先ごろ「驚異的評価…社長・取締役辛口講演会」と題するブログをしたためた。
そうしたら、“講師稼業”についてもう少し述べてみたいという気持ちが湧いてきた。
そこで「和田創 プロ講師養成塾」と題し、数回に分けて記事を載せる。
⇒2010年4月23日「驚異的評価…社長・取締役辛口講演会」はこちら。
私は講師として、ビジネスセミナーを開催する都市銀行系列のシンクタンクの事務局と会話を交わす機会が多い。
しばしば聞かされるのが、「自分たちにも責任があるが、このところ講師がほとんど育っていない」。
まったく同感。
「このままではビジネスセミナーがダメになる」とも…。
状況は非常に深刻だ。
私のような還暦間近の人間が一番目立っているようでは先が思いやられる。
若い世代がベテランを退場に追い込む勢いがなくては、ビジネスセミナー市場はどんどん縮む。
不況やeラーニング台頭の影響があるにしろ、集客がどんどん落ち込んでいる。
こうしたセミナーは効用が認められ、長らく社会人教育に寄与してきた。
なかでも自前で外部講師を呼べない中堅・中小企業の社員研修の役割を担ってきた。
これが消えるなら、職業人のレベルはかならず低下する。
「企業は人なり」。
経済の衰退がさらに深刻になる。
私はビジネスセミナー市場を残したいと考える。
とくに気がかりなのは、名高い公開セミナーが務まる講師が底を突いていること。
高い金額を払っても聞いてみたいという講師が新たに出てこない。
それゆえ、高齢化が進み、古い顔ぶればかり。
私は職業人生が残りわずかになった。
もともとカネに淡泊であり、社会貢献が大好きだ。
1995年2月からNPO法人営業実践大学(発足時は異業種交流勉強会)を主宰している。
私自身が営業を学びたいとの思いが強く、トップセールスパーソンなどのゲストを招いて公開講座を行ってきた。
だが、これにはもう一つ生意気な意図がある。
次世代のコンサルタントと講師の養成につながれば…。
彼らにデビューもしくは活躍の場を与えたかったのだ。
来年3月にNPO法人営業実践大学は十余年に及ぶ活動に幕を下ろす。
情熱とカネをつぎ込んできたので、正直寂しい。
心にぽっかり穴が空いたよう…。
先に述べたとおり、講師がほとんど育っていない。
「プロ講師養成塾」をつくり、ビシビシ鍛えあげる。
教育者の端くれとして血が騒がないわけでない。
が、老いて、しかも貧乏暇なしの私にそうした余力は残されていない。
◇
講師が育たない最大の理由は、当人の講師稼業に対する初歩的な誤解でなかろうか。
これについは後日に述べる。
基本を勘違いしているので参加者の支持が得られず、講師として食べていけない。
すると、講師のなり手が減っていく。
悪循環…。
こうした誤解と関連するが、自らの体験を通じて考えるのでなく、学校や図書を通して教わろうとする人が増えた。
教わった人は講師になれない。
考えた人しか講師になれない。
若い世代は行動を起こす前に知識を持ちたがる。
効率的かもしれないが、実際に苦しまないと自分のものにならない。
概して掘り下げが足りないのだ。
私は老化と蓄積疲労により体力が衰え、体調が悪くなって、丸1日タイプの企業研修と公開セミナーができなくなった。
新規顧客については丁重にお断りしている。
ただし、既存顧客から強い要請があり、後3年くらいは頑張らなければと思っている。
長年食べさせていただいたことへの感謝の気持ちだ。
私は、私を押しのける次世代の講師が登場するのを心待ちにしている。
既存顧客がその講師を認めてくれるなら、喜んで仕事を譲ろう。
Copyright (c)2010 by Sou Wada
←応援、よろしく!
そうしたら、“講師稼業”についてもう少し述べてみたいという気持ちが湧いてきた。
そこで「和田創 プロ講師養成塾」と題し、数回に分けて記事を載せる。
⇒2010年4月23日「驚異的評価…社長・取締役辛口講演会」はこちら。
私は講師として、ビジネスセミナーを開催する都市銀行系列のシンクタンクの事務局と会話を交わす機会が多い。
しばしば聞かされるのが、「自分たちにも責任があるが、このところ講師がほとんど育っていない」。
まったく同感。
「このままではビジネスセミナーがダメになる」とも…。
状況は非常に深刻だ。
私のような還暦間近の人間が一番目立っているようでは先が思いやられる。
若い世代がベテランを退場に追い込む勢いがなくては、ビジネスセミナー市場はどんどん縮む。
不況やeラーニング台頭の影響があるにしろ、集客がどんどん落ち込んでいる。
こうしたセミナーは効用が認められ、長らく社会人教育に寄与してきた。
なかでも自前で外部講師を呼べない中堅・中小企業の社員研修の役割を担ってきた。
これが消えるなら、職業人のレベルはかならず低下する。
「企業は人なり」。
経済の衰退がさらに深刻になる。
私はビジネスセミナー市場を残したいと考える。
とくに気がかりなのは、名高い公開セミナーが務まる講師が底を突いていること。
高い金額を払っても聞いてみたいという講師が新たに出てこない。
それゆえ、高齢化が進み、古い顔ぶればかり。
私は職業人生が残りわずかになった。
もともとカネに淡泊であり、社会貢献が大好きだ。
1995年2月からNPO法人営業実践大学(発足時は異業種交流勉強会)を主宰している。
私自身が営業を学びたいとの思いが強く、トップセールスパーソンなどのゲストを招いて公開講座を行ってきた。
だが、これにはもう一つ生意気な意図がある。
次世代のコンサルタントと講師の養成につながれば…。
彼らにデビューもしくは活躍の場を与えたかったのだ。
来年3月にNPO法人営業実践大学は十余年に及ぶ活動に幕を下ろす。
情熱とカネをつぎ込んできたので、正直寂しい。
心にぽっかり穴が空いたよう…。
先に述べたとおり、講師がほとんど育っていない。
「プロ講師養成塾」をつくり、ビシビシ鍛えあげる。
教育者の端くれとして血が騒がないわけでない。
が、老いて、しかも貧乏暇なしの私にそうした余力は残されていない。
◇
講師が育たない最大の理由は、当人の講師稼業に対する初歩的な誤解でなかろうか。
これについは後日に述べる。
基本を勘違いしているので参加者の支持が得られず、講師として食べていけない。
すると、講師のなり手が減っていく。
悪循環…。
こうした誤解と関連するが、自らの体験を通じて考えるのでなく、学校や図書を通して教わろうとする人が増えた。
教わった人は講師になれない。
考えた人しか講師になれない。
若い世代は行動を起こす前に知識を持ちたがる。
効率的かもしれないが、実際に苦しまないと自分のものにならない。
概して掘り下げが足りないのだ。
私は老化と蓄積疲労により体力が衰え、体調が悪くなって、丸1日タイプの企業研修と公開セミナーができなくなった。
新規顧客については丁重にお断りしている。
ただし、既存顧客から強い要請があり、後3年くらいは頑張らなければと思っている。
長年食べさせていただいたことへの感謝の気持ちだ。
私は、私を押しのける次世代の講師が登場するのを心待ちにしている。
既存顧客がその講師を認めてくれるなら、喜んで仕事を譲ろう。
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