コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

紀平梨花スケート靴

紀平梨花の新エキシビションはシーア「ザ・グレイテスト」

紀平梨花がアイスショーで披露
ビートのきいたダンスナンバー

フィギュアスケートのアイスショー「スターズ・オン・アイス」大阪公演が29日から31日まで、門真市の東和薬品ラクタブドームで行われています。

28日に会場で公開リハーサルと記者会見が開かれ、世界選手権の女子シングルで4位に沈んだ紀平梨花が新エキシビション「ザ・グレイテスト」を披露しました。
オーストラリアの歌手・シーアのダンスナンバー、元アイスダンスのキャシー・リードの振り付けです。

紀平梨花は上が銀、下が黒を基調とした衣装で登場し、ビートのきいた音楽、ハスキーボイスの歌唱に乗せて力強いステップとしなやかな身のこなしを見せ、観客を魅了しました。
素質と器用さがあってのことでしょうが、前日に完成したばかりというから驚きです。
あっさりと自分のものにしています。
この選手はスケーティングが抜群に美しいので、自由に滑れるエキシビションは持ち味が引き立ちます。

紀平梨花はダンスやバレエのレッスンに通っており、それを生かしたプログラムです。
試合では見られない新境地を知ってもらいたいと抱負を語りました。

世界選手権後に硬いスケート靴に変更

また、会見ではスケート靴を新調したことを明かしました。
世界選手権は革が柔らかくなり、補強テープを巻いてしのいだそうです。
ショートプログラム(SP)とフリースケーティング(FS)で合計3本のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を1本しか決められなかったのもそれが関係するようです。
高難度ジャンプの不調はコンディションだけの問題でなかったのかもしれません。
試合のたびに大騒ぎになります。
(どうか来シーズンは克服してほしい。)

新シューズは足首の部分がこれまでより硬く、靴底の厚さがかかとからつま先にかけて薄くなっているそうです。
自然に前傾姿勢を保てます。
「いまのところは硬くしたほうがよかった感じがしている」と手応えを語っています。
(試合にならなければ、分かりません。)
本人の好みは柔らかめとか。

このスケート靴で4月11日に開幕するフィギュアスケート団体戦「世界国別対抗戦」で滑ることになります。
こちらは競技というより祭なので楽しめると思います。

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◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年3月26日「紀平梨花に致命的弱点、五輪金メダル獲得は絶望的か」はこちら。

⇒2019年3月25日「世界選手権惨敗の紀平梨花に一番大事なこと」はこちら。

⇒2019年3月23日「紀平梨花、プレッシャーとの戦いは始まったばかり」はこちら。

⇒2019年3月22日「歯車が狂った紀平梨花は負けるべくして負ける」はこちら。

⇒2019年3月21日「3Aパンク、紀平梨花が優勝候補筆頭の重圧に負けた!」はこちら。

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世界ランキング上昇、紀平梨花が不利な滑走順を回避

世界選手権を初制覇するための布石
チャレンジカップ出場の狙いは2つ

フィギュアスケート女子シングルの紀平梨花。
私はウェブ記事で国際B級試合の「チャレンジカップ(チャレンジ杯)」に出場した狙いが2つだったことを知りました。

第1に、ポイントを加えて「世界ランキング」を上げることと。
第2に、新しい「スケート靴」を慣らすこと。

むろん、どちらも3月にさいたまで行われる「世界選手権」を初制覇するための布石です。

世界選手権での不利な滑走順を回避

大会では世界ランキングで出場選手を大きく分類したうえで滑走順の抽選を行います。
過去3年間のポイントにより決まります。
紀平梨花はジュニア時代に主要大会で勝てなかったためにポイントを稼いでいません。

2月18日に発表された世界ランキングでは四大陸選手権のポイントが加算され、紀平梨花は20位から12位に上がりました。
さらに、チャレンジカップのポイントが加算され、おそらく10位以内に入ります。
ちなみに、日本女子では坂本花織の4位が最上位です。
紀平梨花は採点で不利になる早い滑走順を回避したかったのでした。

相次ぐスケート靴のトラブルを回避

紀平梨花はチャレンジカップでスケート靴を新調しました。
同じ素材、同じサイズでつくっても同じ出来はなく、それぞれの選手が自分にフィットするスケート靴を手にするのは簡単でないようです。

紀平梨花は全日本選手権からスケート靴がしっくりとしていません。
そこで、チャレンジカップに複数の靴を持っていきました。
しかし、かえって調整にてこずり、直前までばたばたしてしまいました。

きわめて繊細な神経の持ち主であり、スケート靴の感触に納得がいかないと演技に集中できません。
その結果、とりわけショートプログラム(SP)でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の失敗が多くなっていました。
紀平梨花は試合で実際に滑ることによりスケート靴のトラブルを回避したかったのでした。

いまは約10日間のコロラド合宿を張っており、トリプルアクセルなどの高難度ジャンプの精度向上に努めているはずです。
来シーズンの投入も考えながら、4回転サルコウや4回転トウループの習得に励んでいる可能性もあります。
スケート靴にかかる衝撃が大きく、革がすぐに軟化します。

チャレンジカップのスケート靴と合宿のスケート靴が同じなのか、それを世界選手権で使うのかは不明です。
本人は「世界選手権はトラブルをなくすように準備し、万全の状態で臨みたい」と語りました。

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紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年3月4日「紀平梨花は4回転サルコウで女・羽生結弦を目指す」はこちら。

⇒2019年3月3日「消音動画同時再生で分かる紀平梨花のぶっちぎり」はこちら。

⇒2019年3月2日「濱田美栄コーチが同行、紀平梨花は世界一で締め括り」はこちら。

⇒2019年3月1日「紀平梨花、回転軸の傾きと回転不足が気になるジャンプ」はこちら。

⇒2019年2月28日「紀平梨花のコロラド合宿はけがとジャンプ崩壊のリスク」はこちら。

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紀平梨花、回転軸の傾きと回転不足が気になるジャンプ

どちらもスケート靴を新調した影響か?

フィギュアスケート女子シングルの紀平梨花が26日にチャレンジカップから帰国しました。

4位のショートプログラム(SP)から得意のフリースケーティング(FS)で逆転し、国際大会6戦6勝と連勝記録を伸ばしました。
いつもどおり見事でしたが、私が気になったのはジャンプの出来でした。
まっすぐな空中姿勢を保てるはずなのに、代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で「回転軸」が大きく傾いていました。
コンビネーションジャンプでは「回転不足」も取られています。
紀平梨花らしくありません。

SPでは踏み切った後に、どうやら諦めてダブルアクセル(2回転半ジャンプ)に変えました。
が、優勝を狙ったFSでは跳ぶと決めていて、強引に回って着氷でこらえました。
大会前にスケート靴を新調し、その調整にてこずったという記事も見かけました。
回転軸の傾きや回転不足がそれに起因するものならば、心配することはないでしょう。

シーズン後半からジャンプの調子が下降

しかし、トリプルアクセルを含む高難度ジャンプの調子がシーズン半ばの全日本選手権辺りから下降気味に思えます。

チャレンジカップでは回り切るため、ジャンプの高さを出すのが精一杯という様子でした。
助走のスピードがなく、ジャンプの幅が出ません。
したがって、着氷後の流れもよくありません。
それ以前に、体が疲れているせいか、スケーティングそのものに伸びと切れが乏しいと感じました。
(動画が暗く、画質が悪くて、視力の衰えた私にそう見えた可能性もあります。)
紀平梨花はすべての要素で出来栄え点(GOE)を稼げますが、それが物足りません。

チャレンジカップは世界選手権へ向けた最後の実戦の機会ですから、現時点の「課題」を明確にできれば十分なのかもしれませんが・・・。

逆転優勝は世界選手権優勝への不安材料

紀平梨花はトリプルアクセルのSPでの失敗を踏まえてFSでの成功につなげてきました。
これまでのところFSで大崩れしていません。
何せ2位に留まった全日本選手権を含む今シーズンの全試合でFS1位ですから。

しかし、トップクラスの選手は自身のピークを世界選手権に合わせてきます。
この大会ではSPでの大きな出遅れは避けなければなりません。
私はせいぜい5点差以内に収めておかないと優勝を逃す可能性があると考えます。

紀平梨花は逆転優勝がパターン化しており、極論すれば「SPで失敗しないとFSで成功できない」ようになっています。
世界選手権への大きな不安材料です。

コロラド合宿はブラッシュアップ最優先

私はコロラド合宿でプログラムのブラッシュアップを最優先してほしい。
トリプルアクセルを3本決め、SPでもFSでも1位の完全優勝で今シーズンを締め括り、だれもが認める「世界女王」として来シーズンを迎えてください。
この選手は表彰台の真ん中がよく似合う。

今大会は日本開催ですので、ファンどころか国民の期待の重圧がのしかかってきます。
練習どおりに滑ること、跳ぶことは容易でありません。
くれぐれも合宿でけがをしたり、ジャンプの調子を崩したりすることがないように・・・。

本人も言うとおり、この大会で勝ってこそのチャンピオンです。

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紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年2月28日「紀平梨花のコロラド合宿はけがとジャンプ崩壊のリスク」はこちら。

⇒2019年2月25日「紀平梨花は国際大会6戦全勝で世界選手権へ確かな道筋」はこちら。

⇒2019年2月23日「謎が深まる紀平梨花とスケート靴の繊細な関係」はこちら。

⇒2019年2月21日「紀平梨花が自己ベストで3冠達成宣言」はこちら。

⇒2019年2月17日「紀平梨花がチャレンジカップ、コロラド合宿へ」はこちら。

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紀平梨花のコロラド合宿はけがとジャンプ崩壊のリスク

高地で4回転サルコウの特訓を行う

オリンピックシーズンを除いて最大のイベントとなる「世界フィギュアスケート選手権2019」を目前に控え、紀平梨花が米国の高地、コロラドで強化合宿を張ります。
今回は濱田美栄コーチも同行します。
主たる目的は世界選手権へ向けたブラッシュアップと調整でなく、「4回転ジャンプ」の猛特訓というから驚きます。

来シーズンに4回転ジャンプを跳べるロシアのジュニア選手がシニアに上がってくることを強く意識しています。
紀平梨花はシニア1年目で圧倒的な成績を残し、いきなり追われる立場になりました。
まだ16歳なのに危機感をしばしば口にしており、つねに先行しようとする姿勢、果敢に挑戦しようとする姿勢は素晴らしいと思います。

感覚やタイミングが狂いかねない?

紀平梨花は体が浮きやすい高地で4回転サルコウを中心にしながら4回転トウループの習得に励むようです。
男子でもクリーンに跳べる選手は限られています。
彼女が天性の身体能力と運動神経を備えているのは承知していますが、けがを負うリスクが高まります。

これまでのジャンプと助走も跳躍も空中姿勢も着氷も異なり、感覚やタイミングが狂いかねません。
得点源のトリプルアクセルや他の高難度ジャンプが崩壊するリスクが高まります。

なぜ世界選手権の前の猛特訓なのでしょうか。
後では来シーズンの投入が間に合わないという判断でしょうか。

賭けはチャレンジャーがやるもの!

今シーズンの快進撃はジャンプを中心とした「技術要素点(TES)」によってもたらされてきました。
(紀平梨花は総合力で戦えますが、彼女の形容詞になった「逆転優勝」は技術点が原動力なのは確かです。)
大舞台が迫る時期のコロラド合宿は賭けに近いように思えます。
一か八かはチャレンジャーが仕かけることであり、チャンピオンが選ぶことでありません。

◆書き加え(2月27日)

紀平梨花の発言がややトーンダウン

この記事はおそらく四大陸選手権後に書きました。

チャレンジカップでお決まりの逆転優勝を飾った後、紀平梨花は発言がいくらかトーンダウンしました。
軸足は4回転ジャンプの猛特訓より世界選手権へ向けた調整に置いています。
(それとも当時、マスコミが前者を強調して取りあげたのでしょうか。)
濱田美栄コーチが紀平梨花を諭したのでしょうか。
冷静で妥当な判断です。

あすのブログで記していますが、私はシーズン後半に入って高難度ジャンプの調子が落ちてきたと感じています。
コロラド合宿をSPとFSのジャンプを含めた「プログラムの総仕上げ」、さらに世界選手権で使用する「スケート靴の見極め」に充てるべきだと思います。
なかでも3試合連続で不甲斐ない得点に沈んでいる「SP対策」が重要です。

紀平梨花はオリンピックでの金メダル獲得も可能な選手ですから、来シーズンを睨んでいます。
しかし、今シーズンを締め括ることを第一に考えてほしい。
実質最終戦では「勝ちっぷり」も問われます。

ここまでの勢いを大切にするのは当然として、詰めの段階では慎重さを失わないで・・・。

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紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年2月25日「紀平梨花は国際大会6戦全勝で世界選手権へ確かな道筋」はこちら。

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⇒2019年2月21日「紀平梨花が自己ベストで3冠達成宣言」はこちら。

⇒2019年2月17日「紀平梨花がチャレンジカップ、コロラド合宿へ」はこちら。

⇒2019年2月15日「紀平梨花、FS(フリー)の振付は罰ゲームなのか」はこちら。

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紀平梨花は国際大会6戦全勝で世界選手権へ確かな道筋

「チャレンジカップでも負けられない」

フィギュアスケート女子シングルの紀平梨花がチャレンジカップ(チャレンジ杯)に出場しました。
シニアデビューの今シーズンはグランプリ(GP)ファイナル、四大陸選手権で初出場初優勝を飾るなど、国際大会5戦全勝と負け知らずです。
とにかく強い。

選手は出場する試合のすべてで勝ちたいはずですが、紀平梨花はこれだけ騒がれると「負けらない」という気持ちが強くなるでしょう。
本来なら、3月20日にさいたまで開幕する世界選手権へ向けた最後の実戦での調整という位置づけです。

SPは回転不足などで今季自己最低得点

ショートプログラム(SP)が行われ、紀平梨花は 66.44点で2位につけました。
冒頭の大技、トリプルアクセル(3回転半)がダブルアクセル(2回転半)になりました。
3回転フリップ−3回転トウループのコンビネーションを跳びましたが、珍しく2本目で回転不足を取られています。
後半の3回転ルッツを決めています。
バランスを崩すなど、スピンで取りこぼしが出ました。
(連戦の疲れが残っているのかもしれませんね。)

キス・アンド・クライでは今シーズンの自己最低得点を落ち着いた表情で受け止めました。
どうやら紀平梨花はスケート靴の調整にまたしても苦戦しています。
SPにトリプルアクセルを組み込むかどうかで迷ったようです。

⇒2019年2月23日「謎が深まる紀平梨花とスケート靴の繊細な関係」はこちら。

代名詞はトリプルアクセルから逆転優勝

紀平梨花は今シーズンの全大会で1位となっている得意のフリースケーティング(FS)「ビューティフル・ストーム」で逆転を狙います。
四大陸選手権前に負傷した左手薬指はギプスが外れていませんが、ジャンプへの影響が徐々に薄れています。

トリプルアクセルは、直前の6分間練習で1本にするか2本にするかを決めます。
そして、2本と決めたら、本番での1本目のジャンプの出来により2本目をどうするかを決めます。
冒頭でコンビネーションにできれば、単発で2本目を跳びます。

FSが行われ、紀平梨花は1位の141.90点、合計208.34点で1位になっています。
いまや彼女の指定席であり、国際大会での連勝を「6」に伸ばしました。
追いかける選手がいませんから当然です。
この流れだと、代名詞が「逆転優勝」に変わるかもしれません。

回転軸の傾き、回転不足などで伸び悩み

濱田美栄コーチとおでこを合わせるルーティンを済ませてリンクへ。
マイナーな国際大会ですが、同時に大歓声が上がりました。
日本からの観客でしょうか、私は驚きました。
(会場はそれなりに入っています。)

冒頭にちょっと不安そうに跳んだトリプルアクセルは回転軸が傾きましたが、着氷でこらえました。
次はダブルアクセル−3回転トウループのコンビネーションにしました。
3回転ルッツ−3回転トウループはクリーンです。
後半の3連続ジャンプで回転不足を取られました。
スピンで取りこぼしが出ました。

総じて助走からジャンプにかけての慎重さが目立ちました。
(助走の速度もジャンプの幅も出ておらず、着氷後の流れも乏しいのでは?)
これといったミスを犯していませんが、演技構成点を含めて伸び悩みました。
出来栄え点(GOE)もそれほど稼げていません。

⇒2019年2月15日「紀平梨花、FS(フリー)の振付は罰ゲームなのか」はこちら。

しかし、演技後、リンクサイドで濱田美栄コーチと互いに笑顔で抱擁しています。
本人は試合後に「いまできる最高かなというくらいの演技だった」と振り返りました。
右手での小さいガッツポーズは、それを表しているのでしょう。

私は、体調を含めたコンディションがあまりよくないとの印象を受けました。
(そもそも毎試合、MAXのスイッチが入ることを期待するのは酷というもの。)
が、世界選手権へいい道筋をつけたのは確かです。

自国の世界選手権で国民の期待を背負う

紀平梨花は「世界選手権は会場の雰囲気が違い、緊張との闘いがある」と語りました。
これまで大舞台での緊張を否定してきましたので、意外なコメントです。
今シーズンの目覚ましい活躍により、国民の期待を背負って滑らなければなりません。
(かつて浅田真央はプレッシャーにまま押しつぶされました。)

「SPとFSで完璧な演技を揃え、自己ベストを更新したい」と幾度も口にしてきました。
これはトリプルアクセルを3本決めることを意味し、ならば「世界女王」になれます。

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◆書き加え(2月24日)

不確かですが、紀平梨花はスケート靴を新調しました(何足目でしょうか)。
おそらく調整にてこずった最大の理由でした。

が、コロラド合宿で4回転サルコウの猛練習を積むと、世界選手権まで持たないということはないのでしょうか。
この選手の場合には1か月ほどで革が軟化することもあるようです。

特訓用の靴と試合用の靴を分けるなど、どうか対策を講じてほしい。

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⇒2019年2月14日「紀平梨花はそれでもSPでトリプルアクセルを跳ぶのか」はこちら。

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謎が深まる紀平梨花とスケート靴の繊細な関係

シューズのフィットは勝利の条件
トリプルアクセルに影響を及ぼす

フィギュアスケート女子シングルでグランプリ(GP)ファイナルと四大陸選手権を制した紀平梨花が関大・高槻キャンパスで報道陣に練習を公開しました。
トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)はタイミングが合わず、回転が抜けてばかりいました。
終盤になってようやく5本を決めました。
その理由を、前夜に右の銀のエッジを金のエッジに付け替え、「エッジの位置を調整していた」と明かしました。

トリプルアクセルを武器にする紀平梨花にとり、スケートシューズのフィットは勝利の絶対条件といえます。
単発(単独)でもそうですが、コンビネーション(組み合わせ)では得点力が大きく、トップクラスの選手を圧倒する強さの源泉です。
その成否がスケート靴の状態で左右されます。

靴の寿命が短く左の消耗が激しい

紀平梨花は他の選手と比べ、スケート靴の寿命がきわめて短い。
なかでもトリプルアクセルを踏み切る左の靴の消耗が著しく激しい。
初優勝を逃した全日本選手権でも軟化した足首部分にテープを巻くなどして調節しました。
ライバルの頑張りもあり、FSの成功でSPの失敗を取り返せませんでした。

終了後、世界選手権まで使う予定でスケート靴を新調しましたが、1月に行った10日間のコロラド合宿で4回転を含めたジャンプ練習を繰り返し、かなり痛みました。
それも関わるのでしょう、初優勝を収めた四大陸選手権でもエッジの左右の高さが微妙に合わず、開幕前に左だけ銀のエッジの予備シューズに変更しました。
加齢で視力の衰えた私はスローの動画で見て色違いが分かりました。

紀平梨花は「やりにくかった」と違和感を覚えていたそうです。
しかも、開幕前の練習中の突き指で拳を握れず、トリプルアクセルの回転軸をつくりにくい状況でした。
ライバルの伸び悩みもあり、FSの成功でSPの失敗を取り返しました。
(突き指の原因となった転倒もスケート靴が関わる可能性があります。)

紀平梨花はとりわけ国際大会で冷静な「修正力」で危機を乗り越え、素晴らしい成績を収めてきました。

練習を公開したこの日はプラスチックチューブのような特製ギプスを患部に装着していました。
1年前に骨折した古傷と関連があるのだとか。
紀平梨花は感触がよく、これでストレスなく練習に集中できると喜びました。

世界選手権まで靴が持たないはず

世界選手権は今シーズンで最大の試合となり、3月に自国のさいたまで開催されます。
16歳のスターは国民の期待を背負い、その重圧とも闘うことになります。
金のエッジに揃えたこの日、報道陣を通じてファンに優勝を誓いました。

今月下旬にオランダで行われる「チャレンジカップ(チャレンジ杯)」で調子を整え、その後は再び10日間のコロラド合宿に入ります。
4回転ジャンプの猛特訓に励むとのことですから、世界選手権までスケート靴が持つはずがありません。
この大会に焦点を合わせて臨む選手も多く、強豪が揃うなかでSPで出遅れると紀平梨花といえどもFSでの巻き返しは困難です。

想像を絶する過敏な神経の持ち主

紀平梨花がトリプルアクセルの先達とする浅田真央もわりとスケートシューズについて語っていました。
しかし、私は演技の出来にそこまで影響を及ぼすとは思いもしませんでした。
それとも、この選手が想像を絶するほど過敏な「神経」の持ち主なのでしょうか。
ジャンプにマイナスになる気もしてきました。
紀平梨花とスケート靴の関係に謎が深まるばかりです。

・・・おそらく新調したスケート靴でトリプルアクセルを跳ぶことになる世界選手権2019。
(新品で滑るという意味でありません。)
負傷などのアクシデントを別にすれば、唯一の不安材料かもしれません。
はたしてシニア1年目の国際大会を7戦7勝、無敗で締めくくれるのでしょうか。

(2月16日執筆)

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◆書き加え(2月22日)

大会に最高の状態で臨むのは至難

気になったので、スケート靴についてちょっと調べました。
職人の手作業でつくられ、まったく同じものはありません。
自分の足に合う靴を探すだけでも一苦労です。

トップ選手が用いる靴はとても硬いのですが練習などですぐに軟らかくなり、3〜4か月で履きつぶします。
(高難度ジャンプを跳ぶ選手は2か月も持たないことがあるようです。)
値段は十万円前後ですから、この出費だけでもかなり大変です。

実際に試したうえで何足かを選んでシーズンに備えますが、それでも照準を合わせた試合(大会)に最高の状態で臨むのは至難のようです。
トップ選手にとりスケート靴は文字どおり「生命線」です。

紀平梨花は寿命を迎えた靴を取り替えるのでなく、しっくりする靴を2〜3足並行して用いるように改めないと大会ごとにアクシデントに見舞われるのでないでしょうか。
勝利を逃すことより、けがを負うことが怖い。
私は長く世界のトップに君臨できる選手だと考えています。

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紀平梨花がやばい、リングを嵌める左手薬指関節が腫れる

いま気づきました。
四大陸選手権で圧勝が当然と考えていた女子シングルの紀平梨花がアクシデントに見舞われ、私まで動揺したのでしょう。
2019年2月8日(金)付けでなぜか2本の記事を書いていました。
大会は終わって結果が出ていますが、以下にアップします。



回転軸を保てない? 突き指のアクシデント
四大陸選手権でトリプルアクセルを跳べない

「四大陸フィギュアスケート選手権2019」が米国・アナハイムで行われています。
女子シングルは初出場の紀平梨花が優勝候補の筆頭とされています。
シニア1年目にグランプリ(GP)シリーズ2戦とGPファイナルで3連勝を果たした演技が世界中のファンと関係者の注目を集めました。

紀平梨花はルール改定後の世界2位の高得点を誇り、本大会の出場選手では自己ベストが一番です。
10日間のコロラド強化合宿で振付師のトム・ディクソンの指導を仰ぎながら、フリースケーティング(FS)のプログラムの見直しとブラッシュアップを図りました。
表現力も一段と増したことでしょう。

紀平梨花は現地で精力的に練習を行い、代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決めるなど好調振りを示していました。
ところが、アクシデントが起こりました。
公式練習の終了直前に3回転ルッツで転び、左手を着きました。

紀平梨花は青く腫れあがった薬指の関節をじっと見詰めました。
将来、リングが嵌まらなくなることを案じたというわけでないようです。
濱田美栄コーチのもとへ向かい、アイシングとテーピングの応急措置を施されました。

紀平梨花は報道陣に「やばい」と状況を説明しました。
それによれば、氷に開いていたくぼみに左手の薬指が引っかかり、「ぐにゃぐにゃ」になりました。
笑顔を絶やしませんが、痛みがじんじん出ており、歩くだけでも患部に響くという深刻さです。

「何とか間に合うかなという感じ」と、これから突き指の治療を受けると語りました。

フィギュア選手はジャンプを跳ぶときに、体を締めるために手をきつく握ります。
とくに高難度ジャンプを得点源とする紀平梨花はそうです。
体を締めないと、回転軸を真っ直ぐに保てなくなる恐れがあります。

紀平梨花は指に力を入れない空中姿勢も検討していますが、トリプルアクセルなどの成功は厳しいでしょう。

きのうのブログでも記しましたが、紀平梨花は現地で左のスケート靴だけをサブに替えました。
そのせいで右は金のエッジ、左は銀のエッジという色違いです。
全日本選手権後に新調したばかりですがコロラドでも猛練習を積んでおり、トリプルアクセルを踏み切る左が軟らかくなったようです。
練習では左のスケート靴の感触を確かめる仕草も見せています。

紀平梨花は非常事態に直面していますが、ショートプログラム(SP)とFSを揃えられるなら初制覇は当然として、アリーナ・ザギトワが持つ世界最高得点も更新できます。
(私自身は世界選手権の楽しみに取っておきたい気がします。)

余談。
紀平梨花は宇野昌磨に続き、チャレンジカップを欠場するはずです。

⇒2019年1月23日「宇野昌磨と紀平梨花はチャレンジカップで仲よしになれ」はこちら。

⇒2019年2月1日「宇野昌磨は世界選手権で男女同時金メダルを叶えよ」はこちら。

宇野昌磨が女子シングルでも滑るという意味でありません。

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紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年2月11日「紀平梨花と宇野昌磨はけがも金メダルも仲よし」はこちら。

⇒2019年2月10日「逆転優勝の紀平梨花、結果オーライで喜べない」はこちら。

⇒2019年2月9日「紀平梨花はSPのトリプルアクセルが敗因」はこちら。

⇒2019年2月8日「紀平梨花はOKジャンプで勝ち運を取り戻す」はこちら。

⇒2019年2月7日「紀平梨花に金と銀の不安、スケート靴を左だけ取り替え」はこちら。

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紀平梨花はOKジャンプで勝ち運を取り戻す

優勝候補筆頭が大ピンチに陥った

紀平梨花は四大陸選手権で優勝候補筆頭です。
今シーズンの国際スケート連盟(ISU)の公認記録は四大陸選手権の出場選手で2番目の坂本花織に 19.22点という大差をつけています。
初出場・初優勝で3月にさいたまで行われる世界選手権へ弾みをつけようと狙っています。

紀平梨花は6日の練習終盤に3回転ルッツで転得し、左手薬指を痛めました。
激しい「突き指」です。
患部は昨年1月に骨折した古傷ですので、大ピンチに陥ったといえます。

フィギュアスケーターはジャンプを跳び、空中でぶれない回転軸を保つために両脇で体を締めます。
とくにトリプルアクセルを跳ぶ紀平梨花は力を込めて手を握ります。
それができないとジャンプが乱れやすくなります。

診断結果は左手薬指関節の亜脱臼

本番会場で公式練習が行われ、紀平梨花は約17分遅れで参加しています。
日本スケート連盟の小林芳子フィギュア強化部長によると、朝一番の6時に予約を取って病院へ行き、レントゲンを撮影しました。
負傷した左手は、中指、薬指、小指の3本をテーピングと添え木で固定していました。
ジャンプの踏み切りで体を締める動作を繰り返しています。
3回転サルコウと3回転フリップを計5本、ダブルアクセル(2回転半)を2度決めています。

午後の練習では、トリプルアクセル(3回転半)を降りたようです。
また、3回転ルッツからのコンビネーション、左手で片足を持つレイバックスピンも確かめたようです。

結局、帯同するチームドクターから「左手薬指関節の亜脱臼」と診断されました。
濱田美栄コーチはショートプログラム(SP)でジャンプの難度を落とさないと語りましたが、無理に跳ぶ必要はありません。

運気が下降、アクシデントが続く

今シーズンの中盤の全日本選手権から後半の四大陸選手権にかけて運気が下降気味なのかもしれません。
全日本選手権では寿命を迎えたスケート靴の調整に苦しみ、2位に甘んじました。
コロラド強化合宿でブラッシュアップを図り、今大会の練習でもトリプルアクセルを決めるなど好調振りが目立っていましたが、2試合連続のアクシデントです。
さらに、全日本選手権後に新調したスケート靴が軟らかくなり、左だけサブを急きょ投入したばかりでした。
紀平梨花は「この状態でどうにかしてやろうと思います」と前を向きました。

どのように体を締めるのか、いくつかの対処プランを練っています。
親指と人差し指だけを握るパターン、親指と人差し指と中指を握るパターン、5本の指を握らないパターンなどです。
素人の私には、親指と人差し指で輪っかをつくるのが力を入れやすく、しかも残りの3本指が動きにくい気がします。
これなら勝ち運も取り戻せそうですが、OKサインは国や地域により悪い意味になるとかで避けたほうが無難かもしれません。

これまでに述べたジャンプに留まらず、指を痛めると演技全般に相当な支障が出ます。
神経の行き届いた繊細な表現など絶望的です。
手の表情は演技構成点も左右します。
(痛み止めを飲むか打つかするのでしょうが、大変そうです。)

紀平梨花は一番よい方法を選んで何とかするはずです。
「絶対に間違わない」という言葉に決意と覚悟がにじんでいました。

世界選手権へ調整という位置づけ

しかし、こうなった以上、私は世界選手権への調整の機会という位置づけで臨めばいいと考えます。
優勝にしがみつくことはありません。
「日本勢の表彰台独占に貢献できればうれしい」くらいにトーンダウンすべきかな・・・。

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◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年2月7日「紀平梨花に金と銀の不安、スケート靴を左だけ取り替え」はこちら。

⇒2019年2月5日「紀平梨花が早速練習・・・アナハイム四大陸選手権」はこちら。

⇒2019年1月28日「紀平梨花は視線がうつろに泳ぐ瞬間がある」はこちら。

⇒2019年1月22日「紀平梨花はまだまだ未熟、改善点がいっぱい」はこちら。

⇒2019年1月21日「紀平梨花の運動量のすごさに圧倒される」はこちら。

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紀平梨花に金と銀の不安、スケート靴を左だけ取り替え

「四大陸フィギュアスケート選手権2019」が2019年2月6日(水)〜2月11日(月)に米国・アナハイムで開催されます(日本時間)。
全日本選手権で2位の紀平梨花が出場します。
シニア1年目でグランプリ(GP)ファイナルを制しており、優勝は動かないという声がほとんどです。
それくらい世界で評価されているのです。

この選手は最大の武器である「トリプルアクセル(3回転半)」をショートプログラム(SP)とフリースケーティング(FS)で決められるなら、おのずと表彰台の頂点に立ちます。
今シーズンについては、ジャンプの基礎点がもっとも高いプログラムを組んでいます。
来シーズンについては、4回転ジャンプを跳ぶロシアのジュニア勢がシニアに上がってきます。

先ごろ国際スケート連盟(ISU)は公式サイトで紀平梨花の特集記事を掲げました。
見出しは「私はいま自分自身を信じられる」です。
ジュニア時代は世界選手権でメダルも獲れなかった選手が一気にブレイクした要因を結論づけています。
それは、トリプルアクセルの安定度が増したこと。
これにより、トップクラスの選手と互角に戦えるとの自信がつきました。
さらに、ジャンプのほかのエレメンツとスケーティングのクオリティが高まったこと。
ISUも出来栄え点(GOE)を含めた「総合力」を認めています。

紀平梨花は他の日本選手とともに練習を行っています。
トリプルアクセルはコンビネーションも単発もそれなりの確率で決めているようです。

ところが、ウェブでスケート靴を左足だけ取り替えたという記事を見かけました。
しかも、現地で、です。
調整に苦しんだ全日本選手権後にスケート靴を新調したばかりです。
何らかの不安を感じたとしか思えません。
私には理由が分かりません。
(詳しい情報がほしいところです。)

スケート靴がしっくり来ないと、トリプルアクセルは決められないはずです。

紀平梨花は出場する以上は優勝を目指しています。
が、見据えているのはシーズン最大のイベント、3月にさいたまで開催される世界選手権でしょう。
だれからも「世界一」と認められるためにはこの大会で圧勝する必要があります。
四大陸選手権は、そこへ向けた調整と実戦感覚を取り戻す機会という位置づけで十分です。

(2月5日執筆)

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◆書き加え(2月6日)

紀平梨花は全日本選手権で足首付近をテープで固定して滑りました。
大会終了後に新調したスケート靴がトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を踏み切る「左」だけが軟化し、「サブシューズ」を投入しました。
その結果、右が金のエッジ、左が銀のエッジという色違いで試合に臨みます。
(両方のメダルを獲ろうとしているという意味でありません。)

スケート靴は選手の「命」です。
時間をかけて足に馴染ませても、高難度ジャンプを跳ぶ選手の場合はせいぜい3か月で踏ん張りが利かなくなるようです。

紀平梨花は1月にコロラド強化合宿で4回転ジャンプも含めた猛練習を積んできたこともあり、スケート靴がわずか1か月で寿命を迎えました。
高難度ジャンプが身体にも大変な負荷になっていることが実感として分かります。
跳ぶ瞬間、さらに降りる瞬間の衝撃は凄まじいのでしょう。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

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⇒2019年1月20日「紀平梨花は反省しない(本田真凜と大差がついたわけ)」はこちら。

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紀平梨花は4回転ジャンプ競争元年に笑顔

世界選手権後に4回転トウループ完成
ライバルの動向と得点次第で組み込み

フィギュアスケート女子シングルの紀平梨花が11日、都内で行われた「テレビ朝日ビッグスポーツ賞」の表彰式に出席し、特別賞を受賞しています。
2018年に活躍した選手や団体が対象になり、本人は「これからも頑張りたいという強い気持ちになれた」と笑顔を見せました。

紀平梨花はシニア1年目でグランプリシリーズ第4戦「NHK杯」、第6戦「フランス杯」、そしてグランプリ(GP)ファイナルを制覇しました。
「連戦で大変だった」と明かしています。

シーズン後半となる2月に米国・アナハイムで行われる四大陸選手権、3月にさいたまで行わる世界選手権に出場します。
四大陸選手権ではリラックスして実力を出し、世界選手権ではショートプログラム(SP)とフリースケーティング(FS)をノーミスで揃えると抱負を語りました。
どちらもパーフェクトに滑れば、おのずと自己ベストを更新します。

これは、初出場の世界選手権で金メダルを獲得するという意志です。
同時に、敵(戦うべき)はロシア勢でなく、自分のほかにいないという認識です。
(私はすでに世界一だと思います。)

また、全日本選手権後に新調したスケート靴が徐々に馴染んできていると語りました。
この大会で味わった苦い経験をもう繰り返さないでしょう。

紀平梨花は来シーズンの始まりまでに「4回転トウループ」を完成させる意向を持っており、世界選手権終了後に練習に取り組みます。
女子シングルは「4回転ジャンプ競争」の元年となる可能性があり、それに備えておくのは当然のことです。
今シーズンの開幕前に練習を続けていましたが、開幕後は中断していました。
けがでシーズンを棒に振ることを避けるためです。

⇒2018年12月30日「賢い紀平梨花は4回転ジャンプを跳ばない」はこちら。

ちなみに、スケート靴がしっくりこない状態ではけがのリスクが大きく、4回転ジャンプの練習は始められないようです。

紀平梨花はシニアに上がってくるロシアのジュニア勢の動向と得点を冷静に眺めながら、プログラムに組み込むことも視野に収めています。

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紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年1月9日「紀平梨花は米国合宿へ、ブラッシュアップと滑り込み」はこちら。

⇒2019年1月8日「紀平梨花は期待の重圧に寝つかれず」はこちら。

⇒2019年1月6日「紀平梨花はコスチュームにセンスとこだわり」はこちら。

⇒2018年12月30日「賢い紀平梨花は4回転ジャンプを跳ばない」はこちら。

⇒2018年12月26日「紀平梨花と高橋大輔は神、全日本フィギュア視聴率」はこちら。

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紀平梨花は米国合宿へ、ブラッシュアップと滑り込み

自己ベストを更新できる強さを!
新年の誓いと今年のテーマを胸に刻む

世界の頂点に立てる品格と迫力備える

フィギュアスケート女子シングルの紀平梨花。
シニア1年目の目覚ましい活躍は「超新星」「スター」と称されるのにふさわしいものでした。
五輪(オリンピック)、世界選手権に次ぐ国際大会のグランプリ(GP)ファイナルでいきなり勝利を収めています。

フィギュアスケートは採点競技なので高得点を出さなければなりません。
彼女の最大の武器となるのが、現時点で跳べる女子選手が限られている「トリプルアクセル(3回転半)」です。
しかし、この選手はスケーティングそのものに世界の頂点に立つにふさわしい品格と迫力が備わっていると思います。

⇒2018年12月21日「プロが絶賛、紀平梨花の天性のスケーティング」はこちら。

初詣は自宅近くの広田神社で必勝祈願

紀平梨花は大会が続いた心身の緊張と疲労で年末年始は家族とゆっくりくつろぎたかったはずですが、休んだのは大晦日と元日の2日間だけでした。
1月2日から練習を再開しています。

初詣は兵庫県西宮市の自宅近くの「広田神社」に出かけ、必勝を祈願しています。
引いたおみくじは「吉」でした。
新年の誓いは「大きな大会で強い選手になる」こと、今年のテーマは「安定した成績を残す」こと。
自己ベストを更新していける勝負強さを追い求めます。

エキシビション「Faded」を披露

紀平梨花は1月5日に名古屋で開催されたアイスショー「名古屋フィギュアスケートフェスティバル」で今年の初滑りを披露しました。
全日本選手権後の12月27日に新調したスケート靴でエキシビション「Faded(フェイデッド)」を滑っています。
3回転サルコウやダブルアクセル(2回転半)などを跳んでいます。

⇒2018年11月12日「紀平梨花はエキシビションで女王のオーラ」はこちら。

トム・ディクソン振付手直しと4回転

今月16日から27日まで米国・コロラドで強化合宿を行い、トム・ディクソンの指導を受けます。
リンクの使用時間を長く取れるため、滑り込むことができます。
フリースケーティング(FS)「ビューティフル・ストーム」の振付の手直しを行い、プログラムにブラッシュアップをかけます。
4回転ジャンプを体に覚えこませたいとの意向を持っています。
また、高地のために空気が薄く、心肺機能とスタミナの強化も図れます。

⇒2018年12月9日「紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力」はこちら。

紀平梨花はつねに目の前の一戦を大切にしてきました。
日本代表として出場する2月の四大陸選手権(米国・アナハイム)と3月の世界選手権(日本・さいたま)では、さらに進化を遂げた演技で世界中を魅了してくれるでしょう。

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⇒2018年12月25日「紀平梨花と宇野昌磨はまとも、世界選手権の重圧」はこちら。

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紀平梨花は初詣で何を祈願したのか

トリプルアクセルはスケート靴のお陰
会話を交わし、祈りを捧げる

敵なし4戦4勝で迎えた全日本選手権

フィギュアスケート女子シングルの紀平梨花。
シニア1年目、初出場のグランプリ(GP)ファイナルで初優勝を果たしました。
オリンピックを別にすれば、世界フィギュアスケート選手権に次ぐ国際大会です。
しかも、平昌五輪金メダリスト、ロシアのアリーナ・ザギトワを圧倒しています。
敵なしの4戦4勝ですから、この時点で世界一になっています。

その紀平梨花が全日本フィギュアスケート選手権2018に出場しています。
前回大会ではジュニアながら3位に食い込み、潜在能力の高さが知られるところとなりました。
全日本選手権4連覇中の濱田美栄コーチ同門の先輩・宮原知子を超える、それ以前に浅田真央の記録を超える選手の出現にチケットの売れ行きも上々でした。

SPは宮原知子と大差の5位と出遅れ

ところが、ショートプログラム(SP)でつまずき、1位の宮原知子と大差の5位と出遅れました。
最大の得点源である冒頭のトリプルアクセルで派手に転倒しました。
私は跳んだときには大丈夫だと思いましたが、着氷を決められませんでした。
公式練習ではかなりの成功率を保っていましたので、不思議でした。
GPファイナルで記録した世界最高の 82.51点を14点近く下回る67点台です。
この時点で逆転はほぼ絶望的になっています。

⇒2018年12月23日「なんでかな紀平梨花、トリプルアクセル赤面転倒」はこちら。

補強して使うスケート靴の不安が的中

実は、本人がGPファイナル直後から全日本選手権直前まで漏らしていた「スケート靴」の不安が的中しました。
約3〜5か月ごとの交換時期を迎えていましたが、補強しながら使っていました。
使い古して寿命間近になり、足首付近の革が軟らかくなりすぎてジャンプで踏ん張りが利きにくくなっていたのです。

足下が覚束ないだけでなく、今シーズン前半の疲労蓄積とGPファイナル後の人気と期待の爆発的な高まりによる重圧も影響しているはずです。
おそらく心身ともに一杯いっぱいでした。

きつく締めすぎて右足首の自由を失う

本人によれば、トリプルアクセルはややきつめに、それ以外のジャンプはきつめにテープを巻く必要があるとのこと。
どちらもスムーズに跳べるようにするための調整は至難のようです。

試合に臨むに当たり、スケート靴の上からテープを巻いて固定しました。
しかし、直前の6分間練習で緩みを感じ、右だけを巻き直しました。
それが、完全に裏目に出ました。
きつく締めすぎて右足首の自由を失い、トリプルアクセルの失敗につながっています。
スタート位置についたときに気づきましたが手遅れでした。

次に跳んだ3回転フリップ−3回転トウループのコンビネーションも後ろが2回転になっています。
3本のジャンプのうちの2本でミスが出ては低得点も致し方ありません。

SP直後に靴の調整を反省点に挙げる

紀平梨花は演技直後にスケート靴の調整の失敗を反省点として挙げています。
そして、フリースケーティング(FS)での巻き返しへ向けて克服すると誓いました。

公式練習ではトリプルアクセルを跳んではテープを巻き直しました。
さらに、濱田美栄コーチがリンクサイドで撮影する映像をチェックし、改善に努めました。
他の高難度ジャンプを含め、高い成功率を得ています。

そして、FSで2本のトリプルアクセルを決めました。
GPシリーズ第4戦「NHK杯」で 154点以上を記録しました。
国際スケート連盟(ISU)非公認記録ながら 155点以上を叩き出しました。
しかし、足下をかすかに気にしているせいか、本来のスケーティングでなく、GOE(出来栄え点)でも演技構成点でも伸ばしきれません。
SPでついた得点差を引っ繰り返すには、結果から眺めると 160点ほどが必要でした。

⇒2018年12月31日「全日本フィギュア女子シングルは得点に違和感」はこちら。

シニア1年目でGPファイナルと2冠となれば、浅田真央が届かなかった偉業となりましたが逃しています。

安藤美姫はアバウトに「まあいっか」

元世界女王・安藤美姫がフジテレビの番組に出演し、自らの経験を語っています。
彼女もよくテープを巻いて出ていたそうです。
しかし、「まあまあな感じでグルグルしておけばいっかというスタンス」でした。
それに比べ、紀平梨花はアバウトでないという趣旨の発言をしています。

確かに紀平梨花は16歳と思えないほど冷静で細心です。
不安な要素を一つずつ取り除き、納得のいく状態で試合に臨みます。
なのに珍しくSPで崩れました。

全日本選手権で味わった苦い経験を世界フィギュアスケート選手権2019に生かすはずです。
会心の演技で世界の頂点に立ってくれるでしょう。

「感謝の気持ちしかないスケート靴」

スケート靴がぴたっとくる。
それは高難度ジャンプを成功させる前提条件ということが分かりました。
トリプルアクセルを代名詞とした浅田真央もしばしばスケート靴に言及していました。

紀平梨花は大会後に報道陣に対し、「スケート靴に感謝の気持ちしかない」と話しました。
失敗はスケート靴のせいと勘違いされることを防ぐ意味合いもあったように思います。
FS当日は「きょうもお願いします」と語りかけ、ご利益がありました。

日数はわずかかもしれませんが、正月休みを取っています。
きっと「初詣」も行っています。
今シーズンは四大陸フィギュアスケート選手権2019と世界選手権を残しています。
新しいスケート靴がしっくりするように祈りを捧げていることでしょう。

ひょっとすると紀平梨花は日々、スケート靴と会話を交わしているのかもしれません。
「疲れた」「痛い」などのつぶやきも聴き取っているはずです。

(2019年1月3日執筆)

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◆書き加え(1月4日)

紀平梨花はどうやら大晦日と元日の2日間しか休みを取らないようです。
「仕事始め」ならぬ「練習始め」が1月2日です。
他の選手もそうなのかもしれませんが、凄い。
(ある意味で家族も大変です。)

全日本選手権で調整に苦労したスケート靴は新調するとか。
ブレード(刃)の位置調整を行うことがスタートです。
四大陸選手権も世界選手権もこれを履いて滑るのでしょう。

◆書き加え(1月6日)

初詣は自宅近くの「広田神社」、おみくじは「吉」でした。
むろん、必勝祈願です。

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⇒2018年12月26日「紀平梨花と高橋大輔は神、全日本フィギュア視聴率」はこちら。

⇒2018年12月25日「紀平梨花と宇野昌磨はまとも、世界選手権の重圧」はこちら。

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紀平梨花と高橋大輔は神、全日本フィギュア視聴率

フィギュア界の超新星とレジェンド
フジテレビ社内で「神」と崇められる

全日本フィギュアスケート選手権2018が終わりました。
女子シングルは紀平梨花が主役となり、男子シングルは高橋大輔が主役となりました。
二人は前景気を盛り上げ、チケット販売に弾みをつけ、試合を面白くしてくれました。
不安視されたTV視聴率も大丈夫でした。

噂にすぎませんが、この超新星とレジェンドは今大会を中継したフジテレビ社内で「神」と崇められているようです。

紀平梨花と高橋大輔は年齢差が2倍

紀平梨花はシニアデビュー1年目で16歳、高橋大輔は現役復帰1年目で32歳です。
年齢差がちょうど2倍です。
どちらも2位に入り、日本開催の世界フィギュアスケート選手権2019代表に選ばれました。

紀平梨花FS高得点で緊張感みなぎる展開

紀平梨花は使い古したスケート靴の調整に手こずり、SPで5位に留まりました。
大会前から靴が持つかどうかぎりぎりの状態と語っていました。
ところが、同じ靴で滑るしかなかったFSで巻き返しています。
終盤にジャンプミスが出ましたが、それでも高得点を叩き出し、改めて強さを印象づけました。

最終グループの2番滑走でしたので、SP1位で全日本選手権5連覇を狙う5番滑走の宮原知子に大きなプレッシャーがかかりました。
これにより試合は緊張感みなぎる展開になっています。
そして宮原知子がわずかに及ばず、紀平梨花が新女王と思ったときに6番最終滑走の坂本花織が優勝を果たしました。

が、このドラマチックな幕切れも、紀平梨花の高得点があったからこそです。
この選手の美しさは「才能」に突きます。
親が夢中になる気持ちが分かります。

⇒2018年12月9日「紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力」はこちら。

高橋大輔不出来2位で男子シングルの惨状

高橋大輔はFSでまったく不本意な出来でしたが、結果として宇野昌磨に続きました。
ただし、50点近い得点差でした。
よほど納得できなかったのでしょう、世界選手権代表を辞退しています。
逆に言えば、かつての第一人者のプライドが出場を許さなかったのです。
「こういう出来でこの場にいたくない」とまで言い放ちました。
(ほかに、次世代に機会を譲るという意味合いもありました。)

もともと現役復帰は「やり切った」と思える現役引退を望んだからです。
したがって、このまま引っ込むわけにいきません。
来シーズンも現役続行でしょう。

自分でもまさかと驚いた高橋大輔の2位は、羽生結弦と宇野昌磨に続く選手がまったく育っていない男子シングルの惨状を改めてあぶり出しました。

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瞬間最高視聴率は紀平梨花と高橋大輔絡み

中継したフジテレビの平均視聴率は女子FSが16.6%(20.5%)、男子FSが15.4%(16.8%)でした。

瞬間最高視聴率は女子FSが25.8%(30.8%)で、宮原知子がキス・アンド・クライで得点を見守るシーンです。
紀平梨花の初制覇へ期待が膨らんだ結果です。
この空気を読まずに優勝をかっさらった坂本花織は称賛に値します。
よりによって滅多に望めない会心の演技をここで見せています。

⇒2018年12月24日「坂本花織、計算ミスで全日本初優勝の珍事」はこちら。

男子FSが23.9%(27.4%)で、高橋大輔が演技中(演技後)のタイミングです。
(ビデオリサーチ調べ、関東地区。括弧内は関西地区)

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⇒2018年12月21日「プロが絶賛、紀平梨花の天性のスケーティング」はこちら。

⇒2018年12月19日「紀平梨花、全日本フィギュア初制覇は揺るがず」はこちら。

⇒2018年12月18日「全日本フィギュア選手権2018女子シングル優勝・順位予想」はこちら。

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なんでかな紀平梨花、トリプルアクセル赤面転倒

紀平梨花と宮原知子はスケート靴対決
女子シングルにFS大逆転なし
全日本初制覇は来年まで持ち越しへ

限界スケート靴の調整にてこずる

全日本フィギュアスケート選手権2018の女子シングル。
一昨日にショートプログラム(SP)が行われました。

GPファイナルでアリーナ・ザギトワとの一騎打ちを制した紀平梨花は、極端なミスを犯さないかぎり負けることのないプログラムを滑ります。
勢いに乗っているだけでなく、実力を劇的に伸ばしました。
私は、現時点で世界一だと思います。

しかし、限界を迎えたスケート靴の調整に手こずっているという情報をウェブで見つけました。
得点力の大きい高難度ジャンプの出来が著しく左右されるらしく、ひどく神経質になっていました。
足首の部分をテープで巻いて固めるなどの応急処置を講じて本番に臨むと語っています・・・。

スタートポーズの笑顔が引きつる

私は直前の6分間練習で滑る紀平梨花を見て、表情がずいぶん硬いと感じました。
(いらつきが顔に出ています。)
途中、テープを外しました。
さらに、本番でリンクに下り、樋口新葉の得点が出るまでの間にテープを外しました。
紀平梨花は心に余裕がないというより不安を感じているという印象を受けました。

名前がコールされ、普段は氷にエッジを馴染ませますが、軽くジャンプを試みました。
足下にこれだけ注意を奪われては、トリプルアクセルを跳べるはずがありません。
また、高難度ジャンプに支障が出るだけで済まず、スケーティングに影響が及びます。

「月の光」のスタートポーズで見せた笑顔が引きつっています。
悪い予感が的中し、冒頭のトリプルアクセルは思い切り派手に転倒しました。
その動揺もあってか、次の3回転フリップ―3回転トウループのコンビネーションは後ろが2回転になりました。
3回転ルッツだけは決めました。
が、GPファイナルとは別人のような演技になり、 68.75点の5位に留まっています。

集中力まで失う最悪の展開になる

演技後のインタビューではスケート靴に質問が集中しています。
1か月半から3か月ほどで履き替えるとのことですが、新調した靴が合わず、同じ靴を4か月以上も履いてきました。
大技での酷使もたたって両足首付近の革が柔らかくなり、テープで補強して使いつづけていました。

SPではとりわけ右足の硬さの調整に失敗したと明かしました。
スタート位置で気づきましたが手遅れでした。
演技中もずっと心に引っかかり、集中力まで失うという最悪の展開になりました。

しかし、同じスケート靴を履いて行った公式練習ではトリプルアクセルをほとんど成功させていましたので、それだけが原因と片づけるのは不自然です。
日本女王が決まる全日本選手権は世界の主要大会とは違った緊張があるのでしょうか。
本人は意識していないと語っていましたが、注目と期待の重圧も大きかったのでしょうか。

「気合」でぼろ靴は乗り切れない

紀平梨花は演技が終わり、「緊張はまったくなかった」と語っています。
ならば、硬い表情は重圧による緊張でなく、スケート靴の調整ミスによる不安だったのでしょうか。
トリプルアクセルは格段に繊細です。

紀平梨花はぼろ靴を「気合で乗り切る」と語っていましたが、無理がありました。
だからといって、スケート靴に敗因を押しつけることもできません。

⇒2018年1月25日「浅田真央のぼろぼろ靴と穴あきソックス」はこちら。

トップ選手はスケート靴を年間3足ほど交換するとか。
ところが、浅田真央はほぼ1年履きとおしました。
感触が変わると、トリプルアクセルを跳びにくいからでしょう。
(「臭い(くさいと読まないでください)がきつい」と自分で語っていたことを思い出しました。)

女子シングルは波乱が起こりにくい

紀平梨花はGPシリーズ第4戦「NHK杯」でSP5位からFSで自己ベストの154.72点を記録して逆転勝利を収めています。
しかし、スケート靴を取り替えられませんので、SP1位の宮原知子との8.01点差を引っ繰り返すのは至難でしょう。
全日本選手権での女子シングルの最大の逆転劇は、2013年のわずか2.82点差です。
鈴木明子がSP2位から浅田真央を引っ繰り返しています。
波乱がきわめて起こりにくいのです。
まして、紀平梨花はSP5位ですので・・・。

また、宮原知子は調整がうまくいったらしく、SPで「回転不足」を克服しています。
演技全体の安定感もしっかりと取り戻しており、おそらくFSでも高得点を叩き出します。

⇒2018年12月13日「宮原知子、全日本選手権4連覇は勝ちすぎ」はこちら。

紀平梨花の初制覇は来年まで持ち越しになります。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(12月22日)

宮原知子はファイナル前の靴に戻す

私は、宮原知子が惨敗したGPファイナルで新調したスケート靴を(こっそり)以前のスケート靴に戻したことを知りました。
消えたはずの回転不足が亡霊のように現れたので、変だなと思っていました。
納得です。
自分の庭のような全日本選手権で「ミス・パーフェクト」を取り戻しました。

◆書き加え(12月22日)

詰めかけた観客にこたえる演技を!

大会を盛り上げるために、「紀平梨花は射程圏内」などという報道も見かけます。

その前提は宮原知子が回転不足などのミスを犯して得点が伸び悩むか、紀平梨花がNHK杯の自己ベストを超える 150点台後半の驚異的な点数を出すかでしょう。
前者は他力ですが、宮原知子のSPを見るかぎりは考えにくい。

⇒2018年12月2日「紀平梨花、全日本選手権2018で宮原知子へ恩返し」はこちら。

トップクラスの選手が「最後まで優勝を諦めない」と語るのは当然です。
紀平梨花もむろんそう誓っています。
ちなみに、売れ行きが心配された大会チケットは完売とのこと。
新星の誕生に胸が高鳴ったからです。
紀平梨花は会場に詰めかけた観客、とくにファンにこたえる演技を第一にすべきです。

それには年末恒例の一大イベントをまず自分自身が楽しまないと・・・。
表情が硬すぎます。
勝利がすべてでありません。
目の肥えた日本の観客は仮に自分が応援する選手でなくても、優れた演技に惜しみない拍手を送ることを忘れません。

日本の宮原と世界の紀平で役割分担を!

私は史上最大の逆転劇を見るより、絶品の「スケーティング」を味わいたい。
やみつきになる美しさです。
とりわけFSの曲調と振付は彼女の天賦の才能と突出した身体能力をいかんなく引き出しています。

⇒2018年12月9日「紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力」はこちら。

感動という最高のクリスマスプレゼントをお茶の間に届けてほしい。

⇒2018年11月27日「紀平梨花、音を筋肉で感じ取り再現する才能」はこちら。

濱田美栄コーチ同門の二人は「日本女王の宮原知子」と「世界女王の紀平梨花」という役割分担はどうでしょう。
全日本選手権2018で宮原知子が勝ち、世界選手権2019で紀平梨花が勝つ。

⇒2018年12月14日「濱田美栄コーチ、同門対決の心労とプライド」はこちら。

紀平梨花の重圧はスーパースターの宿命

「お家芸」として日本におけるフィギュアスケートの人気は抜群に高い。
浅田真央がそうだったように、ファンどころか国民の注目と期待の重圧を背負うのがスーパースターの宿命です。

⇒2018年12月4日「紀平梨花にのしかかるポスト浅田真央の重圧」はこちら。

私は紀平梨花がプレッシャーを受け止め、それを乗り越えていく成長のプロセスを見たい。
世界のトップを望める久し振りのスターです。

◆書き加え(12月23日)

FSで2本決めても引っ繰り返せない

午前に公式練習が行われ、紀平梨花が入念な調整を行いました。
メディアはトリプルアクセルの成功を盛んに取り上げています。
FSで2本決めれば宮原知子を引っ繰り返せるという印象です。

が、実際にはそうはなりません。
紀平梨花はすべてのジャンプを決めたうえで、すべての要素でGOE(出来栄え点)を引き出さなければなりません。
大きな加点が必要です。

SPとFSを比べると、時間は2分40秒から4分に伸び、ジャンプは3本から7本に増えます。
壊れかかったスケート靴の微調整は格段に難しくなります。
まして紀平梨花は神経質になっています。

逆転には 160点近い得点が最低ライン

宮原知子がノーミスで滑ると、紀平梨花はノーミスでなくパーフェクトに滑らないと上回れません。
宮原知子の調子を加味して考えると、 160点近い得点が最低ラインでしょう。
おそらく自力による初制覇は不可能です。

SP5位の紀平梨花は20番滑走です。
驚異的な得点を叩き出せれば、22番滑走で3位の三原舞依、23番滑走で1位の宮原知子、最終24番滑走で2位の坂本花織に大きなプレッシャーをかけられます。
(それを跳ね返せる選手もいます。)

ロシア選手権はSP1位と5位が真逆

とはいえ、ロシア選手権ではSP1位のアリーナ・ザギトワと5位のアンナ・シェルバコワが入れ替わるというとんでもない展開で幕を閉じました。

⇒2018年12月19日「アリーナ・ザギトワはロシア選手権2018で女王陥落か」はこちら。

5連覇を阻止される宮原知子には気の毒ですが、史上最大の逆転劇はさぞかしドラマチックだろうと思わないわけでもありません。

結果はまもなく分かります。
私は濱田美栄コーチ同門の二人に持てる力を出し切ってほしい。

◆書き加え(12月23日)

坂本花織が圧巻の演技で全日本初優勝

FSが終わり、坂本花織が圧巻の演技を見せて初優勝を飾りました。
私が知る範囲でベストだったのでないでしょうか。
昨年はSP1位から宮原知子に逆転され、今年はSP2位から宮原知子を逆転しています。

濱田美栄コーチ、そして選手としては悔しいでしょうが、私は同門としては悪い決着でなかったと思います。
宮原知子が日本女王、紀平梨花が世界女王になると理想的と考えていましたので、ほっとしました。

私は紀平梨花も宮原知子もパーフェクトな出来だったと思いません。
結果から眺めれば、紀平梨花はFSで 160点が必要でした。
(スケート靴をかすかにかばいながら滑っているようで、ダイナミックなスケーティングとはいえません。)

格闘技でないのですが、三原舞依を含めた上位4選手の力勝負は素晴らしかった。

◆書き加え(12月24日)

全日本フィギュア2018女子シングル結果

全日本選手権の結果(順位・得点)は次のとおりです。

1位 坂本花織(24番滑走)
   228.01点(152.36点 79.11点 73.25点 0.00点 75.65点)
2位 紀平梨花(20番滑走)
   223.76点(155.01点 82.95点 72.06点 0.00点 68.75点)
3位 宮原知子(23番滑走)
   223.34点(146.58点 71.49点 75.09点 0.00点 76.76点)
4位 三原舞依(22番滑走)
   220.80点(147.92点 78.15点 69.77点 0.00点 72.88点)
5位 樋口新葉(21番滑走)
   197.63点(125.00点 59.78点 66.22点 1.00点 72.63点)
6位 山下真瑚(17番滑走)
   197.14点(134.20点 69.29点 64.91点 0.00点 62.94点)
※点数はFS(TES、PCS、減点、SP)です。

濱田美栄コーチ門下の宮原知子と紀平梨花、中野園子コーチ門下の三原舞依と坂本花織という関西に練習拠点を置く4選手の戦いになりました。
坂本花織がSPでもFSでも、そしてジャンプなどの技術点でも表現などの演技点でも他の選手を圧倒しました。
とくに最終滑走のFSは出色の出来栄えです。
自らの潜在力を開花させました。

今年の全日本選手権では三原舞依が出した高得点に刺激され、坂本花織がさらに高得点を叩き出しています。
坂本花織の初制覇は、三原舞依の存在も大きかったと考えます。

また、紀平梨花の持つ優れた才能と精神力を改めて感じさせられました。
シニア1年目です。
ただし、FSでトリプルアクセルを2本決めていますが、スケート靴のことがいくらか意識にあるせいか、本来のスケーティングは見られませんでした。
それを土台とした演技点も伸びませんでした。
(ここまでよくぞ立て直したとは思っています。)

日本で開催される世界選手権2019の代表は坂本花織、紀平梨花、宮原知子ですんなりと決まりです。
私としては三原舞依にも行ってほしいのですが、最大3枠ですから致し方ありません。

見応えが凄かった。
選手の皆さん、ありがとう。

◆書き加え(12月24日)

世界選手権は日本勢が表彰台独占の快挙

私の予想です。
日本勢と戦えるロシア勢がいませんので、表彰台を独占します。

1位 紀平梨花  246点(84点 162点)
2位 宮原知子  228点(78点 150点)
3位 坂本花織  222点(74点 148点)

私はGPファイナル後の人気の爆発と期待の重圧、そしてスケート靴の不調(SPの失敗)という大混乱のなかで、出来はよくなかったとはいえ、FSであれだけの高得点を叩き出した紀平梨花は化け物だと思いました。
中1日で立て直してしまう頭とメンタルがすごい。
日常生活ではあどけなさが残る少女なのにね。

宮原知子は今シーズンの練習での重点的な取り組みの成果が出ると思います。
ジャンプでミスがなくなり、GOE(出来栄え点)を稼ぎます。

坂本花織は日本女子の看板選手になりますので重圧がかかると考えます。
これでもし 230点近い得点を記録するとすれば覚醒して次のステージに上ったということです。

この3選手は日本女子シングル史上最強の布陣となります。
過去に一度もなかったことですが、全員が抜群の「安定感」を誇ります。
紀平梨花はトリプルアクセルを失敗しません。

◆書き加え(12月25日)

紀平梨花は男子シングル3A専門コーチへ

全日本選手権で男子シングルの演技を見て、紀平梨花のジャンプの凄さがいやというほど分かりました。
4回転ジャンプ競争といわれて久しいのに「トリプルアクセル(3回転半)」でも転倒などのミスが続出しています。
それと、空中姿勢やランディングに流れや美しさが乏しい。

スケーティングと融合した高難度ジャンプのスキルでは紀平梨花のほうが断然上です。
多くのGOE(出来栄え点)を得られるはずです。
(本人が会場で観戦していましたが、男子選手の出来をどう感じたのでしょう。)

男子シングルでトリプルアクセル(3A)専門のコーチになってくれればどんなに心強いだろうと本気で思いました。
だったら、私も67歳最高齢初心者としてすぐに弟子入りします。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月21日「プロが絶賛、紀平梨花の天性のスケーティング」はこちら。

⇒2018年12月19日「紀平梨花、全日本フィギュア初制覇は揺るがず」はこちら。

⇒2018年12月18日「全日本フィギュア選手権2018女子シングル優勝・順位予想」はこちら。

⇒2018年12月15日「紀平梨花の演技構成点(PCS)が低すぎるわけ」はこちら。

⇒2018年12月11日「紀平梨花TV視聴率はスターの証、女・羽生結弦へ」はこちら。

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紀平梨花、全日本フィギュア初制覇は揺るがず

「全日本までスケート靴を持たせる」
コメントが意味不明、説明を補足して


紀平梨花は年齢制限により出場資格を満たせませんでしたが、五輪代表最終選考会を兼ねた昨年の全日本フィギュアスケート選手権で3位となり表彰台に立ちました。
オリンピック出場を懸命に目指すシニアのなかに中学3年生のジュニアが割って入り、インパクトを与えました。
結果として、女子シングル2枠の選考に影響を与えました。
この大会ではショートプログラム(SP)1本、フリースケーティング(FS)2本の「トリプルアクセル」を決めています。

紀平梨花は今シーズン、シニアデビューを果たしています。
あれから1年、ジャンプ、スピン、ステップなどの「技術」、さらには「表現」を磨いてきました。
もともと優れていた「スケーティング」が洗練度を増すにつれ、「GOE(出来栄え点)」で大きく稼げるようになりました。
GPファイナルでノーミスの演技を見せられなかったことが悔しかったのでしょう、全日本選手権で「SPとFSを揃える」と誓いました。

紀平梨花はプログラムの基礎点が高く、得点力は群を抜きますので、とんでもないミスを連発しないかぎり初制覇は揺るぎません。
メンタルが強く、しかも滑っている最中でも沈着冷静ですので、最悪の事態が起こることは考えられません。
失敗を犯しても何とか点数を取り戻せるのは凄いです。

紀平梨花はGPファイナルから帰国後、「トリプルアクセルの調子を下げないこと。靴が柔らかくなってきたので、靴を壊さないように気をつけて練習しないといけないし、何とか全日本選手権まで持たそうと思います」と語っています。
おそらく「貧しくてスケート靴を新調できない」という意味でなく、フィギュアスケートに詳しい人にしか理解できないコメントです。

が、こうした話を聞くとトリプルアクセルを跳ぶのは大変なのだろうと感じます。
そういえば浅田真央もスケート靴の話をよくしていたことを思い出しました。

⇒2018年1月25日「浅田真央のぼろぼろ靴と穴あきソックス」はこちら。

ひょっとしたら、前向きで踏み切って後ろ向きで降りることとも関係しているのかもしれません(不確か)。
高難度ジャンプの失敗後に「靴が合わなくて」とこぼす選手が結構いますので、3Aを跳ぶことは関係ないのかもしれません。

紀平梨花は世界選手権に新調したスケート靴で臨むことになります。
足に馴染むまでに時間がかかり、なおかつ馴染んで柔らかくなると高難度ジャンプを跳べなくなるということなのでしょうか。
先ほどの意味不明のコメントから「フィギュアスケーターにとって靴が一番重要な道具」というニュアンスは伝わってきます。

⇒2011年6月22日「浅田真央の肉球、アメショーのトリプルアクセル」はこちら。

紀平梨花が全日本選手権を制するとGPファイナルと合わせてシニア1年目で2冠に輝くことになり、スーパーヒロインの浅田真央を超えます。
羽生結弦が欠場する男子シングルと異なり、女子シングルは盛り上がります。
それなりのTV視聴率が取れるはずです。

いよいよ全日本フィギュアスケート選手権2018の開幕です。
試合後に「全日本まで靴が持ってよかった・・・」など説明を補ってほしい。

(2018年12月14日執筆)

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(12月20日)

スケート靴がやばすぎる状態で全日本へ

紀平梨花が公式練習を行い、スケート靴についてコメントを補足しています。
GPファイナルの疲れが取れていい状態で臨めるとのことですが、柔らかくなったスケート靴をしきりに気にする仕草を見せています。
練習では決めているものの、「トリプルアクセル」を跳ぶのが難しそうです。
最大の得点源です。
応急処置としてテープを巻いて固めて微調整を行いますが、苦労しています。

フィギュアスケートはスケート靴で滑るので、それが大切ということは競技経験のない私にも飲み込めます。
本人は靴がギリギリでも「気合で乗り切る」と無理気味の説明をしています。

私の結論として、全日本選手権初制覇の最大の敵はどうやらスケート靴です。

◆書き加え(12月21日)

先ほどSPが終わりました。

1位 宮原知子(29番滑走)
   76.76点(40.54点 36.22点 0.00点)
2位 坂本花織(20番滑走)
   75.65点(41.08点 34.57点 0.00点)
3位 三原舞依(19番滑走)
   72.88点(39.48点 33.40点 0.00点)
4位 樋口新葉(25番滑走)
   72.63点(38.79点 33.84点 0.00点)
5位 紀平梨花(27番滑走)
   68.75点(36.54点 33.21点 1.00点)
※点数はSP(TES、PCS、減点)です。

中野園子コーチ同門の三原舞依と坂本花織は互いにパーフェクトな演技を見せました。
樋口新葉は久し振りに元気一杯の滑りを見せ、ほっとした表情を浮かべています。

紀平梨花は滑る前からあれだけ足下を気にしていてはトリプルアクセルを跳べるはずがありません。
スタートポーズで顔が引きつっており、これまでの勢いがすっかり消えています。

宮原知子はGPファイナルで得点伸び悩みの最大の原因となった回転不足を解消しました。
安定した演技を見せ、「ミス・パーフェクト」の復活を印象づけました。

山下真瑚は 62.94点で9位、白岩優奈は 59.99点で12位、本田真凜は 52.75点で18位です。

私は坂本花織と樋口新葉が大健闘という印象を受けました。
紀平梨花はFSに同じスケート靴で臨むしかありませんので、さすがに8点以上の差は引っ繰り返せません。
5連覇を目指す宮原知子と初制覇を目指す坂本花織の戦いになるように思います。
が、ひょっとしたら樋口新葉が割り込んでくるかもしれません。
故障明けで7本のジャンプを跳び、4分を滑りきれるかどうか。

演技そのものに破たんのない宮原知子が5連覇へ前進したのは確かです。

◆書き加え(12月23日)

FSで2本決めても引っ繰り返せない

午前に公式練習が行われ、紀平梨花が入念な調整を行いました。
メディアはトリプルアクセルの成功を盛んに取り上げています。
FSで2本決めれば宮原知子を引っ繰り返せるという印象です。

が、実際にはそうはなりません。
紀平梨花はすべてのジャンプを決めたうえで、すべての要素でGOE(出来栄え点)を引き出さなければなりません。
大きな加点が必要です。

SPとFSを比べると、時間は2分40秒から4分に伸び、ジャンプは3本から7本に増えます。
壊れかかったスケート靴の微調整は格段に難しくなります。
まして紀平梨花は神経質になっています。

逆転には 160点近い得点が最低ライン

宮原知子がノーミスで滑ると、紀平梨花はノーミスでなくパーフェクトに滑らないと上回れません。
宮原知子の調子を加味して考えると、 160点近い得点が最低ラインでしょう。
おそらく自力による初制覇は不可能です。

SP5位の紀平梨花は20番滑走です。
驚異的な得点を叩き出せれば、22番滑走で3位の三原舞依、23番滑走で1位の宮原知子、最終24番滑走で2位の坂本花織に大きなプレッシャーをかけられます。
(それを跳ね返せる選手もいます。)

ロシア選手権はSP1位と5位が真逆

とはいえ、ロシア選手権ではSP1位のアリーナ・ザギトワと5位のアンナ・シェルバコワが入れ替わるというとんでもない展開で幕を閉じました。

⇒2018年12月19日「アリーナ・ザギトワはロシア選手権2018で女王陥落か」はこちら。

5連覇を阻止される宮原知子には気の毒ですが、史上最大の逆転劇はさぞかしドラマチックだろうと思わないわけでもありません。

結果はまもなく分かります。
私は濱田美栄コーチ同門の二人に持てる力を出し切ってほしい。

◆書き加え(12月23日)

坂本花織が圧巻の演技で全日本初優勝

FSが終わり、坂本花織が圧巻の演技を見せて初優勝を飾りました。
私が知る範囲でベストだったのでないでしょうか。
昨年はSP1位から宮原知子に逆転され、今年はSP2位から宮原知子を逆転しています。

濱田美栄コーチ、そして選手としては悔しいでしょうが、私は同門としては悪い決着でなかったと思います。
宮原知子が日本女王、紀平梨花が世界女王になると理想的と考えていましたので、ほっとしました。

私は紀平梨花も宮原知子もパーフェクトな出来だったと思いません。
結果から眺めれば、紀平梨花はFSで 160点が必要でした。
(スケート靴をかすかにかばいながら滑っているようで、ダイナミックなスケーティングとはいえません。)

格闘技でないのですが、三原舞依を含めた上位4選手の力勝負は素晴らしかった。

◆書き加え(12月24日)

全日本フィギュア2018女子シングル結果

全日本選手権の結果(順位・得点)は次のとおりです。

1位 坂本花織(24番滑走)
   228.01点(152.36点 79.11点 73.25点 0.00点 75.65点)
2位 紀平梨花(20番滑走)
   223.76点(155.01点 82.95点 72.06点 0.00点 68.75点)
3位 宮原知子(23番滑走)
   223.34点(146.58点 71.49点 75.09点 0.00点 76.76点)
4位 三原舞依(22番滑走)
   220.80点(147.92点 78.15点 69.77点 0.00点 72.88点)
5位 樋口新葉(21番滑走)
   197.63点(125.00点 59.78点 66.22点 1.00点 72.63点)
6位 山下真瑚(17番滑走)
   197.14点(134.20点 69.29点 64.91点 0.00点 62.94点)
※点数はFS(TES、PCS、減点、SP)です。

濱田美栄コーチ門下の宮原知子と紀平梨花、中野園子コーチ門下の三原舞依と坂本花織という関西に練習拠点を置く4選手の戦いになりました。
坂本花織がSPでもFSでも、そしてジャンプなどの技術点でも表現などの演技点でも他の選手を圧倒しました。
とくに最終滑走のFSは出色の出来栄えです。
自らの潜在力を開花させました。

今年の全日本選手権では三原舞依が出した高得点に刺激され、坂本花織がさらに高得点を叩き出しています。
坂本花織の初制覇は、三原舞依の存在も大きかったと考えます。

また、紀平梨花の持つ優れた才能と精神力を改めて感じさせられました。
シニア1年目です。
ただし、FSでトリプルアクセルを2本決めていますが、スケート靴のことがいくらか意識にあるせいか、本来のスケーティングは見られませんでした。
それを土台とした演技点も伸びませんでした。
(ここまでよくぞ立て直したとは思っています。)

日本で開催される世界選手権2019の代表は坂本花織、紀平梨花、宮原知子ですんなりと決まりです。
私としては三原舞依にも行ってほしいのですが、最大3枠ですから致し方ありません。

見応えが凄かった。
選手の皆さん、ありがとう。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月17日「全日本フィギュア選手権2018女子シングル優勝・順位予想」はこちら。

⇒2018年12月15日「紀平梨花の演技構成点(PCS)が低すぎるわけ」はこちら。

⇒2018年12月11日「紀平梨花TV視聴率はスターの証、女・羽生結弦へ」はこちら。

⇒2018年12月10日「紀平梨花に夢中、応援疲れで本日閉店」はこちら。

⇒2018年12月9日「紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力」はこちら。

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和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

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