フィギュアスケート・グランプリ(GP)ファイナルが名古屋で行われます。
女子シングルで大会の直前に繰り上げ出場が決まった宮原知子が6日、会場でフリースケーティング(FS)「蝶々夫人」の曲をかけての通し練習に臨みました。
ルッツ−トウループの連続3回転ジャンプなどを決めています。
調子はかなりよさそうです。
復帰2戦目のGPシリーズ第6戦「スケートアメリカ」で素晴らしい演技を見せ、優勝を飾っています。
北米に残ってショートプログラム(SP)とFSの手直しを行い、12月4日に帰国したばかりです。
宮原知子はGPファイナルで2015年、2016年と連続で銀メダルを獲得しています。
金メダルでなかったので大きな注目を集めませんでしたが、実はこれは凄いことです。
今大会は1番手だったロシアのエフゲニア・メドベージェワがけがで欠場しており、優勝に色気が出ても不思議でありません。
ここで目立たなくてもいいので、私は地味に滑ってほしい。
宮原知子は平昌五輪代表最終選考会を兼ねる全日本フィギュアスケート選手権へ向けて、じっくりと調整を進められるはずでした。
私は「GPファイナル出場がマイナスにならなければ」と案じていますが、本人は「試合も一つの練習。場数を踏むいいチャンス」と捉えています。
⇒2017年12月2日「宮原知子、GPファイナル出場のマイナス」はこちら。
宮原知子はけがが回復し、ようやく練習を積めるようになりました。
危ないのは、体が動くようになったときでしょう。
つい無理をしてしまいます。
しかし、あくまでも五輪代表切符がかかる全日本選手権へのステップと位置づけています。
考え方がしっかりしており、大丈夫でしょう。
自分を信じ、五輪代表選考レースのライバルとなる樋口新葉の出来を気にしないことです。
◇
この日は国際オリンピック委員会(IOC)からロシアの平昌五輪出場禁止が発表されました。
⇒2017年12月6日「平昌五輪ロシア出場禁止も五輪旗での個人出場可能」はこちら。
宮原知子は「自分のことに精一杯で考えられない。でも、どの国の選手も五輪には出場してほしい」と語っています。
おそらくエフゲニア・メドベージェワもアリーナ・ザギトワも個人として出場してきます。
◆書き加え(12月8日)
30年近く選手の指導に携わってきた濱田美栄コーチは宮原知子を「辛抱の天才」と評しました。
知り尽くしているとはいえ、何と的確な表現なのでしょう。
「あれだけ真面目にコツコツ練習する子は初めて」と語っています。
その宮原知子は8日の公式練習で3回転ルッツ―3回転トウループ、3回転ループ、ダブルアクセルを次々と決めるなどノーミスの滑りでした。
私としては抑え気味に滑ってもらいたい気持ちもありますが、これだけ調子がよさそうだと期待してしまいます。
◆書き加え(12月8日)
先ほどSPが終わりました。
宮原知子は自己ベストに迫る 74.61点でした。
とても落ち着いて丁寧に滑っており、楽しんでいるように見えたくらいです。
しかし、全員が70点を超すハイレベルな戦いとなり、3位に留まっています。
樋口新葉も素晴らしい演技で 73.26点でしたが、5位に留まっています。
表情がとても硬かったのですが、冒頭のジャンプを決めて勢いに乗りました。
日本勢は二人とも上出来でした。
首位はカナダのケイトリン・オズモンドの 77.04点、2位はロシアのアリーナ・ザギトワの76.27点 でした。
FSでの勝負でしょう。
宮原知子も樋口新葉も表彰台に上る可能性を感じさせてくれました。
気が早いですが、平昌五輪代表は二人で決まりかな・・・。
◆書き加え(12月9日)
先ほどFSが終わりました。
宮原知子は 210点台に乗せましたが、残念ながら表彰台に届きませんでした。
私には1年弱のブランクがプラスになっているように思えます。
よく頑張りました。
平昌五輪代表切符のかかる全日本フィギュアスケート選手権までわずかです。
復帰後はGPファイナルへの繰り上げ出場など、スケジュールが過密になって疲労が蓄積しているはずです。
実績十分のベテランらしく、うまく調子を整えてほしいですね。
(といっても、まだ19歳です。)
◇◆◇
宮原知子に関するブログは以下のとおり。
⇒2017年12月2日「宮原知子、GPファイナル出場のマイナス」はこちら。
⇒2017年11月29日「宮原知子は2位に僅差の4位なら平昌五輪代表へ」はこちら。
⇒2017年11月28日「宮原知子へ全日本選手権2位狙いのすすめ」はこちら。
⇒2017年11月27日「宮原知子は全日本選手権2017へ復活をアピール」はこちら。
⇒2017年11月25日「宮原知子はスケートアメリカで 210点に届く」はこちら。
⇒2017年11月15日「宮原知子の復帰で平昌五輪代表争いは大混戦」はこちら。
⇒2017年11月14日「宮原知子は焦りを抑え、全日本選手権に合わせる」はこちら。
⇒2017年11月12日「宮原知子の復帰戦の演技に胸が熱くなる」はこちら。
⇒2017年11月10日「宮原知子がGPシリーズNHK杯で復帰する」はこちら。
⇒2017年10月9日「宮原知子は試練と競争を乗り越えて平昌五輪代表へ」はこちら。
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女子シングルで大会の直前に繰り上げ出場が決まった宮原知子が6日、会場でフリースケーティング(FS)「蝶々夫人」の曲をかけての通し練習に臨みました。
ルッツ−トウループの連続3回転ジャンプなどを決めています。
調子はかなりよさそうです。
復帰2戦目のGPシリーズ第6戦「スケートアメリカ」で素晴らしい演技を見せ、優勝を飾っています。
北米に残ってショートプログラム(SP)とFSの手直しを行い、12月4日に帰国したばかりです。
宮原知子はGPファイナルで2015年、2016年と連続で銀メダルを獲得しています。
金メダルでなかったので大きな注目を集めませんでしたが、実はこれは凄いことです。
今大会は1番手だったロシアのエフゲニア・メドベージェワがけがで欠場しており、優勝に色気が出ても不思議でありません。
ここで目立たなくてもいいので、私は地味に滑ってほしい。
宮原知子は平昌五輪代表最終選考会を兼ねる全日本フィギュアスケート選手権へ向けて、じっくりと調整を進められるはずでした。
私は「GPファイナル出場がマイナスにならなければ」と案じていますが、本人は「試合も一つの練習。場数を踏むいいチャンス」と捉えています。
⇒2017年12月2日「宮原知子、GPファイナル出場のマイナス」はこちら。
宮原知子はけがが回復し、ようやく練習を積めるようになりました。
危ないのは、体が動くようになったときでしょう。
つい無理をしてしまいます。
しかし、あくまでも五輪代表切符がかかる全日本選手権へのステップと位置づけています。
考え方がしっかりしており、大丈夫でしょう。
自分を信じ、五輪代表選考レースのライバルとなる樋口新葉の出来を気にしないことです。
◇
この日は国際オリンピック委員会(IOC)からロシアの平昌五輪出場禁止が発表されました。
⇒2017年12月6日「平昌五輪ロシア出場禁止も五輪旗での個人出場可能」はこちら。
宮原知子は「自分のことに精一杯で考えられない。でも、どの国の選手も五輪には出場してほしい」と語っています。
おそらくエフゲニア・メドベージェワもアリーナ・ザギトワも個人として出場してきます。
◆書き加え(12月8日)
30年近く選手の指導に携わってきた濱田美栄コーチは宮原知子を「辛抱の天才」と評しました。
知り尽くしているとはいえ、何と的確な表現なのでしょう。
「あれだけ真面目にコツコツ練習する子は初めて」と語っています。
その宮原知子は8日の公式練習で3回転ルッツ―3回転トウループ、3回転ループ、ダブルアクセルを次々と決めるなどノーミスの滑りでした。
私としては抑え気味に滑ってもらいたい気持ちもありますが、これだけ調子がよさそうだと期待してしまいます。
◆書き加え(12月8日)
先ほどSPが終わりました。
宮原知子は自己ベストに迫る 74.61点でした。
とても落ち着いて丁寧に滑っており、楽しんでいるように見えたくらいです。
しかし、全員が70点を超すハイレベルな戦いとなり、3位に留まっています。
樋口新葉も素晴らしい演技で 73.26点でしたが、5位に留まっています。
表情がとても硬かったのですが、冒頭のジャンプを決めて勢いに乗りました。
日本勢は二人とも上出来でした。
首位はカナダのケイトリン・オズモンドの 77.04点、2位はロシアのアリーナ・ザギトワの76.27点 でした。
FSでの勝負でしょう。
宮原知子も樋口新葉も表彰台に上る可能性を感じさせてくれました。
気が早いですが、平昌五輪代表は二人で決まりかな・・・。
◆書き加え(12月9日)
先ほどFSが終わりました。
宮原知子は 210点台に乗せましたが、残念ながら表彰台に届きませんでした。
私には1年弱のブランクがプラスになっているように思えます。
よく頑張りました。
平昌五輪代表切符のかかる全日本フィギュアスケート選手権までわずかです。
復帰後はGPファイナルへの繰り上げ出場など、スケジュールが過密になって疲労が蓄積しているはずです。
実績十分のベテランらしく、うまく調子を整えてほしいですね。
(といっても、まだ19歳です。)
◇◆◇
宮原知子に関するブログは以下のとおり。
⇒2017年12月2日「宮原知子、GPファイナル出場のマイナス」はこちら。
⇒2017年11月29日「宮原知子は2位に僅差の4位なら平昌五輪代表へ」はこちら。
⇒2017年11月28日「宮原知子へ全日本選手権2位狙いのすすめ」はこちら。
⇒2017年11月27日「宮原知子は全日本選手権2017へ復活をアピール」はこちら。
⇒2017年11月25日「宮原知子はスケートアメリカで 210点に届く」はこちら。
⇒2017年11月15日「宮原知子の復帰で平昌五輪代表争いは大混戦」はこちら。
⇒2017年11月14日「宮原知子は焦りを抑え、全日本選手権に合わせる」はこちら。
⇒2017年11月12日「宮原知子の復帰戦の演技に胸が熱くなる」はこちら。
⇒2017年11月10日「宮原知子がGPシリーズNHK杯で復帰する」はこちら。
⇒2017年10月9日「宮原知子は試練と競争を乗り越えて平昌五輪代表へ」はこちら。
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