JALのロゴマークでお馴染みの「日航」。
深刻な経営危機に陥っている日本航空が年末、そして年度末にかけて存続の正念場を迎える。
数千億円、巨額の資金調達は一刻を争う。
報道では世界航空大手との提携交渉という表現を使っているが、実情は救済打診でないのか。
はっきり言って醜態。
私は大昔、パイロットとスチュワーデスは大変な高給取りという話を耳にした。
ヒコーキをまったく利用しないので航空業界にうといが、長らく不思議に思っていたことがある。
乗客の命を預かり、高度な判断能力と操作能力が欠かせないパイロットはまだしも、スチュワーデスがなぜあれほどチヤホヤされるのかと…。
自分の仕事にプライドを持つことは大切だが、それが世間とかけ離れた「特権意識」を助長したということはないか。
私は講師という仕事柄、都市ホテルに宿泊する機会が多い。
航空会社系のホテルでなくても、スチュワーデスの姿をしばしば見かける。
概して、長身、美人。
また、語学が堪能なはず。
が、仕事の本質は、新幹線グリーン車の客室乗務員などとあまり違わない。
食事の提供のほか、臨機応変の心遣いなど、ホスピタリティの次元は異なるかもしれないが…。
同じ「アテンダント」でも、空路と陸路ではステイタスに天と地ほどの開きがある。
どうも腑に落ちない。
昨今はスチュワーデスでなく「キャビンアテンダント」「フライトアテンダント」と呼ぶ?
かつて、海外出張や海外旅行は富裕層に限定されていた。
いまや、だれもがそれを行うようになり、市場の拡大につれて競争が激化し、料金も低下した。
利益の確保が難しくなってきた。
空路の大衆化である。
さらに、不況の影響で海外出張と航空貨物が減り、海外旅行も減っている。
しかも、燃料費がかさむ。
加えて、北半球における新型インフルエンザの大流行、一段の原油高も懸念材料…。
航空会社はどこも経営が厳しいようだ。
日本航空は、こうした環境の変化にもかかわらず、社員の待遇などを見直さなかったのか。
私は経営危機の理由を知らないが、歴代の社長はいったい何をやっていたのだろう。
労務費の膨張は直接関係がないかもしれないが、旧態依然とした特権意識が会社や職場の隅々まではびこり、思い切った改革を先送りせざるをえなかったのか。
GMのように国による救済を待っているわけであるまい。
再建屋としての経験から、私は思う。
日本航空は「減らす・削る・なくす」といった基本策を早急かつ大胆に講じないと倒産に追い込まれる。
旅客収入などの増加が当面見込めない以上、それによってしか崖っぷちの経営は立て直せない。
私は、税収の増加が見込めない日本の財政再建を見ているような暗い気持ちになってきた。
◆書き加え1
きょうのブログは数日前の執筆。
日本航空はきのう、西松遙社長が過去最大規模の路線縮小とそれにともなうリストラを発表した。
2011年度までに国内線29路線、国際線21路線の計50路線の廃止に踏み切る。
また、グループ社員4万7千人の15パーセントに当たる6800名の人員削減を行う。
なお、デッドラインの10月中旬までに米航空大手などとの提携交渉をまとめる。
…残り時間はわずか、綱渡りの状態が続く。
株式会社日本航空は1951年に日本航空株式会社として発足。
私が生まれた年だ。
まさに朽ちようとする私とともに消えてしまう運命?
Copyright (c)2009 by Sou Wada
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深刻な経営危機に陥っている日本航空が年末、そして年度末にかけて存続の正念場を迎える。
数千億円、巨額の資金調達は一刻を争う。
報道では世界航空大手との提携交渉という表現を使っているが、実情は救済打診でないのか。
はっきり言って醜態。
私は大昔、パイロットとスチュワーデスは大変な高給取りという話を耳にした。
ヒコーキをまったく利用しないので航空業界にうといが、長らく不思議に思っていたことがある。
乗客の命を預かり、高度な判断能力と操作能力が欠かせないパイロットはまだしも、スチュワーデスがなぜあれほどチヤホヤされるのかと…。
自分の仕事にプライドを持つことは大切だが、それが世間とかけ離れた「特権意識」を助長したということはないか。
私は講師という仕事柄、都市ホテルに宿泊する機会が多い。
航空会社系のホテルでなくても、スチュワーデスの姿をしばしば見かける。
概して、長身、美人。
また、語学が堪能なはず。
が、仕事の本質は、新幹線グリーン車の客室乗務員などとあまり違わない。
食事の提供のほか、臨機応変の心遣いなど、ホスピタリティの次元は異なるかもしれないが…。
同じ「アテンダント」でも、空路と陸路ではステイタスに天と地ほどの開きがある。
どうも腑に落ちない。
昨今はスチュワーデスでなく「キャビンアテンダント」「フライトアテンダント」と呼ぶ?
かつて、海外出張や海外旅行は富裕層に限定されていた。
いまや、だれもがそれを行うようになり、市場の拡大につれて競争が激化し、料金も低下した。
利益の確保が難しくなってきた。
空路の大衆化である。
さらに、不況の影響で海外出張と航空貨物が減り、海外旅行も減っている。
しかも、燃料費がかさむ。
加えて、北半球における新型インフルエンザの大流行、一段の原油高も懸念材料…。
航空会社はどこも経営が厳しいようだ。
日本航空は、こうした環境の変化にもかかわらず、社員の待遇などを見直さなかったのか。
私は経営危機の理由を知らないが、歴代の社長はいったい何をやっていたのだろう。
労務費の膨張は直接関係がないかもしれないが、旧態依然とした特権意識が会社や職場の隅々まではびこり、思い切った改革を先送りせざるをえなかったのか。
GMのように国による救済を待っているわけであるまい。
再建屋としての経験から、私は思う。
日本航空は「減らす・削る・なくす」といった基本策を早急かつ大胆に講じないと倒産に追い込まれる。
旅客収入などの増加が当面見込めない以上、それによってしか崖っぷちの経営は立て直せない。
私は、税収の増加が見込めない日本の財政再建を見ているような暗い気持ちになってきた。
◆書き加え1
きょうのブログは数日前の執筆。
日本航空はきのう、西松遙社長が過去最大規模の路線縮小とそれにともなうリストラを発表した。
2011年度までに国内線29路線、国際線21路線の計50路線の廃止に踏み切る。
また、グループ社員4万7千人の15パーセントに当たる6800名の人員削減を行う。
なお、デッドラインの10月中旬までに米航空大手などとの提携交渉をまとめる。
…残り時間はわずか、綱渡りの状態が続く。
株式会社日本航空は1951年に日本航空株式会社として発足。
私が生まれた年だ。
まさに朽ちようとする私とともに消えてしまう運命?
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