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従来の延長では、日本は長期にわたる凋落を免れない。
多様な指標はもとより生活の実感の面でも衰退傾向は著しい。
先行きに重くのしかかるのは、何といっても膨れあがった国の借金である。
それは国民の借金にほかならない。

親に借金を残され、子がどんなに頑張っても返せないとしたら…。
だれしも真っ平御免と思う。
私たちは自分のことには敏感なのに、自分が属する国や自治体のことになると無関心になってしまう。
だれかがどうにかしてくれると考えているのだろうか。
私たちが返さない限り、借金は消えない。
それがいやなら、次世代へ先送りすることになる。

日本は高齢化が一段と進行する。
いまは現役世代3人強で高齢者(65歳以上)1人を支えている。
それが21世紀の半ばには1人強で1人を支えなくてはならない。
私はすでにこの世を去っているが、恐ろしい光景が浮かんでくる。
はっきりしているのは、将来のほうがはるかに財政的に厳しくなるということ。
私たちは子や孫に借金を押し付けるわけにいかない。

しかし、私たちにそれを返すゆとりはない。
となると、政治にまず借金漬けの財政を断ち切ってもらうしかない。
頼りは民主党―。
しかし、その民主党は政権が目の前にちらつき、浮き足立っている。
奪取後の主導権争いを睨み、政策はそっちのけで画策に走るものまで現れる始末…。
自民党だけでなくマスコミや識者からも「政権担当能力」の欠如を指摘されている。
まったくそのとおりなのだが、それはこの際たいした問題にならない。

民主党の仕事はただ一つ、「財政再建」だ。
いや、とりあえずムダの排除を通じ、歳出の削減を図る。
自民党が戦後仕込んできたあらゆる権益構造を突き崩すことに尽きる。
悪しき慣習や制度などを保つために使われている国民の税金は、いったいどれほどに上るのか。

昨今、収入は増えないのに物価が上がり、私たちは生活が苦しくなるばかり。
そこに、消費税などの「増税」はもってのほか。

首相は就任以来、日本の危機的な状況に関し、自分の意見を一度も述べていないし、まして将来のビジョンを何一つ語っていない。
そもそも現行の社会システムを敷いた側は、思い切った改革を断行することができない。
そして、追い詰められた日本では、未来を創るより過去を壊すほうが先決である。
自民党ではそれが不可能なことが露呈した以上、民主党に政権が移ってよい。

民主党は、衆議院議員選挙での集票を意識した国民のご機嫌取りをやめ、日本再生の正論を吐くべきだ。
そのうえで、当面「我々は国民に代わり、ムダを徹底して洗い出し、ムダをことごとく無くす」と誓約してほしい。
ならば、私は初の1票を投じよう。

Copyright ©2008 by Sou Wada

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