2011年5月21日「斉藤由貴のやかましさ、若尾文子のあでやかさ…おひさま」はこちら。

⇒2011年5月10日「おひさま感想…井上真央の演技、岡田惠和の脚本」はこちら。

⇒2011年5月9日「おひさまオープニング、視聴率を捨てる心地よさ」はこちら。

⇒2011年5月8日「おひさま、てっぱん、ゲゲゲの女房の視聴率比較」はこちら。

⇒2011年5月7日「井上真央と若尾文子、二人の須藤陽子の演技」はこちら。

⇒2011年5月4日「井上真央・おひさま、セーラー服と庶民顔」はこちら。

⇒2011年4月16日「井上真央おひさまの安全運転…朝ドラ視聴率低下」はこちら。

⇒2011年4月11日「おひさま陽子…伊那中・西駒登山、直小・妙高登山」はこちら。

⇒2011年4月9日「井上真央、謎めいた内面…おひさまヒロイン」はこちら。

⇒2011年4月8日「瀧本美織がおひさまヒロインを演じたら・・・」はこちら。

⇒2011年4月7日「八木優希のおかっぱ頭…おひさま陽子の子役」はこちら。

⇒2011年4月5日「おひさまの舞台、安曇野の自然の美しさ」はこちら。

⇒2011年4月4日「井上真央・おひさま、日本を明るく照らす」はこちら。

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威張る小林薫、とぼける麻生祐未…朝ドラ・カーネーション

NHK朝の連続テレビ小説「カーネーション」。
飾らない尾野真千子がヒロイン・小原糸子を小気味よく演じている。
コシノ三姉妹(ヒロコ・ジュンコ・ミチコ)を女手一つで育て上げたファッションデザイナーの草分け・小篠綾子の奮闘記だ。

小林薫が父・小原善作、麻生祐未が母・小原千代、正司照枝が祖母・小原ハルを演じる。
3人のベテラン役者はとても面白い。
私はなかでも麻生祐未の演技が楽しい。

神戸の裕福な実業家・松坂家に育った小原千代はおっとりしている。
ちょっと抜けた雰囲気を漂わせる。
この夫婦は駆け落ちしたようだ。

麻生祐未は、とくに苛立ちやすい夫とのやり取りでは、何ともいえないとぼけた味を出している。
それとも、まともに取り合っていられないという自己防衛か。
また、呉服屋商売の振るわない夫の代わりに金を無心に訪れる実家での父とのやり取りでも…。
祖父・松坂清三郎は宝田明が演じる。
また、祖母・松坂貞子は十朱幸代が演じる。
懐かしい顔ぶれだ。

小原千代は一見頼りなさそうだが、どこかに芯の強いところを持つ。
糸子は父の血を引いているように見えるが、母の気質も受け継いでいるのでないか…。

子どものなかでもとりわけ糸子に対し、祖母は心底あたたかく、母はほんわかとやさしい。
がむしゃらに、ひた向きに頑張る子に、それはそれは深い愛情を注いでいる。
小篠綾子に光るものがあったからに違いない。

小林薫が演じる小原善作は家庭で威張り、父の威厳を取り繕っているものの、案外気が小さい。
いわゆる内弁慶。
また、根は自由人なのでないか。

私が久しく見なかった、高齢の庄司照枝は演技が達者だ。
昔はこんなおばあちゃんが確かにいた。
そう思わせる。

「カーネーション」は脇役が実に多彩であり、実在の人物の半生を土台としたドラマに楽しさ、そして「リアリティ」を与えている。
作品の出来が非常によい。

                      ◇◆◇

尾野真千子と朝ドラ「カーネーション」に関するブログは以下のとおり。

⇒2011年10月28日「尾野真千子がコシノ三姉妹に対面、夢中のオーラを感じる」はこちら。

⇒2011年10月24日「カーネーション・ヒロイン小原糸子のモデル…小篠綾子」はこちら。

⇒2011年10月21日「尾野真千子・小原糸子の演技、朝ドラ・カーネーションの評判」はこちら。

⇒2011年10月18日「松下奈緒・瀧本美織・井上真央・尾野真千子…朝ドラヒロイン素顔」はこちら。

⇒2011年10月12日「松下奈緒、朝ドラ視聴率・朝ドラ人気回復に最大の貢献!」はこちら。

⇒2011年10月8日「二宮星お多福の演技力…カーネーション・朝ドラヒロイン」はこちら。

⇒2011年10月5日「尾野真千子カーネーション視聴率…井上真央おひさまに及ばず」はこちら。

⇒2011年10月3日「尾野真千子、朝ドラオーディション4度目の正直で号泣!」はこちら。

⇒2011年10月1日「おひさま井上真央からカーネーション尾野真千子へ…視聴率20%超連発」はこちら。

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カーネーション・ヒロイン小原糸子のモデル…小篠綾子

NHK朝の連続テレビ小説「カーネーション」。
尾野真千子がヒロイン・小原糸子を演じる。
ファッションデザイナーの草分け・小篠綾子(故人)の半生がシナリオのベースになっている。
脚本は、尾野真千子が文化庁芸術祭大賞を受賞した2009年のNHKドラマ「火の魚」を手がけた渡辺あや。
二人が再びタッグを組んだ。

小篠綾子は、ファッションを通して大勢に夢を与えることに生涯を捧げた。
朝ドラ「カーネーション」は本人と家族をエピソードも交えて描く。
「綾子」という名前には、「糸」に関わる仕事に就けるようにという願いが込められている。

小篠綾子は15歳で洋装の道へ進んだ。
最初は修行。
1934年(昭和9年)、21歳で岸和田に「コシノ洋装店」を開いた。
おそらく「既製服」という概念のない時代であり、スタートはミシン一台だった。
昼間は、御用聞きに飛び回る。
夜間は、請け負った仕事のためにミシンを踏む。
無我夢中で働いた。

小篠綾子はやがて父に勧められた男性と結婚し、長女ヒロコを出産した。
24歳だった。
そして、次女ジュンコ、三女ミチコ・・・。
この間、オートクチュール(高級仕立服)のヒットを生むなど、草創期のファッション業界で活躍しはじめた。
三女ミチコを身ごもっていた30歳で、紳士服のテーラーだった夫が出征して戦地で病死した。

小篠綾子は戦後のどん底の社会情勢、女手一つで娘3人を育てることになる。
朝から晩まで仕事ずくめ。
しかし、愚痴や弱音を吐かず、仕事に打ち込んだ。
娘たちは母親の必死な姿を目の当たりにした。

日本の復興につれ、小篠綾子はオートクチュールに捉われず、活動のジャンルを広げていった。
娘たちが「コシノ三姉妹」として世界的に活躍するようになっても岸和田で洋装店を続け、さまざまな作品をつくり出した。

小篠綾子は2006年、脳梗塞で死去。
享年92歳。

なお、NHK「カーネーション」公式サイトに、1970年代の「岸和田駅前通商店街」の店舗が写った写真が掲載されている。

                      ◇◆◇

尾野真千子と朝ドラ「カーネーション」に関するブログは以下のとおり。

⇒2011年10月21日「尾野真千子・小原糸子の演技、朝ドラ・カーネーションの評判」はこちら。

⇒2011年10月18日「松下奈緒・瀧本美織・井上真央・尾野真千子…朝ドラヒロイン素顔」はこちら。

⇒2011年10月12日「松下奈緒、朝ドラ視聴率・朝ドラ人気回復に最大の貢献!」はこちら。

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おひさま井上真央と純情きらり宮崎あおい…O型ライバル女優

NHK朝の連続テレビ小説「おひさま」。
好調な視聴率を保ちながら、10月1日(土)に放送が終了する。
予定は9月24日(土)だったが、「東日本大震災」の影響で開始が4月4日(月)と1週間ずれ込んだため。

おひさまのヒロイン・須藤(丸山)陽子を見事に演じたのが、井上真央である。
1987年1月9日、神奈川県横浜市生まれの24歳。
本名も同じ。
井上真央は、母の勧めにより4歳で劇団東俳に入団し、5歳で子役デビュー。
それ以降、多くのドラマ・CMに出演し、昨今は映画に出演。
生き残りが至難の芸能界で20年近く活躍しており、実績からすれば「ベテラン」に近づいた。

井上真央は、身長 158cm、中肉中背。
おでこやえくぼ、目、そして声に特徴が認められるものの、顔立ちにも体形にもこれといった優位は見当たらない。
確かにかわいいが、女優では美人と呼べるほどでない。
表情に気の強さが出ているが、芸能人では珍しくない。
“人見知り”が激しそうだが、心を許すと“お茶目”か…。

このブログで、井上真央は謎めいた女優だと幾度も述べた。
言葉で表すのが難しい、不思議な魅力を持つ。
が、あくまで私にとって彼女は捉えどころがないという意味だ。
素顔や実生活のイメージが浮かんでこない。
女優として理想ともいえよう。

井上真央は血液型が「O型」であり、それがいくらか関連するのかもしれない。
O型は最初にできた血液型とされる(不確か)。
概して“おっとり”しており、控え目である。
根は保守的か。

井上真央は、役者の仕事に対して誠実だ。
頑固であり、簡単に納得しない。
ぎりぎりまで考えたにもかかわらず、迷いを引きずりながら演技を行うことがある(そう見える)。
決して器用でないので、実力が端的に伝わってこない。
うまいのか下手なのか、どうも判断がつきかねる。
やはり不思議な魅力を持つ。

私事だが、妻がO型だ。
かなり単純な性格なので、いくらか分かったつもり。
それでも周りからは分かりにくく映るのでは…。

おそらく、典型的なO型は、普段でも一人でも“そのまま”なのだ。
内面をつかまえにくいこともあり、ときに聡明なO型は“腹黒い”かのような印象を受ける。
が、たいてい裏も表もない・・・。

井上真央は、やはり朝ドラ「純情きらり」の宮崎あおい(O型)と並び、20代半ばの有力女優である。
二人とも子役を経験した。
よいライバル。
井上真央は「宮崎あおい」みたいな明快な激しさがない。
宮崎あおいはおっとりしていても、自分を投げ出してしまう“凄み”がある。
それは役者が演技を拒絶することだ。
井上真央はエネルギーがより内向しやすい。

「日舞(日本舞踊)」が特技という井上真央がNHK大河ドラマに出演するのは時間の問題だ。
時代劇も実に似合いそうだ。
また、今後、「舞台」への傾斜を強めていくのでは・・・。

私は、きわめて息の長い女優になると思う。
井上真央が明治出身、横浜出身ということもあり、応援している。

                       ◇

10月3日(月)に放送が開始される朝ドラ「カーネーション」。
尾野真千子がヒロイン・小原糸子を演じる。
「おひさま」の高視聴率を受け、出演者にも制作陣にも大きなプレッシャーがかかっているはずだ。

                      ◇◆◇

井上真央と朝ドラ「おひさま」に関するブログは以下のとおり。

⇒2011年9月18日「井上真央のおでことえくぼ、華と存在感…実力派」はこちら。

2011年8月27日「平原綾香が歌うおひさま主題歌…あなたは私の軌跡」はこちら。

⇒2011年8月25日「おいでなさんし…井上真央と高良健吾のそば屋「丸庵」」はこちら。

⇒2011年8月24日「井上真央と高良健吾の呼吸…本物の夫婦のなごみ」はこちら。

⇒2011年8月22日「おひさま脚本家・岡田惠和、庶民の幸せを描く手腕に感心」はこちら。

⇒2011年7月18日「井上真央と松下奈緒、プライド激突、視聴率一騎討ち!」はこちら。

⇒2011年6月28日「井上真央と寺脇康文、おひさまに見る昔の父と娘」はこちら。

⇒2011年6月21日「井上真央、迷いを引きずった演技、おひさまに疑問」はこちら。

⇒2011年6月6日「井上真央、おひさまの陽子、八日目の蝉の恵理菜」はこちら。

⇒2011年5月24日「井上真央は演技に集中していない…おひさまヒロイン」はこちら。

⇒2011年5月21日「斉藤由貴のやかましさ、若尾文子のあでやかさ…おひさま」はこちら。

⇒2011年5月10日「おひさま感想…井上真央の演技、岡田惠和の脚本」はこちら。

⇒2011年5月9日「おひさまオープニング、視聴率を捨てる心地よさ」はこちら。

⇒2011年5月8日「おひさま、てっぱん、ゲゲゲの女房の視聴率比較」はこちら。

⇒2011年5月7日「井上真央と若尾文子、二人の須藤陽子の演技」はこちら。

⇒2011年5月4日「井上真央・おひさま、セーラー服と庶民顔」はこちら。

⇒2011年4月16日「井上真央おひさまの安全運転…朝ドラ視聴率低下」はこちら。

⇒2011年4月11日「おひさま陽子…伊那中・西駒登山、直小・妙高登山」はこちら。

⇒2011年4月9日「井上真央、謎めいた内面…おひさまヒロイン」はこちら。

⇒2011年4月8日「瀧本美織がおひさまヒロインを演じたら・・・」はこちら。

⇒2011年4月7日「八木優希のおかっぱ頭…おひさま陽子の子役」はこちら。

⇒2011年4月5日「おひさまの舞台、安曇野の自然の美しさ」はこちら。

⇒2011年4月4日「井上真央・おひさま、日本を明るく照らす」はこちら。

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和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

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