コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

朝ドラ

井上真央、謎めいた内面…おひさまヒロイン

NHK朝の連続テレビ小説「おひさま」。
井上真央がヒロイン・須藤陽子を演じる。

その彼女がきょう、「土曜スタジオパーク」に登場する。
ドラマの舞台・長野県松本市からの生放送らしい。
NHKはPRに力が入る。
信州といえば、東と西に広がる山脈(やまなみ)の美しさ、そして水の清らかさが自慢。
もちろん、空気のおいしさも…。
番組では、豊かな自然と風土を織り交ぜながら、朝ドラ「おひさま」の魅力の一端を届ける。
ロケ地も紹介されるようだ。

私は「おひさま」の初回放送(4月4日)の平均視聴率が気になり調べてみた。
18.4パーセント(ビデオリサーチ調べ。関東地区)。
朝ドラ50年の節目の作品にふさわしい好調なスタートを切った。
ちなみに、瀧本美織の「てっぱん」は18.2パーセント、松下奈緒の「ゲゲゲの女房」は14.8パーセント。
井上真央は役者としての実績も知名度もこれまでの二人と比べものにならない。
初回放送で本人はちらっと登場した。
それとも、私が番宣と混同したか。
何せ“ながら視聴”で、ろくに見ていない。
プロデューサーが井上真央は9日から登場するとどこかで語っていたので、私の勘違いかもしれない(4月5日のブログで初回放送に登場したと記した)。

                       ◇

ところで、子役経験の長い俳優は、顔の雰囲気が独特だ。
とくに女優。
幼少期から活躍している子役は、顔立ちにまで影響を受けやすい。
世間や周囲、制作関係者から「かわいらしさ」を期待されつづけてきた。
いつも人目を意識して表情をつくるため、それに関わる顔筋(表情筋)が多く使われた結果だろう。
大人になると、それが邪魔をする。
表情がオーバーになったり、不自然になったり・・・。
見る側がくつろげないのだ。

私は、井上真央にもそうした傾向をいくらか感じている。
前作の瀧本美織が天然系だったので、よけいに・・・。
といっても、おもに番宣で女学生姿の彼女を見たくらい。
それと、4月2日の「連続テレビ小説50年! 〜日本の朝を彩るヒロインたち〜」のゲスト出演。
ゆえに、第一印象にすぎない。
実際は違うかもしれない。

このブログで述べたが、「おひさま」のヒロインは女学生から母まで幅広い年齢をこなさなくてならず、彼女は豊富なキャリアを買われたのだろう。
制作サイドからすれば、半世紀の節目の作品は、信頼の置ける実力派に任せたいと考えて当然である。

井上真央は女優として「将来性」が大きいのかもしれない。
シャイなのか、人見知りなのか、素っ気ないのか、マイペースなのか、どこか取っつきにくい。
それとも、極端な二面性を備えているからだろうか。
「AB型」でなく「O型」というのは意外だった。
もっとも古風(?)とされる血液型。
まあ、保守的。
あれ、特技は「日舞」。

井上真央はかわいらしいと思うが、美しいと感じる。
相当きれい?
かしこそうだが、抜けていそう。
神経質そうだが、大雑把そう。
やさしそうだが、いじわるそう。
けだるそうだが、頑張りそう。
のめり込みそうだが、さめていそう。
器用そうだが、不器用そう。
優等生みたいだが、不良みたい。

・・・と、書いてきたところで急に不安になり、妻に尋ねてみた。
そうした印象はないと、あっさり却下されてしまった。
どうやら勝手な思い込みか・・・。

あくまで私にとり、井上真央は捉えどころがない。
無愛想なのかなぁ。

言い訳がましいが、“なぞ”が残らない女優は飽きられやすい。
井上真央は目も表情も不思議。
内面が読めない怖さも・・・。
今日のように役者志望が多いと、生き残るには“違和感”をともなう個性が不可欠でなかろうか。
印象のいい子は長続きが難しい?
大勢に埋もれるし、世間に忘れられる。

井上真央は「おひさま」で多彩な側面を見せてくれそう。
また、老け役(?)に挑むらしいので、これも楽しみである。
本人は朝の連続テレビ小説のなかで唯一、貫地谷しほりがヒロイン・徒然亭若狭を演じた2007年度下期「ちりとてちん」を通して見た。
朝ドラの主役の大変さを感じたかったという。
目的意識が明確な視聴態度である。
今回抜擢(指名)され、その甲斐があった・・・。

⇒2011年4月4日「井上真央・おひさま、日本を明るく照らす」はこちら。

⇒2011年4月5日「おひさまの舞台、安曇野の自然の美しさ」はこちら。

⇒2011年4月7日「八木優希のおかっぱ頭…おひさま陽子の子役」はこちら。

⇒2011年4月8日「瀧本美織がおひさまヒロインを演じたら・・・」はこちら。

⇒2011年4月8日「瀧本美織てっぱん続編は3年後に本放送か」はこちら。

◆書き加え1(4月9日)

「土曜スタジオパーク in松本」。
井上真央が生出演。
会場には地元の人たちが詰めかけた。
その数、千人ほど。
朝ドラも井上真央も人気が凄い・・・。
「真央ちゃ〜ん」という声が飛ぶ。

私は確信した。
井上真央は美人だ。

この子は納得しないと話さない。
よく考えながら話そうとする。
そのときに目が動く。
表情も地に戻る。
頭の回転が速そうだが、遅そう。

番組では、会場の人たちに井上真央はどんな人間か尋ねるクイズ(?)を行った。
しかも、対照的な二者択一方式である。
私はおかしくなってしまった。
なぜ、こうしたゲーム(?)が成り立つかといえば、傍から眺めて井上真央が分かりにくいからだ。

しょっちゅう転ぶというから、抜けている。
私は謎がますます深まった。

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富司純子と瀧本美織がてっぱん秘話…あさイチ

NHK朝の連続テレビ小説「てっぱん」。
あす、総合テレビで最終回の放送が行われる。

先ほど「あさイチ プレミアムトーク」に、田中初音役を務めた富司純子(ふじ・すみこ)が出演し、秘話を披露した。
自身の半生を含めて・・・。
結婚相手の歌舞伎俳優・四代目尾上菊之助(現・七代目尾上菊五郎)とは、1966年のNHK大河ドラマ「源義経」での共演がきっかけだった。
結婚は、長い交際を経た1972年。
長女は女優・寺島しのぶ、長男は歌舞伎俳優・五代目尾上菊之助。

富司純子は「てっぱん」の仕事を引き受けるに当たり、命がけでやりますと答えた。
プロデューサーからは二人ヒロインだと思ってくださいと言われたと明かした。
私でもそう言う。

富司純子は「あさイチ」で柔和な素顔を見せた。
また、この人は話好き。
昔、ワイドショーの司会を務めたくらいだ。
私には任侠映画の看板女優のイメージが強い。
案外、涙もろいのかもしれない。
「てっぱん」の初期の印象的なシーンを振り返り、孫くらい年の離れた瀧本美織の演技に目を潤ませていた。

「あさイチ」が後半に差しかかった頃、背後から瀧本美織が現れた。
富司純子には知らされていなかったようだ。
サプライズの演出。
だいぶ前にクランクアップして以来なので、久しぶりの対面になる。

私は「てっぱん」の初期のシーンを見て、瀧本美織が演技はもちろん、すべての面において大きく成長したと感じた。
長丁場のヒロイン役に体当たりするなかで、多くを吸収していったのだ。
年齢的にもそうした時期。
「あさイチ」に登場した彼女は、立派な女優である。
また、メイクや服装を含めて洗練されてきた。
私服(?)では一層かわいらしくチャーミング。
それと、この子はきれいだと初めて思った。

瀧本美織は等身大の役しかやったことがないので、それとかけ離れた仕事に挑んでみたいと意欲を見せた。
頑張ってほしい。

                       ◇

「てっぱん」と朝ドラのファンのためにも、震災以降の放送分は再放送すべきだ。
「おひさま」の視聴率との兼ね合いがあるのは承知しているが、NHKは決断せよ。
被災地がいくらか落ち着きを取り戻し、電気が通った時期でよい。

                      ◇◆◇

朝ドラ「てっぱん」と瀧本美織など出演者に関するブログは以下のとおり。

⇒2011年3月29日「てっぱんテーマ曲、イタリアオペラ歌手の美声」はこちら。

⇒2011年3月28日「てっぱん・富司純子と任侠女優・藤純子」はこちら。

⇒2011年3月26日「瀧本美織、期待を上回る…てっぱん最終回」はこちら。

⇒2011年3月22日「中村玉緒、てっぱんナレーションのさじ加減」はこちら。

⇒2011年3月21日「てっぱん視聴率、出演者泣かせの無茶振り」はこちら。

⇒2011年3月8日「安田成美、古風な雰囲気、不思議な魅力…てっぱん」はこちら。

⇒2011年2月28日「瀧本美織の号泣…てっぱんヒロイン村上あかり」はこちら。

⇒2011年2月16日「てっぱん脚本は滅茶苦茶…十八番は唐突」はこちら。

⇒2011年2月14日「瀧本美織、バレンタインデーの手づくりチョコ」はこちら。

⇒2011年2月9日「てっぱん高視聴率のわけ…近藤良平ダンスの温かさ」はこちら。

⇒2011年2月8日「瀧本美織は燃えやすいぞ、と…てっぱん」はこちら。

⇒2010年12月13日「てっぱんの失敗、瀧本美織の涙」はこちら。

⇒2010年11月23日「第1回てっぱんダンス収録会…大阪城公園集合」はこちら。

⇒2010年11月21日「てっぱんダンス…瀧本美織はだれと踊るのか?」はこちら。

⇒2010年11月20日「富司純子が本領発揮…てっぱんを仕切る凄み」はこちら。

⇒2010年11月9日「てっぱんの息切れと名言、瀧本美織の演技」はこちら。

⇒2010年11月8日「近藤良平てっぱんダンス、あれは私です」はこちら。

⇒2010年10月27日「てっぱん見どころは富司純子か瀧本美織か」はこちら。

⇒2010年10月23日「てっぱん瀧本美織、人生の哲学と真理を語る」はこちら。

⇒2010年10月23日「てっぱんの踊りは人を幸せにする…近藤良平」はこちら。

⇒2010年10月20日「てっぱん・瀧本美織、ひたむきな演技が最大の魅力」はこちら。

⇒2010年10月16日「てっぱん瀧本美織、前輪に笑顔、後輪に泣き顔」はこちら。

⇒2010年10月12日「ピエロ瀧本美織…てっぱん・強引・マイウエイ」はこちら。

⇒2010年10月10日「葉加瀬太郎・ひまわり、近藤良平・てっぱんダンス」はこちら。

⇒2010年10月9日「てっぱん瀧本美織の涙、安田成美・遠藤憲一の味」はこちら。

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てっぱん視聴率、出演者泣かせの無茶振り

NHK朝の連続テレビ小説「てっぱん」。
放送終了まで2週間ちょっとになった11日午後、「東北地方太平洋沖地震」が起こった。
これにより、12日に放送が中断した。
そして、19日に放送が再開した。
1週間分(6日分)が飛んだ。

きのう、午後の時間帯に過去6回分がほぼ連続で放送された。
中断分でない。
おそらく毎週土曜日に放送されていた1週間分の再放送だろう。
本来なら12日。
それがやはり飛んだ。

私は大震災により、3月半ば〜5月に予定されていた企業での講演や研修が中止になった。
つまり、取りやめ。
3社を数える。
また、1社は延期になった。
未曽有の大災害であり、勉強どころでないと判断したのだ。
いずれの企業も業務に深刻な支障が出たり、いわゆる「災害特需」への対応を迫られたり…。

「東北地方太平洋沖地震」による死者は1万人に迫り、1995年1月17日の「阪神淡路大震災(兵庫県南部地震)」を大きく上回って戦後最悪。
おもに津波被害である。
しかも、警察に届け出のあった行方不明者と合わせると2万人を超えた。
消息が分からない人も大勢・・・。

今回の大震災で私個人が相当な影響を受けているくらいだから、日本全体が混乱しきっている。
社会も経済も生活も…。
が、被災者のことを思えば、皆が我慢しなくてならない。
一日も早い復興を願う。

                       ◇

ところで、「てっぱん」はシナリオが破天荒であり、私は役者泣かせだと思う。
台本(脚本)に従って演じているわけだが、出演者は“無茶振り”に近い受け止め方をしていたのでないか。
ベテランは何とかこなし、若手は体当たりで乗り切った。
皆、汗だく…。

人はだれしも二面性や多面性を持っているにしろ、出演者は表情や仕草、言い方をころっと変えなくてならない。
それが“記号”のように映り、私などは白けてしまう。
あまりに不自然。
シナリオに無理が多いからだ。
これが「てっぱん」の視聴率に幸いしたか?
案外、人気の要因かもしれない。

「てっぱん」の主要キャストのなかで、わりと自然な演技が許されたのはヒロイン・村上あかり役の瀧本美織、育ての親・村上真知子役の安田成美の二人くらいでなかろうか。
とくに19歳の瀧本美織は怖いもの知らずで、まっすぐ、のびのび、はつらつ。
この朝ドラのなかで実際に生き、実際に暮らしているようだった。
演技が達者なこともあり、“素”に見えるほどだ。

⇒2011年3月8日「安田成美、古風な雰囲気、不思議な魅力…てっぱん」はこちら。

「てっぱん」は放送終了が迫る。
葉加瀬太郎作曲の「ひまわり」を聞けるのも、近藤良平振り付けの「てっぱんダンス」を見られるのも、残りわずか・・・。
前者は旋律が美しく、朝ドラでさまざまなアレンジがなされている。
後者は踊りが温かく、関西・中国地方を中心に大勢の視聴者を巻き込んでいる。

                      ◇◆◇

朝ドラ「てっぱん」と瀧本美織など出演者に関するブログは以下のとおり。

⇒2011年3月8日「安田成美、古風な雰囲気、不思議な魅力…てっぱん」はこちら。

⇒2011年2月28日「瀧本美織の号泣…てっぱんヒロイン村上あかり」はこちら。

⇒2011年2月16日「てっぱん脚本は滅茶苦茶…十八番は唐突」はこちら。

⇒2011年2月14日「瀧本美織、バレンタインデーの手づくりチョコ」はこちら。

⇒2011年2月9日「てっぱん高視聴率のわけ…近藤良平ダンスの温かさ」はこちら。

⇒2011年2月8日「瀧本美織は燃えやすいぞ、と…てっぱん」はこちら。

⇒2010年12月13日「てっぱんの失敗、瀧本美織の涙」はこちら。

⇒2010年11月23日「第1回てっぱんダンス収録会…大阪城公園集合」はこちら。

⇒2010年11月21日「てっぱんダンス…瀧本美織はだれと踊るのか?」はこちら。

⇒2010年11月20日「富司純子が本領発揮…てっぱんを仕切る凄み」はこちら。

⇒2010年11月9日「てっぱんの息切れと名言、瀧本美織の演技」はこちら。

⇒2010年11月8日「近藤良平てっぱんダンス、あれは私です」はこちら。

⇒2010年10月27日「てっぱん見どころは富司純子か瀧本美織か」はこちら。

⇒2010年10月23日「てっぱん瀧本美織、人生の哲学と真理を語る」はこちら。

⇒2010年10月23日「てっぱんの踊りは人を幸せにする…近藤良平」はこちら。

⇒2010年10月20日「てっぱん・瀧本美織、ひたむきな演技が最大の魅力」はこちら。

⇒2010年10月16日「てっぱん瀧本美織、前輪に笑顔、後輪に泣き顔」はこちら。

⇒2010年10月12日「ピエロ瀧本美織…てっぱん・強引・マイウエイ」はこちら。

⇒2010年10月10日「葉加瀬太郎・ひまわり、近藤良平・てっぱんダンス」はこちら。

⇒2010年10月9日「てっぱん瀧本美織の涙、安田成美・遠藤憲一の味」はこちら。

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松下奈緒、ゲゲゲの結婚願望

NHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」。
ヒロインの松下奈緒が9月16日に「スタジオパークからこんにちは」に出演した。
この朝ドラが終わりかけていた頃。
たったいま、そのアンコール特集が放送された。
私は当日の様子と内容をこのブログに綴った。

⇒2010年9月17日「松下奈緒が向井理への思いを打ち明けた」はこちら。

松下奈緒(村井布美枝)は向井理(村井茂)と夫婦生活を演じるなかで「結婚願望」が強まった。
向井理に対する、ということでなかろう(おそらく)。
夫婦のよさ、さらに家族のよさが実感として分かったのだ。
「ゲゲゲの女房」では二人のかわいい娘を授かった。

松下奈緒は10カ月間、朝から深夜まで撮影が続いたため、NHKの職員食堂のメニューを食べ尽くしたらしい。

松下奈緒は「スタジオパーク」に出演した当時、クランクアップ直後の興奮が残っており、雄弁だった。
私にとり懐かしい再放送だ。

そこで、「松下奈緒が向井理への思いを打ち明けた」と題する2010年9月17日のブログから一部分を以下に抜き出した。

                       ◇

NHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」。
「・・・好きでした」。
きのうの「スタジオパークからこんにちは」で、松下奈緒が向井理への思いを打ち明けた。
どのような意味合いで口にするにせよ、勇気のいる言葉だ。
私は年甲斐もなく、ドキドキ…。

高視聴率を誇るだけに、通路は大変な人だかり。
熱烈な拍手で迎えられた。

松下奈緒によれば、「ゲゲゲの女房」は8時に皆でオンエアを見てから撮影へ。
なるほど、すーっと入っていきやすい。
向井理とは、ドラマでの夫婦関係の深まりとともに親しみが増していった。
当初は、村井茂と村井布美枝が結婚に至った経緯を踏まえ、他人行儀な雰囲気が漂うよう、会話を交わすことも控えた。
二人の隔たりを大切にした。

松下奈緒は「向井さん」でなく「お父ちゃん」と呼んでいたらしい。
収録期間という断りがついたが、「向井さんが好きでした」。
そこまでこのドラマにのめり込んでいた。
また、子役を含め、ほんとうの家族のような“絆”が育まれていった。
さらに、夫婦を支えてくれた周囲の人たちとも…。
山本むつみのシナリオ(脚本)の魅力がそれくらい大きく、すべての出演者を虜にした。
元をたどれば、武良茂と武良布枝の半生が波乱万丈であり、しかもそれを乗り越えて漫画史上に立派な功績を残したからだ。
夫婦はどのような苦難に直面しても、決して勇気と誇りを失わなかった。

松下奈緒は視聴者の質問に答え、好きな男性のタイプも教えてくれた。
「とにかく、らくな人がいいですね」。

なお、番組では「ゲゲゲの女房」の思い出の名場面がいくつか紹介された。
向井理も映像で出演し、松下奈緒が右腕を取った感触がいまだに残っていると明かした。
力がこもっていたのだ。
私がこの朝ドラでもっとも感動した例のシーン。
実は、向井理も感動していた。

⇒2010年6月12日「松下奈緒 ゲゲゲの女房 人気シーン」はこちら。

松下奈緒が村井布美枝と一体化し、しかも村井茂と本物の夫婦になった瞬間である。
夫を守ろうとする凄まじい気迫が画面から伝わってきた。
交際なし、見合い直後の結婚から始まった二人だったが、互いの信頼と愛情は揺るぎないものへ…。

番組では、テーマソング(主題歌)「ありがとう」のピアノバージョンが披露された。
松下奈緒は作曲家、ピアニストだ。
ちなみに、肩書は「女優・アーティスト」。

⇒2010年9月14日「ありがとう…いきものがかりゲゲゲの女房主題歌」はこちら。

「ゲゲゲの女房」が終わると、私は気が抜けてしまいそう。
毎日見られないが生活の張り、心の支えになってきた。
朝ドラに限らず、私が見たすべてのドラマのなかでもっとも印象に残っている。
自分の半生の苦闘に通じるところが多く、胸に響いた。

大きな楽しみを失い、途方に暮れる人が大勢現れるのでなかろうか・・・。

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松下奈緒&向井理、ゲゲゲの女房の平均視聴率

NHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」。
おとといの放送後の「あさイチ・プレミアムトーク」に、主役(ヒロイン)の松下奈緒が登場した。
撮影が終わり、裏話が明かされた。
また、村井布美枝(武良布枝)の実家がある島根県安来市の人たちとの交流が映し出された。
興味深く、かつ心温まる内容だった。

⇒2010年8月28日「松下奈緒・ゲゲゲの女房・撮影秘話…あさイチ」はこちら。

                       ◇

さて、ゲゲゲの女房は、初回放送分は平均視聴率がシリーズ史上最低だった(ビデオリサーチの調べ)。
関東地区で14.8%、関西地区で10.1%。
いずれも集計を取りはじめた昭和39年以来もっとも悪い。
今シリーズから放送開始が15分繰り上がったことも影響したはずだ。

ところが、視聴率はうなぎ上りになった。
20%をうかがう勢いである。
松下奈緒、そして村井茂(武良茂。水木しげる)を演じる向井理の熱演が大きい。
長身コンビであり、松下奈緒が174cm、向井理は182cm。
松下奈緒はもう少し高い印象を受けるが…。

むろん、山本むつみのシナリオ(脚本)の魅力が人気の土台になっている。
それとても、武良布枝の自伝『ゲゲゲの女房』という原作があればこそ。
この朝ドラにとっては「原案」と呼ぶべきかもしれない。
脚本家のイマジネーションが強く働いており、フィクションの要素が多分に含まれているからだ。
ストーリーも登場人物も出来事もそのままの事実と限らない。

NHK朝の連続テレビ小説は、視聴率が低迷していた。
このところ最低を更新してきた。
それをテコ入れするため、オープニングの前に毎回60〜90秒程のイントロダクション(導入部)を置くようにした。
「序」に相当し、本番(中身)への期待感を高めながら、チャンネルの切り替えを思い留まらせる狙いがある。

また、放送時刻を8時に変更した。
背景には総合テレビ自体の不振もあったようだ。
同時間帯の民放のワイドショーにだいぶ食われていた。
そちらをいったん見はじめると、わざわざ8時15分にチャンネルを戻さない。

ゲゲゲの女房がもし平均視聴率16〜17%を記録するようなら大健闘である。
視聴者から“続編”を望む声が殺到しよう。
15%台でも好調だったといえる。
それくらい朝ドラの下落傾向は鮮明だった。

なお、脚本家・山本むつみについては、あすのブログで…。
本人が執筆の意図や困難を語っている。

◆書き加え2(9月29日)

「ゲゲゲの女房」は25日、最終回に関東地区で最高視聴率23.6%(ビデオリサーチ調べ)を記録した。
関西地区は17.9%だった。
番組の平均視聴率は関東地区が18.6%、関西地区が15.9%。
2005年後期以降の10作品では、2006年の「純情きらり」、2007年の「どんど晴れ」に次ぐ好視聴率となった。
いずれも関東地区で19.4%。

3〜4年前と社会情勢が異なり、私はこの2番組に負けない大健闘だったと考える。

「ゲゲゲの女房」は、回を追うごとに数字がじりじりとアップ。
それと歩調を合わせるように、主演の松下奈緒は人気が上昇。
相手役の向井理も…。
途中から幾度も20%を突破した。

松下奈緒は大晦日の紅白歌合戦の司会が取り沙汰されている。
が、本人によれば「そういう話はない…」。

                      ◇◆◇

人生の教科書「ゲゲゲの女房」に関するブログは以下のとおり。
ドラマの進行と私の半生を重ねたり照らしたりしながら、心の内を綴った。

⇒2010年5月8日「ゲゲゲの女房…蘇る前妻との初デート」はこちら。

⇒2010年5月19日「松下奈緒、ゲゲゲの女房を好演する」はこちら。

⇒2010年5月20日「ゲゲゲの女房、小銭入れが空っぽの極貧」はこちら。

⇒2010年5月30日「ふすま一枚の地獄…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年6月6日「ゲゲゲ原稿料を払ってもらえない」はこちら。

⇒2010年6月8日「松下奈緒と向井理が好演…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年6月12日「松下奈緒 ゲゲゲの女房 人気シーン」はこちら。

⇒2010年6月14日「ゲゲゲゲラが出た…私は初校で校了」はこちら。

⇒2010年6月17日「ゲゲゲ、人気ラーメン店の行列が消えた」はこちら。

⇒2010年7月5日「向井理の好演、村井茂の名言…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年7月15日「ゲゲゲ水木しげる、少年マガジンデビュー」はこちら。

⇒2010年7月17日「ゲゲゲ水木しげる、テレビくん児童漫画賞受賞」はこちら。

⇒2010年7月24日「水木プロダクション旗揚げ…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年7月31日「ボチェッリが歌う吉岡聖恵・ありがとう」はこちら。

⇒2010年8月5日「水木プロダクション異様な活気…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年8月9日「ゲゲゲの鬼太郎へ題名変更…主題歌もヒット」はこちら。

⇒2010年8月11日「水木プロダクション…アシスタント人件費」はこちら。

⇒2010年8月12日「いじめ…有名人の子の苦悩(ゲゲゲの女房)」はこちら。

⇒2010年8月14日「妖怪いそがし、家庭を顧みない水木しげる」はこちら。

⇒2010年8月18日「漫画家・水木しげる、締め切りの地獄と天国」はこちら。

⇒2010年8月20日「職業人生に締め切りを設けよ…水木しげるの教え」はこちら。

⇒2010年8月20日「松下奈緒は号泣、向井理は手料理…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年8月21日「芸術への憧れを捨て、フリーランスのプランナーへ」はこちら。

⇒2010年8月21日「松下奈緒の美しさ…思い出のメロディー司会&演奏」はこちら。

⇒2010年8月22日「苦労人・水木しげる、作品づくりの姿勢と執念」はこちら。

⇒2010年8月23日「松下奈緒、偏差値39の衝撃、バスト86の疑問」はこちら。

⇒2010年8月25日「人生の教科書・ゲゲゲの女房…仕事・夫婦・家族」はこちら。

⇒2010年8月26日「心の太鼓を打ち鳴らせ…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年8月28日「松下奈緒・ゲゲゲの女房・撮影秘話…あさイチ」はこちら。

◆書き加え1(8月28日)

村井布美枝は、「こみち書房」の田中美智子(松坂慶子)と8年振りに再開した。
調布で貸本漫画屋を営み、まったく売れなかった貸本漫画家の水木しげるを家族ぐるみで応援してくれた。
客に熱心に水木作品を勧めたのだ。
夫の再就職で千葉へ引っ越したが、いまでも店を続けている。
ただし、時代の趨勢で漫画専門書店になった(不確か)。

日々の食べものにも困る貧乏学生だった私が東小金井に暮らしていた頃…。
店名は忘れたが、徒歩3分程の距離に食品中心のミニスーパーがあった。
一帯は小金井市東町、三鷹市井口、武蔵野市境南町が入り組んだ田舎で、周辺に商店街がないのでしばしば足を運んだ。
おそらくインスタントラーメン(袋麺)2〜3袋というような、恥ずかしいくらい少額の買い物がやっとだった。

そこに、とても可愛くてにこやかなお嬢さんがいた。
家族3世代(女性)で店を切り盛りしていたのでないか。
私は、高齢の店員から「学生さん」と呼ばれていた。
きっとおばあちゃん。
皆に非常に親切にしてもらい、何だか応援されている気分だった。
懐は寒くても、ここに来ると温かく感じた。

私は前妻とつきあいはじめ、一緒に買い物に行ったとき、彼女を含めた店員3人が目配せしてうつむいてしまった。
私はそうだったのかと、ようやく分かった。
ホント、鈍い。
彼女を傷つけてしまった。
いまだに忘れられない光景。
私は、高齢の店員の表情まで覚えている。

人生の長い道のりには、大小さまざまな分岐点がある。
人はちょっとしたことで、別の道を進む。
自らの意思でつねに決めているわけでない。
運命の機微・・・。

私が早く気づいていたら、どうなっていただろう。

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和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

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