コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

浅田真央惨敗

浅田真央惨敗・・・挑戦と無謀は違う

全日本フィギュアスケート選手権の終了後、インターネットに浅田真央の「挑戦」を称える記事が載っていました。
彼女はフリースケーティング(FS)で、2014年ソチ五輪と同じ、最高難度の演技構成にしたそうです。
しかし、それをもって勇気とかプライドと見なすのは、明らかな間違いです。

挑戦と「無謀」は違います。
スポーツとしてのフィギュアスケートを「エベレスト登山」に置き換えると、たやすく気づけます。

浅田真央はアスリートとして最重要の「基本戦略」をすっかり外しています。
基本戦略とは、いかにして勝つかという大本(おおもと)の方針のこと。
練習が望ましい成果を上げるには、これが正しいことが前提となります。
例えば、技術を身につけたからといって頂上決戦で勝てるわけでありません。

そもそも高難度プログラムで勝負するなどというのは、体が細く、軽くて、くるくる回れる若い選手が取るべき戦略です。
かつての浅田真央がそうでしたし、いまの若手(十代半ば)がほぼそうです。
浅田真央はベテランの域に達しており、すでに美しい大人の女性になっています。
体が全体にふくよかで大きくなった自分を追い詰めるだけです。

私は詳しくありませんが、世界のトップクラスはもとより日本の上位の選手はたいてい高難度ジャンプの練習を積んでいるのでないでしょうか。
さまざまな種類の3回転ジャンプ、3回転のコンビネーションジャンプ、そしてトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)など、自分が跳べないジャンプです。

したがって、高難度のプログラムはだれだって組めるでしょう。
もちろん、トリプルアクセルも入れられます。
そうしない理由は成功させられないか、成功させられたとしても確率が低いからです。
試合で決めなくていいのなら、いくらでも基礎点の高い演技構成にできます。
実際には、競技経験の浅い若手でさえ、そんな無謀な判断は行っていません。
みすみす大舞台での勝負を捨てることになるからです。

センター試験を通じた足切りがないなら、偏差値がどんなに低くても東大に挑戦できます。
自分の実力を無視して会場に入り、そして試験を受けることができます。
が、「東大を受けたけれど落ちた」と口にすることにどれほどの意味と価値があるのでしょう。

浅田真央は自らの変化を顧みることなく昔の意識と発想のままで試合に臨み、惨敗を喫しています。
アスリートは勝ちたいと望んで当然です。
しかし、その「欲」に翻弄され、冷静に「考え」を整理できない状態が長く続いています。
あるいは、周囲の意見がまるで耳に入らない状態に陥っているのかもしれません。

私は社長や社員を対象とした職業教育で「挑戦することの大切さ」を一貫して説いてきました。
自らも挑むようにしてきましたが、いま一度「分かりやすい行動」で示したいという思いが強くなりました。
私は人生を11年刻みでとらえており、2017年に職業人生のラストステージ「66歳〜77歳」に差しかかります。
そこで、総括の挑戦として、文系・ローテクの私がもっとも不得手とする先端技術分野の新会社を立ちあげます。
私にとっては大きな挑戦といえます。
大本の戦略を研ぎ澄ましたうえで慎重にそして計画的に、しかもスタッフの意見を重んじながら準備を進めています。
年齢的な限界、未知の事業への不安を感じながらも、どれくらい考えを整理できるかの勝負になります。

浅田真央が現役に復帰した目標は「2018年平昌五輪への出場」。
これ自体は素晴らしい挑戦だと思います。
しかし、冒頭で述べたとおり、挑戦と無謀は違います。

私が百歩譲り、「挑戦して失敗した」というなら、終了後に暗い顔を見せるべきでありません。
とんでもないリスクを承知で最高難度の演技構成に挑戦したのですから失敗するのが普通です。
どうか誇り高く胸を張ってください。
大丈夫、本人が涙を流さなくても、テレビの向こうで代わりに大勢のファンが涙を流してくれています。
浅田真央はその痛みに思いを馳せるべきです。

⇒2016年11月18日「浅田真央ファンは指の隙間から全日本選手権を見る」はこちら。

オリンピックは1年先ですが、代表切符のかかる全日本選手権まで1年を切りました。
浅田真央は世界フィギュアスケート選手権の代表選考から漏れています。
平昌五輪に出場するためにどうするかをいくらか落ち着いて考える時間を与えられたともいえます。

大事なのはこうしたいという願望に近い「意志」でなく、こうすべきという判断としての「意思」です。
それは年齢、体力や体調、レベルやコンディションを含めた「自己の客観視」を踏まえて固めます。
これに基づかないのは「勝てる見込みがない」ので戦略と呼べず、無謀と言われて仕方ありません。

メンタルが不安定に揺れ、同じような失敗を繰り返すのは「考え」がきちんと整理できず、堂々巡りの悪循環にはまっているからです。
今回の落選を「幸運」に変えることができなければ、目標を叶えられないままに現役を引退することになるでしょう。

浅田真央をずっと応援してきたファンはそうした姿を見たくありません。

◇◆◇

浅田真央に関するブログは以下のとおり。

⇒2016年12月25日「浅田真央が勝てない理由・・・全日本フィギュア」はこちら。

⇒2016年12月23日「浅田真央が全日本フィギュア視聴率を救う」はこちら。

⇒2016年12月22日「浅田真央と宇野昌磨、二人の全日本フィギュア」はこちら。

⇒2016年12月22日「3回転を跳べない浅田真央は勝てるのか」はこちら。

⇒2016年12月20日「浅田真央は世界選手権代表へ・・・全日本選手権」はこちら。

⇒2016年12月18日「浅田真央を弾き飛ばす若手の勢い」はこちら。

⇒2016年12月15日「愛する浅田真央へ」はこちら。

⇒2016年11月18日「浅田真央ファンは指の隙間から全日本選手権を見る」はこちら。

⇒2016年11月15日「浅田真央に「頑張れ」は禁句・・・選手生命の危機」はこちら。

⇒2016年11月14日「浅田真央、全日本選手権での早まった決断」はこちら。

⇒2016年11月13日「浅田真央は世界選手権への代表切符を逃すのか」はこちら。

⇒2016年11月12日「浅田真央、いまは我慢するしかない」はこちら。

⇒2016年10月30日「浅田真央と佐藤信夫コーチの食い違い」はこちら。

⇒2016年10月28日「浅田真央は楽しむ気配が伝わってこない」はこちら。

⇒2016年10月26日「浅田真央はスタミナ切れ」はこちら。

⇒2016年10月23日「浅田真央はメンタルが弱いのか」はこちら。

⇒2016年10月22日「浅田真央と高梨沙羅の限界…五輪メンタル」はこちら。

⇒2016年10月21日「浅田真央は緊張に負け、重圧につぶれる…東大受験」はこちら。

⇒2016年10月13日「浅田真央は基本が分かっていない」はこちら。

⇒2016年10月12日「浅田真央、引退か現役かで心が揺れる」はこちら。

⇒2016年10月11日「浅田真央はGPシリーズで落ち込む」はこちら。

⇒2016年10月10日「浅田真央は井の中の蛙・・・世代交代」はこちら。

⇒2016年10月9日「浅田真央、振り付けのアイデア」はこちら。

⇒2016年10月8日『浅田真央「リチュアルダンス」世界観の演じ分け』はこちら。

⇒2016年9月22日「浅田真央、ジャパンオープン回避と視聴率」はこちら。

Copyright (c)2016 by Sou Wada

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浅田真央、最高難度の無謀と動揺

全日本フィギュアスケート選手権2015が行われている。
私は今晩、フジテレビの放送で女子シングルのSP(ショートプログラム)を楽しむ。
男子シングルのフリースケーティング(FS)も・・・。

女子シングルで最大の関心を集めそうなのがGPファイナルで最下位の6位に沈んだ浅田真央の演技だろう。
試合直後に胃腸炎の診断を受け、エキシビションへの出場を取り止め、そそくさと日本に帰国した。
かなりの傷心だった。
その際の情報の少なさはマスコミが取材を行えなかったことを意味する。

さて、私が驚いたのは、浅田真央が全日本選手権で勝利をつかむため、SPを見直すという報道だった。
冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)のほかの2つのジャンプの難度を下げる。
ジャンプの基礎点は落ちるが、確実性が増すとのこと。

私はGPシリーズかGPファイナルのテレビ放送で浅田真央が男子並みの難しいプログラムを組んでいると耳にした。
真に受けるわけでないが、それに近いとしたら、無謀だと思う。
が、本人は無理を承知でそうしたのでないか。
断固、押し通すべきだ。

浅田真央が獲っていないのはオリンピックの金メダルだけである。
しかも、復帰早々、2018年平昌冬季五輪(ピョンチャンオリンピック)を目指すと公言した。
女子シングルで世界最高難度のプログラムにした最大の理由もそこにあるのでないか。
成功させられればだれも届かない得点を叩き出し、表彰台の頂点に立てる。

私は、浅田真央がオリンピックで勝てるプログラムを組むのは心情的に理解できる。
ならば、2年後までに消化すると考えるべきだ。
GPファイナルでの惨敗をその通過点と位置づけられるので、無用な精神の動揺を抑えられる。

オリンピックイヤーには新星が現れる。
また、実力を劇的に伸ばす選手も出てくる。
ときに、勝敗を分かつ得点が大幅に高まる。
したがって、浅田真央がこのプログラムを自分のものにしても悲願の金メダルを手に入れられないという事態が起こるかもしれない。
しかし、そうなったら諦めもつく。

オリンピックに狙いを定めて金メダルを獲るのはきわめて難しいのだろう。
前提は、競技者としての大きな波というか、選手生活全体における大きな波。
おそらく選手個々に五輪出場の最適期がある。
それと、心身と滑りのコンディション。
そして、競争の状況、ライバルの状態や調子。
さらに、スポーツ競技としてのルールや採点方法の変更。
そこに、本番での運不運が重なり、メダルの色が決まる。

浅田真央は自らの意思で世界最高難度のプログラムを組んだのだから、すぐにうまくいかなくて当然である。
全日本選手権でレベルを落としていい結果を得たとして、それにより何が残るのだろう。
私ははなはだ疑問に感じる。
どうして周りは、ぐらぐらする浅田真央を叱り飛ばさないのだろう。
私は職業柄、ぐらぐらする社長が結果を収められないことを知っており、厳しく接してきた。

もっとも怖いのは、難度を下げてうまくいかなかったときである。
そうなると、気持ちの立て直しがもっと難しくなる。
自分を追い詰めることになりはしないか。
私はリスクの大きい決断を下したと思う。

浅田真央は引退の年齢に達したにもかかわらず、それを撤回して現役に戻った。
自らの欲求に従ったはずだが、ファンや国民、関係者の期待に応えてもいる。
スーパースターの浅田真央には、実績に見合った調整や戦いぶりがあっていい。

私は、トップクラスのアスリートが大舞台で勝とうとする本能も理解できる。
しかし、浅田真央は目先の結果にこだわることもない。
もっと自由に、もっと柔軟に、フィギュアスケートを楽しんでほしい。
そのためには簡単にぐらつかない「計画性」が土台になくてならない。

全日本選手権は、来春に米国ボストンで行われる世界フィギュアスケート選手権2016の代表選考会を兼ねている。
日本の女子シングルの出場枠は3名らしい。

浅田真央はそこに滑り込めれば儲けものとするのが正解だろう。
そこに出られなければマイペースで練習に励める。

◆書き加え(12月26日)

いま浅田真央のSPの結果を知った。
ジャンプにミスが出て6位になった。

浅田真央はもがき苦しみ、精神的に不安定である。
勝てない浅田真央に任せるなら、コーチも関係者も不要だ。
なぜ毅然たる態度で彼女を導けないのだろう。

               ◇◆◇

浅田真央に関する最近のブログは以下のとおり。

⇒2015年12月12日「浅田真央評価…努力は報われない」はこちら。

⇒2015年11月29日「浅田真央はあんなもの」はこちら。

⇒2015年10月10日「浅田真央、GPシリーズ2015へ」はこちら。

⇒2015年10月9日「浅田真央、現役続行の条件」はこちら。

⇒2015年10月7日「浅田真央はピョンと跳び、チャンと降りる」はこちら。

⇒2015年10月5日「浅田真央、勝負師の宿命」はこちら。

⇒2015年10月3日「浅田真央が帰ってきた」はこちら。

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和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

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面白くないジョークの会会長 

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