バンクーバー冬季五輪(オリンピック)第4日、日本勢が初のメダルに輝いた。
しかも、2個同時の快挙。
国中が歓喜した。
日本の得意競技、スピードスケート男子500メートル。
長島圭一郎(ながしま・けいいちろう)が銀メダル、加藤条治(かとう・じょうじ)が銅メダル。
いずれも日本電産サンキョー所属。
永守重信が二人に“闘魂”を注入したか。
まさか「一番以外はビリや」とは言うまい。
日本電産グループの熱狂が目に浮かぶようだ。
オリンピックの大舞台でメダルを手にするには、実力に加えてメンタル面の強さが必須である。
それを欠いては「運」も引き寄せられない。
大活躍、おめでとう!
レースは、アウトとインのコースを入れ替えて滑り、2回の合計タイムを競う。
実は、2回目の最終組の滑走を前に、長島圭一郎が2位。
最終組に加藤条治がいる。
したがって、この時点で日本選手のメダルは確定していた。
国民の関心は、二人のメダル、とくに加藤条治の金メダルが実現するかだった。
結果は、加藤条治が3位となり、日本勢は銀と銅。
1984年サラエボ五輪から6大会連続のメダル獲得が2006年トリノ五輪で途絶え、2大会ぶり。
レースを振り返ろう。
加藤条治は1回目に3位につけた。
34秒93で、1位のフィンランドのポウタラとは0.07秒差。
金メダルへの期待が一気に高まった。
2回目に35秒07で、合計70秒01。
気負いやプレッシャーがあったのか、スタートでフライングを犯した。
力むなと言うほうがムリ。
タイムを伸ばせなかった。
(が、この記述は、私のフライングだった。2回目でなく1回目。失礼)。
長島圭一郎は1回目に6位と出遅れた。
35秒10。
2回目に34秒87で、合計69秒98。
最終カーブで膨らんでしまい、タイムをロスしたのが惜しまれる。
勝負事に「たら」「れば」はないが、0.12秒差で金メダルを逃した。
私が思うに、所属が同じことが幸いした?
二人が競争心を刺激し合いながら相乗効果を生み出した。
「どうしてもメダルが欲しかったので…、まあ金が欲しかったのですが…、とりあえず取れたので嬉しいっす」と長島圭一郎。
「とりあえず最低限の責任は果たした」と加藤条治。
二人ともレース直後はほっとした表情を浮かべたが、その後のインタビューではお詫びの言葉を繰り返した。
「一番」でないことが悔しそう。
長島圭一郎は1000メートルに挑む。
優勝は韓国のモ・テボンで合計69秒82。
アジア勢がスピードスケート男子500メートルの表彰台を独占した。
韓国のイ・ギュヒョクとイ・ガンソクの本命二人はメダルを逃した。
世界の男子スピードスケート界を長く引っ張ったカナダのウォザースプーンは結果を残せなかった。
大会の早い段階でメダルが取れたことで、日本選手団に弾みがつくかもしれない。
今後の競技がますます楽しみになってきた。
清水宏保が自分のことのように喜んでいたのが印象的だった。
清水宏保は4大会連続出場し、長野五輪では500メートルで金メダル、1000メートルで銅メダル、ソルトレイクシティ五輪では500メートルでトップと0.03秒差の銀メダルに輝いた。
(いま思うに、競技会場の人影は清水宏保でなかったか)。
大胆なメダル予想を行ったテリー伊藤も爆発していることだろう。
なお、1回目は前半10レースを終えた時点の整氷作業で、整氷車に故障が生じた。
日本代表が登場した後半10レースは1時間半近くの大幅遅れで始まった。
前代未聞のアクシデント。
バンクーバーオリンピックは開会式から不手際や不具合が気がかり。
ところで、フィギアスケート・ペアは、中国勢が金・銀を取り、ロシア勢(旧ソ連を含む)の五輪13連覇が消えた。
スミルノフと川口悠子(かわぐち・ゆうこ)のペアは、フリーでミスを連発し、まさかの4位に終わった。
国籍を変えてまで金メダルを目指した執念は実らなかった。
しかし、川口悠子はインタビューで日本人の応援に対する感謝の言葉を忘れなかった。
勝者もいれば、敗者もいる。
それがオリンピック。
お疲れさま!
◇
日本代表はきのう3選手が入賞する活躍を見せた。
フリースタイルスキー男子モーグルの遠藤尚(えんどう・しょう)は7位入賞。
この種目で日本初。
19歳の新星の誕生だ。
所属は忍建設。
遠藤尚は福島県猪苗代町の出身。
私の妻は会津若松市の出身であり、大喜び。
遠藤尚の両親は猪苗代で経営するペンションで地元の人たちと懸命に声援を送ったらしい。
また、忍建設(宮城県名取市)の中村忍社長はモーグル選手だとかで、わざわざ現地入りして応援した甲斐があった。
社長は、攻めの滑りを絶賛した。
私は2014年ソチ五輪が待ち遠しい。
そういえば、女子モーグル8位入賞の村田愛里咲(むらた・ありさ)も19歳。
こちらは北翔大1年生。
ノルディックスキー複合個人ノーマルヒルの小林範仁(こばやし・のりひと)は7位入賞。
複合個人種目で2大会ぶり。
所属は東京美装。
前半の飛躍で12位。
後半の距離でトップから58秒遅れでスタートした小林範仁は猛烈に追い上げ、最終周で先頭に立って見せ場をつくった。
拙速や暴走との指摘も見受けられるが、目立ちたがり屋のお祭り男の本領発揮、それはそれでよいでないか。
私は金メダルを取るのでないかと、手に汗を握った。
前半の飛躍でリードして逃げ切る日本勢の必勝パターンは、距離を重視するルール変更により通用しなくなった。
後半が得意な小林範仁は、複合ニッポン復活のカギを握る。
私は団体戦、そして個人ラージヒルでの活躍を願う。
スピードスケート女子3000メートルの穂積雅子(ほづみ・まさこ)は6位入賞。
五輪初代表・初レースで立派だ。
所属はダイチ。
タイムは4分7秒36。
同走はワールドカップ総合1位、4分2秒53で金メダルを獲得したチェコのマルティナ・サブリコバ。
穂積雅子は持ち前の負けん気と粘り強さで懸命に食い下がった。
「表彰台を逃したのは悔しい」が、手応えはつかんだ。
5000メートルが残されており、次のレースにつなげてほしい。
バンクーバー冬季五輪に関するブログは以下のとおり。
⇒2010年2月13日「バンクーバー五輪開幕、日本メダル予想」はこちら。
⇒2010年2月14日「モーグル上村愛子、ソチ3位へ挑戦?」はこちら。
永守重信の言葉と生き様を紹介したユーチューブの動画は以下のとおり(各3分前後)。
⇒和田創講演TV賢人編「永守重信」はこちら。
⇒和田創講演TV賢人編「永守重信2」はこちら。
⇒和田創講演TV賢人編「永守重信3」はこちら。
清水宏保の言葉と生き様を紹介したユーチューブの動画は以下のとおり(各3分前後)。
⇒和田創講演TV賢人編「清水宏保」はこちら。
⇒和田創講演TV賢人編「清水宏保2」はこちら。
◇
フィギュアスケート男子シングルは第5日、あすがショートプログラム(SP)。
群雄割拠の混戦模様で、テレビの前に釘付けになる人が多いはず。
優勝候補の筆頭は、2006年トリノ五輪で圧勝したロシアのプルシェンコ。
高橋大輔(関大大学院)、織田信成(関大)、小塚崇彦(トヨタ自動車)の日本勢は調子を上げているという。
全員が入賞可能な実力者。
もちろんメダル獲得も…。
カギは、4回転ジャンプの成功。
金メダルを狙うには取り入れざるをえない。
右ひざ手術から1年で復帰した高橋大輔は、国民の期待が集中するので大変だ。
日本勢、頑張れ!
Copyright (c)2010 by Sou Wada
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しかも、2個同時の快挙。
国中が歓喜した。
日本の得意競技、スピードスケート男子500メートル。
長島圭一郎(ながしま・けいいちろう)が銀メダル、加藤条治(かとう・じょうじ)が銅メダル。
いずれも日本電産サンキョー所属。
永守重信が二人に“闘魂”を注入したか。
まさか「一番以外はビリや」とは言うまい。
日本電産グループの熱狂が目に浮かぶようだ。
オリンピックの大舞台でメダルを手にするには、実力に加えてメンタル面の強さが必須である。
それを欠いては「運」も引き寄せられない。
大活躍、おめでとう!
レースは、アウトとインのコースを入れ替えて滑り、2回の合計タイムを競う。
実は、2回目の最終組の滑走を前に、長島圭一郎が2位。
最終組に加藤条治がいる。
したがって、この時点で日本選手のメダルは確定していた。
国民の関心は、二人のメダル、とくに加藤条治の金メダルが実現するかだった。
結果は、加藤条治が3位となり、日本勢は銀と銅。
1984年サラエボ五輪から6大会連続のメダル獲得が2006年トリノ五輪で途絶え、2大会ぶり。
レースを振り返ろう。
加藤条治は1回目に3位につけた。
34秒93で、1位のフィンランドのポウタラとは0.07秒差。
金メダルへの期待が一気に高まった。
2回目に35秒07で、合計70秒01。
気負いやプレッシャーがあったのか、スタートでフライングを犯した。
力むなと言うほうがムリ。
タイムを伸ばせなかった。
(が、この記述は、私のフライングだった。2回目でなく1回目。失礼)。
長島圭一郎は1回目に6位と出遅れた。
35秒10。
2回目に34秒87で、合計69秒98。
最終カーブで膨らんでしまい、タイムをロスしたのが惜しまれる。
勝負事に「たら」「れば」はないが、0.12秒差で金メダルを逃した。
私が思うに、所属が同じことが幸いした?
二人が競争心を刺激し合いながら相乗効果を生み出した。
「どうしてもメダルが欲しかったので…、まあ金が欲しかったのですが…、とりあえず取れたので嬉しいっす」と長島圭一郎。
「とりあえず最低限の責任は果たした」と加藤条治。
二人ともレース直後はほっとした表情を浮かべたが、その後のインタビューではお詫びの言葉を繰り返した。
「一番」でないことが悔しそう。
長島圭一郎は1000メートルに挑む。
優勝は韓国のモ・テボンで合計69秒82。
アジア勢がスピードスケート男子500メートルの表彰台を独占した。
韓国のイ・ギュヒョクとイ・ガンソクの本命二人はメダルを逃した。
世界の男子スピードスケート界を長く引っ張ったカナダのウォザースプーンは結果を残せなかった。
大会の早い段階でメダルが取れたことで、日本選手団に弾みがつくかもしれない。
今後の競技がますます楽しみになってきた。
清水宏保が自分のことのように喜んでいたのが印象的だった。
清水宏保は4大会連続出場し、長野五輪では500メートルで金メダル、1000メートルで銅メダル、ソルトレイクシティ五輪では500メートルでトップと0.03秒差の銀メダルに輝いた。
(いま思うに、競技会場の人影は清水宏保でなかったか)。
大胆なメダル予想を行ったテリー伊藤も爆発していることだろう。
なお、1回目は前半10レースを終えた時点の整氷作業で、整氷車に故障が生じた。
日本代表が登場した後半10レースは1時間半近くの大幅遅れで始まった。
前代未聞のアクシデント。
バンクーバーオリンピックは開会式から不手際や不具合が気がかり。
ところで、フィギアスケート・ペアは、中国勢が金・銀を取り、ロシア勢(旧ソ連を含む)の五輪13連覇が消えた。
スミルノフと川口悠子(かわぐち・ゆうこ)のペアは、フリーでミスを連発し、まさかの4位に終わった。
国籍を変えてまで金メダルを目指した執念は実らなかった。
しかし、川口悠子はインタビューで日本人の応援に対する感謝の言葉を忘れなかった。
勝者もいれば、敗者もいる。
それがオリンピック。
お疲れさま!
◇
日本代表はきのう3選手が入賞する活躍を見せた。
フリースタイルスキー男子モーグルの遠藤尚(えんどう・しょう)は7位入賞。
この種目で日本初。
19歳の新星の誕生だ。
所属は忍建設。
遠藤尚は福島県猪苗代町の出身。
私の妻は会津若松市の出身であり、大喜び。
遠藤尚の両親は猪苗代で経営するペンションで地元の人たちと懸命に声援を送ったらしい。
また、忍建設(宮城県名取市)の中村忍社長はモーグル選手だとかで、わざわざ現地入りして応援した甲斐があった。
社長は、攻めの滑りを絶賛した。
私は2014年ソチ五輪が待ち遠しい。
そういえば、女子モーグル8位入賞の村田愛里咲(むらた・ありさ)も19歳。
こちらは北翔大1年生。
ノルディックスキー複合個人ノーマルヒルの小林範仁(こばやし・のりひと)は7位入賞。
複合個人種目で2大会ぶり。
所属は東京美装。
前半の飛躍で12位。
後半の距離でトップから58秒遅れでスタートした小林範仁は猛烈に追い上げ、最終周で先頭に立って見せ場をつくった。
拙速や暴走との指摘も見受けられるが、目立ちたがり屋のお祭り男の本領発揮、それはそれでよいでないか。
私は金メダルを取るのでないかと、手に汗を握った。
前半の飛躍でリードして逃げ切る日本勢の必勝パターンは、距離を重視するルール変更により通用しなくなった。
後半が得意な小林範仁は、複合ニッポン復活のカギを握る。
私は団体戦、そして個人ラージヒルでの活躍を願う。
スピードスケート女子3000メートルの穂積雅子(ほづみ・まさこ)は6位入賞。
五輪初代表・初レースで立派だ。
所属はダイチ。
タイムは4分7秒36。
同走はワールドカップ総合1位、4分2秒53で金メダルを獲得したチェコのマルティナ・サブリコバ。
穂積雅子は持ち前の負けん気と粘り強さで懸命に食い下がった。
「表彰台を逃したのは悔しい」が、手応えはつかんだ。
5000メートルが残されており、次のレースにつなげてほしい。
バンクーバー冬季五輪に関するブログは以下のとおり。
⇒2010年2月13日「バンクーバー五輪開幕、日本メダル予想」はこちら。
⇒2010年2月14日「モーグル上村愛子、ソチ3位へ挑戦?」はこちら。
永守重信の言葉と生き様を紹介したユーチューブの動画は以下のとおり(各3分前後)。
⇒和田創講演TV賢人編「永守重信」はこちら。
⇒和田創講演TV賢人編「永守重信2」はこちら。
⇒和田創講演TV賢人編「永守重信3」はこちら。
清水宏保の言葉と生き様を紹介したユーチューブの動画は以下のとおり(各3分前後)。
⇒和田創講演TV賢人編「清水宏保」はこちら。
⇒和田創講演TV賢人編「清水宏保2」はこちら。
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フィギュアスケート男子シングルは第5日、あすがショートプログラム(SP)。
群雄割拠の混戦模様で、テレビの前に釘付けになる人が多いはず。
優勝候補の筆頭は、2006年トリノ五輪で圧勝したロシアのプルシェンコ。
高橋大輔(関大大学院)、織田信成(関大)、小塚崇彦(トヨタ自動車)の日本勢は調子を上げているという。
全員が入賞可能な実力者。
もちろんメダル獲得も…。
カギは、4回転ジャンプの成功。
金メダルを狙うには取り入れざるをえない。
右ひざ手術から1年で復帰した高橋大輔は、国民の期待が集中するので大変だ。
日本勢、頑張れ!
Copyright (c)2010 by Sou Wada
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