コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

本田真凜全日本選手権

本田真凜は一発逆転、金の鳥と平昌五輪代表へ

浅田真央の悲劇性を秘めた美しさ 本田真凜の癒しに満ちた美しさ


私が待ちわびた全日本フィギュアスケート選手権2017が行われます。
平昌五輪代表最終選考会を兼ねています。
フィギュアスケートに限らず、アスリートにとり最大の目標は4年に一度開催されるオリンピックの大舞台への出場です。
私は選手一人ひとりに悔いがないよう、実力を出し切ってほしいと願います。

さて、注目が集まるのが代表枠「2」に対して有力選手がひしめく女子シングルです。
宮原知子は当確と思われますので、実質残り1枠を巡る争いになります。
候補として名前が挙がる樋口新葉、三原舞依、坂本花織、本田真凜の4選手のうち、とくに出遅れたのが本田真凜でした。
(ただし、いずれも優勝を収めないかぎり当確となりません。)

私は本田真凜に密着取材したNHK総合『アスリートの魂』が放送された日曜日は一睡もしない状態でセミナー講師を務めました。
しゃべっている途中、幾度か意識が遠のきました。
ぜひとも視聴したかったのですが、深夜まで起きていられませんでした。

⇒2017年12月15日「残り1枠に本田真凜の奇跡、NHKアスリートの魂」はこちら。

本田真凜は存在と演技に「」があるのは確かですが、競技として眺めると滑りにきれや動きにめりはりが弱いのも確かです。
いくら「表現力」に定評があるといっても、優美な仕草だけでは得点を伸ばせません。
力強いシニア選手に混ざると印象で負けてしまいます。

スーパースターの浅田真央が引退し、後継者としての期待もかかります。
平昌五輪代表への可能性が一番低いのですが、人気が一番高いのは本田真凜です。
フィギュア王国には、新しいヒロインの誕生が望まれます。
(人気は得ようとしても得られるものでなく、だから彼女は貴重なのです。)

本田真凜はシニアとして初の全日本選手権に臨みます。
落ち込むほどの低得点に留まったGPシリーズ2戦から時間はわずかですが、どのように演技を立て直し、得点を伸ばすのでしょうか。
私は、必死に練習を積んだ本田真凜の現時点の最高の演技を見たい。
それでも代表切符をつかめなければ自らも納得できるでしょうし、北京五輪へ気持ちを切り替えられるでしょう。
(若い世代に追い上げられる20歳となりますが、幸いにも技術点が抑えられるようです。)

⇒2017年11月6日「次回の五輪出場はないフィギュア女子シングルの現実」はこちら。

ところで、宮原知子と本田真凜を指導するのは濱田美栄コーチです。
ほかに白岩優奈、年齢制限により北京五輪代表入りを目指すトリプルアクセル(3回転半)ジャンパーの紀平梨花が名を連ねます。
これら門下生は「濱田組」と呼ばれます。
看板は出していませんが、女子シングルにおいて大きな勢力を誇っています。

濱田美栄はむろんフィギュアスケートのコーチですから、滑りに関する技術指導が中心になります。
しかし、十代半ばの女の子を預かっていることもあり、人間教育や生活指導などの基礎的な躾(しつけ)に厳しそうです。
アスリートとしての覚悟、練習に取り組む姿勢の大切さについてもすり込んでいます。
「私は嫌われていい」というのが口癖とか・・・。
(社長や幹部、精鋭の教育指導に当たる私もそう言っていますが、実は言う前に嫌われています。)

⇒2017年12月10日「ハマちゃんとサーさんコンビ、GPファイナルの感動」はこちら。

濱田美栄コーチはなかでも天賦の才能に恵まれた本田真凜には容赦ありませんでした。
概して期待するほど厳しくなります。

私は全日本選手権での本田真凜の精一杯の演技がとても楽しみです。
浅田真央の「悲劇性」を秘めた美しさも格別でしたが、この子の「癒し」に満ちた美しさも素晴らしい。
と書いていたら、昨年の浅田真央の散々の演技を思い出し、胸が熱くなってきました。
海外試合はともかく全日本選手権で姿を見られないと、さみしさが募ります。

⇒2017年5月8日「浅田真央、五輪金メダルは悲願のまま」はこちら。

これは12月19日の書き溜め記事ですが、21日にショートプログラム(SP)が終わります。
そして、23日にフリースケーティング(FS)が終わり、順位は決まります。
はたして本田真凜が流すのは嬉し涙でしょうか、悔し涙でしょうか。

◆書き加え(12月20日)

本田真凜が20日の公式練習に参加しています。
GPシリーズ第3戦「中国杯」以降は得点源のジャンプを中心に、スピンなどの練習を積んできました。

私自身は宮原知子を除く最上位者を平昌五輪代表にすればいいと考えていますが、本田真凜のシニアデビュー1年目の成績を踏まえれば優勝を収めないと選ばれないでしょう。
(得点がそれなりに開けば話は別です。)

本田真凜は自らすべてをデザインし、前日に届いたばかりの紫の新衣装を着て現れ、ショートプログラム(SP)の「ザ・ギビング」を滑りました。
私はこれまでのピンクの衣装がちょっと子どもっぽいかなと思っていました。

「背中にさりげなく金の鳥がいる。羽ばたけるように頑張ります」と語りました。
ひりひりするような緊張感が漂うなかで集中力を高め、勝負度胸を発揮できるでしょうか。

本田真凜は有力選手のなかでもっとも遅れを取っており、私には一発逆転によってしかオリンピックへの道は切り拓けないように思います。

◆書き加え(12月21日)

本田真凜は他愛ありません。
年齢的なものだけでなく、性格的なものでしょう。
SPの滑走順を決める抽選で最終30番を引き、「やったわー」と喜びました。
何のことやら。

おそらく「大トリ」と「金の鳥」で験(げん)を担いでいます。
金メダルへ羽ばたこうとしています。
まずSPで3位以内に入ることです。

◇◆◇

本田真凜に関するブログは以下のとおり。

⇒2017年12月15日「残り1枠に本田真凜の奇跡、NHKアスリートの魂」はこちら。

⇒2017年11月11日「本田真凜の得点が低すぎるフィギュア採点」はこちら。

⇒2017年11月7日「本田真凜、五輪代表選考レースから脱落か」はこちら。

⇒2017年11月4日「本田真凜、中国杯は全日本五輪選考前哨戦」はこちら。

⇒2017年11月3日「本田真凜に手を焼く濱田美栄コーチ」はこちら。

⇒2017年11月1日「本田真凜は三原舞依と樋口新葉と戦う・・・五輪代表」はこちら。

⇒2017年10月30日「本田真凜のメンタル、濱田美栄コーチの苦言」はこちら。

⇒2017年10月28日「本田真凜GPシリーズ「スケートカナダ」へ挑戦」はこちら。

⇒2017年10月15日「本田真凜は最高難度のジャンプ構成でGPシリーズへ」はこちら。

⇒2017年10月14日「本田真凜は2022年北京五輪代表でいいのか」はこちら。

⇒2017年10月10日「本田真凜、身に染みる五輪代表2枠の厳しさ」はこちら。

⇒2017年10月7日「本田真凜SPザ・ギビング(The Giving)」はこちら。

⇒2017年9月26日「本田真凜、浅田真央後継認定試験をパス」はこちら。

⇒2017年9月20日「天真爛漫な本田真凜に気合のスイッチ」はこちら。

⇒2017年9月17日「本田真凜の名言・・・シニアデビューで連発」はこちら。

⇒2017年5月5日「本田真凜はなぜうずうずしているのか」はこちら。

⇒2017年4月24日「真央から舞依、真凜へ、マママの系譜」はこちら。

⇒2017年4月5日「華のある本田真凜の3姉妹と兄の競演」はこちら。

⇒2017年3月26日「本田真凜と金妍児(キム・ヨナ)の共通点」はこちら。

⇒2017年3月25日「本田真凜のコメントに光る女優の感性」はこちら。

⇒2017年3月23日「本田真凜、早すぎる現役引退表明」はこちら。

⇒2017年3月21日「本田真凜は天衣無縫、この選手はいける」はこちら。

⇒2017年3月20日「気分屋の本田真凜に一つ残念なこと」はこちら。

⇒2017年3月19日「本田真凜、最高の笑顔で帰っておいで!」はこちら。

⇒2017年3月18日「本田真凜、坂本花織、白岩優奈はうふん!」はこちら。

⇒2017年3月17日「本田真凜の調子、世界ジュニア連覇の重圧」はこちら。

⇒2017年3月15日「本田真凜とザギトワの激突・・・世界ジュニア選手権」はこちら。

⇒2017年3月14日「本田真凜はいつもどおりで世界ジュニア連覇」はこちら。

⇒2017年2月13日「本田真凜は2百点超えで世界ジュニア連覇へ」はこちら。

⇒2017年1月13日「本田真凜は妹思い、姉の鏡なのか」はこちら。

⇒2016年12月26日「本田真凜の愛らしさと天性の表現力」はこちら。

⇒2016年9月13日「本田真凜、ジュニア女王の重圧・・・フィギュアGP」はこちら。

⇒2015年12月22日「本田真凜を本田望結が追いかける」はこちら。

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残り1枠に本田真凜の奇跡、NHKアスリートの魂

アスリートよりアクトレスの志向が強い
好きなように滑っているときが一番美しい

フィギュアスケート女子シングルの平昌五輪代表最終選考会となる全日本選手権が来週に迫っています。
代表枠が「2」という狭き門に十代後半の有力選手がひしめいています。
長期のけがから復帰した宮原知子はすでに結果を出しており、「当確」です。
残り枠の「1」がだれになるかは下記のブログで記しています?

⇒2017年12月14日「フィギュア平昌五輪代表予想、もう一人はあの子!」はこちら。

「あの子じゃわからん 相談しましょ そうしましょ」というご意見もあるかと存じます。

普通に考えれば、有力候補は樋口新葉、坂本花織、三原舞依、本田真凜の4選手です。
ほかの選手が表彰台に上ることは現時点で考えにくい。
得点の水準は 220点台を期待しますが、 210点台後半での決着でしょう。
緊張が高まればミスが出て、 210点を挟んだ展開になるかもしれません。
(が、国内大会なので採点がかなり甘くなることもあります。)

坂本花織はあまり知名度が高くありませんでしたが、GPシリーズ第6戦(最終戦)「スケートアメリカ」で自己ベストを15点以上も更新して2位に入り、代表選考レースに割り込んできました。
高難度ジャンプを得意としており、シニア1年目で成長を続けています。
荒削りですが、とてもダイナミックです。
(いい演技ができると、キスアンドクライでおばちゃんみたいにはしゃぐ選手です。)

さて、私はウェブ上でたまたま街頭インタビューの動画を見ました。
平昌五輪で期待する選手として「本田真凜」の名前が上がっていました。
むろん、そうした回答者ばかりをピックアップして編集しています。
せめてどれくらいの比率かを明らかにしてほしかった。
一番多かったのは確かでしょうが・・・。

シニアデビューの今シーズンは「ポスト浅田真央」として爆発的な注目を集め、メディアに大量に露出しました。
スーパースターがいなくなれば、その登場を待ち望むのは大衆心理です。
表情の愛らしさ、スタイルのよさ、演技の可憐さが際立ちます。
オーラに近い「」は後天的に身につけたものでないでしょう。
人気があり、CM契約でも群を抜いています。
低迷するフィギュアスケート女子シングルのテレビ視聴率をいくらか上昇させられるとしたら彼女です。

その本田真凜は代表選考レースでもっとも厳しい状況に置かれています。
才能に恵まれているはずですが、「練習嫌い」を公言している間に、同年代の日本勢が追いつき、ロシア勢が引き離しました。
実際これまでのところ、ほとんど成長が見られません。
彼女が呑気に語っていたオリンピック出場や金メダル獲得は遠のいています。

私はこの子のしなやかで伸びやな演技を見ているとほっとさせられます。
不思議なくらい癒されるのです。
気質や性格と一体になったものでしょう。
画面に釘づけになり、競技ということを忘れてしまいそうです。
おそらくこの子は「戦い」に向きません。
自分が好きなように滑っているときが一番美しい。

ジュニア時代からそこそこ結果(実績)を残しているだけに、選手を勝たせるのが務めのコーチとしては扱いづらい選手です。
同じリンクで練習に励む他の選手に好ましくない影響も及ぼします。
コーチはいらいらを抑えなくてはなりません。

私も「精鋭(社長・幹部)」を対象とした教育指導が本職ですが、一人ひとりで異なる持ち味をどう伸ばすかで迷います。
概して、優秀な人材ほど個性的です。
育成のプロとしての信念は持っていますが、自分の価値観に染めてしまわないように、何より自分のコピーを創らないように戒めています。
それでも、一流になってほしいとの思いから、期待する選手ほど厳しく叱ってしまいます。
我慢、我慢、我慢・・・。

私のこれまでの経験に照らせば、本田真凜のようなタイプは論理的な指摘だけでは育成できません。
合理性で思いどおりに動かせる相手でないのです。
情緒的な動機づけが不可欠でしょう。
手間がかかりますが、「部下もおだてりゃ木に登る」を織り交ぜるわけです。
本質的にアスリートよりアクトレスの志向が強い選手ということも踏まえなければなりません。

とはいえ、私は本田真凜の平昌五輪出場をまったく諦めたわけでありません。
フィギュアスケーターとして限界まで頑張った経験のない選手のはずで、勝利に執念を燃やすとどれくらい得点を伸ばせるかが予想できません。
コーチに「練習しなさい」と言われるようでは問題外です。
浅田真央がそうだったように、練習を止められるのが一流選手です。

本田真凜は、GPシリーズ第3戦「中国杯」から全日本選手権まで1か月半がありました。
短くもあり長くもあります。
この期間における練習の覚悟が得点に表れるでしょう。
「 210点台半ばに絶対に届かない」と言い切れません。
(3月の世界ジュニア選手権では自己ベストを更新して201.61点で2位になっています。)

⇒2017年12月14日「フィギュア平昌五輪代表予想、もう一人はあの子!」はこちら。

あとはライバルの得点次第で「奇跡」が起こるかもしれません。

◆書き加え(12月14日)

NHK総合『アスリートの魂』で本田真凜が取り上げられます。
日曜日の深夜に放送されるようです(予定をご確認ください)。
平昌五輪出場へ向けた8か月の苦闘に密着取材しています。
このところ音信を聞かなくなりましたが、近況が分かるかもしれません。

私は土曜日と日曜日に合宿セミナーで疲れ切っているはずですが、持ち堪えられるようならば視聴したいと思います。

◇◆◇

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本田真凜の得点が低すぎるフィギュア採点

ジャンプ基礎点後半1割増のナンセンス。
フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズを見て、つくづくそう思いました。

ショートプログラム(SP)でもフリースケーティング(FS)でも、演技後半に跳んだジャンプの基礎点が1.1倍、すなわち1割増しになります。
「体力が落ちる後半のジャンプは大変だから」がおもな理由なのでしょうか。

ナンセンスの極みです。

そうでなくてもジャンプを中心とした「技術」の比重を大きくし、過酷な練習を強いて身体の負担を増してきました。
そのうえに選手が疲れる後半にジャンプを跳ばせようとしています。

本格的な高難度ジャンプ競争に突入してから、十代半ばの選手にまでけがが増え、選手寿命を縮めています。
ジャンプに有利な体形を維持するために厳しい食事制限を行う選手が出てきます。
それが行き過ぎて摂食障害、さらに拒食症に追い詰められます。

アスリートも人間なのだから、採点方法や採点基準にもうちょっとやさしい心づかいがあっていい。

見る側も、FSの後半に7本のジャンプを詰め込まれてもフィギュアスケートならではの興趣がそがれます。
手を挙げた棒切れ状態でくるくる回られても面白くありません。
選手の動きがせわしなく、こちらにもストレスになります。

私がGPシリーズを見て印象に残ったのは、中国杯での本田真凜の美しさでした。
慎重に滑ろうとするあまり、アピールする力が弱かったなど不満に思うところはありますが、とても優美で繊細な演技でした。

表現の採点は人それぞれの感性や感覚といった主観に左右されやすく、客観性や公平性を保つのが難しいのは確かです。
とはいえ、本田真凜の得点はもうちょっと高くなってもいいのでないでしょうか。

GPシリーズの得点を見るかぎり、本田真凜の平昌五輪代表入りが厳しくなりました。
全日本フィギュアスケート選手権まで1か月ちょっとしか残されていません。

⇒2017年11月7日「本田真凜、五輪代表選考レースから脱落か」はこちら。

ジャンプ構成を大きく変えることはできませんので、スピンやステップの取りこぼしをなくし、ジャンプを含めてGOE(出来栄え点)を伸ばすことが一つ。
もう一つは、演技の完成度を高めていくことでしょう。

今年の世界ジュニア選手権で本田真凜が敗れたロシアのアリーナ・ザギトワはごく短期間で著しく得点を伸ばし、無敵の世界女王のエフゲニア・メドベージェワに追いつきそうな勢いです。

本田真凜はGPシリーズでロシアなどの有力選手、五輪代表枠を争う日本の有力選手とぶつかり、シニアにおける自身の水準や実力を確かめられました。
これまでは悪びれることなく「練習嫌い」を公言してきましたが、それでは世界のトップクラスと戦えないと身に染みて分かったはずです。

本田真凜が全日本選手権でチャレンジャーとして大胆に滑り、しかも完璧に演じられるなら、奇跡が起こらないと限りません。
この子は大勢の心を惹きつける天性の才能を備えていると思います。
私は平昌五輪に出てほしい。

彼女には彼女のよさがあるので、単に練習振りを宮原知子と比べるのは気の毒ですが、濱田美栄コーチの指摘のとおり、練習に打ち込むほかに活路を切り拓けません。
鬼のような厳しい言葉を吐くのも本田真凜に期待していることの裏返しでしょう。

◆書き加え(11月10日)

GPシリーズ第4戦「NHK杯」の公式練習に臨んだ羽生結弦にアクシデントが起こりました。

難度の一番高い4回転ルッツを跳んだ際に体の軸が傾きました。
(第1戦「ロシア杯」では初挑戦ながら成功させていました。)
着氷で右足をひねって転倒し、右の足首と膝を痛めました。
顔をゆがめたそうですから、かなりの痛みを感じたのでしょう。

羽生結弦はロシア杯で米国のネイサン・チェンに敗れて2位に留まり、その後は拠点のトロントで調整を積んでいました。
前人未到の5連覇がかかるGPファイナルに進出するためにNHK杯で勝つつもりでした。

フィギュアスケートに限らず、アスリートはけがの危険性と背中合わせで練習を行っています。
とりわけ4回転ジャンプは体への負荷が重くなります。

羽生結弦は現時点で出場の意向を持っているようです。
私としてはGPファイナルを諦め、平昌五輪までに最良のコンディションを整えてほしい。

◇◆◇

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本田真凜、五輪代表選考レースから脱落か

本田真凜が苦しんでいます。
ジュニア時代に目立たなかったアリスリーとしての「弱点」がシニア参戦で露呈しました。
それは、かならずしもジャンプに代表される「技術」だけでありません。

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第2戦「スケートカナダ」、第3戦「中国杯」。
2週連続の大会はどちらも5位に終わり、GPファイナル進出を果たせませんでした。

ただし、スケートカナダで10位と出遅れた初披露のショートプログラム(SP)「ザ・ギビング」は中国杯で自己ベストに迫る 66.90点を出して6位でした。
フリースケーティング(FS)「トゥーランドット」で5位の131.42点を出して198.32点となり5位でした。
ジャンプで3回転が2回転になるミスを犯しましたが最後まで集中力を切らさず、リカバリーも試みました。

SPでミスから大崩れしたスケートカナダと総合順位は同じとはいえ、出来も得点もだいぶよくなりました。
いくらか自信を取り戻し、失敗のイメージを拭い去ることができました。

しかし、それでも本田真凜は合計2百点を超えていません。
年末の全日本フィギュアスケート選手権では低くても 210点台の勝負になるでしょう。
GPシリーズの戦績を見るかぎり、五輪代表選考レースからは脱落したと考えざるをえません。

本田真凜はシニアデビューのシーズンでの成長に自信があったのでしょうが、余裕を持ちすぎたように思います。
練習を含め、すべてを感覚的にとらえていた結果です。

私は、メンタルが弱いというより未熟という印象を受けました。
濱田美栄コーチが指摘していますが、アスリートとしては勝負に対する「執着心」がきわめて薄いようです。

これには気質というか性格も多分に絡んでいます。
おおらかでのんびりしており、自由奔放です。
「ハングリーさ」とまるで無縁です。
浅田真央のように根っからの勝負師とは明らかに違います。
マイペースを貫き、自分を追い込むということが苦手です。

それは本田真凜の演技の「魅力」にもつながっていますので、厄介な問題かもしれません。
女優みたいに観客から喝采(スタンディングオベーション)を浴びるというイメージを抱きながら滑りを楽しんでいるのでしょう。
それゆえ、ジャンプでつまずくとがっかりし、その後の演技に勢いと精彩を欠きます。
この子はおそらく何よりも美しく滑りたいのです。
私はやわらかでしなやかでのびやかな「表現」に魅せられます。

中国杯で戦った日本の3選手のなかで高難度ジャンプをもっとも跳びやすい体型のように思います。
そうならないのは「練習量」の蓄積が大きく影響しているのかもしれません。

2枚の五輪代表切符をつかむ全日本選手権まで1か月ちょっと。
本田真凜は安定感の確保、SPとFSの明確な演じ分けなどを課題に挙げました。
中国杯での演技の自己評価は半分くらいとか。
それがほんとうならば、大幅に得点を伸ばせることになります。

私は天賦の才能に恵まれた本田真凜に頑張ってほしい。
わりと近い世代で「スーパースター」になれる可能性を秘めた選手はこの子しかいないと思っています。
(ヒロインやヒーローが不在だと、視聴しやすい時間帯に放送されません。)

◇◆◇

本田真凜に関するブログは以下のとおり。

⇒2017年11月4日「本田真凜、中国杯は全日本五輪選考前哨戦」はこちら。

⇒2017年11月3日「本田真凜に手を焼く濱田美栄コーチ」はこちら。

⇒2017年11月1日「本田真凜は三原舞依と樋口新葉と戦う・・・五輪代表」はこちら。

⇒2017年10月30日「本田真凜のメンタル、濱田美栄コーチの苦言」はこちら。

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本田真凜、中国杯は全日本五輪選考前哨戦

シニアデビューがオリンピックシーズンと重なったフィギュアスケート女子シングルの本田真凜(ほんだ・まりん)。
愛らしい表情と美しいスタイル、しなやかな滑りと豊かな表現。
天性の才能を感じさせる演技で、浅田真央引退後の人気を勝ち取っています。
天真爛漫な発言と振る舞いもファンを魅了しています。
本人も当然のように平昌五輪代表を口にし、表彰台さらに金メダルというコメントを残しています。

ところが、フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズに出場し、いきなりシニアの厳しい洗礼を受けました。
第2戦「スケートカナダ」では、ショートプログラム(SP)の冒頭の連続ジャンプで転倒し、その後の演技ががたがたに崩れました。
左でん部の痛みを抑えるために薬を服用して出場したようですので、それが影響したのかもしれません。
フリースケーティング(FS)で巻き返しましたが、合計は2百点に遠く及びません。
出来に激しい波が出ました。
12月上旬に名古屋で行われるGPファイナル進出は絶望的です。

私は今シーズンの本田真凜に劇的な進化を期待していましたが、これまでのところは裏切られています。
ロシア女子を見るまでもなく、大幅に得点を伸ばせる時期です。

濱田美栄コーチはスケートカナダの評価を40点としました。
演技内容以前に、試合に至るまでの「練習」がトップクラスの選手と戦えるレベルに達していないと指摘しています。
本田真凜はきちっとした練習をすることが苦手だそうです。
高揚感で滑るために、SPのように一つ狂うとミスが続出する流れを止められません。
また、精神的に幼く、勝負への執念が薄く、きょう懲りてもあす忘れるそうです。

本田真凜は感性と感覚において優れています。
大きなポテンシャルも秘めています。
今日までマイペースでやってきて順調に成長を遂げ、地位を引き上げました。
逆に言えば、本田真凜はマイペースで滑るだけでは勝てない高みに立っています。

本田真凜はカナダから直接北京入りして第3戦「中国杯」に出場します。
(3日間は治療に専念します。)

平昌五輪の代表選考レースは 220点前後の攻防になるでしょう。
中国杯では三原舞依と樋口新葉という2人のライバルも出場します。

本田真凜はいまの実力を発揮するだけで優に 200点を超えられます。
できるなら 210点に迫っておきたい。
ならば、年末の全日本フィギュアスケート選手権で五輪切符をつかめる可能性が出てくることでしょう。
運の強さも感じさせる子ですから、何が起こるか分かりません。
中国杯はその前哨戦といえます。

このブログは11月2日、木曜日の深夜に書いています。
どのような成績を収めるでしょうか。

◆書き加え(11月4日)

SPが終わっています。

樋口新葉は 70.53点で2位につけました。
冒頭のダブルアクセルを余裕で決め、後半に組み込んだルッツ−トウループの連続3回転ジャンプも鮮やかに決めました。
持ち前のスピードとパワーをいかんなく発揮しました。
女子としては体格ががっちりしていることもあり、日本勢のなかではもっとも強い印象を残しています。
FSでも集中力の研ぎ澄まされた演技を行えるなら 210点台後半に届くはずです。

三原舞依と本田真凜はともに 66.90点でしたが、技術点で上回った本田真凜が6位になり、三原舞依は7位になりました。

三原舞依は直前練習で接触した動揺があったのでしょう、やや精彩を欠いた演技です。
細かなミスが出ています。

本田真凜はスケートカナダで失敗した冒頭のルッツ−トウループの連続3回転ジャンプをフリップ―トウループに戻して決めています。
演技の確実性を大切にしました。
1週間でミスをほぼ修正しています。
楽観的に考えれば、全日本選手権までに最大で5点近くを上乗せできる可能性がないわけでありません。

カナダのガブリエル・デールマンが 70.65点で首位に立っています。
とはいえ、1〜7位まで3.75点差の大混戦となっています。
FSで順位の大きな変動がありそうです。

◇◆◇

本田真凜に関するブログは以下のとおり。

⇒2017年11月3日「本田真凜に手を焼く濱田美栄コーチ」はこちら。

⇒2017年11月1日「本田真凜は三原舞依と樋口新葉と戦う・・・五輪代表」はこちら。

⇒2017年10月30日「本田真凜のメンタル、濱田美栄コーチの苦言」はこちら。

⇒2017年10月28日「本田真凜GPシリーズ「スケートカナダ」へ挑戦」はこちら。

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本田真凜に手を焼く濱田美栄コーチ

本田真凜を指導する濱田美栄コーチは試合会場では柔和な表情です。
しかし、ときに切り捨てるような言葉を吐きます。
むろん、彼女の才能を認め、性格も踏まえたうえでしょう。
絶大な期待の裏返しといえます。

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズの第2戦「スケートカナダ」。
フリースケーティング(FS)3位の得点を出し、ショートプログラム(SP)10位から合計5位に巻き返してほっとしている本田真凜を厳しく叱りつけました。
5人抜きの本田真凜に「練習してほしい」と言い放っています。

「その程度の得点で喜んでいたら平昌五輪に行けない」と言ったかどうかは分かりませんが、そんな気持ちからでしょう。

濱田美栄コーチが口を酸っぱくして言っても本田真凜に響きません。
「(SP後)むちゃくちゃ怒りました。いつも言っていることですが、なかなか懲りないので。私は近所のおばちゃんじゃなくて、コーチなので」。
頭から猛烈な湯気を立てて怒っています。

「アスリートとしては粘着質なところがなさすぎて、落ち込んでいるように見えても次の日になったら忘れるタイプなので」。
この性分は選手を預かるコーチとしてはきわめて厄介です。

私は本田真凜が語る「練習嫌い」を本気にしていませんでした。
もしそうなら世界ジュニア選手権で頂点に立つことなどできません。
ところが、まんざらうそでもなかったと思うようになりました。
生まれ持った資質と感覚でここまで成長を遂げてきたのかもしれません。

濱田美栄コーチは本田真凜にシニアで戦う心構えがまったくできていないと考えています。「結果オーライ」になってしまう性格にほとほと手を焼いています。
どんなにきつく叱ったところで選手がそれを改めなければコーチはお手上げです。
先の「練習してほしい」というシンプルでストレートな言葉は本田真凜への本心なのでしょう。

濱田美栄コーチは「失敗したときの対処やリカバーは練習でしか学べない」と語りました。
本田真凜の練習の姿勢とあり方にシビアな注文をつけています。
エース・宮原知子という手本を身近で見られるのですから倣ってほしい。

本田真凜は伸び代が大きいのは確かですが、五輪代表選考会を兼ねる全日本フィギュアスケート選手権に間に合わせるのが危うくなっています。
おそらく210点〜220点、三原舞依などの進化や宮原知子の出来次第でそれ以上の得点の勝負になります。
現時点でははるかに及びません。
たった2枚しかないオリンピック切符を手にするには、自身が変わることが先決です。

GPシリーズ第3戦「中国杯」での演技はどうなるのでしょう。

◇◆◇

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本田真凜は三原舞依と樋口新葉と戦う・・・五輪代表

本田真凜はフィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第2戦「スケートカナダ」で5位に留まりました。
GPファイナル出場へ向けた獲得ポイントは7点です。
第3戦「中国杯」で優勝を収めて15点を加算したとしても合計22点です。
GPファイナル進出はほぼ閉ざされています。
今シーズンがシニアデビューでしたので全日本フィギュアスケート選手権と平昌五輪の前に世界のトップ選手と戦い、大舞台の感触をつかんでおきたかったでしょう。

その中国杯にライバルの三原舞依と樋口新葉が出場します。
エース・宮原知子のけがの回復次第ですが、平昌五輪代表は実質的にこの4選手の争いになりそうです。

中国杯の出場メンバーにロシア勢を中心とした強豪が揃います。
なかでも世界ジュニア女王のアリーナ・ザギトワには負けたくないでしょう。
(フリースケーティングだけで戦ったジャパンオープンでは大差をつけられました。)

とりわけ本田真凜にとり国内選考レースを疑似体験する状況になります。
三原舞依も樋口新葉も 220点を目指しているはずです。
ここで大きな得点差をつけられるとしたら、全日本選手権は厳しいといわざるをえません。

⇒2017年10月14日「本田真凜は2022年北京五輪代表でいいのか」はこちら。

念願のオリンピックに出場できるかどうか、中国杯は試金石となります。
本田真凜は気合のスイッチを入れなければなりません。

⇒2017年9月20日「天真爛漫な本田真凜に気合のスイッチ」はこちら。

挑戦者の開き直り、追いかけるものの強みで真正面からぶつかってください。
どちらかを上回るだけでも相当な自信がつきます。
代表枠は2枠ですから、ライバルを一人ひとり蹴落としていくほかにありません。
大舞台へのメンタルのつくり方も問われます。

◇◆◇

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本田真凜のメンタル、濱田美栄コーチの苦言

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズの第2戦「スケートカナダ」が行われています。

平昌五輪の代表入りを目指している本田真凜はショートプログラム(SP)で10位と出遅れました。
初披露の「ザ・ギビング」は自身が望んだ出来とはかけ離れたものになりました。
「情けない演技をしてしまった。あす頑張ろうと思います」と落ち込んだ様子ながら何とか気持ちを切り替えようとしていました。

その本田真凜が一夜明けて午前6時からフリースケーティング(FS)の公式練習を行っています。
青の新しい衣装でリンクに現れ、滑りを確かめました。
SPで受けたショックを引きずっているようです。
「トゥーランドット」の曲をかけて高難度ジャンプを決めましたが、出来にばらつきがありました。

また、現地入り後に痛みが発症した左でん部を気にする仕草が目立ったようです。
それを考慮してか、スピンを試さずに練習時間を10分残して切り上げました。
(SPではスピンが最低評価のレベル1になっています。)

本人はむろんFSでの巻き返しを狙いますが、どこまで順位を上げられるでしょうか。
これからは大舞台に臨む「メンタルコントロール」が一段と大事になります。
その難しさが分かったはずです。
もっと経験を積まなければならないのかもしれません。
五輪代表選考会を兼ねる全日本フィギュアスケート選手権に間に合うでしょうか。

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濱田美栄コーチは「精神的にも技術的にも足りない」と容赦ありません。
とりわけアスリートとしての心構えの甘さに苦言を呈しました。

本田真凜は、演技はもちろん発言においても感覚的でした。
おそらくこの子はすべての面でそうなのです。
それがかわいらしさやマスコミ受けにもつながっています。
が、シニアのトップクラスの選手と戦うようになり、その限界に早くもぶち当たりました。
勝利を収めるには、自分と厳しく戦うことが先決です。

とはいえ、何かきっかけをつかめば劇的によくなる可能性も十分に感じさせます。
それだけの資質を備えた選手だと、私は思います。

◆書き加え(10月29日)

本田真凜がFS3位と頑張りました。
本人も現状では満足できると語りました。
SPが終わった後の表情と違います。

とはいえ、合計178.24点で5位に留まっています。
この得点では国内のトップクラスの選手とまったく戦えません。
五輪代表が選ばれる日本選手権では国内の最高記録(宮原知子218.33点)を更新するくらいの水準に達しないと難しそうです。
本田真凜は短期間で得点を大幅に伸ばしていかなければなりません。

SPでいったんは失いかけた自信をFSでちょっぴり取り戻しています。
次戦のGPシリーズ「中国杯」は2週連続になります。
疲労、そして左でん部の痛みはどうなのでしょう。

最低でも2百点はほしいところです。
強い「危機感」を持つべきです。

◇◆◇

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和田創

和田創研代表
日本ロボコム代表
ロボットビジネス勉強会&交流会主宰
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。クライアントとともに77歳までに百社の設立を目指す(内、自ら11社)。

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