きのうのブログ「憧れの湘南は大丈夫か?…東海地震巨大津波が市街地を襲う」に続いて・・・。

⇒2012年1月2日「憧れの湘南は大丈夫か?…東海地震巨大津波が市街地を襲う」はこちら。

このブログに対し、新年早々、縁起でもないと思った方がおられるでしょう。
しかし、家族や身内がそろう正月こそ、地震や津波の発生時の対応についてじっくりと話し合うべきだと、私は考えます。
東日本大震災を教訓にすると言うのはたやすいです。
が、それは行政の問題として片づけるのでなく、私たち一人ひとりの問題として捉えなくは意味も効果もありません。

                       ◇

さて、湘南は正月の風物詩「箱根駅伝」のコースになっています。
その開催が危ぶまれたのが、関東大震災が発生した1923年(大正12年)9月1日の年明けの大会でした。
当地は壊滅的な被害を受けました。
しかし、関係者とコース沿いの自治体・住民の尽力により、わずかにコースを変更しながらも開催にこぎ着けました。
そして、優勝を飾ったのが明治大学でした。
この地震は、きのうのブログで触れた「首都直下地震(南関東直下地震)」とも「東海地震」とも震源が異なります。
巨大地震の巣窟はいくつか存在するということです。

                       ◇

私はきのう、早朝から仕事をしながらも「箱根駅伝」が気になり、テレビをつけっ放しにしていました。
正式名称は、第88回東京箱根間往復大学駅伝競走。
私は事前予測を知りませんでしたが、今年は早稲田大学・東洋大学・駒澤大学の3校を中心に優勝争いが展開されると思っていました。
5年間在籍した明治大学(中退なので母校と呼べない)を応援していますが、やはり関心は往路の最終区間、箱根の山のぼりです。
標高差 864メートルを一気に駆け上がる“天下の険”。
新・山の神「柏原竜二」の走りも今年が見納めになりますので・・・。

「箱根駅伝」をテレビで楽しむ側からすれば、東洋大学が5区でトップから5分弱の遅れでタスキリレーを受ける展開がもっとも面白いです。
柏原竜二が前を走る選手を並ぶ間もなく追い抜いていくサマは圧巻です。

今年の往路は私の期待(?)に反し、東洋大学が初めて5区にトップで入ってきました。
私は、柏原竜二は追いかける展開が得意だと考えていました。
これは案外、走りにくいかもしれない…。
柏原竜二は大会前に自身が持つ区間記録更新(1時間17分8秒)を口にしていましたが、その可能性は薄れた…。

私の心配をよそに、柏原竜二は素晴らしい快走を見せました。
彼はトップでのタスキリレーに「走る前から涙が出そうになった」と振り返りました。
結局、1時間16分39秒の驚異的な区間新記録を樹立し、史上8人目の4年連続区間賞を獲得しました。
5区では1974〜1977年の大東大学・大久保初男以来の快挙です。
柏原竜二はやはり怪物でした。

私が意外だったのは、「山の神」と呼ばれたのは大久保初男でなく、順天堂大学の今井正人ということでした。
2004年の1年生ではエース区間の2区を走り、2005年の2年生から5区に回って3年連続区間賞を獲得しました。
今井正人と柏原竜二はともに福島県浜通りの出身です。

東洋大学は2年ぶりの総合優勝を狙っています。
昨年は早稲田大学に21秒という史上最少の差で敗れました。
全員が悔しさを胸に、王座奪回を誓って厳しい練習を積んできました。
そして、その東洋大学を引っ張ってきたのが、キャプテンの柏原竜二でした。

1、2年生では区間新記録をあっさりとマークしましたが、3年生の昨年は春先に右ひざを故障して万全の状態で臨むことができませんでした。
柏原竜二はトップでタスキリレーを受けたこともあり、2位以下に5分以上の大差をつけて往路のゴールテープを切りました。
何度かこぶしを突き上げながら…。
有終の美を飾りました。

                       ◇

箱根駅伝の出場校から名前が消えていた明治・・・。
ところが、復活を果たし、年々順位を上げてきました。
また、ラグビーも最悪期を脱しつつあります。
私は今年の箱根駅伝をかなり楽しみにしていました。

明治大学は往路の最終区間で早稲田大学と抜きつ抜かれつの2位争いを繰り広げました。
惜しくも3位になりましたが、健闘しました。

いまインターネットで調べたら、明治大学は3強の牙城を崩すダークホースとされていました。
私は知りませんでした。

4年生の鎧坂哲哉は昨年7月、ロンドン五輪1万メートルの参加標準記録Aを突破し、日本学生記録を更新しました。
箱根駅伝での快走に大きな期待が寄せられていましたが、昨年11月以降に座骨神経痛を訴え、レース前に往路から外れました。
それでも5選手がエースの欠場をカバーしました。
鎧坂哲哉は最終10区を走るとのこと。
賭けに近い選手起用のようにも思いますが・・・。
ぜひ頑張ってほしい!

先ほど「箱根駅伝」の復路がスタートしました。
往路で大きな貯金をつくった東洋大学は勝負の定石を無視し、6区、7区と、選手は最初から飛ばしています。
それくらい酒井俊幸監督は選手に信頼を寄せているのでしょう。
これは明らかに復路優勝、つまり完全優勝を狙っています。
はたして?

◆書き加え1(1月4日)

鎧坂哲哉が逆転で3位に飛び込みました。
明治大学はよく頑張りました。
3位と4位では印象がまったく違います。

が、鎧坂哲哉の走りをもうちょっと映してほしかったです。
昨年の王者・早稲田大学をいつ逆転したかも分かりませんでした。
あんまりです・・・。

あの展開では、最終区間の最大の焦点は3位争いだったと思います。
5位以下と大きな差があり、しかもシード権争いに早めにメドがつきましたから・・・。
私は怒っています。

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