コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

浅田真央平昌

浅田真央、最高難度の無謀と動揺

全日本フィギュアスケート選手権2015が行われている。
私は今晩、フジテレビの放送で女子シングルのSP(ショートプログラム)を楽しむ。
男子シングルのフリースケーティング(FS)も・・・。

女子シングルで最大の関心を集めそうなのがGPファイナルで最下位の6位に沈んだ浅田真央の演技だろう。
試合直後に胃腸炎の診断を受け、エキシビションへの出場を取り止め、そそくさと日本に帰国した。
かなりの傷心だった。
その際の情報の少なさはマスコミが取材を行えなかったことを意味する。

さて、私が驚いたのは、浅田真央が全日本選手権で勝利をつかむため、SPを見直すという報道だった。
冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)のほかの2つのジャンプの難度を下げる。
ジャンプの基礎点は落ちるが、確実性が増すとのこと。

私はGPシリーズかGPファイナルのテレビ放送で浅田真央が男子並みの難しいプログラムを組んでいると耳にした。
真に受けるわけでないが、それに近いとしたら、無謀だと思う。
が、本人は無理を承知でそうしたのでないか。
断固、押し通すべきだ。

浅田真央が獲っていないのはオリンピックの金メダルだけである。
しかも、復帰早々、2018年平昌冬季五輪(ピョンチャンオリンピック)を目指すと公言した。
女子シングルで世界最高難度のプログラムにした最大の理由もそこにあるのでないか。
成功させられればだれも届かない得点を叩き出し、表彰台の頂点に立てる。

私は、浅田真央がオリンピックで勝てるプログラムを組むのは心情的に理解できる。
ならば、2年後までに消化すると考えるべきだ。
GPファイナルでの惨敗をその通過点と位置づけられるので、無用な精神の動揺を抑えられる。

オリンピックイヤーには新星が現れる。
また、実力を劇的に伸ばす選手も出てくる。
ときに、勝敗を分かつ得点が大幅に高まる。
したがって、浅田真央がこのプログラムを自分のものにしても悲願の金メダルを手に入れられないという事態が起こるかもしれない。
しかし、そうなったら諦めもつく。

オリンピックに狙いを定めて金メダルを獲るのはきわめて難しいのだろう。
前提は、競技者としての大きな波というか、選手生活全体における大きな波。
おそらく選手個々に五輪出場の最適期がある。
それと、心身と滑りのコンディション。
そして、競争の状況、ライバルの状態や調子。
さらに、スポーツ競技としてのルールや採点方法の変更。
そこに、本番での運不運が重なり、メダルの色が決まる。

浅田真央は自らの意思で世界最高難度のプログラムを組んだのだから、すぐにうまくいかなくて当然である。
全日本選手権でレベルを落としていい結果を得たとして、それにより何が残るのだろう。
私ははなはだ疑問に感じる。
どうして周りは、ぐらぐらする浅田真央を叱り飛ばさないのだろう。
私は職業柄、ぐらぐらする社長が結果を収められないことを知っており、厳しく接してきた。

もっとも怖いのは、難度を下げてうまくいかなかったときである。
そうなると、気持ちの立て直しがもっと難しくなる。
自分を追い詰めることになりはしないか。
私はリスクの大きい決断を下したと思う。

浅田真央は引退の年齢に達したにもかかわらず、それを撤回して現役に戻った。
自らの欲求に従ったはずだが、ファンや国民、関係者の期待に応えてもいる。
スーパースターの浅田真央には、実績に見合った調整や戦いぶりがあっていい。

私は、トップクラスのアスリートが大舞台で勝とうとする本能も理解できる。
しかし、浅田真央は目先の結果にこだわることもない。
もっと自由に、もっと柔軟に、フィギュアスケートを楽しんでほしい。
そのためには簡単にぐらつかない「計画性」が土台になくてならない。

全日本選手権は、来春に米国ボストンで行われる世界フィギュアスケート選手権2016の代表選考会を兼ねている。
日本の女子シングルの出場枠は3名らしい。

浅田真央はそこに滑り込めれば儲けものとするのが正解だろう。
そこに出られなければマイペースで練習に励める。

◆書き加え(12月26日)

いま浅田真央のSPの結果を知った。
ジャンプにミスが出て6位になった。

浅田真央はもがき苦しみ、精神的に不安定である。
勝てない浅田真央に任せるなら、コーチも関係者も不要だ。
なぜ毅然たる態度で彼女を導けないのだろう。

               ◇◆◇

浅田真央に関する最近のブログは以下のとおり。

⇒2015年12月12日「浅田真央評価…努力は報われない」はこちら。

⇒2015年11月29日「浅田真央はあんなもの」はこちら。

⇒2015年10月10日「浅田真央、GPシリーズ2015へ」はこちら。

⇒2015年10月9日「浅田真央、現役続行の条件」はこちら。

⇒2015年10月7日「浅田真央はピョンと跳び、チャンと降りる」はこちら。

⇒2015年10月5日「浅田真央、勝負師の宿命」はこちら。

⇒2015年10月3日「浅田真央が帰ってきた」はこちら。

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浅田真央はピョンと跳び、チャンと降りる

浅田真央が復帰初戦のジャパン・オープン2015で見事な演技を見せた。
2014ソチオリンピック金のソトニコワ、世界選手権2015金のトゥクタミシェワをまったく問題にしなかった。
金妍児(キム・ヨナ)が去り、現時点で浅田真央と世界一を争う選手はいない。
しかし、これをもって完全復活というのはどうだろう。

浅田真央は深刻なけがを経験することなく、立派な戦績を収めてきた。
が、現役を引退していておかしくない25歳に達している。
圧勝を遂げた日本チームのメンバー4選手のなかで最年長であり、「お姉さん」もしくは「姉御(あなごでなくあねご)」という雰囲気が出ていた。

オリンピックの競技はいずれも過酷である。
フィギュアスケートは見た目が優雅だったり華麗だったりするが、私はもっとも過酷な競技の一つだと思っている。
瞬発力や持久力、柔軟性など身体面ではかなり厳しくなる。

浅田真央はアスリートの血が騒いだのだろう、再び茨(いばら)の道を歩みはじめた。
そして、順調に再スタートを切った。

私は、大変なのはこれからだと考える。
何せファンと国民の浅田真央に対する期待が膨らむ。
もっと厄介なのは、「やれる」という自分自身に対する期待が膨らむことだ。
それが勝利へのプレッシャーに変わっていく。

本人はおそらく2018平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)を意識している。
果たして復帰初戦のような精神状態で臨めるのか。
最高の舞台でトリプル・アクセル(3回転半ジャンプ)をピョンと跳び、チャンと降りる浅田真央の姿を、私は見たい。

金妍児が出場する可能性はゼロだと言い切れない。
私は1年半で間に合わせる力を持っていると思う。


               ◇◆◇

浅田真央に関する最近のブログは以下のとおり。

⇒2015年10月5日「浅田真央、勝負師の宿命」はこちら。

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浅田真央と高橋大輔、ソチエキシビション

ソチオリンピック、フォギュアスケート。
男子シングルから女子シングルまで、私は仕事を緩めず、日本選手を応援した。
といっても、テレビの実況観戦。
寝不足と興奮、感動と怒りがごちゃ混ぜになり、終わったときには精も根も尽きた。
きょうは疲れがどっと出た。

私は、とくに浅田真央のSPの演技に胸が締めつけられ、フリーの演技に鼓動が高鳴った。

日本勢は史上最強とされた。
私は、世界最強だったと思う。
男女シングルのメダルを計3個と予想していたが、実際には羽生結弦の金メダル1個に留まった。
この結果を選手個人の責任に帰するのでなく、協会を含めた関係者は総括を行ってほしい。
そうでなければ従来の改善策と今後の強化策を見出せず、「フィギュア王国」は崩壊していく。

さて、深夜にエキシビションが行われる。
6位入賞の浅田真央と高橋大輔がそれぞれ推薦で選ばれたので、とても楽しみだ。
二人は世界ランキングの上位だったので、ソチの結果と合わせ、妥当である。
日本はもとより世界のフィギュア界を長く引っ張った。
ソチのエキシビションは、5位以内に出場資格が与えられるようなので、金メダルの羽生結弦と5位入賞の町田樹は自動的に選ばれた。

韓国のキム・ヨナ(金妍児)は「世界フィギュア選手権2014」に出場するのだろうか。
もしそうでないとすると、浅田真央と同じリンクで滑るのは最後になる。
二人にしか分からない特別な感情が湧いてくるだろう。

イタリアのカロリーナ・コストナーは勝負弱さを克服し、3度目の五輪で表彰台にのぼった。
もし浅田真央が平昌オリンピックに出場すると、同じ年齢になる。
27歳での銅メダル獲得は立派だ。

浅田真央と高橋大輔には、最後となるオリンピックのエキシビションを存分に楽しんでもらいたい。
(私は、浅田真央については現役続行に希望を捨てていない。)
・・・ひどい寝不足もきょうまで。

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プロフィール
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和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

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