フィギュアスケートのマイナーな国際大会「フィンランディア杯」。
ショートプログラム(SP)2位の浅田真央はフリースケーティング(FS)を滑り、初戦を2位でスタートしました。
彼女の実績を考えれば物足りませんが、シーズンの中盤そして終盤へ向けて徐々に調子を上げていくことでしょう。
自分の年齢と経験を踏まえた賢い判断です。

浅田真央はSP、FSともにスペインの作曲家ファリャのピアノ曲「リチュアルダンス」を選びました。
黒の衣装で演じる静寂のSPと赤の衣装で演じる情熱のFSがそろってストーリーが完結するという巧みな設計です。
演技の成熟した美しさという彼女のいまの「強み」を十分に生かしています。

浅田真央はフリーをSPのフィニッシュポーズから始めました。
この振り付けのアイデアは面白いですね。

代名詞のトリプルアクセルを引っ込め、コンビネーションの難度を下げたとはいえ、ジャンプをおおよそ決めて加点も得ました。
スピンやステップにいくらか取りこぼしが出ましたが、FS用にアレンジした曲調に合わせて演技をまとめました。
SPと同様に、芸術的要素を評価する演技構成点は出場選手でトップでした。

そしてフィニッシュでほっと息をつきました。
体力的にも何とか最後まで持ちこたえられました。

浅田真央が目指すとしている2018年平昌五輪のプレシーズンはこれまでと違った落ち着きが見られることでしょう。
「やれることを一試合ずつ確実にやっていく」と自分に言い聞かせています。

浅田真央はフィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズの第1戦「スケートアメリカ(アメリカ杯)が次の舞台になります。

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浅田真央に関するブログは以下のとおり。

⇒2016年10月8日『浅田真央「リチュアルダンス」世界観の演じ分け』はこちら。

⇒2016年9月22日「浅田真央、ジャパンオープン回避と視聴率」はこちら。

⇒2015年12月28日「浅田真央は生きた心地がしない」はこちら。

⇒2015年12月27日「浅田真央は「魂」をなくしたのか」はこちら。

⇒2015年12月26日「浅田真央、最高難度の無謀と動揺」はこちら。

⇒2015年12月12日「浅田真央評価…努力は報われない」はこちら。

⇒2015年11月29日「浅田真央はあんなもの」はこちら。

⇒2015年10月10日「浅田真央、GPシリーズ2015へ」はこちら。

⇒2015年10月9日「浅田真央、現役続行の条件」はこちら。

⇒2015年10月7日「浅田真央はピョンと跳び、チャンと降りる」はこちら。

⇒2015年10月5日「浅田真央、勝負師の宿命」はこちら。

⇒2015年10月3日「浅田真央が帰ってきた」はこちら。

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