私は、「牧伸二」が大好きだ。
ウクレレ漫談の芸を確立した。
歌うような、まったりとした語りに惹かれた。
“癒し”の効果も大きい。
牧伸二はアロハ姿でハワイアンを奏でながら社会批評を歌いつづけた。

私は営業の数字の立て直しに絞り込んでおり、講演(セミナー、研修を含む)はどうしても容赦ない指摘が多くなる。
もともと参加者の好感の獲得でなく、彼らの数字の改善にしか興味がない。
体力がそれほど衰えていなかった頃は、気づくと一日中怒鳴り散らしていた。
そこで、牧伸二のほんわかとした雰囲気をかすかに忍ばせたいと考えた。

また、わりと最近まで、「ケーシー高峰」の“いい加減さ”をいくらかでも取り入れようとしてきた。
板書の技術は完成度がきわめて高い。
参加者が息を抜ける時間をつくりたかったのだ。

さらに、「綾小路きみまろ」の“皮肉”を取り入れようとしてきた。
チクチクやりながら笑いを取る技術は一級品である。

私がつくったコンテンツ(講師用テキスト)は文字だけ見ると辛辣であり過酷であり、自分でも息が詰まり、いやになる。
実際の講演やセミナー、研修を知らない人はおそらく驚く。
だから、しゃべるときには、面白くないジョークを織り込みたい・・・。

ちなみに、私が講師の稼業をやっていくうえでもっとも大きな学びが得られたのは、ザ・ドリフターズの「いかりや長介」である。
無意識のうちに、彼の語りをベースにしてきたのでなかろうか。

私が大好きだった「牧伸二」が自ら命を絶った。
有名な一節「あーあ、やんなっちゃった」が思い浮かび、胸が熱くなった。
ご冥福をお祈りする。

Copyright (c)2013 by Sou Wada

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