コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

浅田真央世界フィギュア

表現者・浅田真央としての新境地

フィギュアスケート女子シングルの浅田真央はとことん滑り込むなかで徐々にコンディションを整えていく選手です。
今シーズンはろくに練習を積めないままに迎えたので、自信を持てませんでした。
それがフィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズの演技にまともに表れました。

しかし、そのおかげでGPファイナルへの進出を逃し、わずかな休養を取れたこともあり、左ひざの痛みが治まったようです。
そして、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を含めた練習を重ねることができました。
全日本フィギュアスケート選手権の前には、今シーズンで一番といえる調子になりました。
「このままで終わるわけにいかない。自分を信じて挑むだけです」と語っていました。

が、試合では結果を得られませんでした。
FS(フリースケーティング)で、SP(ショートプログラム)8位からの巻き返しを狙いましたが、総合順位を12位に落としました。
私は難度を落としてもノーミスにすることが先決と考えていました。
全日本選手権の演技予定表のなかにトリプルアクセルが入っていました。
それを見た時点で世界フィギュアスケート選手権の代表漏れは避けられないと思いました。

公式練習でほとんど跳べないジャンプを組み込むのは、勝つ見込みのないギャンブルです。
緊張が高まる本番では、とくにトリプルアクセルは決められません。
SPで出遅れると、それを挽回しようとしてFSはさらにギャンブルになります。
悪循環にはまり、すべての自信を失いかねません。
自分のためにも、応援してくれるファンのためにも「惨敗」だけは避けるべきでした。

浅田真央がSPとFSで合計3本のトリプルアクセルを決めたのは、2010年バンクーバー五輪の銀メダルまでさかのぼります。
2006年〜2009年で4連覇、2011年〜2012年で2連覇を成し遂げた全日本選手権も遠い記憶になりました。
フィギュアスケートファンのなかに「強い浅田真央」を知らない人が出てきています。

その浅田真央ですが、持ち味の表現よりトリプルアクセルばかりが話題になると気の毒がられています。
しかし、それはマスコミだけでなく本人にかなりの責任があります。
成功率の極端に低いトリプルアクセルにこだわり、取れる点数をみすみす逃しているのですから・・・。

表彰台を争えそうな有力な選手は皆、勝つために基礎点の高いジャンプを跳びたいと思っています。
あとは、試合で決められる技術が備わっているか、試合で決められる調子が整っているかでしょう。
コンビネーションを含めた高難度ジャンプをプログラムに組み込まなければ勝負になりませんが、かといって欲求や願望で跳べるわけでありません。
自己の客観視を踏まえ、いくらかでも有利な演技構成で臨むことになります。

浅田真央は全日本選手権で冷静な判断を下したとはいえません。
大きなリスクを背負って挑むのでなく、得意とするジャンプで固めるのが賢明でした。
26歳のベテランならではの円熟の滑りに徹して戦うという選択があってよかった。
技術点が取れないと演技構成点が伸びにくいのは事実ですが、「リチュアルダンス」のSPとFSによる演じ分けは表現者・浅田真央としての新境地とも見なせます。

全日本選手権で演技構成点はSPもFSも3連覇の宮原知子に次ぐ点数を取りました。
現状で跳べるジャンプに留めれば、あそこまでの惨敗を喫することはなかったのです。
私は彼女に美しく舞ってほしかった。

トリプルアクセルは浅田真央の「調子のバロメーター」であるとともに、アスリートとしての「モチベーションの源泉」でもあるようです。
GPシリーズ&GPファイナル、それが間に合わないとしたら全日本選手権で「心・技・体」の一致したノーミスの演技を見せてください。
おのずと2018年平昌五輪への道は開かれるのでないでしょうか。

私はいまでも「浅田真央はトップスケーター」と信じています。

◇◆◇

浅田真央に関するブログは以下のとおり。

⇒2017年1月3日「平昌代表へ、浅田真央の2017年が幕を開ける」はこちら。

⇒2016年12月27日「浅田真央惨敗・・・挑戦と無謀は違う」はこちら。

⇒2016年12月25日「浅田真央が勝てない理由・・・全日本フィギュア」はこちら。

⇒2016年12月23日「浅田真央が全日本フィギュア視聴率を救う」はこちら。

⇒2016年12月22日「浅田真央と宇野昌磨、二人の全日本フィギュア」はこちら。

⇒2016年12月22日「3回転を跳べない浅田真央は勝てるのか」はこちら。

⇒2016年12月20日「浅田真央は世界選手権代表へ・・・全日本選手権」はこちら。

⇒2016年12月18日「浅田真央を弾き飛ばす若手の勢い」はこちら。

⇒2016年12月15日「愛する浅田真央へ」はこちら。

⇒2016年11月18日「浅田真央ファンは指の隙間から全日本選手権を見る」はこちら。

⇒2016年11月15日「浅田真央に「頑張れ」は禁句・・・選手生命の危機」はこちら。

⇒2016年11月14日「浅田真央、全日本選手権での早まった決断」はこちら。

⇒2016年11月13日「浅田真央は世界選手権への代表切符を逃すのか」はこちら。

⇒2016年11月12日「浅田真央、いまは我慢するしかない」はこちら。

⇒2016年10月30日「浅田真央と佐藤信夫コーチの食い違い」はこちら。

⇒2016年10月28日「浅田真央は楽しむ気配が伝わってこない」はこちら。

⇒2016年10月26日「浅田真央はスタミナ切れ」はこちら。

⇒2016年10月23日「浅田真央はメンタルが弱いのか」はこちら。

⇒2016年10月22日「浅田真央と高梨沙羅の限界…五輪メンタル」はこちら。

⇒2016年10月21日「浅田真央は緊張に負け、重圧につぶれる…東大受験」はこちら。

⇒2016年10月13日「浅田真央は基本が分かっていない」はこちら。

⇒2016年10月12日「浅田真央、引退か現役かで心が揺れる」はこちら。

⇒2016年10月11日「浅田真央はGPシリーズで落ち込む」はこちら。

⇒2016年10月10日「浅田真央は井の中の蛙・・・世代交代」はこちら。

⇒2016年10月9日「浅田真央、振り付けのアイデア」はこちら。

⇒2016年10月8日『浅田真央「リチュアルダンス」世界観の演じ分け』はこちら。

⇒2016年9月22日「浅田真央、ジャパンオープン回避と視聴率」はこちら。

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3回転を跳べない浅田真央は勝てるのか

フィギュアスケートの女子シングル。
男子と異なり、女子は身体能力の限界にぶつかっています。
トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を跳べる選手は一握りです。
長らく最高難度は「3回転+3回転」のコンビネーションジャンプで止まっています。
それとてショートプログラム(SP)で1本、フリースケーティング(FS)で2本に留まっています。

そして、このジャンプ構成は世界のトップクラスの選手で大差がありません。
したがって、今シーズンの大会は高難度ジャンプの出来により順位が入れ替わっています。

しかし、選手やコーチが2018年平昌五輪をにらみ、作戦を練り直しています。
高難度ジャンプを跳んでも、質を高めないと点数を稼げません。
また、ミスを犯すと厳しく減点されます。
そこで、ジャンプがSPで3本、FSで7本ということに着目し、それぞれでGOE(出来栄え点)を積み上げようとしています。

体が小さく軽いジュニアのほうが高難度ジャンプを跳びやすくなります。
ベテランはジャンプの基礎点でなく、加点で優位に立つ作戦に切り替えつつあります。

今シーズンの浅田真央はけがの回復が遅れ、満足に練習を積めない状態です。
代名詞のトリプルアクセルをはじめ、高難度ジャンプを跳べません。
したがって、ジャンプのミスを防ぎ、スピンとステップの取りこぼしをなくすことが先決です。
そのうえでジャンプとスピンで「3点」に近い加点を引き出します。
それにより「10点」に近い演技構成点を引き出します。

平たく言えば、美しく滑ることを心がけてほしい。
(私は浅田真央のほころびのない演技を見たい。)
ならば、ファンは彼女の明るい笑顔を見られます。

⇒2016年12月15日「愛する浅田真央へ」はこちら。

女子フィギュアは絶対女王がおらず、レベルが似通っています。
ベテランは難しいジャンプに挑むより、これまでのジャンプの完成度を高めたうえで表現の点数を伸ばせれば、勝機が開けるでしょう。

浅田真央は円熟味が増し、芸術性さえ感じさせるようになりました。
私は、けがに苦しむ彼女にもチャンスは十分に残されていると思います。
2016年全日本フィギュアスケート選手権でも、2017年世界フィギュアスケート選手権でも、平昌オリンピックでも・・・。

初心に帰り、フィギュアスケートを楽しんでください。

◇◆◇

浅田真央に関するブログは以下のとおり。

⇒2016年12月20日「浅田真央は世界選手権代表へ・・・全日本選手権」はこちら。

⇒2016年12月18日「浅田真央を弾き飛ばす若手の勢い」はこちら。

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⇒2015年12月28日「浅田真央は生きた心地がしない」はこちら。

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⇒2015年12月26日「浅田真央、最高難度の無謀と動揺」はこちら。

⇒2015年12月12日「浅田真央評価…努力は報われない」はこちら。

⇒2015年11月29日「浅田真央はあんなもの」はこちら。

⇒2015年10月10日「浅田真央、GPシリーズ2015へ」はこちら。

⇒2015年10月9日「浅田真央、現役続行の条件」はこちら。

⇒2015年10月7日「浅田真央はピョンと跳び、チャンと降りる」はこちら。

⇒2015年10月5日「浅田真央、勝負師の宿命」はこちら。

⇒2015年10月3日「浅田真央が帰ってきた」はこちら。

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浅田真央は世界選手権代表へ・・・全日本選手権

2016年全日本フィギュアスケート選手権がいよいよ行われます。
2017年世界フィギュアスケート選手権の代表が選ばれますので、大きな注目が集まります。

私が知らないだけなのでしょうか、浅田真央は出場を明らかにしていません。
佐藤信夫コーチによれば、左膝痛が原因で満足な練習を積めていません。
全日本選手権へ向けての調整がきわめて厳しい状況のようです。
しかし、フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルに進めなかったために1か月以上の期間が空きました。
現在のコンディションを踏まえて、プログラムの手直しを行ったかもしれません。
これがプラスに働いていればうれしいのですが・・・。

高難度ジャンプを跳べないとすると、宮原知子はもちろん若い世代に得点で上回れません。
浅田真央はよくて3位でしょう。
例年ですと、代表切符をつかむことはできません。

⇒2016年12月15日「愛する浅田真央へ」はこちら。

ところが、私はネットで、選考条件が再考されるという情報を見つけました。
日本勢は、男女シングルがそれぞれ3枠です。
日本スケート連盟が定める選考条件は、全日本選手権の1位、2位、3位、GPファイナルの日本人上位2人、世界ランキングの日本人上位3人などとなっています。
全日本の優勝者だけはその時点で決まり。
これに照らすと、浅田真央はGPファイナルと世界ランキングで満たすことができません。
さらに、今シーズンの国際大会における自己ベストでも日本人上位3人に入っていません。

しかし、今シーズンはGPファイナル出場については宮原知子に限られます。
また、選考条件を満たしたとしても、15歳の本田真凜など年齢制限で世界選手権に出場できないジュニアが全日本選手権の表彰台に立つかもしれません。
女子シングルは3人に満たないケースが想定されます。
(まさしく世代交代期を迎えているのです。)

代表選考のハードルが下がり、ベテランにチャンスが広がりました。
もしも浅田真央が全日本選手権に出場し、しかも表彰台に食い込めるとしたら、世界選手権への道が開かれる可能性が高まります。
そうなると、浅田真央は10度目の出場を果たすことになります。
長くフィギュア界を引っ張ってきたので、ご褒美をもらってもいいでしょう。

◇◆◇

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浅田真央を弾き飛ばす若手の勢い

浅田真央は2016年全日本フィギュアスケート選手権にチャレンジャーとして臨みます。
挑む相手は、3連覇を狙うエースの宮原知子です。
この選手は、得点源の高難度ジャンプでめったに崩れない難敵です。
しかし、彼女だけでなく、やはり高難度ジャンプを跳べる若い世代が出場します。
浅田真央を表彰台から弾き飛ばしそうな勢いです。

世界全体を眺めても、「世代交代」の大波が押し寄せています。
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズやグランプリ(GP)ファイナルでは表彰台のほとんどが10代の選手で占められました。

浅田真央は、2017年世界フィギュアスケート選手権の代表争いを兼ねる全日本選手権に出場することを明言していません。
GPシリーズの「フランス杯」で、自信がすべて失われたと涙を流していました。
コンディションとの兼ね合いで迷いが残っているのでしょうか。

⇒2016年12月15日「愛する浅田真央へ」はこちら。

浅田真央は左膝への不安を抱え、追い込んだ練習を行えていません。
試合を戦うスタミナがなく、土台となるスケーティングにスピードがなく、したがって動きにキレがありません。
とくに高難度ジャンプはまともに跳べません。
けがは、おそらく長年の選手生活による負担と疲労の蓄積です。
そうなると完全な回復は望めないかもしれません。

今後はけがの回復具合、そして練習如何にかかっています。

浅田真央は大人の女性になり、ふっくらしました。
私はとてもきれいだと思います。
しかし、わずかに体重が増えるだけで足や膝、腰などにかかる負担は大きくなります。
例えば、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)など高難度ジャンプを無数に練習します。
「増加体重×跳躍着地回数」に回転運動などが加わりますので恐ろしい数字でしょう。
ちなみに、トリプルアクセルの踏み切りで負荷がかかるのが左膝だそうです。
今シーズンは練習不足から体重が落ちにくいという事情もあるようです。

いくらフィギュアスケート界に最大の貢献を果たしてきたといっても、基準を無視して浅田真央を選考するわけにいきません。
すでに述べたように、若い世代が成長を遂げ、浅田真央に高い壁として立ちはだかります。
このままでは来春の世界選手権はもちろん、来シーズンの平昌五輪の代表になることも難しい。

しかし、私は、浅田真央の敵は若手でないと思います。
自分との闘いでしょう。
ただし、「頑張り」を意味しません。
豊富な経験と実績を持つベテランとしての「セルフコントロール」を行えるかどうかです。
自身の体力と体調を踏まえ、平昌五輪へ向けて、どこまで抑えて練習を組めるかです。
完治しないなら、けがや痛みとつきあっていくしかありません。

浅田真央は手段となる練習、それも「量」にとらわれる傾向が強い。
それを安心感と手応えに変えて試合に臨んできました。
が、そうした意識や発想を改めなければならない「年齢」に達しました。
ならば、得点や順位などの結果もおのずと違ってくるでしょう。

浅田真央は五輪代表の選考がかかる来シーズンの全日本選手権に照準を合わせればいいのです。

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プロフィール
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和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

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