私は先日、森喜朗元首相の発言に驚いた。
巨額の総工費が議論を呼んでいた2020年東京五輪のメインスタジアムとなる新国立競技場。
森喜朗元首相は建設計画の白紙撤回が決まった際、「もともとスタイルは嫌いだった。生ガキをどろっと垂らしたようなデザイン…」と切り捨てた。

「消費者に新鮮でおいしいカキを食べてもらいたい」。
精魂を傾けて養殖し、生業(なりわい)にしている生産者がいる。
森喜朗元首相はザハ・ハディドによる新国立競技場のデザインから受けた印象を伝えたかったのだろうが、単にカキのような形状でよかった。
生ガキの「生」は余分である。
「どろっと垂らしたような」も…。

森喜朗元首相はソチ冬季五輪が行われた際、フィギュアスケート女子の浅田真央について、「あの子は大事なときにかならず転ぶ」と突き放した。
事実を言えばいいというものでない。
浅田真央は好きで転んでいるわけでない。
日本フィギュア界でのこれまでの実績と貢献は突出している。
思いやってほしい。

森喜朗元首相は発言に配慮を欠き、神経を逆なでする。
マスコミが一部を切り取っているとしても、デリカシーがなさすぎる。

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