私は仕事に追われてロンドンオリンピックを楽しめない。
ところが、締め切りが迫ると深夜、ときに早朝までホテルの自室や自宅の書斎でデスクワークを行っていることがあり、テレビをつけっ放しにしている。
先日、柔道女子57kg級で松本薫の試合を“ながら視聴”。
久し振りにわくわくし、仕事の手が何度も止まってしまった。
いまの日本に獣(けだもの)のような選手がいることに驚いた。
松本薫は表情と体全体に野性味がみなぎり、凄まじい闘争心が伝わってくる。
とくに眼光が鋭い。
獲物を射止めようと、がむしゃらに前へ。
圧力の化け物!
私は、松本薫が猿と人類の中間の生き物に見えた。
あだな(愛称)はウルフ。猛獣とも…。
松本薫は持ち前の闘争心があだとなり、けがに悩まされてきたらしい。
が、抑制を身につけ、五輪出場を果たした。
畳に向かうとき、自分に言い聞かせるようにつぶやく。
私はそれまでの戦いぶりを見て、松本薫が落ち着いて決勝戦にのぞむなら勝てると確信した。
オリンピックで金メダルを獲る選手には特有の勢いがある。
松本薫は終始、圧倒した。
対戦相手が反則技を出してしまったのは、それだけ追い詰められていた証拠である。
むろん故意でなく無意識。
アスリートにとり最高の舞台でわざわざ負ける選手はいない。
松本薫はやはり日本選手の金メダル第1号となった。
この階級では56�垉蕕了�代を含めて最高成績である。
おめでとう。
素晴らしいの一言!
浅黒い松本薫は怖そうな印象がある。
しかし、インタビューでの笑顔は人懐っこく、女の子っぽく、かわいかった。
ギャップが大きい。
また、ともに努力を重ねた48�垉蕕諒仝�友子と52�垉蕕涼翅屡�里の2人の金メダル有力候補への心づかいを忘れなかった。
感情がこまやかであたたかい。
私は松本薫に惚れてしまった。
沈み切っていた柔道女子に痛快な歓喜をもたらした。
◇◆◇
48�垉蕕諒仝�友子と52�垉蕕涼翅屡�里が惨敗を喫した。
私は柔道がほとんど分かっていないが、二人とも相手とちゃんと組み合えば「技」で勝てると思った。
しかし、実際には組み合えない。
平たく言えば、二人は柔道ができなかったために負けた。
日本選手が早い時間に無理に組もうとすると、すきが生まれる。
前への強い圧力で相手を疲れさせるのが安全で有効でないか。
指導2本で勝てる可能性もある。
そのうえで終盤もしくは延長に勝負をかける。
日本に欠けるのは、現行ルールで戦ううえでの“ずるさ”だろう。
この言葉が適切でないなら「作戦」と言い換える。
外国選手は有効や技ありで先行すると、柔道をしようとしない。
形ばかりの組み手争いで時間を稼いで逃げ切れるのは納得がいかないが、現実だ。
しっかりと組み合い、一本を取るという戦い方は不利である。
国際競技の「JUDO(Judo)」では、日本柔道の美学が通用しない。
国内の選手とまともに組んだうえでの練習を繰り返しても、オリンピックで金メダルを取れないのでないか。
二人の試合を眺めていて、そう感じた。
なお、私自身は柔道本来の面白さを取り戻すために、ルールの見直しが必要と考える。
素人には、組み手争いがレスリングと重なって見えてしまう。
Copyright (c)2012 by Sou Wada
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ところが、締め切りが迫ると深夜、ときに早朝までホテルの自室や自宅の書斎でデスクワークを行っていることがあり、テレビをつけっ放しにしている。
先日、柔道女子57kg級で松本薫の試合を“ながら視聴”。
久し振りにわくわくし、仕事の手が何度も止まってしまった。
いまの日本に獣(けだもの)のような選手がいることに驚いた。
松本薫は表情と体全体に野性味がみなぎり、凄まじい闘争心が伝わってくる。
とくに眼光が鋭い。
獲物を射止めようと、がむしゃらに前へ。
圧力の化け物!
私は、松本薫が猿と人類の中間の生き物に見えた。
あだな(愛称)はウルフ。猛獣とも…。
松本薫は持ち前の闘争心があだとなり、けがに悩まされてきたらしい。
が、抑制を身につけ、五輪出場を果たした。
畳に向かうとき、自分に言い聞かせるようにつぶやく。
私はそれまでの戦いぶりを見て、松本薫が落ち着いて決勝戦にのぞむなら勝てると確信した。
オリンピックで金メダルを獲る選手には特有の勢いがある。
松本薫は終始、圧倒した。
対戦相手が反則技を出してしまったのは、それだけ追い詰められていた証拠である。
むろん故意でなく無意識。
アスリートにとり最高の舞台でわざわざ負ける選手はいない。
松本薫はやはり日本選手の金メダル第1号となった。
この階級では56�垉蕕了�代を含めて最高成績である。
おめでとう。
素晴らしいの一言!
浅黒い松本薫は怖そうな印象がある。
しかし、インタビューでの笑顔は人懐っこく、女の子っぽく、かわいかった。
ギャップが大きい。
また、ともに努力を重ねた48�垉蕕諒仝�友子と52�垉蕕涼翅屡�里の2人の金メダル有力候補への心づかいを忘れなかった。
感情がこまやかであたたかい。
私は松本薫に惚れてしまった。
沈み切っていた柔道女子に痛快な歓喜をもたらした。
◇◆◇
48�垉蕕諒仝�友子と52�垉蕕涼翅屡�里が惨敗を喫した。
私は柔道がほとんど分かっていないが、二人とも相手とちゃんと組み合えば「技」で勝てると思った。
しかし、実際には組み合えない。
平たく言えば、二人は柔道ができなかったために負けた。
日本選手が早い時間に無理に組もうとすると、すきが生まれる。
前への強い圧力で相手を疲れさせるのが安全で有効でないか。
指導2本で勝てる可能性もある。
そのうえで終盤もしくは延長に勝負をかける。
日本に欠けるのは、現行ルールで戦ううえでの“ずるさ”だろう。
この言葉が適切でないなら「作戦」と言い換える。
外国選手は有効や技ありで先行すると、柔道をしようとしない。
形ばかりの組み手争いで時間を稼いで逃げ切れるのは納得がいかないが、現実だ。
しっかりと組み合い、一本を取るという戦い方は不利である。
国際競技の「JUDO(Judo)」では、日本柔道の美学が通用しない。
国内の選手とまともに組んだうえでの練習を繰り返しても、オリンピックで金メダルを取れないのでないか。
二人の試合を眺めていて、そう感じた。
なお、私自身は柔道本来の面白さを取り戻すために、ルールの見直しが必要と考える。
素人には、組み手争いがレスリングと重なって見えてしまう。
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