経営と人生の名言0232私は疲労と腰痛を引きずりながらの出張が続いており、新聞に触れる時間も気力もない。
社会情勢に疎い。

さて、先の衆院選で民主党は財源に自信を示したが、ほとんど根拠のない主張だったようだ。
政権奪取のために、取り敢えず国民に大盤振る舞いを約束してしまった。
来年度以降、財源の確保がままならない状態でカネをばら撒きかねない。
日本はすでに借金まみれ。
仮に鳩山内閣がこの調子で任期満了まで政権を担うと、結果として次世代へ膨大な借金を押し付ける。
再建屋雑記帳0977私は還暦間近。
老いた順に死んでいくので子や孫がそれを返すことになり、とても楽でよい。
現世代は「友愛」、次世代は「憂哀」…。
当時、自民党は責任政党として消費税の引き上げが必須と訴えたが、まっとうな主張だった。

ところで、鳩山内閣の目玉、衆人環視による「事業仕分け作業」は前半の5日間を終えた。
国民に公開して行政の透明性を高めたのは画期的。
税金の使い道への関心も高めよう。
事業の廃止や縮小を迫る行政刷新会議と、権益の温存にこだわる省庁との攻防。
再建屋雑記帳0978ときに怒号や悲鳴が飛び交う壮絶なバトル…。
私は、仕分けチームのメンバーにお疲れさまと言いたい。
残りは後半の4日間。
実際の検討は時間の制約があり、かなり乱暴に思えるが、それ自体に大きな意義がある。
計9日間を通じ、当初の目論見どおり、3兆円超の予算削減を図れるのだろうか。
絶望的な気がしないわけでないが、どうか頑張ってほしい。

ただし、2010年度予算の編成時にいわば「敗者復活戦」が用意されている。
これが曲者。
官僚は民主党の閣僚よりしたたかだ。
再建屋雑記帳0979自民党の閣僚はずっと尻の下に敷かれてきた。
例えば、天下りを減らすのは次善であり、天下り先をなくすのが最善である。
最後まで頑張り抜いてもらいたい。

もう一つ。
鳩山内閣は、麻生内閣が緊急の景気対策として決定した2009年度の第1次補正予算を見直し、2010年度予算に繰り越した。
3兆円弱の執行停止。
再建屋雑記帳0980が、第2次補正予算として今年度に使い切ってしまう公算が出てきた。
経済が依然として非常事態を脱していないのだから当然の判断といえよう。
しかし、これにより来年度の財政赤字が一段と膨らむ。
そうでなくても過去最大規模。
鳩山内閣は2010年度予算と合わせて「15カ月予算」の形にするとしているが、何のことやら分からない。
事業仕分け作業により絞り込んだ3兆円強がどこかに消えてしまわないか心配…。
払い切れないほどのツケを次世代へ回しそう。

                       ◇

民主党政権、鳩山内閣に関わる一連のブログは以下のとおり。

⇒8月17日「郵政4分社見直し…共通政策」はこちら。
⇒8月18日「カネで1票を買う…選挙戦スタート」はこちら。
⇒8月19日「有権者を愚弄する選挙戦…党首胸算用」はこちら。
⇒8月27日「波乱なし、衆院選」はこちら。
⇒8月28日「民主党の獲得議席はどれくらい?」はこちら。
⇒8月29日「神奈川7区鈴木馨祐、比例みんなの党」はこちら。
⇒8月30日「「自民党をぶっ壊す」が今日完結!」はこちら。
⇒8月31日「民主議員に戸惑い、怯えの表情…」はこちら。
⇒8月31日「民主議員のつまらなさ!」はこちら。
⇒8月31日「民主、マニフェスト撤回も…」はこちら。
⇒9月1日「民主、国の財布をのぞく」はこちら。
⇒9月3日「なぜ景気は悪いのか?」はこちら。
⇒9月4日「小沢民主、参院選まっしぐら!」はこちら。
⇒9月4日「霞が関、激震走る!」はこちら。
⇒9月6日「散財する政治家がいなくなった…」はこちら。
⇒9月17日「鳩山新内閣の船出に思う」はこちら。
⇒9月18日「鳩山内閣への熱狂的期待値!」はこちら。
⇒9月18日「お見事、鳩山政権の気持ちよさ!」はこちら。
⇒9月21日「鳩山内閣、わずか1年の命!」はこちら。
⇒9月27日「哀れ、野党総裁選はひっそり投開票」はこちら。
⇒9月28日「河野太郎、みんなの党と新党立ち上げ」はこちら。
⇒10月3日「景気降下…野党感覚で発言する閣僚」はこちら。
⇒10月5日「予算白紙、執行停止で景気急降下?」はこちら。
⇒10月20日「景気悪化…鳩山内閣、年内にも試練!」はこちら。
⇒10月21日「民主政権下、雇用は危険水域に突入!」はこちら。
⇒10月22日「小泉内閣も真っ青の独断専行振り!」はこちら。
⇒10月23日「公共事業、厳格精査、軒並み白紙へ」はこちら。
⇒11月12日「事業仕分け作業…壮絶バトル公開!」はこちら。
⇒11月13日「小泉純一郎と鳩山由紀夫、勝因分析」はこちら。

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