私がロンドン五輪でもっとも熱くなったのは、競泳女子と競泳男子の400mメドレーリレー決勝だった。
どちらも最終泳者が猛追をかわしたレースだった。
日本はチームとしての結束力と総合力でメダルをつかんだ。
4選手はレースを振り返った。
鈴木聡美は「予選は伸びなかったので、決勝は渾身の力を振り絞った」と語った。
寺川綾は「自己ベストに及ばなかったが、メダルを取れたのでこんなに嬉しいことはない」と語った。
加藤ゆかは「チーム力は日本が一番と思っていたので、諦めずにつないだ」と語った。
上田春佳は「どきどきした。前の3人がいいところを出してくれたので、メダルを持ち帰りたいと思っていた」と語った。
◇
ロンドン五輪競泳女子400mメドレーリレーで日本は3分55秒73で銅メダルを獲った。
2000年シドニー五輪での銅メダル以来。
1人目の背泳ぎは100m銅の寺川綾。
2位でつないだ。
2人目の平泳ぎは200m銀、100m銅の鈴木聡美。
3位でつないだ。
3人目のバタフライは加藤ゆか。
前半から果敢に攻めて米国と豪州に食い下がり、3位でつないだ。
4人目の自由形は上田春佳。
一時は4位に落ちたが後半に盛り返し、ロシアと中国を振り切った。
加藤ゆかと上田春佳がプレッシャーを跳ね返し、チームは日本記録を更新した。
皆が抱き合い、喜びをかみしめた。
とくに印象的だったのは、寺川綾。
涙ぐみながら満面の笑顔で、スタンドに「ありがとう」と繰り返した。
◇
寺川綾は2月の合宿中に個人種目を100m一本に絞った。
日程からメドレーリレーに支障が生じるのを避けた。
個人で頑張るより、皆でメダルを目指したかった。
加藤ゆかと上田春佳は同じ平井門下生である。
日本は絆と執念で他のチームをしのぎ、タイムの不利を補った。
メドレーリレーで勝つために、鈴木聡美を加えた4人で話し合いを重ねてきた。
◇
ところで、競泳日本代表の平井伯昌ヘッドコーチは任期満了にともない、ロンドン五輪で退任する。
今大会で銀3個と銅8個の計11個のメダルを獲り、2004年アテネ五輪の計8個を上回り、戦後最多となった。
以下に、「北島康介に後輩が用意した花道…メドレーリレー銀メダル」と題する2012年8月9日のブログを収める。
◇◆◇
私がロンドン五輪でもっとも熱くなったのは、競泳女子と競泳男子の400mメドレーリレー決勝だった。
どちらも最終泳者が猛追をかわしたレースだった。
日本はチームとしての結束力と総合力でメダルをつかんだ。
レース後の松田丈志のインタビューがすべてを物語っていた。
「康介さんを手ぶらで帰らせるわけにいかないぞと、部屋の3人で話していた」。
入江陵介は個人のレースが終わった直後から、競泳代表27人が一つのリレーをすると語っていた。
北島康介はみんなのおかげと、感謝を口にした。
藤井拓郎は自分たちのレースができたと語った。
◇
ロンドン五輪競泳男子400mメドレーリレーで日本は3分31秒26で銀メダルを獲った。
銀以上は男女を通じて初。
2004年アテネ五輪、2008年北京五輪の銅メダルに続き、3大会連続のメダル。
1人目の背泳ぎは200m銀、100m銅の入江陵介。
2位につけた。
2人目の平泳ぎは北島康介。
8選手でただ一人の58秒台をマークし、米国のブレンダン・ハンセンを抜いて首位に躍り出た。
3人目のバタフライは200m銅の松田丈志。
米国のマイケル・フェルプスに抜かれたが、2位でつないだ。
4人目の自由形は藤井拓郎。
豪州の必死の追い上げを振り切った。
日本は史上最多の金メダルを獲ったマイケル・フェルプスを擁する米国に引けを取らない泳ぎを見せた。
互いに抱き合い、両手を突き上げて喜びを爆発させた。
感動的なシーンだった。
北島康介は集大成として臨んだ4度目の五輪で、3連覇に期待が集まった。
しかし、個人種目でメダルなしに終わった。
最後の400mメドレーリレーでのチーム一丸の結果を、心の底から喜んだ。
北島康介の背中を追いかけてきた後輩が最高の花道を用意してくれた。
◇◆◇
2012年ロンドン夏季五輪(オリンピック)に関するブログは以下のとおり。
⇒2012年8月9日「北島康介に後輩が用意した花道…メドレーリレー銀メダル」はこちら。
⇒2012年8月7日「日本競泳メダルラッシュ…浅田真央エアウィーブが貢献」はこちら。
⇒2012年8月5日「石川佳純はかわいい…日本卓球女子」はこちら。
⇒2012年8月4日「鈴木聡美は健康お色気系、寺川綾はセクシー系…競泳美女」はこちら。
⇒2012年8月3日「寺川綾と松下奈緒、身長と美貌を比べるなっ!」はこちら。
⇒2012年8月2日「三宅宏実と三宅義行…重いものを持ち上げるだけ」はこちら。
⇒2012年8月2日「内村航平、安全策の金メダル…ロンドン五輪・体操個人総合」はこちら。
⇒2012年8月1日「松本薫は猿か、人類か…柔道女子57kg級金メダル」はこちら。
⇒2012年7月27日「ロンドンオリンピック…日本金メダル予想」はこちら。
⇒2012年7月26日「なでしこジャパン、余裕の初戦勝利…ロンドン五輪」はこちら。
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どちらも最終泳者が猛追をかわしたレースだった。
日本はチームとしての結束力と総合力でメダルをつかんだ。
4選手はレースを振り返った。
鈴木聡美は「予選は伸びなかったので、決勝は渾身の力を振り絞った」と語った。
寺川綾は「自己ベストに及ばなかったが、メダルを取れたのでこんなに嬉しいことはない」と語った。
加藤ゆかは「チーム力は日本が一番と思っていたので、諦めずにつないだ」と語った。
上田春佳は「どきどきした。前の3人がいいところを出してくれたので、メダルを持ち帰りたいと思っていた」と語った。
◇
ロンドン五輪競泳女子400mメドレーリレーで日本は3分55秒73で銅メダルを獲った。
2000年シドニー五輪での銅メダル以来。
1人目の背泳ぎは100m銅の寺川綾。
2位でつないだ。
2人目の平泳ぎは200m銀、100m銅の鈴木聡美。
3位でつないだ。
3人目のバタフライは加藤ゆか。
前半から果敢に攻めて米国と豪州に食い下がり、3位でつないだ。
4人目の自由形は上田春佳。
一時は4位に落ちたが後半に盛り返し、ロシアと中国を振り切った。
加藤ゆかと上田春佳がプレッシャーを跳ね返し、チームは日本記録を更新した。
皆が抱き合い、喜びをかみしめた。
とくに印象的だったのは、寺川綾。
涙ぐみながら満面の笑顔で、スタンドに「ありがとう」と繰り返した。
◇
寺川綾は2月の合宿中に個人種目を100m一本に絞った。
日程からメドレーリレーに支障が生じるのを避けた。
個人で頑張るより、皆でメダルを目指したかった。
加藤ゆかと上田春佳は同じ平井門下生である。
日本は絆と執念で他のチームをしのぎ、タイムの不利を補った。
メドレーリレーで勝つために、鈴木聡美を加えた4人で話し合いを重ねてきた。
◇
ところで、競泳日本代表の平井伯昌ヘッドコーチは任期満了にともない、ロンドン五輪で退任する。
今大会で銀3個と銅8個の計11個のメダルを獲り、2004年アテネ五輪の計8個を上回り、戦後最多となった。
以下に、「北島康介に後輩が用意した花道…メドレーリレー銀メダル」と題する2012年8月9日のブログを収める。
◇◆◇
私がロンドン五輪でもっとも熱くなったのは、競泳女子と競泳男子の400mメドレーリレー決勝だった。
どちらも最終泳者が猛追をかわしたレースだった。
日本はチームとしての結束力と総合力でメダルをつかんだ。
レース後の松田丈志のインタビューがすべてを物語っていた。
「康介さんを手ぶらで帰らせるわけにいかないぞと、部屋の3人で話していた」。
入江陵介は個人のレースが終わった直後から、競泳代表27人が一つのリレーをすると語っていた。
北島康介はみんなのおかげと、感謝を口にした。
藤井拓郎は自分たちのレースができたと語った。
◇
ロンドン五輪競泳男子400mメドレーリレーで日本は3分31秒26で銀メダルを獲った。
銀以上は男女を通じて初。
2004年アテネ五輪、2008年北京五輪の銅メダルに続き、3大会連続のメダル。
1人目の背泳ぎは200m銀、100m銅の入江陵介。
2位につけた。
2人目の平泳ぎは北島康介。
8選手でただ一人の58秒台をマークし、米国のブレンダン・ハンセンを抜いて首位に躍り出た。
3人目のバタフライは200m銅の松田丈志。
米国のマイケル・フェルプスに抜かれたが、2位でつないだ。
4人目の自由形は藤井拓郎。
豪州の必死の追い上げを振り切った。
日本は史上最多の金メダルを獲ったマイケル・フェルプスを擁する米国に引けを取らない泳ぎを見せた。
互いに抱き合い、両手を突き上げて喜びを爆発させた。
感動的なシーンだった。
北島康介は集大成として臨んだ4度目の五輪で、3連覇に期待が集まった。
しかし、個人種目でメダルなしに終わった。
最後の400mメドレーリレーでのチーム一丸の結果を、心の底から喜んだ。
北島康介の背中を追いかけてきた後輩が最高の花道を用意してくれた。
◇◆◇
2012年ロンドン夏季五輪(オリンピック)に関するブログは以下のとおり。
⇒2012年8月9日「北島康介に後輩が用意した花道…メドレーリレー銀メダル」はこちら。
⇒2012年8月7日「日本競泳メダルラッシュ…浅田真央エアウィーブが貢献」はこちら。
⇒2012年8月5日「石川佳純はかわいい…日本卓球女子」はこちら。
⇒2012年8月4日「鈴木聡美は健康お色気系、寺川綾はセクシー系…競泳美女」はこちら。
⇒2012年8月3日「寺川綾と松下奈緒、身長と美貌を比べるなっ!」はこちら。
⇒2012年8月2日「三宅宏実と三宅義行…重いものを持ち上げるだけ」はこちら。
⇒2012年8月2日「内村航平、安全策の金メダル…ロンドン五輪・体操個人総合」はこちら。
⇒2012年8月1日「松本薫は猿か、人類か…柔道女子57kg級金メダル」はこちら。
⇒2012年7月27日「ロンドンオリンピック…日本金メダル予想」はこちら。
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