プロ野球選手は高額年俸と引き換えということはないが、危険やケガと隣り合わせの大変な商売である。
どんなに体を鍛えていても、完全に防げるわけでない。
とくにピッチャーはリスキー。
きょう上原投手は急所(みぞおち)を直撃され、田中投手は登録を抹消された。
前者はマウントで猛烈なライナーを食らい、いったんはボールを追いかけたものの、堪らずうずくまった。途中退場(幸い、軽症)。

二人が所属する球団はどちらかといえば弱小なので、エース格の事故や故障はチーム成績を極端に左右する。
今後が心配。

楽天は好スタートを切れた最大の功労者の戦線離脱に、指揮官もファンも落胆を隠せないはず。いやチームメイトも…。
野村監督はわが子のように田中投手をかわいがっていた。

冷静に振り返ると、田中投手は楽天に中継ぎとクローザーがいないチーム事情を分かっていて、相当な無理をして投げ抜いていたのだろう。
過大な負担が右肩にかかっていた。
頭がよく、意識が高く、意欲が強く、そのうえ心がやさしい子。

まだ、20歳。
先が長いので、投手生命を縮めさせるわけにいかない。
いつも目を細めて記念ボールを受け取っていた野村監督もそう考えたに違いない。

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