コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

山本むつみ

松下奈緒、「青空」をしっとりとセクシーに歌う

私は企業での教育指導などが続く都心出張中、疲労がどんどん溜まってきた。
連日、午前9〜10時から午後5〜6時まで立ちっ放し、しゃべりっ放し。
かなりの大声を出すので、腰から背中にかけて重い負荷がかかる。
ちょっとした動作にも支障を来すほど腰痛と背筋痛が悪化していた。

水曜日、丸の内の業界最大手企業で「提案営業研修(ソリューション研修)」を行った。
途中、痛みが高じ、生ゴムの腰痛ベルトをスーツ(スラックス)の上から巻いた。
見てくれなどかまっていられない。
寅さん講師。
そして、ヘロヘロになりながら乗り切った。
東京駅至近のホテルの自室に這うように戻り(身をかがめられず、タクシーに乗るのが怖い)、体を休めようと仮眠を取った。

1時間ほど経った午後8時頃、腰に激痛が走って目が覚めた。
どうやら寝返りを打ったようだ。
ベッドで体を起こすことはもちろん、体の向きを変えることもできない。
私はこれまでに幾度かひどいぎっくり腰を経験してきたので、事の重大さが分かった。
来週一杯、講演やセミナー、研修のスケジュールがびっしりで、絶対に休むわけにいかない。

おそらく蓄積疲労によるぎっくり腰。
私はまったく動けず、トイレにも行けない。
木曜日の朝はクライアントまでたどり着けない。
介護が必要な状態・・・。

そこで、枕元のケータイ(スマホ)を探り、妻に電話をかけた。
幸いベッドが広くて二人眠れるので、泊まってもらうことにした。
午後11時頃、到着。
中山式のコルセットと痛み止めをもってきてくれた。
医者の薬が残っていたのだ。
私はあまりの痛みで、夕食も翌日の朝食も口にできない。

結局、木曜日はバンテリンをあちこちに貼り、痛み止めを多めに飲み、さらにコルセットできつく締め、その上に生ゴムベルトをきつく巻いて出かけた。
腰回りをがちがち(二重)に固めると、痛みがいくらか和らいだ。
結局、立ちっ放し、しゃべりっ放し。

来週は5日間の福岡出張も含まれるので、大変・・・。

                       ◇

NHK朝の連続テレビ小説(朝ドラ)の視聴率復活の立役者となった松下奈緒。
彼女主演の「ゲゲゲの女房」が2012年4月2日(月)からBSプレミアムで再放送されている。
全156回。
本放送そのままというのは、NHKの英断だ。
何せグループ会社(?)でDVDを販売している。
毎週月曜日〜土曜日、午前7時15分〜30分。

「ゲゲゲの女房」は、漫画家の夫・村井茂をひたむきに支える妻・村井布美枝の奮闘記である。
山本むつみ脚本(武良布枝原作)が面白かったし、松下奈緒が素敵だった。
向井理との長身コンビも新鮮だった。

私は再放送を見たかったが、朝の時間帯は絶望的だ。
また、BSプレミアムはホテルのテレビで映らない(おそらく)。
自宅にいたとしても、自室のテレビで映らない。
NHK総合の深夜の時間帯は難しかったのかなぁ…。

⇒2010年9月30日「松下奈緒主演『ゲゲゲの女房』完全再放送を望む」はこちら。

このブログで取りあげたが、私が先だって見たNHK総合「SONGS」に松下奈緒が出演していた。

3歳でピアノを始め、東京音楽大学で腕を磨いた。
作曲家として映画音楽のプロデュースも手がけた。
近年は歌手として活動の幅を広げている。

SONGSでは、デビュー後初めて故郷・兵庫県川西市を訪ねた。
母校の小学校で、「ゲゲゲの女房」の主題歌「ありがとう」を弾き、児童を喜ばせた。

⇒2012年6月1日「松下奈緒『ありがとう』ピアノソロ演奏…SONGS」はこちら。

私は番組で松下奈緒が歌ったのにはびっくりした。
SONGSなので当たり前か。
しかも、うまい。
さらに、声も歌唱も魅力的である。
しゃべりの声とかなり印象が違う。

いまネットで調べたら、「青空」。
作詞・作曲は彼女でなく、川村結花。
楽曲のせいだろうが、しっとりとしてセクシー。
富士通ゼネラル「nocria」CMソングになっているようだ。
2月発表のアルバム「for me」に収録されている。

松下奈緒は多才だ。

                      ◇◆◇

松下奈緒と朝ドラ「ゲゲゲの女房」に関するブログは以下のとおり。

⇒2010年5月8日「ゲゲゲの女房…蘇る前妻との初デート」はこちら。

⇒2010年5月19日「松下奈緒、ゲゲゲの女房を好演する」はこちら。

⇒2010年5月20日「ゲゲゲの女房、小銭入れが空っぽの極貧」はこちら。

⇒2010年5月30日「ふすま一枚の地獄…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年6月6日「ゲゲゲ原稿料を払ってもらえない」はこちら。

⇒2010年6月8日「松下奈緒と向井理が好演…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年6月12日「松下奈緒 ゲゲゲの女房 人気シーン」はこちら。

⇒2010年6月14日「ゲゲゲゲラが出た…私は初校で校了」はこちら。

⇒2010年6月17日「ゲゲゲ、人気ラーメン店の行列が消えた」はこちら。

⇒2010年7月5日「向井理の好演、村井茂の名言…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年7月15日「ゲゲゲ水木しげる、少年マガジンデビュー」はこちら。

⇒2010年7月17日「ゲゲゲ水木しげる、テレビくん児童漫画賞受賞」はこちら。

⇒2010年7月24日「水木プロダクション旗揚げ…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年7月31日「ボチェッリが歌う吉岡聖恵・ありがとう」はこちら。

⇒2010年8月5日「水木プロダクション異様な活気…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年8月9日「ゲゲゲの鬼太郎へ題名変更…主題歌もヒット」はこちら。

⇒2010年8月11日「水木プロダクション…アシスタント人件費」はこちら。

⇒2010年8月12日「いじめ…有名人の子の苦悩(ゲゲゲの女房)」はこちら。

⇒2010年8月14日「妖怪いそがし、家庭を顧みない水木しげる」はこちら。

⇒2010年8月18日「漫画家・水木しげる、締め切りの地獄と天国」はこちら。

⇒2010年8月20日「職業人生に締め切りを設けよ…水木しげるの教え」はこちら。

⇒2010年8月20日「松下奈緒は号泣、向井理は手料理…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年8月21日「芸術への憧れを捨て、フリーランスのプランナーへ」はこちら。

⇒2010年8月21日「松下奈緒の美しさ…思い出のメロディー司会&演奏」はこちら。

⇒2010年8月22日「苦労人・水木しげる、作品づくりの姿勢と執念」はこちら。

⇒2010年8月23日「松下奈緒、偏差値39の衝撃、バスト86の疑問」はこちら。

⇒2010年8月25日「人生の教科書・ゲゲゲの女房…仕事・夫婦・家族」はこちら。

⇒2010年8月26日「心の太鼓を打ち鳴らせ…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年8月28日「松下奈緒・ゲゲゲの女房・撮影秘話…あさイチ」はこちら。

⇒2010年8月29日「松下奈緒&向井理、ゲゲゲの女房の平均視聴率」はこちら。

⇒2010年8月30日「松下奈緒・ゲゲゲの女房、大ヒットの立役者」はこちら。

⇒2010年8月30日「職業人生、それは長いデコボコ道を行くこと」はこちら。

⇒2010年8月31日「水木しげるプロダクション倒産危機…仕事激減」はこちら。

⇒2010年9月1日「水木しげる大スランプ、自信喪失…仕事がない」はこちら。

⇒2010年9月2日「水木しげるの異変、村井布美枝(武良布枝)の苦悩」はこちら。

⇒2010年9月3日「水木しげるスランプの原因…先生商売の落とし穴」はこちら。

⇒2010年9月3日「水木夫婦ゆかりの地巡り…清水ミチコ、松下奈緒」はこちら。

⇒2010年9月4日「水木しげる作品・自宅・プロダクション…調布名物」はこちら。

⇒2010年9月6日「水木しげる、復活へのノロシ…スランプ脱出」はこちら。

⇒2010年9月7日「水木しげるの漫画家魂、妖怪研究家の名声」はこちら。

⇒2010年9月8日「水木しげる渾身妖怪画、点々アシスタント万歳!」はこちら。

⇒2010年9月9日「水木プロダクション爆笑アシスタント募集広告」はこちら。

⇒2010年9月10日「調布・水木プロダクション社長…家族経営の幸せ」はこちら。

⇒2010年9月11日「鳥取境港と島根安来…ゲゲゲの女房観光ブーム」はこちら。

⇒2010年9月12日「水木しげる、フリーランスの恐怖…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年9月14日「ありがとう…いきものがかりゲゲゲの女房主題歌」はこちら。

⇒2010年9月15日「竹下景子・イカルと風間杜夫・イトツ…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年9月16日「村井藍子は教員、松下奈緒はスタジオパーク」はこちら。

⇒2010年9月17日「松下奈緒が向井理への思いを打ち明けた」はこちら。

⇒2010年9月18日「紅白司会は松下奈緒と福山雅治? 向井理?」はこちら。

⇒2010年9月19日「大杉漣プロフィール…小松島中学・城北高校出身」はこちら。

⇒2010年9月20日「松下奈緒と向井理の魅力と伸び代、居場所」はこちら。

⇒2010年9月21日「長女村井藍子・青谷優衣、次女喜子・荒井萌」はこちら。

⇒2010年9月22日「大杉漣に感動…松下奈緒と向井理の教育係」はこちら。

⇒2010年9月23日「水木プロダクション創立20周年記念謝恩パーティー」はこちら。

⇒2010年9月24日「ゲゲゲ松下奈緒から、てっぱん瀧本美織へ」はこちら。

⇒2010年9月24日「水木しげる夫妻(武良茂・布枝)の自然体」はこちら。

⇒2010年9月25日「ゲゲゲの女房エンディング…松下奈緒&向井理」はこちら。

⇒2010年9月26日「ありがとう『ゲゲゲの女房』アゲイン(全記事)」はこちら。

⇒2010年9月27日「涙にくれた一日・・・『ゲゲゲの女房』完結」はこちら。

⇒2010年9月28日「松下奈緒が『ゲゲゲの女房』を振り返った」はこちら。

⇒2010年9月29日「松下奈緒と向井理、ゲゲゲの女房の演技に思う」はこちら。

⇒2010年9月30日「松下奈緒主演『ゲゲゲの女房』完全再放送を望む」はこちら。

⇒2010年11月2日「吉岡聖恵・ありがとう…いきものがかりライブ」はこちら。

⇒2010年11月5日「松下奈緒の紅白司会、水木しげるの文化功労者」はこちら。

⇒2010年11月13日「大杉漣、演技への怒涛の情熱とエネルギー」はこちら。

⇒2011年7月18日「井上真央と松下奈緒、プライド激突、視聴率一騎討ち!」はこちら。

⇒2011年10月12日「松下奈緒、朝ドラ視聴率・朝ドラ人気回復に最大の貢献!」はこちら。

⇒2011年10月18日「松下奈緒・瀧本美織・井上真央・尾野真千子…朝ドラヒロイン素顔」はこちら。

⇒2012年4月10日「松下奈緒・ゲゲゲの女房、堀北真希・梅ちゃん先生の人気」はこちら。

⇒2012年6月1日「松下奈緒『ありがとう』ピアノソロ演奏…SONGS」はこちら。

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松下奈緒、ゲゲゲの結婚願望

NHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」。
ヒロインの松下奈緒が9月16日に「スタジオパークからこんにちは」に出演した。
この朝ドラが終わりかけていた頃。
たったいま、そのアンコール特集が放送された。
私は当日の様子と内容をこのブログに綴った。

⇒2010年9月17日「松下奈緒が向井理への思いを打ち明けた」はこちら。

松下奈緒(村井布美枝)は向井理(村井茂)と夫婦生活を演じるなかで「結婚願望」が強まった。
向井理に対する、ということでなかろう(おそらく)。
夫婦のよさ、さらに家族のよさが実感として分かったのだ。
「ゲゲゲの女房」では二人のかわいい娘を授かった。

松下奈緒は10カ月間、朝から深夜まで撮影が続いたため、NHKの職員食堂のメニューを食べ尽くしたらしい。

松下奈緒は「スタジオパーク」に出演した当時、クランクアップ直後の興奮が残っており、雄弁だった。
私にとり懐かしい再放送だ。

そこで、「松下奈緒が向井理への思いを打ち明けた」と題する2010年9月17日のブログから一部分を以下に抜き出した。

                       ◇

NHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」。
「・・・好きでした」。
きのうの「スタジオパークからこんにちは」で、松下奈緒が向井理への思いを打ち明けた。
どのような意味合いで口にするにせよ、勇気のいる言葉だ。
私は年甲斐もなく、ドキドキ…。

高視聴率を誇るだけに、通路は大変な人だかり。
熱烈な拍手で迎えられた。

松下奈緒によれば、「ゲゲゲの女房」は8時に皆でオンエアを見てから撮影へ。
なるほど、すーっと入っていきやすい。
向井理とは、ドラマでの夫婦関係の深まりとともに親しみが増していった。
当初は、村井茂と村井布美枝が結婚に至った経緯を踏まえ、他人行儀な雰囲気が漂うよう、会話を交わすことも控えた。
二人の隔たりを大切にした。

松下奈緒は「向井さん」でなく「お父ちゃん」と呼んでいたらしい。
収録期間という断りがついたが、「向井さんが好きでした」。
そこまでこのドラマにのめり込んでいた。
また、子役を含め、ほんとうの家族のような“絆”が育まれていった。
さらに、夫婦を支えてくれた周囲の人たちとも…。
山本むつみのシナリオ(脚本)の魅力がそれくらい大きく、すべての出演者を虜にした。
元をたどれば、武良茂と武良布枝の半生が波乱万丈であり、しかもそれを乗り越えて漫画史上に立派な功績を残したからだ。
夫婦はどのような苦難に直面しても、決して勇気と誇りを失わなかった。

松下奈緒は視聴者の質問に答え、好きな男性のタイプも教えてくれた。
「とにかく、らくな人がいいですね」。

なお、番組では「ゲゲゲの女房」の思い出の名場面がいくつか紹介された。
向井理も映像で出演し、松下奈緒が右腕を取った感触がいまだに残っていると明かした。
力がこもっていたのだ。
私がこの朝ドラでもっとも感動した例のシーン。
実は、向井理も感動していた。

⇒2010年6月12日「松下奈緒 ゲゲゲの女房 人気シーン」はこちら。

松下奈緒が村井布美枝と一体化し、しかも村井茂と本物の夫婦になった瞬間である。
夫を守ろうとする凄まじい気迫が画面から伝わってきた。
交際なし、見合い直後の結婚から始まった二人だったが、互いの信頼と愛情は揺るぎないものへ…。

番組では、テーマソング(主題歌)「ありがとう」のピアノバージョンが披露された。
松下奈緒は作曲家、ピアニストだ。
ちなみに、肩書は「女優・アーティスト」。

⇒2010年9月14日「ありがとう…いきものがかりゲゲゲの女房主題歌」はこちら。

「ゲゲゲの女房」が終わると、私は気が抜けてしまいそう。
毎日見られないが生活の張り、心の支えになってきた。
朝ドラに限らず、私が見たすべてのドラマのなかでもっとも印象に残っている。
自分の半生の苦闘に通じるところが多く、胸に響いた。

大きな楽しみを失い、途方に暮れる人が大勢現れるのでなかろうか・・・。

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涙にくれた一日・・・「ゲゲゲの女房」完結

山本むつみ脚本、松下奈緒主演のNHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」が完結した。

きょうの朝から放送はなし。
気づくともう夜。
私は一日、涙にくれていたことになる。

三度の食事を取るほかは、何もする気が起こらない。
夕食だって、いつもなら2回おかわりするイシイのミニハンバーグ入りカレーライス。
それがさっぱりノドを通らず、1回のみ。
ほおがこけてしまった。

私ははたして立ち直れるだろうか・・・。

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松下奈緒・ゲゲゲの女房、大ヒットの立役者

NHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」。
視聴率も好調であり、最近の朝ドラのなかでは大ヒットと呼んでよかろう。
松下奈緒と向井理のキャスティングと演技もさることながら、脚本(シナリオ)の出来が大きな要因になっている。
内容が面白く、しかも深い。
シナリオを担当した山本むつみは、間違いなく立役者だ。

私はウィキペディアで、この朝ドラが誕生した経緯を知った。
妖怪漫画の第一人者・水木しげる(武良茂)の夫人ということで、何かと注目された武良布枝。
きっかけは、彼女がインタビューで発した「終わりよければすべてよしです」という言葉だった。

これに実業之日本社の編集者が飛び付いた(インタビューが同社の雑誌だったのか?)。
武良布枝に対し、それをタイトルにした自伝を書かないかと持ちかけたのだ。
そこから執筆が始まったのが、原案となった『ゲゲゲの女房』である。
さらにこの自伝のドラマ化を山本むつみが望み、脚本を書いた。
こうした偶然が重なり、会心作が生まれた。

「終わりよければすべてよし」。
自分を信じ、相手を信じ、家族を信じ、周囲を信じ、懸命に人生を歩みつづけた武良布枝がこの言葉を用いるとき、重みが増す。
言い尽くせない感慨が込められている。

すべての苦労を受け止めたうえで、人生の最後にそう言えたらどんなにいいだろう。
人の罪を許す言葉でもある。

                       ◇

山本むつみは撮影終了後の8月20日、NHK放送センターで会見を開き、水木しげる夫妻との出会い、そして脚本執筆に関わる苦労などについて語った。

武良布枝は、水木しげるに「好きに書いてもらいなさい」と言われていたらしく、「面白いものをつくってください」と望んだ。
また、水木しげるが夢のなかに現れ、「あんまり格好よく書かんでええぞ」と言ってくれた。
二人とも作家という職業を分かっており、脚本家へ配慮を示した。

山本むつみは自伝を読み、「人生の幸不幸は入口で決まらない」と感じた。
メーンテーマは、夫や子ども、周囲など、人同士が寄り添って生きていくことの喜び。
いつの時代にも無数の村井布美枝がおり、それぞれの人生に輝きがある。
今シリーズのヒロインは、憧れでなく共感の対象だった。

山本むつみは、「自分の人生すべてを投下しないと太刀打ちできなかった」と明かした。
時代背景を調べるために2百冊以上の本を読んだ。
昔の日本映画もずいぶん見た。
紙芝居も学んだ。

山本むつみは朝ドラの脚本を書く魅力について、人間を掘り下げていけることを一番に挙げた。
が、しばらくの間は1年がかりの仕事を引き受ける気はないと…。
執筆は準備を含め、非常に大変だったようだ。

                       ◇

私は、ゲゲゲの女房は「人生の教科書」だと述べた。
この朝ドラに触れ、考えさせられたことは実に多い。
しかし、突き詰めれば次の3点になる。

1.仕事を続けていくことの厳しさ。
2.家族を養っていくことの大変さ。
3.関係を深めていくことの難しさ。

関係とは、夫婦の絆、親子の絆、兄弟の絆、親族の絆、そして友人や知人との交流である。

覚悟を決めなくては、よりよく生きていけない。
人生は長いデコボコ道だ。

                      ◇◆◇

人生の教科書「ゲゲゲの女房」に関するブログは以下のとおり。
ドラマの進行と私の半生を重ねたり照らしたりしながら、心の内を綴った。

⇒2010年5月8日「ゲゲゲの女房…蘇る前妻との初デート」はこちら。

⇒2010年5月19日「松下奈緒、ゲゲゲの女房を好演する」はこちら。

⇒2010年5月20日「ゲゲゲの女房、小銭入れが空っぽの極貧」はこちら。

⇒2010年5月30日「ふすま一枚の地獄…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年6月6日「ゲゲゲ原稿料を払ってもらえない」はこちら。

⇒2010年6月8日「松下奈緒と向井理が好演…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年6月12日「松下奈緒 ゲゲゲの女房 人気シーン」はこちら。

⇒2010年6月14日「ゲゲゲゲラが出た…私は初校で校了」はこちら。

⇒2010年6月17日「ゲゲゲ、人気ラーメン店の行列が消えた」はこちら。

⇒2010年7月5日「向井理の好演、村井茂の名言…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年7月15日「ゲゲゲ水木しげる、少年マガジンデビュー」はこちら。

⇒2010年7月17日「ゲゲゲ水木しげる、テレビくん児童漫画賞受賞」はこちら。

⇒2010年7月24日「水木プロダクション旗揚げ…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年7月31日「ボチェッリが歌う吉岡聖恵・ありがとう」はこちら。

⇒2010年8月5日「水木プロダクション異様な活気…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年8月9日「ゲゲゲの鬼太郎へ題名変更…主題歌もヒット」はこちら。

⇒2010年8月11日「水木プロダクション…アシスタント人件費」はこちら。

⇒2010年8月12日「いじめ…有名人の子の苦悩(ゲゲゲの女房)」はこちら。

⇒2010年8月14日「妖怪いそがし、家庭を顧みない水木しげる」はこちら。

⇒2010年8月18日「漫画家・水木しげる、締め切りの地獄と天国」はこちら。

⇒2010年8月20日「職業人生に締め切りを設けよ…水木しげるの教え」はこちら。

⇒2010年8月20日「松下奈緒は号泣、向井理は手料理…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年8月21日「芸術への憧れを捨て、フリーランスのプランナーへ」はこちら。

⇒2010年8月21日「松下奈緒の美しさ…思い出のメロディー司会&演奏」はこちら。

⇒2010年8月22日「苦労人・水木しげる、作品づくりの姿勢と執念」はこちら。

⇒2010年8月23日「松下奈緒、偏差値39の衝撃、バスト86の疑問」はこちら。

⇒2010年8月25日「人生の教科書・ゲゲゲの女房…仕事・夫婦・家族」はこちら。

⇒2010年8月26日「心の太鼓を打ち鳴らせ…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年8月28日「松下奈緒・ゲゲゲの女房・撮影秘話…あさイチ」はこちら。

⇒2010年8月29日「松下奈緒&向井理、ゲゲゲの女房の平均視聴率」はこちら。

◆書き加え1(8月27日)

還暦前年の私の実感では、「人生は山あり谷あり」でない。
谷あり谷あり。
そう、「人生は谷ばかり」。

だから、ささいなことにも喜びや誇り、幸せを感じられる。
自分を振り返り、苦しいときのほうが幸せに恵まれていた。
人のありがたさも身にしみる。

もっとも、「人生は山あり谷あり」の解釈が難しい。
山はいいとき(好調期)、谷は悪いとき(不調期)を意味するのか、私は判断がつかない。
人生、いいときもあれば、悪いときもあるさ。
これは、おもに谷での慰め。

それとも…。
人生、いいときの次は悪いときがやってくる。
人生、いいときに悪いときを忘れてならない。
これは、おもに山での戒め。

そうでなく…。
人生、苦難の連続。
これは、おもに生きる覚悟。

はたして?

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和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

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