職場や会議で盛んに用いられている無料教材がある。
平均15分前後のコンパクトなセミナー映像。
講師は私。
知る人ぞ知るという感じで、人気が出てきた。
社員の研修はもとより、社長や役員の組織、勉強会でも使われている。
先頃、MBAでの配信、財団法人などでの配付も始まった。

業績の回復と向上をいかに図るべきか?
おもに経営層や上級管理職を対象とした講演や研修で参加者が強い反応を示したコンテンツの一部を公開もしくは提供。
言い換えれば、大反響セミナーの要所を再現した。

固定観念や成功体験に凝り固まった人たちには衝撃的な内容だ。
社員や部下に内緒で、社長や上司が見ている。
社内講師やインストラクターも同じく。
プロの経営コンサルタントや営業講師も見ている。
可愛いでないか。
「思わず赤面しました」。
「とても考えさせられました」。
「耳が痛くて痛くて…」。
そんなメールが増えてきた。

さて、セミナー映像の全体テーマは、「営業発・全社改革の思想」だ。
日本経済は閉塞感に覆い尽くされている。
企業を取り巻く環境はますます厳しくなることが予想される。
経営がうまくいっていないとすれば、思い切って変化に挑んでみるべきだ。
いまや、“顧客目線”に則った社員の意識改革と行動改革、それによる企業文化と組織風土の刷新は、緊急課題といえよう。

セミナー映像「和田創・営業変革講演」は9タイトル。
どうか私の“熱”を受け取っていただきたい。

◆営業変革講演1
目をおおう営業活動の実態
〜「顧客第一」など大ウソである

◆営業変革講演2
営業に“勝ち癖”をつける
〜「変わったね」と、顧客から言われること!

◆営業変革講演3
間違いだらけの営業研修
〜提案営業をかじると、売り上げは落ちる

◆営業変革講演4
全社に顧客の横串を通せ
〜勝ち残りへのムーブメントを引き起こす

◆営業変革講演5
営業管理者の仕事とは何か?
〜「おれの部下でホント、幸せもんだ」

◆営業変革講演6
エラソォ〜な製造を変える
〜「つくったから売れ」「生産ラインを空けるな」

◆営業変革講演7
勝ち組は営業生産性にこだわる
〜価格提示型から「価値提供型」へ転換させよ

◆営業変革講演8
営業ノウハウは役立たずなのか?
〜「そうやってもダメだった」。ウソばっかり!

◆営業変革講演9
営業人材&手法マトリクス
〜合言葉は「ソリューションへ針路を取れ!」

以上。
なお、ところどころに言い間違いがある。
とくに営業変革講演2において、営業のことを「顧客説得の窓口」と述べているが、正しくは「顧客接触の窓口」。
お許しいただきたい。

会社を生かすか潰すかを決めるのは、「顧客」。
社長が急ぐべきは、顧客を唯一の拠りどころとした会社と社員の再生である。
それは営業変革に留まらず、商品や事業などのマーケティング改革、ひいては経営革新をもたらすはず。

私は9タイトルのセミナー映像を通じ、渾身のエールを送った。
日本のすべての会社と社員を元気にしたいのだ!

ところで、世の中に勉強熱心な会社がある。
尊敬に値しよう。
自前の研修施設を持つとか、別会社でHRD(研修会社)を持つ大手企業のなかには、社員を勉強漬けにしているところがある。
広い意味の家電・OAメーカーなどが代表例。

もし、それで業績が冴えないとしたら、社員教育の敗北を意味する。
実は、いまだに営業研修と称して“売り方”を叩き込んでいる企業が珍しくない。
営業観が古く腐っている。

私たちはなぜ困っているか?
売ろうとしても売れないからだ。

私が営業指導を行う際に前提とする基本認識は、「売ろうとして売れる時代はとうに終わった」である。
なかでも売り上げが沈んだままの企業で力説しているのは、社長や上司の指示を信じてはいけない。
結果を出せないわけだから、間違っているのだ。

この営業変革講演のなかでも、私は明確な方向と指針を打ち出したつもりだ。
「真逆(まぎゃく=造語)」。
従来と正反対の考え方とやり方を試みよ。
右肩上がりの経済から右肩下がりの経済へ、成長(拡大)市場から成熟(縮小)市場へ…。
矢印がひっくり返った。

どうか社長や上司が中心になって職場や会議で視聴し、全員で喧々諤々の議論を行ってほしい。
どうすればよりよい営業、よりよい会社に生まれ変われるか。
力強く勝ち残っていただきたい。

その捨て石となれるなら、講師としてこれに勝る喜びはない。

                       ◇

私は業種や規模を問わず、多くの企業で「提案営業(コンサルティングセールス、ソリューションセールス)」の研修を行ってきた。
振り返ると、さまざまなハプニングが起こった。

とくに面白いのは「アンケート」。
企業が用意するものは「受講レポート」に近く、社長や営業役員、人事・教育担当の事務局が読むこともあり、お行儀がよい。
私も講師としてざっと目を通すが、予想どおり。

しかし、私どもが提供するものは「フリーアンサー」に近く、しかも無記名にしているので率直な評価や感想が寄せられる。
まれに凄まじい反発や抵抗、拒絶の意志をぶつけてくる人も…。

「声が異常に大きい。うるさくて眠れなかった」。
「鬼講師!」。
「過去最悪の研修でした」。
「???」。
「非常に不愉快」。
「呼ぶ価値のない講師だと思う」。
「態度が悪い!」。
「まったくついていけない」。

これらは控え目なほう。
文字の雰囲気からベテランや古参か。
中堅や幹部も…。

私は革命系の講師であり、現状を真っ向から否定することになる。
世の中でもっとも嫌われた講師の一人だろう。
業績低迷企業ほどその傾向が強い。

クライアントの営業強化・収益伸長・企業成長のために自分なりに懸命に努力しているのに、因果な商売である。

◆和田創大噴火「営業変革講演」9タイトルはこちら。

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