グランプリ(GP)シリーズ「ロシア杯」
山下真瑚は 210点前後で2位か

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第2戦「スケートカナダ」の女子シングル。
山下真瑚はショートプログラム(SP) 66.30点で3位からフリースケーティング(FS)136.76点で2位、合計203.06点で2位に入りました。
優勝したロシアのエリザベータ・トゥクタミシェワは203.32点でしたので、0.26点差です。
ほんのわずかな加点で表彰台の頂点に立てました。

FSでは高さのあるジャンプと優雅なスケーティングで彼女なりの「蝶々夫人」の世界観を演じました。
高難度ジャンプも軽々と決め、スピンでも魅せました。
最終滑走でしたが強心臓のせいが、ほぼノーミスで滑り終えました。
観客が惜しみない拍手を送りました。

山下真瑚はもっとスピードを出し、もっと大きく滑りたかったはずですが、アイスホッケー用のリンクが狭くてかわいそうでした。
(フィニッシュポーズは静止時間を長めに取ったほうがいい。)

ほんとうでしょうか、試合後に「メダルを取れると思っていなかった」と語りました。
初出場での2位は、2005年中国杯の浅田真央、2015年スケートアメリカの宇野昌磨に並んで日本選手でトップでした。
また、日本選手としては初めて平昌五輪銀メダリスト、ロシアのエフゲニア・メドベージェワを国際スケート連盟公認大会で上回りました。
(むろん彼女は本調子でありませんでした。)
宇野昌磨と同じ樋口美穂子コーチが「予想以上の結果。 120点」とコメントしました。

次戦は11月16〜18日にモスクワで行われるGPシリーズ第5戦「ロシア杯(大会)」です。
自身も期待し、ファンも注目しますからプレッシャーがかかります。
GPファイナル進出が現実味を帯びる大一番になりますが、それでも緊張せずに力を出し切ることができるのでしょうか。

コンディション不良のためにスケートカナダで出遅れた樋口新葉、平昌五輪金メダリスト、ロシアのアリーナ・ザギトワが出場します。
樋口新葉の出来によりますが、おそらく2位に入るには 210点前後の得点が必要でしょう。
伸び盛りの山下真瑚といえど、スケートカナダの出来に7点ほど上積みするのは容易でありません。

また、私は山下真瑚が絶対に1位になれないなどと思っていません。
ちなみに、GPシリーズ初出場2位の浅田真央は2戦目で1位になり、その勢いのままGPファイナルで優勝を収めました(2005年)。
表彰台の頂点に駆けのぼれば痛快ですが、さすがにアリーナ・ザギトワには敵わないでしょう。

category:山下真瑚ブログはこちら。

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山下真瑚に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年11月2日「山下真瑚は一生懸命さが伝わってこない」はこちら。

⇒2018年11月1日「山下真瑚と村上佳菜子、女子フィギュア新星の鮮烈デビュー」はこちら。

⇒2018年10月27日「山下真瑚はスケートカナダで表彰台へ、ブレイクの予感」はこちら。

⇒2018年3月14日「山下真瑚がフィギュア世界ジュニアで銅メダル」はこちら。

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