20070404-02NHK朝の連続テレビ小説「おひさま」がきょうスタートする。
東北関東大震災の影響で、当初の予定より1週間放送を繰り下げた。
公式サイトには、すでにさまざまなPR動画や会見動画が公開されている。
また、物語の流れと登場人物の関係が分かりやすく紹介されている。

さて、ヒロイン・須藤陽子役を務めるのは、井上真央。
舞台は、信州(長野)の安曇野と松本。
時期は、戦争を挟んだ激動の昭和。
「おひさま」は構成が奇抜だ。
現代の陽子役は大ベテランの若尾文子が務める。
ドラマは、その“回想シーン”として展開される。
つまり、若尾文子はおもに「語り」。

この朝ドラは、亡き母と交わした「おひさまのように世界を照らす」という約束を忘れず、明るく生きた女性の一代記。
シリーズの代表作「おしん」にどこか通じる。
それぞれの時代や社会情勢を背景に、人々の生きる力、そして強く優しい“日本の母”の姿を描く。

脚本家は、岡田惠和。
「最後までムチャぶりさせていただきます」。
難解なト書きが多く、演出家や出演者(俳優)を悩ませるらしい。
チーフプロデューサーは、小松昌代。
なお、無茶振りは、前作の「てっぱん」を超えられないのでは・・・。
私としては、あまりそちらへ走ってほしくない。

⇒2011年3月21日「てっぱん視聴率、出演者泣かせの無茶振り」はこちら。

国民が萎縮しがちな東北関東大震災後の日本に、「おひさま」の放送は明るい話題を提供してくれそう。
井上真央は震災前の試写会で、「このドラマを通して日本全体が明るいムードになれば…」と抱負を語っていた。

                       ◇

朝ドラは、たいてい新人女優が起用される。
「てっぱん」のヒロイン・村上あかり役を務めた瀧本美織は経験が浅かった。

⇒2011年4月2日「朝の連続テレビ小説50年…歴代作品・ヒロイン紹介」はこちら。

ところが、今回は実績も知名度も抜群の井上真央が選ばれた。
といっても、「ゲゲゲの女房」のヒロイン・村井布美枝役を務めた松下奈緒と同じく、オーディションを経ていない。
「おひさま」は他の若手も実力者を揃えた。
田中圭、永山絢斗、高良健吾、金子ノブアキと、イケメンのオンパレード。

妻によれば、井上真央は“子役”の時代がとても長かった。
「おひさま」では、主役が娘、女学生、教師、嫁、母親を演じなければならず、この経験が買われたか。

井上真央は2005年、TBSの連続ドラマ「花より男子」で主役の牧野つくしを演じ、脚光を浴びた。
2009年、映画「僕の初恋をキミに捧ぐ」で主役の種田繭を演じた。
公開時、セーラー服姿は見納めと公言した。
年齢的にもう似合わないと自覚したからだ。
が、「おひさま」で披露…。

井上真央は1987年生まれ。
私が暮らす神奈川県横浜市出身。
しかも、私がくじけた明治大学卒業。
出演作品は非常に多く、いくつかの受賞歴を持つ。
「ゲゲゲの女房」のヒーロー(?)・村井茂(水木しげる)役を務めた向井理も横浜市出身、明治大学卒業だった。
私はちょっぴり誇らしい。

⇒2010年7月5日「向井理の好演、村井茂の名言…ゲゲゲの女房」はこちら。

「ゲゲゲの女房」「てっぱん」ともに高視聴率をマークしただけに、井上真央と制作陣にかなりのプレッシャーがかかっていることだろう。

⇒2011年4月3日「遠藤憲一の暑苦しさ…てっぱん最高視聴率の理由」はこちら。

⇒2011年2月9日「てっぱん高視聴率のわけ…近藤良平ダンスの温かさ」はこちら。

◆書き加え1(4月4日)

NHKは「おひさま」の人気の盛りあげに懸命だ。
昼の再放送後、短いニュースを挟み、「スタジオパークからこんにちは」に陽子の父の須藤良一役・寺脇康文が登場した。
その意気込み、そしてロケ地・安曇野でのエピソードなどを語った。

また、4月9日の「土曜スタジオパーク」に主役・井上真央が登場する。
ドラマの舞台・長野県松本市からの生放送。
信州といえば、東と西に広がる山脈(やまなみ)の美しさ、そして水の清らかさが自慢。
もちろん、空気のおいしさも…。
番組では、豊かな自然と風土を織り交ぜながら、朝ドラ「おひさま」の魅力の一端を届ける。
ロケ地も紹介されるようだ。

思い出した。
商品名に「安曇野(あずみの)」が含まれるミネラルウォーターが何種類かあった。

◆書き加え2(5月12日)

安曇野は、かなで表記すると「あずみの」でなく「あづみの」だった。

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