コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

松下奈緒演技

松下奈緒「胡桃の部屋」横目でちらっ…向田邦子原作

先日、松下奈緒を久し振りに見かけた。
NHKドラマ10「胡桃の部屋」。
向田邦子の原作。
といっても、私は仕事に追われながら、横目でちらっとごく一部分。

だから、余計に感じた。
松下奈緒は演技がよくなった。
やはり経験を積んだせいだ。
「ゲゲゲの女房」「CONTROL〜犯罪心理捜査〜」「胡桃の部屋」と、3本連続で主演を務めた。
このうち、真ん中は民放(フジテレビ)。
私にはミスキャストに思えた。
松下奈緒に全責任をおっかぶせるのは酷だろう。

松下奈緒は、自分の一番いいところを見せたいという気持ちが強く、役者としての表情が単調になりやすい。

私たちは日常、緩む。
気の抜けた顔をしたり、愚かな顔をしたり、ときに醜い顔をしたりといった具合・・・。
松下奈緒はそうした普段の表情がいくらかできるようになった。
見開くだけだった目にもいくらかニュアンスを出せるようになった。
演技の進歩だ。

また、松下奈緒はいつも頭と心が張り詰めていて、周囲に緊張をばらまきやすい。
テレビ画面を通じて視聴者に伝わる。
くつろげないのだ。
それが幾分和らげられた。

松下奈緒の強みは女優として異例の長身である。
なかなかいいものだ。
私はこの先も活躍を願う。

松下奈緒は多才だが、万能でない。
そして、かなり不器用。
自分が歩む道を探し、つくろうとしている。

真面目に生きるし、懸命に尽くす…。
が、結局、周囲の気持ちが分かっていない。
そうした鈍感な役どころは演じられそう。
自分本位のヒロインは現代的といえる。

以下に、「井上真央と松下奈緒、プライド激突、視聴率一騎討ち!」と題する7月18日のブログを収める。
記事全体の8割くらいに留めた。
文章(内容)に手は加えていない。

                       ◇

視聴率が落ちるところまで落ちたNHK朝の連続テレビ小説。
局を挙げたテコ入れの努力が実り、前々作の「ゲゲゲの女房」から復調気配がはっきりしてきた。
このドラマでヒロイン・村井布美枝(飯田布美枝)を演じたのが、ご存知、松下奈緒だった。
目・鼻・口が大きく、顔立ちのはっきりした美しい女優。
長身ということもあり、思い切り目立つ。
視聴率の上昇につれ、番組も彼女も国民的人気を博した。

その松下奈緒がNHKドラマ10で再び主役を務める。
「胡桃(くるみ)の部屋」。
原作は、向田邦子。
家族の絆がテーマ。
全6話の連続ドラマ。
放送は火曜日午後10時、7月26日スタート。
松下奈緒は先だって行った制作会見で、「ただいま、という感じです」と語った。

「ゲゲゲの女房」はほのぼのとした夫婦愛、家族愛を描いた、古き良き昭和というホームドラマだった。
それに対し、「胡桃の部屋」は向田作品らしく、毒を含んだ辛口のホームドラマである。
舞台は1980年頃(昭和)の東京。
家族が本音を辛辣に語るなど、現代に通じる。

リストラで蒸発した父・・・。
松下奈緒は、空中分解しそうな家族をつなぎ留めようと孤軍奮闘する次女・桃子を演じる。
真面目で不器用、責任感が強く自分を押し殺して皆のために頑張るが、ときに感情を爆発させる。
ドラマの進行につれ、母、長女、三女、、弟の長男と、それぞれが深い悩みを抱えることが明らかになっていく。
また、桃子も妻子ある男性への思いに揺れ動く。
錯綜する家族や男女の関係を浮き彫りにしつつ、人間の幸せに正面から迫る作品である。

ところで、松下奈緒は2004年にTBSドラマ「向田邦子の恋文」の撮影を見学した。
主演は山口智子。
それ以来、彼女を女優としての目標にしてきた。
また、向田作品への出演を願ってきた。

「胡桃の部屋」はすでに2回放送されており、リメイク。
1989年のTBSの放送では竹下景子が、1982年のNHKの放送ではいしだあゆみが主役を務めた。
竹下景子は「ゲゲゲの女房」で義母役だったが、今回は母親役である。
当然、松下奈緒は前2作と出来を比較される立場だ。
どのような演技を見せるのか?

                       ◇

連続テレビ小説「おひさま」とドラマ10「胡桃の部屋」。
井上真央と松下奈緒。
同じNHKの放送で、いわば朝ドラと夜ドラだ。
放送時期が重なり、一騎討ちの様相を呈するのでは?
主演にそうした気持ちがないとしても、世間やマスコミから視聴率競争を意識させられるだろう。
二人は表情からプライドの高さがうかがえる。
コツン(激突音)。

                      ◇◆◇

松下奈緒に関するブログは以下のとおり。

⇒2011年7月18日「井上真央と松下奈緒、プライド激突、視聴率一騎討ち!」はこちら。

⇒2011年7月17日「松下奈緒と瀧本美織、相次ぐ主役抜擢の裏事情」はこちら。

⇒2010年11月5日「松下奈緒の紅白司会、水木しげるの文化功労者」はこちら。

⇒2010年9月30日「松下奈緒主演「ゲゲゲの女房」完全再放送を望む」はこちら。

⇒2010年9月29日「松下奈緒と向井理、ゲゲゲの女房の演技に思う」はこちら。

⇒2010年9月28日「松下奈緒が「ゲゲゲの女房」を振り返った

⇒2010年9月25日「ゲゲゲの女房エンディング…松下奈緒&向井理」はこちら。

⇒2010年9月24日「ゲゲゲ松下奈緒から、てっぱん瀧本美織へ」はこちら。

⇒2010年9月22日「大杉漣に感動…松下奈緒と向井理の教育係」はこちら。

⇒2010年9月20日「松下奈緒と向井理の魅力と伸び代、居場所?」はこちら。

⇒2010年9月18日「紅白司会は松下奈緒と福山雅治? 向井理?」はこちら。

⇒2010年9月17日「松下奈緒が向井理への思いを打ち明けた」はこちら。

⇒2010年9月16日「村井藍子は教員、松下奈緒はスタジオパーク」はこちら。

⇒2010年8月30日「松下奈緒・ゲゲゲの女房、大ヒットの立役者」はこちら。

⇒2010年8月29日「松下奈緒&向井理、ゲゲゲの女房の平均視聴率」はこちら。

⇒2010年8月28日「松下奈緒・ゲゲゲの女房・撮影秘話…あさイチ」はこちら。

⇒2010年8月23日「松下奈緒、偏差値39の衝撃、バスト86の疑問」はこちら。

⇒2010年8月21日「松下奈緒の美しさ…思い出のメロディー司会&演奏」はこちら。

⇒2010年8月20日「松下奈緒は号泣、向井理は手料理…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年6月12日「松下奈緒 ゲゲゲの女房 人気シーン」はこちら。

⇒2010年6月8日「松下奈緒と向井理が好演…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年5月19日「松下奈緒、ゲゲゲの女房を好演する」はこちら。

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松下奈緒・ゲゲゲの女房、大ヒットの立役者

NHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」。
視聴率も好調であり、最近の朝ドラのなかでは大ヒットと呼んでよかろう。
松下奈緒と向井理のキャスティングと演技もさることながら、脚本(シナリオ)の出来が大きな要因になっている。
内容が面白く、しかも深い。
シナリオを担当した山本むつみは、間違いなく立役者だ。

私はウィキペディアで、この朝ドラが誕生した経緯を知った。
妖怪漫画の第一人者・水木しげる(武良茂)の夫人ということで、何かと注目された武良布枝。
きっかけは、彼女がインタビューで発した「終わりよければすべてよしです」という言葉だった。

これに実業之日本社の編集者が飛び付いた(インタビューが同社の雑誌だったのか?)。
武良布枝に対し、それをタイトルにした自伝を書かないかと持ちかけたのだ。
そこから執筆が始まったのが、原案となった『ゲゲゲの女房』である。
さらにこの自伝のドラマ化を山本むつみが望み、脚本を書いた。
こうした偶然が重なり、会心作が生まれた。

「終わりよければすべてよし」。
自分を信じ、相手を信じ、家族を信じ、周囲を信じ、懸命に人生を歩みつづけた武良布枝がこの言葉を用いるとき、重みが増す。
言い尽くせない感慨が込められている。

すべての苦労を受け止めたうえで、人生の最後にそう言えたらどんなにいいだろう。
人の罪を許す言葉でもある。

                       ◇

山本むつみは撮影終了後の8月20日、NHK放送センターで会見を開き、水木しげる夫妻との出会い、そして脚本執筆に関わる苦労などについて語った。

武良布枝は、水木しげるに「好きに書いてもらいなさい」と言われていたらしく、「面白いものをつくってください」と望んだ。
また、水木しげるが夢のなかに現れ、「あんまり格好よく書かんでええぞ」と言ってくれた。
二人とも作家という職業を分かっており、脚本家へ配慮を示した。

山本むつみは自伝を読み、「人生の幸不幸は入口で決まらない」と感じた。
メーンテーマは、夫や子ども、周囲など、人同士が寄り添って生きていくことの喜び。
いつの時代にも無数の村井布美枝がおり、それぞれの人生に輝きがある。
今シリーズのヒロインは、憧れでなく共感の対象だった。

山本むつみは、「自分の人生すべてを投下しないと太刀打ちできなかった」と明かした。
時代背景を調べるために2百冊以上の本を読んだ。
昔の日本映画もずいぶん見た。
紙芝居も学んだ。

山本むつみは朝ドラの脚本を書く魅力について、人間を掘り下げていけることを一番に挙げた。
が、しばらくの間は1年がかりの仕事を引き受ける気はないと…。
執筆は準備を含め、非常に大変だったようだ。

                       ◇

私は、ゲゲゲの女房は「人生の教科書」だと述べた。
この朝ドラに触れ、考えさせられたことは実に多い。
しかし、突き詰めれば次の3点になる。

1.仕事を続けていくことの厳しさ。
2.家族を養っていくことの大変さ。
3.関係を深めていくことの難しさ。

関係とは、夫婦の絆、親子の絆、兄弟の絆、親族の絆、そして友人や知人との交流である。

覚悟を決めなくては、よりよく生きていけない。
人生は長いデコボコ道だ。

                      ◇◆◇

人生の教科書「ゲゲゲの女房」に関するブログは以下のとおり。
ドラマの進行と私の半生を重ねたり照らしたりしながら、心の内を綴った。

⇒2010年5月8日「ゲゲゲの女房…蘇る前妻との初デート」はこちら。

⇒2010年5月19日「松下奈緒、ゲゲゲの女房を好演する」はこちら。

⇒2010年5月20日「ゲゲゲの女房、小銭入れが空っぽの極貧」はこちら。

⇒2010年5月30日「ふすま一枚の地獄…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年6月6日「ゲゲゲ原稿料を払ってもらえない」はこちら。

⇒2010年6月8日「松下奈緒と向井理が好演…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年6月12日「松下奈緒 ゲゲゲの女房 人気シーン」はこちら。

⇒2010年6月14日「ゲゲゲゲラが出た…私は初校で校了」はこちら。

⇒2010年6月17日「ゲゲゲ、人気ラーメン店の行列が消えた」はこちら。

⇒2010年7月5日「向井理の好演、村井茂の名言…ゲゲゲの女房」はこちら。

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⇒2010年7月17日「ゲゲゲ水木しげる、テレビくん児童漫画賞受賞」はこちら。

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⇒2010年7月31日「ボチェッリが歌う吉岡聖恵・ありがとう」はこちら。

⇒2010年8月5日「水木プロダクション異様な活気…ゲゲゲの女房」はこちら。

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⇒2010年8月18日「漫画家・水木しげる、締め切りの地獄と天国」はこちら。

⇒2010年8月20日「職業人生に締め切りを設けよ…水木しげるの教え」はこちら。

⇒2010年8月20日「松下奈緒は号泣、向井理は手料理…ゲゲゲの女房」はこちら。

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⇒2010年8月22日「苦労人・水木しげる、作品づくりの姿勢と執念」はこちら。

⇒2010年8月23日「松下奈緒、偏差値39の衝撃、バスト86の疑問」はこちら。

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⇒2010年8月26日「心の太鼓を打ち鳴らせ…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年8月28日「松下奈緒・ゲゲゲの女房・撮影秘話…あさイチ」はこちら。

⇒2010年8月29日「松下奈緒&向井理、ゲゲゲの女房の平均視聴率」はこちら。

◆書き加え1(8月27日)

還暦前年の私の実感では、「人生は山あり谷あり」でない。
谷あり谷あり。
そう、「人生は谷ばかり」。

だから、ささいなことにも喜びや誇り、幸せを感じられる。
自分を振り返り、苦しいときのほうが幸せに恵まれていた。
人のありがたさも身にしみる。

もっとも、「人生は山あり谷あり」の解釈が難しい。
山はいいとき(好調期)、谷は悪いとき(不調期)を意味するのか、私は判断がつかない。
人生、いいときもあれば、悪いときもあるさ。
これは、おもに谷での慰め。

それとも…。
人生、いいときの次は悪いときがやってくる。
人生、いいときに悪いときを忘れてならない。
これは、おもに山での戒め。

そうでなく…。
人生、苦難の連続。
これは、おもに生きる覚悟。

はたして?

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和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

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