ビジネスパーソンの仕事がどんどん細分化し、高度化している。
一昔前は、仕事の“幹”を知っていれば務まった。
現在は、そこから加速度的に“枝分かれ”が進んでいる。
ゆえに、それらをすべて習得しようとすると、年がら年中勉強するハメになる。
知識そのものを競う学者や評論家などの職種は別とし、一般の職業人はもっぱら仕事の成果によって評価される。
賢明なやり方といえない。

私は思う。
仕事を進めるなかで、疑問や壁にぶつかったときに人や本に当たってみるといった“いい加減”な気持ちでよいのでないか。
根が真面目だと、あれもこれも勉強しなくてはとの強迫観念に追い立てられるようになる。
心を患いかねず、要注意の状態。
ここに、枝分かれしたものに“横串”を通すという、ベーシックな、しかもスキルへ寄せた学習の意義と必要性がある。

業務に直結する領域は掘り下げて学ぶとしても、それ以外の分野は基礎的かつ実践的なところを学べば十分に間に合う可能性がある。
忘れてならないのは、横串となる学習が貧弱だと、枝分かれした勉強に振り回されやすいことである。
また、後者の咀嚼率、吸収率が悪くなる。

                       ◇

なお、本日のテーマについて、もう少し詳しく、あるいはもう少し掘り下げて語っている。



******************
講演TV(人生編)
社会人の学習法
******************

これは、2009年4月1日(水)の「和田創ブログ」に若干のアレンジを加えたものである。

Copyright (c)2009 by Sou Wada

人気ブログランキング←応援、よろしく!