コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

東京高円寺阿波おどり

徳島市阿波おどり、破産でイメージ低下は避けられず

徳島小松島中学校から城北高校へ

66歳の私は大昔、徳島県で1年2か月ほど暮らしたことがあります。
1969年10月下旬から1970年12月下旬まで、小松島市立小松島中学校と徳島県立城北高校に在籍しました。
先だって66歳で亡くなった大杉連と同じです。

⇒2010年9月19日「大杉漣プロフィール…小松島中学校・城北高校出身」はこちら。


私は東洋紡績小松島工場の長屋のような社宅に両親と妹の4人で住んでいました。
父が勤務していた呉羽紡績が実質的に吸収合併され、肩書を奪われて徳島に転勤しており、家庭内には重苦しい空気が流れていました。

東洋紡績桟敷席で阿波おどり見物

城北高校1年生の夏に東洋紡績の桟敷席で「徳島市阿波おどり」を見ました。
迫力満点、面白おかしい祭でしたが、私自身は先に述べた事情で心から楽しむことができませんでした。
それでも地元民がこの祭にかける情熱だけは十分に感じ取れました。
街全体の盛り上がりは凄まじいものがありました。

私は長い歳月を経て、家族で「東京高円寺阿波おどり」を見ました。
しかし、本場の阿波踊りと比べようもありません。
致し方のないことです。

⇒2010年9月2日「高円寺阿波おどりの感想評価…見る阿呆になれず」はこちら。

⇒2009年11月14日「日本の祭『阿波おどり』の天水たち」はこちら。



阿波おどり主催の観光協会が破産

私は3月2日に徳島市が債権者として、阿波おどりを主催する公益社団法人徳島市観光協会の破産手続きを申請したというニュースを見ました。
どうやら徳島市と徳島市観光協会が阿波おどりの運営で対立しています。

徳島市は申し立ての理由を「市の負担額をこれ以上増やさないために、裁判所の関与で透明性を保って債権回収を行う」としています。
徳島市観光協会に委ねては収支を改善できないという判断です。

徳島市は借入の損失補償をしない

徳島市は2月7日に今後、徳島市観光協会の借り入れを損失補償しないことを決めました。
これを受けて、徳島市観光協会は2月16日までの期限に返済できないことを金融機関に伝えました。
預金などを差し引いた約3億8千万円が借入額となっています。
(それ以降、年利率14%の遅延損害金も発生しています。)

徳島市は金融機関が持つ徳島市観光協会への債権を譲り受けたうえで破産手続きを申請したのです。
(むろん金融機関から約3億8000万円の代理弁済を求められます。)

阿波おどり事業に不適正会計処理

阿波おどりの予算の執行と管理に重大な問題が見つかりました。
徳島市観光協会は徳島新聞社と共催し、事業会計を担当しています。
徳島新聞社は裏づけ書類に基づかない不適正な会計処理を慣例で行ってきたことを認め、累積赤字の負担も「一定の責任がある。可能なかぎり協力する」と回答しました。

阿波おどりは徳島というより、日本の夏の風物詩です。
私は約4百年の歴史を持ち、日本の三大盆踊りとして毎年百万人以上を集めている阿波おどりが累積赤字4億円超を抱えていたことがどうも腑に落ちません。

利権が絡んでいて、事業会計がずさんだったということでしょうか?
徳島市による損失補償の打ち切りが遅すぎたのかもしれません。
もっと早くメスを入れるべきでした。

2018年阿波おどりは開催されるか

破産手続きが開始されれば運営体制が整わず、2018年夏の「徳島市阿波おどり」の準備が間に合うかどうか微妙です。
徳島市は市の関係課でつくるプロジェクトチームで検討すると説明しました。

しかしながら、今回の破産騒動により阿波おどりのイメージ低下は絶対に避けられません。
軽妙でユーモラスな祭に暗い影が差すことになります。

踊る阿呆も見る阿呆も包み込んできた熱狂的な賑わいは次第に薄れていくのでしょうか・・・。

徳島もふるさとの一つと考える私は残念でなりません。
(自室で飼うアメリカンショートヘアの「クマ(♂)」は城北高校近くのブリーダーで見つけました。)
いまだに徳島に縁があるのです。

◆書き加え(3月5日)

真偽は不明、観光協会排除の企て

私はこのニュースに接したとき、巨額の経済効果をもたらすイベントでなぜこれほどの累積赤字が発生したのか疑問を感じました。

「週刊現代」が阿波おどりの存続危機に関わる状況の深層に切り込んでいるようです。
記事では、阿波おどりを巡る利益を守るために、徳島市長と徳島新聞社が徳島市観光協会を排除しようとしていると結論づけています。
徳島市観光協会は運営の健全化を推進する改革勢力になっています。

ちなみに、徳島市の遠藤彰良市長は地元放送局の四国放送の元アナウンサーであり、その四国放送の筆頭株主が徳島新聞です。

私にはこの記事の真偽を判断する材料(情報)がありませんが、一日も早く問題を解決してほしい。
長引けば長引くほど、阿波おどりのイメージ低下が深刻になります。

徳島といえば、「阿波おどり」。
地元民が大切に大切に育てあげてきた祭です。
彼らの「誇り」を台無しにすることがないように、心から祈ります。

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第55回東京高円寺阿波おどり開催時間変更(午後3時〜6時)

きょう(8月27日)とあす(8月28日)の2日間、「東京高円寺阿波おどり」が催される。
正確には、「がんばろう日本!! 東日本大震災復興支援 第55回東京高円寺阿波おどり」。

「東京高円寺阿波おどり」は毎年8月の最終の土・日曜日に、JR高円寺駅前から東京メトロ新高円寺駅にかけての通りを舞台に繰り広げられる。
今日では知名度が上がり、人出(見物客)は本場徳島を超えるともされる(不確か)。
東京の代表的な夏祭りの一つ、東京の晩夏の風物詩になった。
私は昨年、初めて見にいった。
家族と一緒。
今年は「節電」に協力するためだろう、昼間(午後3時〜6時)に変更して行われる。

私は、本場徳島のそれを45年近く前に見た。
徳島県立城北高校1年生の夏休み。

体が動くうちにどうしても見たい祭は、「青森ねぶた」と「おわら風の盆」の2つ。

私は疲労の蓄積で、激しい腰痛に苦しむ。
「ぎっくり腰」の一歩手前の状態。
きょうからまた新たな闘いが始まる。

以下に、「高円寺阿波おどりの感想評価…見る阿呆になれず」と題する2010年9月2日のブログを収める。

                      ◇◆◇

私は富山から上京して20年近く、中野駅〜東小金井駅間の中央線沿線で暮らしたのに、高円寺の阿波おどりに一度も出かけたことがなかった。
その理由については、このブログで幾度か述べたとおり。

長年のわだかまりが消え、今年は行こうと思ったが、すでに約束が入っていた。
けれども、どうしてもという気持ちが強くなり、当日午前にミーティングをキャンセル(延期)した。

高円寺阿波おどりうちわついに妻と子どもを引き連れ、「第54回東京高円寺阿波おどり」へ。
開催時刻は午後6時〜9時(3時間)。

さて、JR代々木駅で乗り換えた総武線がたまたま中野駅止まりだった。
また、JR高円寺駅とその周辺が大混雑していて身動きが取れないと考え、あえてJR中野駅で降りて会場に徒歩で向かうことにした。

実は、約40年前に日経育成奨学制度を利用して明治大学へ進学した私が入店したのが「日経高円寺専売所」だった。
住所は杉並区高円寺南1丁目だが、高円寺駅よりも中野駅のほうがずっと近かった。
最寄駅は青梅街道沿いの地下鉄丸ノ内線・東高円寺駅。

私は新聞配達をやっていたので、この辺りの地理は詳しい。
中野駅を南下して大久保通りに入った。
予定では20分弱で環七通りを越え、JR高円寺駅南口と地下鉄丸ノ内線・新高円寺駅を結ぶ通りの中間点付近に30分弱で達する。
この通りが東京高円寺阿波おどりの会場である。

ところが、立派なマンションが立ち並ぶなど、大久保通りの雰囲気が変わってしまい、私は道を間違えたのでないかと不安が募ってきた。
妻と子どもは呆れ顔…。

そのとき、日経高円寺専売所が突如現れた。
当時は道路を挟んだ真正面に小学校(?)のグラウンドが広がっており、私はそれを目安にしていた。
が、大きなマンション(ライオンズマンション高円寺南)が通りに迫るように建てられていた。
それで、目前に来るまで気づかなかったのだ。

私が入店したときは新築間もないビルだった。
それが建て替えられている。
記憶が曖昧だが、当時は3階建てだった。
4階建てだったとしても、私が目撃したビルは5階建てである。
建て増すという芸当はできないはずだ。
ビルの奥行きも深いように感じた。
裏の土地を買い取ったのか…。
ずいぶん容積が大きい。

私の職業人生の出発点である。
しかも、その後に影響を及ぼした。
日経高円寺専売所での「新聞配達」の経験がなければ、いまの自分はなかった。
1畳半ほどの個室暮らし、苦しい仕事を思い出し、私は胸が熱くなった。
子どもにちょっと思い出を語ろうとしたが、妻は足も止めずに子どもとさっさと行ってしまった。
れれれ…。
ちなみに、店主(経営者)が代わり、私が知る人は一人もいない。
数年前に日本経済新聞の販売店組織で講演を行った際に、参加者から聞かされた。
ほんとうは高円寺専売所に顔を出したかった。

                       ◇

私たちが現地に到着したのは、午後7時半頃。
空が暗くなる7時を目標にしたが、30分遅れ。

で…。
肝心の阿波おどりは、まったく見られなかった。
凄まじい人出だった。
先に述べた「通り」は、全体でなく一部が会場である。
警備員や警察官に「立ち止まらないでください」と言われ、歩かされる。
私たちは会場から遠ざかるばかりで、諦めるしかなかった。
有料の桟敷席を予約すればよかったが、後の祭。
私たちは、出番を待って整列する踊り手(連)を眺めるのが精一杯だった。

見る阿呆(観覧者)に対して会場が少なすぎるし、小さすぎる。
高円寺に限らず、中央線沿線は下町である。
駅周辺は建物が密集しており、商店街も限られ、その通りも狭い。
阿波おどりにとり必須かつ最適な会場は「道」である。
それを確保できていない。

枝分かれする生活道路を利用すれば観覧者が分散するので、踊りを見られないという事態は解消する。
しかし、踊る阿呆も見る阿呆も住宅街になだれ込むことになり、時間を制限したとしても住民から大きなクレームが寄せられるだろう。
これは現実的に不可能。

むろん、私が甘く考えていたのがいけない。
人気のイベントを楽しもうと思えば、それなりの注意や努力を払わなくてならない。
妻は「こんなものよ」と達観。
私は突然行くことにしたので、下調べを欠いた。
子どもがかわいそうだった。

踊りを見にいった人は踊りを見られなかったら、二度と出かけない。
この祭の最大の問題(課題)である。
が、例年のことでは…。
怠慢!
主催者は早急に改善を図るべきだ。

私たちは「東京高円寺阿波おどり」の団扇(うちわ)をもらい、満たされない気持ちを慰めた。
路上の踊りは天空の花火と異なり、楽しめるのは前から2〜3列に限られる。
「ゲゲゲの女房」の松下奈緒や向井理のように長身の人は別だが…。
なぜ主催者は通りに大型モニターを設置しなかったのか。
それだけでも観覧者はイライラが和らぐ。
現状では“見る阿呆”にもなれない人が大勢出てしまう。

なお、帰りはJR高円寺駅に近づくのが難しそうで、反対方向、つまり青梅街道沿いの地下鉄丸ノ内線・新高円寺駅へ向かった。
8時半に引き上げて正解。
10〜20分ほど遅れていたら、おそらく切符売り場や改札口、ホームは大混雑になったろう。

                       ◇

この祭は、高円寺商店街の振興が目的である。
隣の駅の阿佐谷商店街では七夕まつりが行われ、それなりの人気を博していた。
このままでは客を奪われるという危機感が背景にあり、それに対抗する狙いが大きかった。
そこで、夏のイベントに「阿波おどりのようなもの」を導入することにした。

発端は一商店街の催事であり、現在も…。
しかし、2日間で百万人前後(以上?)を動員する東京の夏祭に定着した。
主催者は自らの利益にこだわらず、周辺を巻き込むべき時期に差しかかっている。
ここまで育てあげた関係者の努力と苦労は尊重するとして、エリアを拡大してほしい。
杉並区はもとより東京都の強力なバックアップが不可欠である。

私は、青梅街道を開放しない限り、今後の発展は困難だと断言する。
同街道の地下鉄丸ノ内線・東高円寺駅〜新高円寺駅〜南阿佐ヶ谷駅間を通行止めにする。
阿波おどりは、公道が舞台(ステージ)なのだ。
大動脈(幹線道路)だが、周知徹底により交通への影響は減らせる。

主催者は、観覧者の満足度を高めよ。
あれじゃ、踊り手のストレスも凄い。

以上、私の「東京高円寺阿波おどり」に関する感想を述べた。
締め括りとして評価を記す。
会場に近寄るのが、「ヤットサー、ヤットヤット」。
踊りを見るのが、「ムリサー、ムリムリ」。
踊りのレベルは年々向上しているはずだが、人気の上昇による人出の増加に主催者の運営が追い付いていない。

本場・徳島阿波おどりを凌ぐといった感想をネット上で目にしたが、私はすべての面において大きな差があると思う。

                      ◇◆◇

阿波おどり、夏祭、花火大会などに関するブログは以下のとおり。

⇒2010年8月25日「日本の祭2010徳島阿波おどり…NHKBShi」はこちら。

⇒2010年8月26日「徳島郷土料理『阿波おどり』食う阿呆…銀座名店」はこちら。

⇒2010年8月27日「東京高円寺阿波おどり…徳島有名連+江戸っ子連」はこちら。

⇒2010年8月28日「日本の祭・秋田大曲全国花火競技大会…BShi」はこちら。

◆書き加え1(8月30日)

東京高円寺阿波おどりは現在、「NPO法人東京高円寺阿波おどり振興協会」が主催者。
同協会は桟敷席を販売しているわけでない。
年会費1万2千円の賛助会員や1口5千円の協賛者に、礼として桟敷席を用意している。

本場・徳島阿波おどりでは桟敷席がS席2千円で販売されているらしい。

◆書き加え2(8月30日)

「阿佐谷七夕まつり」は、例年8月7日を中日として5日間行われる。
主催者は阿佐谷商店街組合。
場所はアーケード型商店街の「阿佐谷パールセンター」。
期間中はJR阿佐ヶ谷駅をはじめ、この地区全体が七夕をモチーフにした装飾で彩られる。
正式な表記は「阿佐ヶ谷」「七夕祭」でないようだ。

◆書き加え3(8月30日)

指折りの花火師が腕を競う秋田県大仙市の「全国花火競技大会(通称:大曲の花火)」が90万人の人出を記録したようだ(不確か)。
百周年を迎える今年は過去最多の観客が見込まれ、現地は準備と対策に追われた。
会場内外の仮設トイレは千台をゆうに超えるというから驚き。

ところが、皆が一斉に動く帰りに大混乱が起こった。
人がはけない。
鉄道などは増便を図ったらしいが、まったく不十分。
大行列ができた。
うんざりした人々の顔がテレビに映し出された。

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高円寺阿波おどりの感想評価…見る阿呆になれず

私は富山から上京して20年近く、中野駅〜東小金井駅間の中央線沿線で暮らしたのに、高円寺の阿波おどりに一度も出かけたことがなかった。
その理由については、このブログで幾度か述べたとおり。

長年のわだかまりが消え、今年は行こうと思ったが、すでに約束が入っていた。
けれども、どうしてもという気持ちが強くなり、当日午前にミーティングをキャンセル(延期)した。

高円寺阿波おどりうちわついに妻と子どもを引き連れ、「第54回東京高円寺阿波おどり」へ。
開催時刻は午後6時〜9時(3時間)。

さて、JR代々木駅で乗り換えた総武線がたまたま中野駅止まりだった。
また、JR高円寺駅とその周辺が大混雑していて身動きが取れないと考え、あえてJR中野駅で降りて会場に徒歩で向かうことにした。

実は、約40年前に日経育成奨学制度を利用して明治大学へ進学した私が入店したのが「日経高円寺専売所」だった。
住所は杉並区高円寺南1丁目だが、高円寺駅よりも中野駅のほうがずっと近かった。
最寄駅は青梅街道沿いの地下鉄丸ノ内線・東高円寺駅。

私は新聞配達をやっていたので、この辺りの地理は詳しい。
中野駅を南下して大久保通りに入った。
予定では20分弱で環七通りを越え、JR高円寺駅南口と地下鉄丸ノ内線・新高円寺駅を結ぶ通りの中間点付近に30分弱で達する。
この通りが東京高円寺阿波おどりの会場である。

ところが、立派なマンションが立ち並ぶなど、大久保通りの雰囲気が変わってしまい、私は道を間違えたのでないかと不安が募ってきた。
妻と子どもは呆れ顔…。

そのとき、日経高円寺専売所が突如現れた。
当時は道路を挟んだ真正面に小学校(?)のグラウンドが広がっており、私はそれを目安にしていた。
が、大きなマンション(ライオンズマンション高円寺南)が通りに迫るように建てられていた。
それで、目前に来るまで気づかなかったのだ。

私が入店したときは新築間もないビルだった。
それが建て替えられている。
記憶が曖昧だが、当時は3階建てだった。
4階建てだったとしても、私が目撃したビルは5階建てである。
建て増すという芸当はできないはずだ。
ビルの奥行きも深いように感じた。
裏の土地を買い取ったのか…。
ずいぶん容積が大きい。

私の職業人生の出発点である。
しかも、その後に影響を及ぼした。
日経高円寺専売所での「新聞配達」の経験がなければ、いまの自分はなかった。
1畳半ほどの個室暮らし、苦しい仕事を思い出し、私は胸が熱くなった。
子どもにちょっと思い出を語ろうとしたが、妻は足も止めずに子どもとさっさと行ってしまった。
れれれ…。
ちなみに、店主(経営者)が代わり、私が知る人は一人もいない。
数年前に日本経済新聞の販売店組織で講演を行った際に、参加者から聞かされた。
ほんとうは高円寺専売所に顔を出したかった。

                       ◇

私たちが現地に到着したのは、午後7時半頃。
空が暗くなる7時を目標にしたが、30分遅れ。

で…。
肝心の阿波おどりは、まったく見られなかった。
凄まじい人出だった。
先に述べた「通り」は、全体でなく一部が会場である。
警備員や警察官に「立ち止まらないでください」と言われ、歩かされる。
私たちは会場から遠ざかるばかりで、諦めるしかなかった。
有料の桟敷席を予約すればよかったが、後の祭。
私たちは、出番を待って整列する踊り手(連)を眺めるのが精一杯だった。

見る阿呆(観覧者)に対して会場が少なすぎるし、小さすぎる。
高円寺に限らず、中央線沿線は下町である。
駅周辺は建物が密集しており、商店街も限られ、その通りも狭い。
阿波おどりにとり必須かつ最適な会場は「道」である。
それを確保できていない。

枝分かれする生活道路を利用すれば観覧者が分散するので、踊りを見られないという事態は解消する。
しかし、踊る阿呆も見る阿呆も住宅街になだれ込むことになり、時間を制限したとしても住民から大きなクレームが寄せられるだろう。
これは現実的に不可能。

むろん、私が甘く考えていたのがいけない。
人気のイベントを楽しもうと思えば、それなりの注意や努力を払わなくてならない。
妻は「こんなものよ」と達観。
私は突然行くことにしたので、下調べを欠いた。
子どもがかわいそうだった。

踊りを見にいった人は踊りを見られなかったら、二度と出かけない。
この祭の最大の問題(課題)である。
が、例年のことでは…。
怠慢!
主催者は早急に改善を図るべきだ。

私たちは「東京高円寺阿波おどり」の団扇(うちわ)をもらい、満たされない気持ちを慰めた。
路上の踊りは天空の花火と異なり、楽しめるのは前から2〜3列に限られる。
「ゲゲゲの女房」の松下奈緒や向井理のように長身の人は別だが…。
なぜ主催者は通りに大型モニターを設置しなかったのか。
それだけでも観覧者はイライラが和らぐ。
現状では“見る阿呆”にもなれない人が大勢出てしまう。

なお、帰りはJR高円寺駅に近づくのが難しそうで、反対方向、つまり青梅街道沿いの地下鉄丸ノ内線・新高円寺駅へ向かった。
8時半に引き上げて正解。
10〜20分ほど遅れていたら、おそらく切符売り場や改札口、ホームは大混雑になったろう。

                       ◇

この祭は、高円寺商店街の振興が目的である。
隣の駅の阿佐谷商店街では七夕まつりが行われ、それなりの人気を博していた。
このままでは客を奪われるという危機感が背景にあり、それに対抗する狙いが大きかった。
そこで、夏のイベントに「阿波おどりのようなもの」を導入することにした。

発端は一商店街の催事であり、現在も…。
しかし、2日間で百万人前後(以上?)を動員する東京の夏祭に定着した。
主催者は自らの利益にこだわらず、周辺を巻き込むべき時期に差しかかっている。
ここまで育てあげた関係者の努力と苦労は尊重するとして、エリアを拡大してほしい。
杉並区はもとより東京都の強力なバックアップが不可欠である。

私は、青梅街道を開放しない限り、今後の発展は困難だと断言する。
同街道の地下鉄丸ノ内線・東高円寺駅〜新高円寺駅〜南阿佐ヶ谷駅間を通行止めにする。
阿波おどりは、公道が舞台(ステージ)なのだ。
大動脈(幹線道路)だが、周知徹底により交通への影響は減らせる。

主催者は、観覧者の満足度を高めよ。
あれじゃ、踊り手のストレスも凄い。

以上、私の「東京高円寺阿波おどり」に関する感想を述べた。
締め括りとして評価を記す。
会場に近寄るのが、「ヤットサー、ヤットヤット」。
踊りを見るのが、「ムリサー、ムリムリ」。
踊りのレベルは年々向上しているはずだが、人気の上昇による人出の増加に主催者の運営が追い付いていない。

本場・徳島阿波おどりを凌ぐといった感想をネット上で目にしたが、私はすべての面において大きな差があると思う。

                      ◇◆◇

阿波おどり、夏祭、花火大会などに関するブログは以下のとおり。

⇒2010年8月25日「日本の祭2010徳島阿波おどり…NHKBShi」はこちら。

⇒2010年8月26日「徳島郷土料理『阿波おどり』食う阿呆…銀座名店」はこちら。

⇒2010年8月27日「東京高円寺阿波おどり…徳島有名連+江戸っ子連」はこちら。

⇒2010年8月28日「日本の祭・秋田大曲全国花火競技大会…BShi」はこちら。

◆書き加え1(8月30日)

東京高円寺阿波おどりは現在、「NPO法人東京高円寺阿波おどり振興協会」が主催者。
同協会は桟敷席を販売しているわけでない。
年会費1万2千円の賛助会員や1口5千円の協賛者に、礼として桟敷席を用意している。

本場・徳島阿波おどりでは桟敷席がS席2千円で販売されているらしい。

◆書き加え2(8月30日)

「阿佐谷七夕まつり」は、例年8月7日を中日として5日間行われる。
主催者は阿佐谷商店街組合。
場所はアーケード型商店街の「阿佐谷パールセンター」。
期間中はJR阿佐ヶ谷駅をはじめ、この地区全体が七夕をモチーフにした装飾で彩られる。
正式な表記は「阿佐ヶ谷」「七夕祭」でないようだ。

◆書き加え3(8月30日)

指折りの花火師が腕を競う秋田県大仙市の「全国花火競技大会(通称:大曲の花火)」が90万人の人出を記録したようだ(不確か)。
百周年を迎える今年は過去最多の観客が見込まれ、現地は準備と対策に追われた。
会場内外の仮設トイレは千台をゆうに超えるというから驚き。

ところが、皆が一斉に動く帰りに大混乱が起こった。
人がはけない。
鉄道などは増便を図ったらしいが、まったく不十分。
大行列ができた。
うんざりした人々の顔がテレビに映し出された。

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(272頁。2月10日発売)
9784907620011-00
プロフィール
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和田創

和田創研代表
日本ロボコム代表
ロボットビジネス勉強会&交流会主宰
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。クライアントとともに77歳までに百社の設立を目指す(内、自ら11社)。

その他の役職
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