コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

知識と行動

【知識と行動】戦後教育の弊害…研修・セミナー講師

プロ講師として近年とくに痛感させられるのが、知識学習・受験勉強を中心に回ってきた戦後教育の弊害である。
私が気がかりなのは、講演やセミナー、研修に行うためでなく知るために参加する人が急増していることだ。
社会人なのに学校の授業との違いがまったく分かっていない。
行動によってしか成果はもたらされないというのに…。

実は、営業成績を伸ばすうえで高度なこと、複雑なことをやる必要はない。
したがって、私は講演やセミナー、研修で基本中の基本を説いている。
知るために参加すると失望する。

営業の教育指導に携わる私がこういうことを言うとひんしゅくを買うかもしれない。
そもそも営業は本で知ったり、人から教わったりしてから行うものでなく、行いながら自ら考えるものである。
これが本筋だ。
果敢な行動を起こして壁にぶつかったり、疑問を抱えたりする人にとり、私が行う教育指導はきわめて有効と信じる。

アンケートでは、「自分が結果を出せないのは、講師の教え方が悪いからだ」といった内容が目立つ。
「講師は自分をやる気にさせてくれなかった」といった内容も…。
開いた口がふさがらない。
講師のところは社長や上司、先生や両親に置き換えられる。
また、アンケートで内容の評価を行えず、講師の好き嫌いを記す受講者が目立つ。

概して、高学歴の若手ほど「知りたがる」「教わりたがる」。
私が行う講演やセミナー、研修は、そうした人たちが不満を感じるものであってほしい。
コンテンツの作成では、彼らに「ストレス」が残るように心がけている。
すなわち、「知識汚染度」さらに「頭でっかち度」を問う。
私がMBAで受け持つ「実践営業論」の授業やテストでも同じ。

彼らはすっきりと答を出せないと面白くない。
自分の頭がよくなったという錯覚を抱けないと納得しないのだ。
仕事や人生でこれといった成果を上げられない道理である。

プロ講師の務めは問題の提起、そして解決の方向性とヒントの提供に尽きる。
具体的に掘り下げるのは受講者の務めだ。
商談の現実は多様なので、どう対応するかはその都度、自ら考えるしかない。
講演やセミナー、研修でつかんだ基本を営業現場で応用すればよい・・・。

私は職業教育の現場で戦後教育の弊害と闘っている。

◆書き加え1(8月30日)

長年の教育指導の経験では、やる前からあれこれ教わりたがる人ほど、教えてもやらない。

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知識を増やすと貧乏に近づく…考えるとは何か?

私は、先日のブログ「松下幸之助、経営の神様が残した営業の名言」で取りあげた松下幸之助の言葉がずっと頭と心に引っかかっている。
「顧客が欲するものを売るな。顧客に役立つものを売れ。」。
私が知る範囲で、営業に関する屈指の名言である。
何かの機会に私の前に現れた。
ゆえに、言葉の背景も本人の意図も分からない。

⇒2011年5月23日「松下幸之助、経営の神様が残した営業の名言」はこちら。

経営と人生の名言0041私は講演などの出張があったり、そのコンテンツの作成に追われたりしており、この言葉について集中して考えているわけでない。
もしも丸6カ月が与えられたとしたら、寝ても覚めてもこの言葉を楽しむ。
つまり、自分の著作を1冊出せる。
考えるとは、そういうことだ。
私は、本は著さないが、この言葉から学んだことをコンテンツに起こし、90分の講演を行うと決めた。
早ければ今年度の下期(10月〜)に新演題としてデビューさせたい。
採用してくれるセミナー会社があれば・・・。

経営と人生の名言0045また、柳井正の「一勝九敗」、安藤忠雄の「連戦連敗」という2つの言葉、合計8文字で6カ月は楽しめる。
つまり、自分の著作を1冊出せる。
どちらも名言だが、これは二人の著作のタイトル(書名)らしい。
何かの機会に私の前に現れた。
私は本を知らない。
柳井正の言葉から学んだのは、人生で九敗を避ける人は一勝も上げられないということ。
実際そうなっている。

経営と人生の名言0012私が営業分野のコンサルタント(講師)として業績不振に沈む企業、成績不振に沈む社員を眺めて感じたのは、「うまくやらなければならない病」に冒されていること。
わがままで手ごわい顧客を相手にする仕事はうまくいくはずがない。
大丈夫、営業活動も人生もうまくいかない。
うまくいかないことをうまくやろうとすると、やる前にかならずブレーキを踏む。
つまり、やりもしない。
人がしくじらない理由はたった一つ、できそうなことでお茶を濁しているからだ。
日々似たことの繰り返しであり、営業なら慣れ親しんだ既存顧客への顔出しで済ませる。
成果を伸ばせるはずがない。

経営と人生の名言0196戦後教育は、失敗を恐れる人を育ててきた。
それは右肩上がりの経済(時代)に非常にマッチした。
が、いまは違う。

柳井正も安藤忠雄も失敗と成功は正比例すると断じている。
失敗が成功にもっとも近い。
8文字について集中して考えていると丸6カ月はかかりそうだ。
これも将来、90分の講演に仕立てられるかもしれない。
本代もいらない。

当然だが、授業を受けたり、図書を読んだり、他人に教わるほど自分で考える力は衰える。
最高学府に進んでもいい会社に就職することくらいしか思いつかない学生を見ればすぐに分かる。

読むのに「1」の時間を費やしたとしたら、考えるのに「10」や「百」の時間を費やすことだ。
読書とは読後である。
そして、行うのに「百」や「万」の時間を費やすことは述べるまでもない。

経営と人生の名言0168知識の時代は20世紀で終わり、行動の時代に移った。
行動しか成果をもたらさない。
ビジネス界における成功者は皆、知識の人でなく行動の人である。

知識を増やすと貧乏に近づく。
そうでないとしたら、知識そのものを仕事にしている人だ。
しかし、悠々と食べていける人は一握りにも満たない。
自分は例外と考えたら、人生はあっという間に終わる。

私は本を読まない。
それでも知ってしまったことは決して少なくない。
人生における最大の課題の一つは、知識と行動の乖離(かいり。ギャップ)の克服である。
それは弱い自分との格闘になるため、たいていは行動でなく勉強に逃げてしまう。
知識を増やすと貧乏に近づく。

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つくる人しか輝けない…プロフェッショナルの条件

20世紀までに知識の時代は終わった。
21世紀からは行動の時代に入っている。
とくに経済や市場が成熟した日本は閉塞感に覆い尽くされている。
知識に頼って頭を巡らしたところで、ほとんど分からない。
体を張って行動に踏み切るしかない。
すなわちリスクを取る。
知識はないよりもあったほうがましという程度であり、行動を起こしている人しか成果を収めていない。
才能とは、度胸である。

以下に、「日日創造、生涯挑戦」と題する『月刊営業人』2008年1月号の巻頭言を収める。
いくらか手を加えた。

                      ◇◆◇

一流の店で厳しい修行を積んだ料理人が、満を持して自分の店を出す。
腕が確かなら、独立はさほど難しいことでない。

さて、開店。
近隣で話題にのぼり、地元で評判になる。
「やれやれ」。
主(あるじ)は胸をなで下ろす。
そして、数年は繁盛が続く。

ところが、いつしか空席が目立つように…。
一人、また一人と、客が離れていく。
十年も経たずに、その他大勢の店に埋もれてしまう。
料理がマンネリに陥った結果である。
とくに料理人が“守り”に入ると、味はどこまでも落ちる。

私は思う。
料理人に限らず、仕事のプロフェッショナルは、顧客へ小さな「サプライズ」を提供しつづけなければならない。
そのサプライズとは、生涯挑戦の姿勢から日日創造される産物である。
そう、ちょっとした感動!
実際、客の舌はどんどん肥える。
ビジネスでも同様で、顧客の期待水準は年々上昇する。

ちなみに、「日日創造、生涯挑戦」という言葉は、私がつくった座右の銘である。
職業人生のメインテーマといってよい。
著書を何冊か出した頃、読者にサインを求められると、私は生意気にも一筆添えていた。

…ビジネスでもっとも難しいのは、好ましい状態を「長く続ける」こと。
次々とライバルが出現する以上、現状の維持は大幅な後退である。
やがて、消滅へ…。

結局、好ましい状態を長く続けるとは、創造を繰り返すことなのだ。
「挑戦を忘れたとき、人も組織も老いていく」。
かつての名門企業、いまの日本がそれである…。
「存在の輝きは、無限の創造連鎖からもたらされる」。

                       ◇

と、締め括ったものの、当の私がいま一つピンと来ないので、引き続き考えてみたい…。

まず、無限と連鎖に、意味の重複がある。
「無限の創造連鎖」は、単に「無限の創造」か「創造の連鎖」とすれば済む。
私は「無限の創造連鎖」に、たゆまぬ「破壊(否定)⇒創造」のニュアンスを織り込みたかったようだ。

また、「連鎖」では「つながる」だけで、「高まる」ことにならない。
もっとも「バリューチェーン」などという言葉もあり、これには価値の付加や向上がともなう。
私は「連鎖」に、上昇する「スパイラル」のイメージを塗り込めたかったようだ。

結局、言いたかったこと。
「存在の輝きは、たゆまぬ破壊(否定)と創造という、上昇するスパイラルによってもたらされる」。

しかし、これだと、ひどくつまらなくなってしまう。
「存在の輝きは、無限の創造連鎖からもたらされる」。
あっ、岡本太郎の顔が浮かんできたぞ…。
やはり、このままでよい。
要は、「つくる人しか輝けない」。
世の中を見回してもそうだ。

⇒2009年9月21日「岡本太郎の言葉と生き様」はこちら。

ところで、創造する人に何か共通した傾向はあるか?
その一つは、「きのうと違わない己を恥じる」こと。
自分はいったい何をやっていたのだろう、と…。
なお、「きのう」だが、文字どおり昨日であったり、あるいは去年であったりする。
若いほど短くなる。
年齢に関係なく10年は不可、3年も問題。
また、個人だけでなく企業についても同様。

私は、わずかでも「きのうより高みにいたい」と願う。
そのため、「日日創造、生涯挑戦」を座右の銘にしている。
また、「できることは、もうやらない」を仕事の戒めとしている。

出版界の革命児、幻冬舎・見城徹社長が言い切った。
「迷ったら、前に出る」。
名言だ。
気迫に圧倒される。
「挑戦しないと、心のさみしさが癒やされない」とも…。
この気持ちは、私にもいくらか分かる。

                       ◇

ところで、考える人は起業家に向かない。
南極探検家の西堀栄三郎に有名な言葉がある。
「石橋を叩けば渡れない」。
これは「起業」についても当てはまる。
明日へのヒント 西堀栄三郎起業はリスキーなので、手続きを踏んできちんと考えれば、否定的な結論に落ち着く。
「石橋を叩いたら渡る勇気を持て」とも…。
考えたら起業せよ。

⇒2009年9月29日「西堀栄三郎の言葉と生き様」はこちら。

起業への踏ん切りは、サラリーマン経験が短いほどたやすい。
会社からある程度の保障を与えられる生活に慣れてしまうと、無意識でそれを求めるようになる。

起業の教科書 ―次世代リーダーに求められる資質とスキル起業は、抑えがたい衝動だ。
知力より行動力の為せる業。
私は「考えてから歩く」のでなく、「歩きながら考える」。
ときに「歩いてから考える」。
だが、私が巡り合った成功者の大半は、「走りながら考える」。
いや「走ってから考える」。

起業する際には、「志⇒情熱⇒行動⇒思考」の順序がいいのでは?
高い志と大きな情熱を持ち、「行いながら考える」「行ってから考える」。
平たく言おう。
正しいと信じるなら、突き進む。

なかでも起業に関しては、学習者のわりに実践者が少ない。
MBAなどで起業を目指して猛烈に勉強し、せっかく修了したのに行動を起こさない。
彼らがつぎ込んだ時間とカネの大きさに比べ、「起業率」は目を疑うほど低い。

起業の知識と起業の行動に、さほど関連性はない。
学ばないと行えない人は、起業家に不向きである。
つまり、「起業は知識でなく勇気から始まる」。

人は、現実より知識が先行すると、迷いが膨らみやすい。
結果として「臆病者」に…。
学び方を間違えると、知識が「力」にならず、行動から遠ざかってしまう。
幻冬舎・見城徹社長の名言を思い起こしてほしい。

…私は、満たされないものを埋めようとして起業するのかもしれない。
その意味で、「起業は自己確認であり、自己表現である」。

また、資本主義社会は「自信」を土台とする。
心のなかは不安だらけでも、それを拭い去り、一歩を踏み出す人に味方する世界である。

                      ◇◆◇

最初の原稿は以下のとおり。
3本のブログを編集加工した。

⇒2007年11月16日「「日日創造、生涯挑戦」」はこちら。

⇒2007年11月20日「つくる人しか輝けない」はこちら。

⇒2007年11月21日「考える人は起業家に向かない」はこちら。

◆書き加え1(9月1日)

私は先頃、ビジネス系の老舗出版社「東洋経済新報社」から『起業の教科書』という共著を出版した。
起業の教科書 ―次世代リーダーに求められる資質とスキルSBI大学院大学(MBA)の教官12名が執筆。
私が担当したのは2万4千字、通常の単行本の4分の1以上の分量である。
題して、「起業を円滑・確実にする営業力 〜出会いと巻き込みによる成功法」。

基本テーマは「営業発のネットワーク型起業」であるが、「創造」についても言及している。
以下は引用。

「創造とは、失敗の体験のゴミ捨て場に咲いた一輪の花だ。失敗を養分にして育まれるのが『創造性』である。」。

素晴らしい!
自画自賛。
ぜひお読みいただきたい。

⇒2010年7月23日「『起業の教科書』刊行…SBI大学院大学」はこちら。

Copyright (c)2010 by Sou Wada

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和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

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