樋口新葉は世界選手権2018出場
三原舞依は四大陸選手権2018出場
失いかけた自信を取り戻せる演技を期待!
フィギュアスケート平昌五輪代表が昨夜10時30分頃に発表されています。
注目の女子シングルの出場2枠には1位の宮原知子に加え、やはり2位の坂本花織が選ばれました。
順当な判断でした。
宮原知子はエース
宮原知子は全日本フィギュアスケート選手権で懸命に滑ったはずですが、余裕を持った4連覇に見えました。
女子では2006〜2009年の浅田真央以来、8人目の4連覇以上の達成者となっています。
ショートプログラム(SP)もフリースケーティング(FS)も丁寧に確実に滑っていました。
安定感はさすがであり、日本女子のエースにふさわしいと思います。
それだけでなく心が伝わってくる演技でした。
(文字どおり「怪我の功名」です。)
私がもっとも驚いたのは超速の復調を遂げたこと!
奇跡的でした。
スケート、とくに得点源となるジャンプの練習を積めない期間も、肉体の強化や体力の増強などのトレーニングを地道に重ねるという土台があったからでしょう。
宮原知子はちょっぴり心身を休めてからオリンピックへ向けて調子を上げていきます。
全日本選手権ではそれなりのスピードが出ており、これからは力強さが増してきます。
セルフコントロールをきちんと行える選手ですので、まだ得点を伸ばせると思います。
初の五輪出場というのが不思議なくらいの落ち着きを感じさせます。
坂本花織は伸び盛り
坂本花織はGPシリーズ最終戦「スケートアメリカ」で宮原知子に次いで2位になり、いくらか注目を集めたばかりの伏兵でした。
マスコミやファンの関心が復帰2戦目の宮原知子に向かっていたおかげで、彼女も知られるところとなりました。
ここにも強い運を感じます。
全日本選手権ではSP1位で迎えたFSが最終滑走となりましたが、そのプレッシャーをはねのけて練習どおりの演技を披露しました。
本人は追いかける立場で今大会に参加していましたので戸惑いつつも、あくまでもチャレンジャーとしてFSに臨んだのが好成績につながりました。
大舞台で戦ううえで欠かせないメンタルの強さも備えているように見えます。
この高校生ヒーローは演技前に指をばきばきと鳴らしました(←ヒロインの間違い)。
全身からパワーとエネルギーがあふれ、ジャンプは伊藤みどりを彷彿とさせます。
高さも幅もすごい。
坂本花織はとくにFSで演技のブラッシュアップの余地が相当あります。
平昌五輪までにおそらく 220点前後まで得点を伸ばします。
勢いを大切にし、宮原知子とともに表彰台を狙ってほしい。
無心・無欲に近い状態で滑れた全日本選手権と異なり、平昌五輪では国民の期待を背負います。
何せ本人が今シーズンにここまで来られると考えていませんでした。
メンタルの強さが問われるのはこれからでしょう。
世代交代が一気に進む
日本スケート連盟の伊東秀仁フィギュアスケート委員長は私見としながらも「基準を満たす項目が多いから勝ちではない。全日本選手権の内容は重視される。五輪に出していい成績が取れるかというところを踏まえて判断する」と語っていました。
選考結果を見ても全日本選手権の順位がそのまま適用されています。
また、選手の世代交代が一気に進んだことを実感させられる顔ぶれです。
ちなみに、男子シングルは宇野昌磨、田中刑事、羽生結弦(救済措置)です。
こちらもすんなりと決まったはずですが、最大の焦点は羽生結弦が間に合わせられるかどうかです。
補欠とはそういうものとはいえ、準備が大変です。
それにしても、男子シングルFSの終了後1時間が経ってもほとんどのファンが会場に残っていました。
あすは平日勤務と思われる人も大勢いました。
平昌五輪と合わせ、世界選手権と四大陸選手権の代表も発表されました。
オリンピック出場を目指して必死の努力を続けてきた選手に対し、相応の配慮が感じられます(なかでも女子)。
◆2018年平昌五輪日本代表
男子 宇野昌磨 田中刑事 羽生結弦
女子 宮原知子 坂本花織
◆世界フィギュアスケート選手権2018日本代表
男子 宇野昌磨 田中刑事 羽生結弦
女子 宮原知子 樋口新葉
有力選手がひしめく女子シングルの現状を考えると、ぜひとも「3枠」を確保したい。
私は「失った1枠を取り返してきなさい」という日本スケート連盟のメッセージと受け取りました。
欠場した宮原知子と惨敗した樋口新葉は発奮しないとね・・・。
◆四大陸フィギュアスケート選手権2018日本代表
男子 宇野昌磨 田中刑事 無良崇人
女子 宮原知子 坂本花織 三原舞依
(3文字の私はいずれにも選ばれませんでした。)
私は、宮原知子が全大会に出場することに驚きました。
試合勘は戻っているように思いますが、四大陸選手権は滑っておきたいのでしょうか。
樋口新葉と三原舞依には失いかけた「自信」を取り戻せる演技を期待します。
どちらも2022年北京五輪への出場を目指すはずですので・・・。
◆書き加え(12月25日)
宮原知子は復帰後、7週間で4大会に出る強行スケジュールでした。
それでも四大陸選手権を挟んで五輪へ向かいたかったようです。
あくまで実戦のなかで滑りの完成度を高めていきます。
慎重に調整を進めてほしい。
◆書き加え(12月25日)
日本スケート連盟の小林芳子強化部長は高校2年生同士が争った2枠目は白熱した議論の末に坂本花織に決まったと語っています。
このコメントは実績で上回った樋口新葉への配慮だと思います。
揉めようがありません。
選考は総合的な観点で行ったとしたうえで、「全日本選手権の成績とパフォーマンス。ジャンプに出来栄え点(GOE)がつき、伸び代があること」を付け加えています。
坂本花織はシニアの試合に慣れて状態が上がったタイミングで全日本選手権を迎えられました。
樋口新葉はGPシリーズ第3戦「中国杯」から調子が下がったタイミングで全日本選手権を迎えることになりました。
とりわけデリケートなフィギュアスケートでは、結果を出さなければならない大会にピークを合わせるのが至難なのだと思います。
◇◆◇
宮原知子に関するブログは以下のとおり。
⇒2017年12月22日「伏兵・坂本花織と本命・宮原知子の対決へ」はこちら。
⇒2017年12月18日「宮原知子は引っ込み思案なのに閉店しない」はこちら。
⇒2017年12月13日「宮原知子が五輪代表選考レースから抜け出す」はこちら。
⇒2017年12月10日「ハマちゃんとサーさんコンビ、GPファイナルの感動」はこちら。
⇒2017年12月8日「宮原知子、GPファイナルは全日本へのステップ」はこちら。
⇒2017年12月2日「宮原知子、GPファイナル出場のマイナス」はこちら。
⇒2017年11月29日「宮原知子は2位に僅差の4位なら平昌五輪代表へ」はこちら。
⇒2017年11月28日「宮原知子へ全日本選手権2位狙いのすすめ」はこちら。
◇◆◇
坂本花織に関するブログは以下のとおり。
⇒2017年12月22日「伏兵・坂本花織と本命・宮原知子の対決へ」はこちら。
⇒2017年12月3日「坂本花織は自ら演技の余韻をぶち壊す」はこちら。
⇒2017年10月22日「樋口新葉と坂本花織のフィギュアGPシリーズ」はこちら。
⇒2017年10月16日「坂本花織は関節をぼきぼき鳴らす・・・17歳の勢い」はこちら。
⇒2017年3月18日「本田真凜、坂本花織、白岩優奈はうふん!」はこちら。
⇒2016年12月17日「坂本花織、大舞台での緊張と動揺」はこちら。
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三原舞依は四大陸選手権2018出場
失いかけた自信を取り戻せる演技を期待!
フィギュアスケート平昌五輪代表が昨夜10時30分頃に発表されています。
注目の女子シングルの出場2枠には1位の宮原知子に加え、やはり2位の坂本花織が選ばれました。
順当な判断でした。
宮原知子はエース
宮原知子は全日本フィギュアスケート選手権で懸命に滑ったはずですが、余裕を持った4連覇に見えました。
女子では2006〜2009年の浅田真央以来、8人目の4連覇以上の達成者となっています。
ショートプログラム(SP)もフリースケーティング(FS)も丁寧に確実に滑っていました。
安定感はさすがであり、日本女子のエースにふさわしいと思います。
それだけでなく心が伝わってくる演技でした。
(文字どおり「怪我の功名」です。)
私がもっとも驚いたのは超速の復調を遂げたこと!
奇跡的でした。
スケート、とくに得点源となるジャンプの練習を積めない期間も、肉体の強化や体力の増強などのトレーニングを地道に重ねるという土台があったからでしょう。
宮原知子はちょっぴり心身を休めてからオリンピックへ向けて調子を上げていきます。
全日本選手権ではそれなりのスピードが出ており、これからは力強さが増してきます。
セルフコントロールをきちんと行える選手ですので、まだ得点を伸ばせると思います。
初の五輪出場というのが不思議なくらいの落ち着きを感じさせます。
坂本花織は伸び盛り
坂本花織はGPシリーズ最終戦「スケートアメリカ」で宮原知子に次いで2位になり、いくらか注目を集めたばかりの伏兵でした。
マスコミやファンの関心が復帰2戦目の宮原知子に向かっていたおかげで、彼女も知られるところとなりました。
ここにも強い運を感じます。
全日本選手権ではSP1位で迎えたFSが最終滑走となりましたが、そのプレッシャーをはねのけて練習どおりの演技を披露しました。
本人は追いかける立場で今大会に参加していましたので戸惑いつつも、あくまでもチャレンジャーとしてFSに臨んだのが好成績につながりました。
大舞台で戦ううえで欠かせないメンタルの強さも備えているように見えます。
この高校生ヒーローは演技前に指をばきばきと鳴らしました(←ヒロインの間違い)。
全身からパワーとエネルギーがあふれ、ジャンプは伊藤みどりを彷彿とさせます。
高さも幅もすごい。
坂本花織はとくにFSで演技のブラッシュアップの余地が相当あります。
平昌五輪までにおそらく 220点前後まで得点を伸ばします。
勢いを大切にし、宮原知子とともに表彰台を狙ってほしい。
無心・無欲に近い状態で滑れた全日本選手権と異なり、平昌五輪では国民の期待を背負います。
何せ本人が今シーズンにここまで来られると考えていませんでした。
メンタルの強さが問われるのはこれからでしょう。
世代交代が一気に進む
日本スケート連盟の伊東秀仁フィギュアスケート委員長は私見としながらも「基準を満たす項目が多いから勝ちではない。全日本選手権の内容は重視される。五輪に出していい成績が取れるかというところを踏まえて判断する」と語っていました。
選考結果を見ても全日本選手権の順位がそのまま適用されています。
また、選手の世代交代が一気に進んだことを実感させられる顔ぶれです。
ちなみに、男子シングルは宇野昌磨、田中刑事、羽生結弦(救済措置)です。
こちらもすんなりと決まったはずですが、最大の焦点は羽生結弦が間に合わせられるかどうかです。
補欠とはそういうものとはいえ、準備が大変です。
それにしても、男子シングルFSの終了後1時間が経ってもほとんどのファンが会場に残っていました。
あすは平日勤務と思われる人も大勢いました。
平昌五輪と合わせ、世界選手権と四大陸選手権の代表も発表されました。
オリンピック出場を目指して必死の努力を続けてきた選手に対し、相応の配慮が感じられます(なかでも女子)。
◆2018年平昌五輪日本代表
男子 宇野昌磨 田中刑事 羽生結弦
女子 宮原知子 坂本花織
◆世界フィギュアスケート選手権2018日本代表
男子 宇野昌磨 田中刑事 羽生結弦
女子 宮原知子 樋口新葉
有力選手がひしめく女子シングルの現状を考えると、ぜひとも「3枠」を確保したい。
私は「失った1枠を取り返してきなさい」という日本スケート連盟のメッセージと受け取りました。
欠場した宮原知子と惨敗した樋口新葉は発奮しないとね・・・。
◆四大陸フィギュアスケート選手権2018日本代表
男子 宇野昌磨 田中刑事 無良崇人
女子 宮原知子 坂本花織 三原舞依
(3文字の私はいずれにも選ばれませんでした。)
私は、宮原知子が全大会に出場することに驚きました。
試合勘は戻っているように思いますが、四大陸選手権は滑っておきたいのでしょうか。
樋口新葉と三原舞依には失いかけた「自信」を取り戻せる演技を期待します。
どちらも2022年北京五輪への出場を目指すはずですので・・・。
◆書き加え(12月25日)
宮原知子は復帰後、7週間で4大会に出る強行スケジュールでした。
それでも四大陸選手権を挟んで五輪へ向かいたかったようです。
あくまで実戦のなかで滑りの完成度を高めていきます。
慎重に調整を進めてほしい。
◆書き加え(12月25日)
日本スケート連盟の小林芳子強化部長は高校2年生同士が争った2枠目は白熱した議論の末に坂本花織に決まったと語っています。
このコメントは実績で上回った樋口新葉への配慮だと思います。
揉めようがありません。
選考は総合的な観点で行ったとしたうえで、「全日本選手権の成績とパフォーマンス。ジャンプに出来栄え点(GOE)がつき、伸び代があること」を付け加えています。
坂本花織はシニアの試合に慣れて状態が上がったタイミングで全日本選手権を迎えられました。
樋口新葉はGPシリーズ第3戦「中国杯」から調子が下がったタイミングで全日本選手権を迎えることになりました。
とりわけデリケートなフィギュアスケートでは、結果を出さなければならない大会にピークを合わせるのが至難なのだと思います。
◇◆◇
宮原知子に関するブログは以下のとおり。
⇒2017年12月22日「伏兵・坂本花織と本命・宮原知子の対決へ」はこちら。
⇒2017年12月18日「宮原知子は引っ込み思案なのに閉店しない」はこちら。
⇒2017年12月13日「宮原知子が五輪代表選考レースから抜け出す」はこちら。
⇒2017年12月10日「ハマちゃんとサーさんコンビ、GPファイナルの感動」はこちら。
⇒2017年12月8日「宮原知子、GPファイナルは全日本へのステップ」はこちら。
⇒2017年12月2日「宮原知子、GPファイナル出場のマイナス」はこちら。
⇒2017年11月29日「宮原知子は2位に僅差の4位なら平昌五輪代表へ」はこちら。
⇒2017年11月28日「宮原知子へ全日本選手権2位狙いのすすめ」はこちら。
◇◆◇
坂本花織に関するブログは以下のとおり。
⇒2017年12月22日「伏兵・坂本花織と本命・宮原知子の対決へ」はこちら。
⇒2017年12月3日「坂本花織は自ら演技の余韻をぶち壊す」はこちら。
⇒2017年10月22日「樋口新葉と坂本花織のフィギュアGPシリーズ」はこちら。
⇒2017年10月16日「坂本花織は関節をぼきぼき鳴らす・・・17歳の勢い」はこちら。
⇒2017年3月18日「本田真凜、坂本花織、白岩優奈はうふん!」はこちら。
⇒2016年12月17日「坂本花織、大舞台での緊張と動揺」はこちら。
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