コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

成長持続

企業再生の専門家…支出削減(リストラ)でなく収入増加による立て直し

リーマンショックから抜け出しかけた年初、盛り場にも賑わいがいくらか戻りつつあった。
その矢先の「東日本大震災」の発生・・・。

いまやユーロ危機なども響き、日本は株価の下落と円高の進行が止まらない。
後者はマスコミで「歴史的な円高水準」と呼ばれるほど…。

私は大都市を中心に、さまざまな企業に伺っているが、2011年度上期の業績は冴えない。
実感としては明らかに「不況」である。
政府の景気判断はピンと来ない。

                       ◇

さて、私は東京駅歩0分の「丸の内経営サロン」で社長など経営層を対象とした個別営業相談に応じている。
9月の中旬〜下旬と、問い合わせや申し込みが数社から寄せられた。

私は「企業再生」の専門家と自負する。
その際にもっともこだわっているのは、支出削減(リストラ)でなく収入増加による数字(収支)の立て直しである。
要は、営業のテコ入れを成し遂げる。
おもに「教育」を通じた成員の意識・行動改革により、組織風土の刷新、業績の拡大、成長の持続を支援する。
これまで業種や規模を問わず、多くの顧問先(クライアント)をいわゆる“営業が強い会社”に甦らせてきた。

実は、支出削減(リストラ)は即効性と確実性が高い。
ただし、対象はおもに社員など従業員(人間)になり、その向こうに家族がいるかもしれない。
概して、彼らの生活の基盤を奪う。
私はそうした手法を用いない。

ところが、このところの相談はしばらく話を聞いていて、自分の手に負えないと感じるものが増えた。
数年どころか十年前後、業績が落ち、歩調を合わせるように規模(社員数)が縮んでいる。
が、何とか会社が回っていたので、これといった手立てを講じていない。
つまり、この間、何もしてこなかった・・・。
なかでも社員数が50名以下の中小企業では無気力な社長が珍しくなくなった。
会社を畳もうにも畳めないのに、業績を諦めている。

収入増加はそれなりに時間がかかる。
それも当事者がやり方を思い切って変えるという覚悟を決めることが前提になる。
従来の営業(自分)の全否定だ。

相談は、そうした取り組みが間に合わないと思われる企業がほとんど。
そもそも業績をすぐによくできるという発想がおかしい。

会社が倒産しそうというような切羽詰まった状態では、私に果たせる「貢献」はゼロ・・・。
夏場以降、手遅れとは決めつけられないが、それに近い相談が多くて戸惑っている。

いよいよ2011年度下期。
依然として復興需要に期待する声が根強いが、景気が一段と悪化するとリストラの嵐が吹き荒れるのでないか。
社員を首にしたくなければ、余力を使い切らないうちに相談に来ていただきたい。

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社長講演…福島県商工会連合会

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私は9月8日(月)に福島県商工会連合会中通り広域指導センターが主催する講演会でトップセミナーを行う。
テーマは「営業変革による成長持続」、対象は製造業ほか中小企業の経営層、場所は郡山「ビッグパレットふくしま」、私の持ち時間は2時間。
中通りとは、会津若松出身の妻によれば、横長の福島県を縦に3分した場合の真ん中の呼称らしい。

郡山は何度も訪れたが、あれから30年の歳月が流れた。
仕事でいい思い出があり、とても懐かしい。
すでに大都市だったが、街の様子はどう変わっただろうか。
まだ東北新幹線がなかった。

事務局の方が熱心に私を誘ってくれた。
電話の向こうから、地元企業に対する愛情と危機感が伝わってくる。
「とても厳しいです」。
さらに、近い将来もっと深刻になると考えているようだ。
先方の希望は、営業の知識や方法に関するレクチャーではなかった。
「参加者の気づきを促してほしいのです。営業の必要性や重要性がどこまで分かっているか…」。
そう言われたら、の出番である。
二つ返事でお引き受けした。

図抜けた技術や製品を持っていれば別だが、そうしたところはまずない。
しかも、大半は看板もブランドもない中小企業である。
注文を待っていて飛び込んでくるはずもない。
顧客の引き合いが年々減りつづけるなか、それでは「座して死を待つ」に等しい。
倒産や廃業は時間の問題だ。

昨今、地域のつながりによる売り上げの確保も難しくなっている。
やはり社長や取締役が思い切って意識を変え、率先して営業に打って出なくてはなるまい。
その際に、買い手優位の市場環境化で通用する営業のあり方くらいは知っておきたい。
でなければ、成果が上がらず、惨敗を喫する。

限られた時間だが、私は営業講師としてベストを尽くす。

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プロフィール
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和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

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