グランプリ(GP)シリーズ「スケートカナダ」
樋口新葉、表現でも技術でも挑戦がテーマ
フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第2戦「スケートカナダ」が開催されています。
昨シーズンの世界選手権銅メダリスト、樋口新葉が出発前に取材に応じています。
9月にカナダで行われた「オータムクラシック」で5位に終わりました。
ショートプログラム(SP)は1本のジャンプしか決めていません。
フリースケーティング(FS)はジャンプのミスがたくさん出ています。
樋口新葉は帰国後に右足甲に痛みを覚え、疲労骨折の手前と診断されました。
患部への衝撃を減らすためにジャンプの練習量を減らしていますが、「通し」にこだわって滑り込んできたようです。
それでもベストコンディションでスケートカナダに臨めません。
(彼女に期待するのは酷でしょう。)
昨シーズンはGPシリーズで2戦とも表彰台に立ち、GPファイナルに初出場を果たしました。
平昌五輪代表選考レースを優位に進めていましたが、最下位に沈んで印象を悪くしました。
そのうえ、全日本選手権で4位に留まり、夢を逃しました。
樋口新葉は1か月ほど家に引きこもりました。
何とか気持ちを切り替え、世界選手権ではSP8位から大逆転で表彰台に食い込みました。
開き直るほかにない立場で思い切って滑れましたし、ライバルの出来もよくありませんでした。
「運」の要素に助けられ、トップ選手と互角に戦った結果といえません。
私は真価が問われるのは今シーズンだと思います。
ただし、代表選考漏れという辛く苦しい経験は樋口新葉に意識改革をもたらしました。
枠取りがかかる世界選手権では「試合で勝つ」ことを意識しつつも、「何かを表現する」「観客に伝える」ことを大切にしたそうです。
(これまでは技術的なことしか考えていなかったと明かしました。)
樋口新葉は昨シーズンを振り返り、ライバル選手より五輪への気持ちが弱かったと総括しています。
今シーズンは表現でも技術でも「挑戦」をテーマとしています。
SPは「エナージア」、FSはヴィヴァルディの「四季」です。
どちらも一番の見どころは「ステップ」とか。
採点ルールが改正され、とくにGOE(出来栄え点)の幅が±3の7段階から±5の11段階に拡大しました。
多くの要素でプラス4やプラス5を取れるなら自己ベストを大幅に更新できます。
同時に、大技のリスクが高まります。
しかし、樋口新葉は「トリプルアクセル」もプログラムに組み込む意向です(おそらく今大会はなし)。
それも4回転ジャンプへのステップとして3回転半ジャンプを位置づけています。
今シーズンの目標はグランプリシリーズで2戦とも優勝を飾ること。
最重視するのは全日本選手権であり、 215点を出して優勝を収めること。
あくまで「有言実行」で自分を追い詰めます。
最終目標はスケート界の歴史に残る人物になることと豪語しました。
心意気はよし!
category:樋口新葉ブログはこちら。
◆書き加え(10月28日)
樋口新葉はSPで 66.51点を記録し、2位につけています。
現在のコンディションで一番の演技ができたようです。
心配されたジャンプでしたが3回転ルッツ−3回転トウループのコンビネーションを決めています。
3回転フリップでエッジエラーを取られましたが、上出来です。
練習をセーブしてきたようですから、FSで体力的に厳しいかもしれません。
可能なかぎりの演技を見せてくれるでしょう。
◆書き加え(10月28日)
樋口新葉はFSで114.78点、合計181.29点となり、6位に沈んでいます。
この結果はむろん悔しいでしょうが、演技後にはやれるだけはやったという表情を見せており、ダメージは残らないはずです。
2季連続のGPファイナル進出は絶望的ですが、11月16〜18日にモスクワで行われるGPシリーズ第5戦「ロシア杯」にはコンディションを整えられるでしょう。
私はパワフルな演技の復活を期待します。
◇◆◇
樋口新葉に関するブログは以下のとおり。
⇒2018年3月22日「樋口新葉、世界選手権自己ベストで3枠貢献へ」はこちら。
⇒2018年3月21日「樋口新葉は世界フィギュアで雪辱を果たせるか」はこちら。
⇒2017年12月28日「樋口新葉に足りないメンタルと運の2要素」はこちら。
⇒2017年12月9日「樋口新葉はこの程度で浮かれるわけにいかない」はこちら。
⇒2017年11月30日「樋口新葉はGPファイナルOmg、お歳暮を贈れ」はこちら。
Copyright (c)2018 by Sou Wada
←応援、よろしく!
樋口新葉、表現でも技術でも挑戦がテーマ
フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第2戦「スケートカナダ」が開催されています。
昨シーズンの世界選手権銅メダリスト、樋口新葉が出発前に取材に応じています。
9月にカナダで行われた「オータムクラシック」で5位に終わりました。
ショートプログラム(SP)は1本のジャンプしか決めていません。
フリースケーティング(FS)はジャンプのミスがたくさん出ています。
樋口新葉は帰国後に右足甲に痛みを覚え、疲労骨折の手前と診断されました。
患部への衝撃を減らすためにジャンプの練習量を減らしていますが、「通し」にこだわって滑り込んできたようです。
それでもベストコンディションでスケートカナダに臨めません。
(彼女に期待するのは酷でしょう。)
昨シーズンはGPシリーズで2戦とも表彰台に立ち、GPファイナルに初出場を果たしました。
平昌五輪代表選考レースを優位に進めていましたが、最下位に沈んで印象を悪くしました。
そのうえ、全日本選手権で4位に留まり、夢を逃しました。
樋口新葉は1か月ほど家に引きこもりました。
何とか気持ちを切り替え、世界選手権ではSP8位から大逆転で表彰台に食い込みました。
開き直るほかにない立場で思い切って滑れましたし、ライバルの出来もよくありませんでした。
「運」の要素に助けられ、トップ選手と互角に戦った結果といえません。
私は真価が問われるのは今シーズンだと思います。
ただし、代表選考漏れという辛く苦しい経験は樋口新葉に意識改革をもたらしました。
枠取りがかかる世界選手権では「試合で勝つ」ことを意識しつつも、「何かを表現する」「観客に伝える」ことを大切にしたそうです。
(これまでは技術的なことしか考えていなかったと明かしました。)
樋口新葉は昨シーズンを振り返り、ライバル選手より五輪への気持ちが弱かったと総括しています。
今シーズンは表現でも技術でも「挑戦」をテーマとしています。
SPは「エナージア」、FSはヴィヴァルディの「四季」です。
どちらも一番の見どころは「ステップ」とか。
採点ルールが改正され、とくにGOE(出来栄え点)の幅が±3の7段階から±5の11段階に拡大しました。
多くの要素でプラス4やプラス5を取れるなら自己ベストを大幅に更新できます。
同時に、大技のリスクが高まります。
しかし、樋口新葉は「トリプルアクセル」もプログラムに組み込む意向です(おそらく今大会はなし)。
それも4回転ジャンプへのステップとして3回転半ジャンプを位置づけています。
今シーズンの目標はグランプリシリーズで2戦とも優勝を飾ること。
最重視するのは全日本選手権であり、 215点を出して優勝を収めること。
あくまで「有言実行」で自分を追い詰めます。
最終目標はスケート界の歴史に残る人物になることと豪語しました。
心意気はよし!
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◆書き加え(10月28日)
樋口新葉はSPで 66.51点を記録し、2位につけています。
現在のコンディションで一番の演技ができたようです。
心配されたジャンプでしたが3回転ルッツ−3回転トウループのコンビネーションを決めています。
3回転フリップでエッジエラーを取られましたが、上出来です。
練習をセーブしてきたようですから、FSで体力的に厳しいかもしれません。
可能なかぎりの演技を見せてくれるでしょう。
◆書き加え(10月28日)
樋口新葉はFSで114.78点、合計181.29点となり、6位に沈んでいます。
この結果はむろん悔しいでしょうが、演技後にはやれるだけはやったという表情を見せており、ダメージは残らないはずです。
2季連続のGPファイナル進出は絶望的ですが、11月16〜18日にモスクワで行われるGPシリーズ第5戦「ロシア杯」にはコンディションを整えられるでしょう。
私はパワフルな演技の復活を期待します。
◇◆◇
樋口新葉に関するブログは以下のとおり。
⇒2018年3月22日「樋口新葉、世界選手権自己ベストで3枠貢献へ」はこちら。
⇒2018年3月21日「樋口新葉は世界フィギュアで雪辱を果たせるか」はこちら。
⇒2017年12月28日「樋口新葉に足りないメンタルと運の2要素」はこちら。
⇒2017年12月9日「樋口新葉はこの程度で浮かれるわけにいかない」はこちら。
⇒2017年11月30日「樋口新葉はGPファイナルOmg、お歳暮を贈れ」はこちら。
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