コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

朝ドラオーディション

松下奈緒・瀧本美織・井上真央・尾野真千子…朝ドラヒロイン素顔

NHK朝の連続テレビ小説、通称「朝ドラ」。
番組企画の発想は、毎日連載される新聞小説だった。
多忙な朝でも負担にならない短時間のドラマ。
また、一日の始まりに“お茶の間”に届けるので、視聴者を明るく元気にする内容が基本である。
放送開始から半世紀を迎えた。

視聴者の関心はドラマの面白さ、そしてヒロインの魅力に向かう。
さらに、主演そのものに…。
歴代のヒロインはオーディションで選ばれることが多かった。
やがて女優の登竜門になった。
「カーネーション」の尾野真千子は新人でなかったが、合格の知らせを聞いて号泣した。

主演女優は番宣(番組宣伝)の一環として、NHKのさまざまな番組に登場する。
そのうちの有力な一つは、「スタジオパークからこんにちは」。
最近の朝ドラのヒロインは放送期間中に少なくとも1回は出演しているはずだ。
和やかな雰囲気に包まれ、役柄と異なる素顔や性格が覗く。
視聴者は親しみが湧き、もっとファンになる・・・。

「ゲゲゲの女房」松下奈緒は貪欲だ。
素顔さえつくろうとする。
芸術肌というのとは違う。
どこか計算が感じられるのは、不器用だから。

「てっぱん」瀧本美織は天然だ。
思いをポンとぶつけてくる。
あどけなさが残る。

「おひさま」井上真央は慎重だ。
インタビューに対し、一呼吸置いてから答える。
考えが内向しやすい。

「カーネーション」尾野真千子はざっくばらんだ。
ほとんど飾ろうとしない。
女優としては珍しい。

私の個人的な好みを述べれば、松下奈緒。
とてもセクシーだと思う。

朝ドラでは撮影(収録)に1年近く、連日のように拘束される。
一人の主人公をこれだけ長時間演じられるのは役者冥利に尽きるだろう。
ベテラン女優でもヒロイン役に憧れる。

                       ◇

ところで、東京・渋谷のNHK放送センター内にある「NHKスタジオパーク」が大幅なリニューアルを施され、10月10日に再オープンした。
同局の番組やキャラクター、最新放送技術などに触れられる体験型テーマパークだ。
確か前日にセレモニー(式典)が行われ、尾野真千子も挨拶に立った。

さらに、当日は「スタジオパークからこんにちは 新装開店SP」が放送され、ゲストが登場した。
そのなかに「カーネーション」で同級生・吉田奈津を演じる栗山千明がいた。
高級料亭の娘という役どころで、高価な着物を着てお高く留まっており、庶民の小原糸子(尾野真千子)といがみ合う(?)。
栗山千明は美人系だ。

                      ◇◆◇

尾野真千子と朝ドラ「カーネーション」に関するブログは以下のとおり。

⇒2011年10月12日「松下奈緒、朝ドラ視聴率・朝ドラ人気回復に最大の貢献!」はこちら。

⇒2011年10月8日「二宮星お多福の演技力…カーネーション・朝ドラヒロイン」はこちら。

⇒2011年10月5日「尾野真千子カーネーション視聴率…井上真央おひさまに及ばず」はこちら。

⇒2011年10月3日「尾野真千子、朝ドラオーディション4度目の正直で号泣!」はこちら。

⇒2011年10月1日「おひさま井上真央からカーネーション尾野真千子へ…視聴率20%超連発」はこちら。

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遠藤憲一の暑苦しさ…てっぱん最高視聴率の理由

NHK朝の連続テレビ小説「てっぱん」。
まっすぐな瀧本美織がヒロイン・村上あかり役を務め、短距離走のスピードで中距離を走り切った。
フライング気味の急発進、急加速から、一気にトップスピードに乗った。
突然出現した祖母・田中初音が孫・村上あかりのエンジンに点火したのだ。
こうなると、大ベテラン女優・富司純子でも暴走は止められない。
背中の彫り物も効き目なし。
おいおい・・・。
その証拠にクランクアップ後「期待以上…」と呆れた。

瀧本美織主演の「てっぱん」は、松下奈緒主演の「ゲゲゲの女房」の国民的人気を引き継ぐこともでき、視聴率は近年の朝ドラとしてはとても好調だった。
初回、2010年9月27日に18.2パーセントを記録。
その後も10パーセント台後半と大健闘。
ところが、東日本大震災(日本政府が命名)の影響により放送が休止・・・。

1週間後に再開、「てっぱん」は視聴率がうなぎ登りになった。
当日19日に19.8パーセント、21日に初の20パーセント超え。
そして23日に、「ゲゲゲの女房」が最終回に記録した最高視聴率23.6パーセントに並んだ(ビデオリサーチ調べ。関東地区)。

最終週「かならず朝は来る」は、この朝ドラを通してもっとも滅茶苦茶な山場。
ちゃぶ台返しを連発!
「てっぱん」のお家芸というか真骨頂なのだが…。
例の出産と結婚、下宿の廃業と土地の売却、お好み焼き屋「おのみっちゃん」の閉鎖と、急展開。
私はついていけない。
そして、祖母・田中初音から孫・村上あかりへの二十歳のバースデープレゼントが「遺言」だった。
そんなアホな・・・。

あれれっ、仕舞いにちゃぶ台が一回転。

「てっぱん」のシナリオ(脚本)の破れかぶれが視聴者におおいに受け入れられた。
3人の作家が関わったらしい。
コラボレーション(共創)だか、分担執筆(分業)だか、私は知らない。
ホームドラマの狂気。
日常劇の非日常性と不連続性。
唖然、愕然のサプライズが世間常識と無難に浸って生きる私たちを激しく揺さぶった。
成功者(水木しげる)の妻の自伝を土台にした「ゲゲゲの女房」と異なり、最終回へ向けた筋書きが読めないことも終盤の視聴率急上昇に寄与した。
「てっぱん」は、すべてに「急」が付く。

                       ◇

なんでそんなにおせっかいなの?

尾道の村上家が発する化け物並みの「愛」が結局、人の誤りや悔い、失敗や挫折をすべて引き受け、食べ尽くしてしまった。
凄すぎる!
初めから終わりまで「てっぱん」のテーマを支えつづけたのは、出来の悪い通奏低音のように流れる村上錠の暑苦しさである。
遠藤憲一の不器用な演技が、視聴率を大きく押しあげた。
間違いない。
その毒を和らげたのが村上真知子の優しさである。
遠藤憲一と安田成美のキャスティングはずばり。

                       ◇

私が「てっぱん」を見たのは、放送開始後しばらく経ってから…。
視聴率は厳しくなっていくと予想した。
無謀なスタートダッシュに、早晩“息切れ”が起こると感じたからだ。
しかし、目立った中だるみも失速もなく駆け抜けた。

「ゲゲゲの女房」が原案という幸運に恵まれたのに対し、「てっぱん」は企画と制作の勝利である。
むろん、オーディションで「瀧本美織」と巡り合えたことも大きい。

私は、瀧本美織の体当たりがすべての出演者の頑張りを引き出したと考える。
朝ドラヒロインの鏡だ。

◆書き加え1(4月5日)

「てっぱん」が終わって数日…。
遠藤憲一の存在は大きかったと思えてくる。

全編を通じ、ボディブローのようにじわじわ効いていった。
泥臭い演技がなければ、「てっぱん」の“愛”が薄っぺらになりかねなかった。
滅茶苦茶なシナリオにリアリティと重さを与えたのは遠藤憲一である。

◆書き加え2(4月5日)

「てっぱん」は4月2日の最終回の放送で、22.0パーセントの平均視聴率を記録した(ビデオリサーチ調べ。関東地区)。
全体の平均視聴率は17.2パーセント(同)。
近年としては、非常に立派な数字だ。
ちなみに、「ゲゲゲの女房」は18.6パーセント(同)。

松下奈緒が国民的な人気を博し、ヒロインのバトンを受け取った瀧本美織にはかなりのプレッシャーがかかった。
それをはねのけ、大健闘!

                      ◇◆◇

朝ドラ「てっぱん」と瀧本美織など出演者に関するブログは以下のとおり。

⇒2011年4月2日「瀧本美織、朝ドラ歴代ヒロイン第1位」はこちら。

⇒2011年4月1日「富司純子と瀧本美織がてっぱん秘話…あさイチ」はこちら。

⇒2011年3月29日「てっぱんテーマ曲、イタリアオペラ歌手の美声」はこちら。

⇒2011年3月28日「てっぱん・富司純子と任侠女優・藤純子」はこちら。

⇒2011年3月26日「瀧本美織、期待を上回る…てっぱん最終回」はこちら。

⇒2011年3月22日「中村玉緒、てっぱんナレーションのさじ加減」はこちら。

⇒2011年3月21日「てっぱん視聴率、出演者泣かせの無茶振り」はこちら。

⇒2011年3月8日「安田成美、古風な雰囲気、不思議な魅力…てっぱん」はこちら。

⇒2011年2月28日「瀧本美織の号泣…てっぱんヒロイン村上あかり」はこちら。

⇒2011年2月16日「てっぱん脚本は滅茶苦茶…十八番は唐突」はこちら。

⇒2011年2月14日「瀧本美織、バレンタインデーの手づくりチョコ」はこちら。

⇒2011年2月9日「てっぱん高視聴率のわけ…近藤良平ダンスの温かさ」はこちら。

⇒2011年2月8日「瀧本美織は燃えやすいぞ、と…てっぱん」はこちら。

⇒2010年12月13日「てっぱんの失敗、瀧本美織の涙」はこちら。

⇒2010年11月23日「第1回てっぱんダンス収録会…大阪城公園集合」はこちら。

⇒2010年11月21日「てっぱんダンス…瀧本美織はだれと踊るのか?」はこちら。

⇒2010年11月20日「富司純子が本領発揮…てっぱんを仕切る凄み」はこちら。

⇒2010年11月9日「てっぱんの息切れと名言、瀧本美織の演技」はこちら。

⇒2010年11月8日「近藤良平てっぱんダンス、あれは私です」はこちら。

⇒2010年10月27日「てっぱん見どころは富司純子か瀧本美織か」はこちら。

⇒2010年10月23日「てっぱん瀧本美織、人生の哲学と真理を語る」はこちら。

⇒2010年10月23日「てっぱんの踊りは人を幸せにする…近藤良平」はこちら。

⇒2010年10月20日「てっぱん・瀧本美織、ひたむきな演技が最大の魅力」はこちら。

⇒2010年10月16日「てっぱん瀧本美織、前輪に笑顔、後輪に泣き顔」はこちら。

⇒2010年10月12日「ピエロ瀧本美織…てっぱん・強引・マイウエイ」はこちら。

⇒2010年10月10日「葉加瀬太郎・ひまわり、近藤良平・てっぱんダンス」はこちら。

⇒2010年10月9日「てっぱん瀧本美織の涙、安田成美・遠藤憲一の味」はこちら。

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松下奈緒の紅白司会、水木しげるの文化功労者

NHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」。
放送が終わって1カ月半が経った。
ネット上でも同番組や同キャストに触れた情報が新たに出てくることがなくなった。
国民的な人気を博した朝ドラだったが…。
大衆の関心が瞬時に移ろうネット社会を実感させられる。
それが現代。

「ゲゲゲの女房」は、ドラマのない専業主婦がドラマのヒロインになった。
歴代の朝ドラとの決定的な違い。
原案では、水木しげる(武良茂)の妻、武良布枝。
ドラマでは、村井茂の妻、村井布美枝。
シナリオはよくても、ヒロインが“日常性”に埋没しかねない。

せめてという制作陣の配慮なのか、とびきり華のある「松下奈緒」を主役に起用した。
恒例のオーディションはなし。
美しく、長身。
背筋を伸ばし、顔を上げると、強いオーラを放つ。
非常にきれいな才媛。

それが図星!
「ゲゲゲの女房」は高い平均視聴率を残した。
著しかった“朝ドラ離れ”にそれなりの歯止めをかけた。

⇒2010年9月20日「松下奈緒と向井理の魅力と伸び代、居場所」はこちら。

さて、布美枝は性格がおとなしく、万事控え目。
島根の実家(飯田家)は家族仲がよく、それなりに豊かで、戦争の痛手もない。
苦労らしい苦労を知らない。

ところが、布美枝は人生の一大転機を迎える。
戦争で左腕を失った40歳間近の貸本漫画家・村井茂と見合い直後に結婚して上京した。
住まいは東京都調布市のボロ屋。
無収入状態に絶句!
先はまったく見えなかったが、布美枝は茂を懸命に支えつづける。
生まれた子どものミルク代にも困った。
「ゲゲゲの女房」は、苦しみを喜びに変えて生きていく夫婦の半生の軌跡を描いた。
そこに、昭和の東京の世相が絡まる。
温かく懐かしい。

私は完全にはまった。
結婚後、フリーランスの私がたどった道を再現してくれている錯覚に陥った。

専業主婦がヒロインのドラマが高視聴率を上げられたのは、水木しげるの功績が偉大だったことがあるにせよ、やはり武良布枝の生き方が見事だったから…。
地味な存在が、愛する夫を売れっ子漫画家に押しあげた。

                       ◇

放送が終わってしょんぼりしている方へ。

「ゲゲゲの女房のふるさと展」が開催されている。
主催は、島根県安来市とNHK松江放送局(不確か)。
場所は、朝ドラの原案者、武良布枝の故郷・安来市大塚町。
会場には、彼女にゆかりの写真や品物、町内に呼びかけて集めた昭和当時の写真や生活用品などが展示されている。
ほかに、「ゲゲゲの女房」の撮影関連。
パネル、台本、小道具などが展示されている。

会期は2010年12月末日(予定)。
途中、リニューアルのための閉館あり。
開館は午前9時〜午後5時。
会場は大塚夢芝居事務所。
入場料金は無料。
駐車場あり。

山陰はもちろん日本海を知らない方は一度どうぞ。
事前に問い合わせのこと。

◆書き加え1(11月4日)

「ゲゲゲの女房」の記憶が薄れ、松下奈緒に関する話題も乏しくなった。
と思ったら、11月3日に紅白歌合戦の司会が発表された。
やはり松下奈緒。
「ゲゲゲの家族」が応援に現れるというから、再び注目が集まりそうだ。

◆書き加え2(11月4日)

先頃「文化功労者」に選ばれた水木しげるが都内のホテルで行われた顕彰式に出席した。
記念撮影では、水木しげるは最前列の椅子に武良布枝とともに座った。
そして脚を組もうとした。
それを夫人がたしなめた(正式な写真は本人のみか)。

やんちゃな子どもみたいな水木しげるを、10歳年下の武良布枝がいつも見守っている感じ。
二人を眺めていると、私は微笑ましくなる。

両者のやり取りは「夫婦(めおと)漫才」のようだ。

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和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

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